はじめに
「ほんとにあった!呪いのビデオ5 学校編」のレビューです。「病院編」よりかなーりマシになってます。シリーズ全体で見れば、あんまり面白く無い、怖く無い部類に入るのですが、前回がひどかったので、ちょっと面白くなってホッとした記憶があります。
2020年8月29日追記
この「ほん呪5」ですが、当初発売されたVHS版と、現在発売中のDVD版とで一部内容が異なるものがあることがわかりました。コメントで「ミシン職人の付き人」様より指摘されて判明したことで、初見がDVD版だった私は全く知りませんでした。
今回、「ミシン職人の付き人」様からの情報でAmazonのマーケットプレイスで当時のVHS版(レンタル落ち中古)が販売されていることがわかりましたので、早速取り寄せて検証しました。
以下の紹介で、見出しが赤色のものがVHS版のみに収録されているもので、見出しが緑色のものがDVD版にのみ収録されているものです。それぞれのラインナップは、まとめの感想欄に記載しましたのでご覧ください。
また、最初期の投稿(2018年12月2日)だったので、現在のフォーマットに合わせて加筆し、トップページのリストに表示されるように投稿日を本日(2020年8月30日)に変更しています。
卒園式(少し怖い)
概要
親御さんが撮影してくれた投稿者自身の卒園式のビデオ。最初からもうすでに学校じゃ無い気がするが、まあ似たようなもんか。規模の大きい幼稚園だったようで、パッと見た目は学校の卒業式にも見えなくもない。カメラのストロボが光って画面が真っ白になった瞬間、結構な大きさで顔が映る。
感想
カメラのストロボが光ったほんの一瞬なので、通常再生ではまず確認できません。ほんとよく見つけななあという感じなのですが、投稿者によると以前はもっと大きくはっきり見えたとのこと。時間が経つにつれて、小さく薄くなっているというのは、とても興味深いですね。真っ白な画面の中に、薄いグレーの濃淡で映っている顔はちょっと怖いです。
音楽室(怖くない)
概要
高校生の投稿者自身がレポーターになって紹介するという、今で言えばユーチューバーみたいなビデオ。音楽室の肖像画の目が動くかどうか、噂を解明する!といった「生まれてくるのが早かったなおまえ」的映像。とはいっても、実際には肖像画が映る位置に、カメラを据え付けてほったらかし。肖像画には何も変化はなかったが、確かにピアノの音が鳴った。
感想
視聴者の立場で観ると、なんてこと無いものです。ただ撮影者自身の立場で見た場合、誰もいなかったことが本当なら、結構怖いでしょうね。
焼却炉(少し怖い)
概要
かつて男性が、生きたまま焼かれて死んだとの噂の、焼却炉の噂を解明する!的な、これもまたYoutubeみたいな映像。焼却炉の煙突に男性らしき顔が映る。
感想
現地でのインタビュー映像が長いです。焼却炉の投入口には花が飾ってあってそれっぽい。でも造花のような気がします。つか生花が飾ってあったら最近の事件ということになり、それこそ大騒ぎになってるでしょ。なんで造花がくくりつけてあるのか意味不明です。また投入口は小さくて、ここに人間(しかも生きている)を入れるのは無理。
映像には確かに顔が写っています。なんか投影した感じ。これ自体は少し怖い。
カルチャーセンター(ちょっとだけ怖い)
概要
民俗学っぽい講義の風景を写したビデオ。時刻は夜。曇りガラスの窓に手が映る。映像に登場しているこの講師は、行方不明となる。
感想
DVD版のみの収録。
曇りガラスに、手と言うより腕から手の平までが、ペトッと接しているように写ります。検証シーンで窓を調べていますが、この部屋は2階以上の高さで、しかも隣のビルの壁が迫っており、偶然そこに人がいたということはなさそうです。
ただ、このシリーズを見続けていると判明するのですが、株式会社ブロードウエイが入居する雑居ビルが、ちょうどこんな感じのビルなんですよね。僕の気のせいですかねw
入学式(ちょっとだけ怖い)
概要
体育館で中学校の入学式の様子を記録した8mmフィルム映像。体育館の2階へ繋がる階段のシーンで、左の暗がりに女性と思しき横顔が浮かび上がる。この中学校では体育館の2階部分から転落して亡くなってしまった女子生徒がいるそうで、その事故以来幽霊が出ると噂になっているらしい。
感想
VHS版のみの収録。
8mmフィルムなので不鮮明ですが、寂しげでやや俯いた横顔が確認できます。一瞬なのでわかりにくいです。ほんのちょっと怖いですかね。
放送室(音のみ・怖くない)
概要
中学校のお昼の放送に、ありえない音が紛れこむ。まるで軍隊の行進の掛け声のような音。その学校は昔、旧日本軍の駐屯地だったという。
感想
音だけなので怖くないです。「全体止まれ!」と確かに聞こえます。
入学式(少し怖い)
概要
入学式終了後、友達とだべっている様子。向かって左側の女性の髪のあたりが一瞬モヤっとする。スロー再生でそれが人の顔だとわかる。
感想
DVD版のみの収録。
一瞬白い靄のようなものが、左側の女性の左の髪に写ります。白い空虚な表情で少し怖い。でも、女子高生の制服が夏服なのがちょっと違和感。入学式だよね?
卒業式(少し怖い)
概要
小学校の卒業式の光景。手前の女性の髪で画面が暗くなると、真正面を向いた中年の男性の顔が浮かび上がる。卒業する投稿者の娘の担任が、ノイローゼで自殺しており、その男性の顔に似ていると言う話が聞ける。
感想
VHS版のみの収録。
カメラが生徒を追っていくと、手前の女性が近すぎるのでその後ろ姿が画面の大部分を覆ってしまい、暗くなったところに男性の正面顔が、結構大きく映し出されます。意外と怖いかも。
顔が平面的で、写真のような気がします。冷静に見れば恐怖度は小粒です。
窓(怖くない)
概要
駐車場から見える中学校の窓に、深夜人影が見えると言う情報を元に取材。在校生に協力してもらって、その部屋(理科室)に定点カメラをしかけてもらう。廊下を青白い光が横切った。
感想
学校に許可も得ずに、在校生にこっそりカメラをしかけてもらうといった、現在では考えられない取材方法。しかもその在校生のジャージにはしっかり名字が刺繍されてるしw
で、映像ですが、暗い理科室の扉に青白い光がびゅんと横切るだけです。顔に見えなくも無いけど、怖くは無いです。
校庭(怖くない)
概要
とある小学校の校庭にて、我が子と妻が遊んでいる様子を夫が収めたビデオに、その場にいないはずの男性の声が入っていた。
感想
昔は小学校の校庭は、日曜日に一般に開放されていて、自由に入れたのです。「おとうさん」という声が確かに聞こえます。そんだけです。
ただし、後のシリーズで「おとうさん」の秘密が明かされます。
学芸会(怖くない)
概要
小学校の学芸会の様子。舞台の端に白い影が映りこむ。
感想
左側に白い子供と思しき影が映っています。怖く無いです。それより子供たちの演技が超グダグダなのが気になります。
タイムカプセル(怖い)
概要
小学生の時に撮影した、「10年後の私」というテーマで撮影されたタイムカプセル映像。各生徒が、カメラの前で将来の夢を語るというもの。10年後掘り出して再生してみると、特定の少女の映像が歪み、こちらを睨んでいるように見える。その少女は転居して行方知らず。
感想
かなり有名な映像です。顔がゆがむというよりは、目だけ静止画になって睨んでいる感じで怖いです。でも何回も見て慣れてきてしまうと、歪んだ顔よりも、彼女が着ている独特なデザインのトレーナーの方に目を奪われます。おかあさん、なぜそのトレーナーを娘に着せようと思ったw
感想まとめ
前回よりはちょっと怖くなっていますね。その中で一番怖かったのは「タイムカプセル」ですかね。ちなみにこの「タイムカプセル」、後にとんでもないことが判明しますw
さて、この「ほん呪5」。VHS版とDVD版で内容が異なり、2つのエピソードが別のものに差し替えられています。
収録順 | VHS版 | DVD版 |
---|---|---|
1 | 卒園式 | 卒園式 |
2 | 音楽室 | 音楽室 |
3 | 焼却炉 | 焼却炉 |
4 | 入学式 | カルチャーセンター |
5 | 放送室 | 放送室 |
6 | 卒業式 | 入学式 |
7 | 窓 | 窓 |
8 | 校庭 | 校庭 |
9 | 学芸会 | 学芸会 |
10 | タイムカプセル | タイムカプセル |
ちなみにVHS版の「入学式」とDVD版の「入学式」は内容は全く別のものです。しかしながら、なぜそっと入れ替える必要があったのでしょうか。なにか心霊的な問題が起こったのかと、想像を巡らせてしまいます。
まあ2エピソード同時であること、さして怖くも無いエピソードであることから、出演者や関係者のクレームかあるいは契約上の問題などで、DVD化の際に差し障りのないストックと入れ替えたと言うところなのでしょうかね。
また、VHS版はパッケージの裏にラインナップが記されていますが、「卒業式」と「学芸会」が端折られています。これは印刷スペースの問題でしょう。さらに「タイムカプセル」が「タイムカプセルビデオ」となっていますが、単なる誤植でしょうか。
この他にも古いVHS版と現在のDVDや配信版とで、内容が異なるケースはあるかもしれませんね。
コメント
ブログ主さま
いつも楽しくレビューを拝見しております。
さて、今回の「ほん呪5~学校篇」のレビューで思い出したことがあります。
それは、VHS版とDVD版で、一部内容が異なっていたということです。
正確には、VHS版にあったエピソードのひとつがDVD版では別のものに変わっていました。
ただ、それに気づいたのもかなり以前なので、
具体的にどのエピソードが差し替えられたのかは、忘れてしまいました。
現在のブロードウェイのHPやwikipediaなどに掲載されている情報は、
全てDVD版のものであり、また、内容差し替えに言及されているサイトも、
自分が調べた限りでは存在しませんでした。
ブログ主さまは、この件に関する情報を何かお持ちでしょうか?
ふと思い出したので、書き込んでしまいました。
長文乱文、失礼いたしました。
ミシン職人の付き人さんコメントありがとうございます。
>それは、VHS版とDVD版で、一部内容が異なっていたということです。
本当ですか!
これは初めて聞きました。別のエピソードに差し替えられていたということは、一つのエピソードが没になり、ストックしていた別のものに差し替えた、ということになりますね。
最近でも「ほんとにあった!呪いのビデオ83」でYoutubeにアップされた予告編にはあったのにDVDに収録されなかったエピソードがありました(メリーゴーランド)。でも、スカパーの「ファミリー劇場」で放送されていたものには収録されていた、ということがあったので、十分考えられますね。
残念ながら、「ほん呪5~学校篇」の初見は「ファミリー劇場」だったので、ちょっとわかりません。
考えられるのは、著作権の関係か、あるいは投稿者、出演者からのクレームか依頼でそうなったのか。
あるいは心霊的に何かまずいことが起こったのか、とか想像が膨らみますね。
ittonさん、コメント返信ありがとうございます。
前回こちらに書き込みをした後、いろいろと検索をしていたのですが、
AmazonのプレマケにVHS版ほん呪5が出品されているのを見つけました。
同ページに掲載されている裏ジャケット写真を見ると、作品に収録されているエピソードが紹介されているのですが、
その中に次の一文がありました。
>入学式・中学校の入学式を納めた8ミリフィルム。その式典が行われた体育館では女の幽霊がしばしば目撃されるのだが・・・
DVD版にも同タイトルのエピソードが収録されていますが、
こちらはJK2人が校舎裏のような場所でだべっている映像であり、
体育館は映りませんし、8ミリフィルムで撮影されたものでもなさそうです。
ひとつの作品に、同じ名前のエピソードがふたつ収録されているとも考えにくいので、
差し替えられたのは、このエピソードではないかと考えられます。
差し替え自体は、何らかの事情があったんだろうなと特段気にも留めなかったのですが、
寄りにもよって同じタイトルなのが少し不思議に思いました。
本当ですね。送料込みで¥400くらいだったのでぽちってしまいました(笑)。
品物が届いたらご報告いたします。
情報ありがとうございます。
VHS版が届いたので見ました。
結論から言うと、2エピソード差し変わっていました。
この投稿を修正して、レビューしましたのでご覧ください。
情報ありがとうございます。
検証してくださり、ありがとうございます。
まさか2エピソードも差し替えられていたとは、、、
全く記憶にありませんでした。
そして、改めてDVD版に追加されたエピソードを見ると、
急造感?のような匂いを感じるのはわたしだけでしょうか。
「カルチャーセンター」を学校篇に括るのは若干無理があるような気もするし、
「入学式」はittonさんもご指摘の通り、入学式っぽさがあまり感じられない映像です。
わざわざタイトルを「入学式」にする必要があったのでしょうか?
>この他にも古いVHS版と現在のDVDや配信版とで、内容が異なるケースはあるかもしれませんね。
今回の件があるので、何だか気になってきました。
そもそも「ほん呪シリーズ」は何作目までVHSで展開していたのでしょうかね。
>急造感?のような匂いを感じるのはわたしだけでしょうか。
そう感じますね。DVD化に伴って出演者に再許諾を得る必要があったのかなと、そして連絡が取れずに許諾を取れなかったのでは、と僕は勝手に思っています。
>そもそも「ほん呪シリーズ」は何作目までVHSで展開していたのでしょうかね。
Wikipediaによると2002年頃にDVD版が発売され始めたようですね。ただVHS版がいつまで販売されていたのかはわかりませんでした。
一年前にあたりにファミ劇での放送されていた5巻はDVD版だったと記憶しています
結構前にエンタメ~テレで83を見たときはメリーゴーランド無かったのですよね…
エンタメ~テレの83は「メリーゴーランド」ありませんでしたか。
うーんファミ劇の83、今放送したらどうなっているのでしょうかね。9月の番組表見たら82と84は放送するのに83が無い…
ファミ劇基本ランダムですからね…
エンタメ~テレは最新巻リリースから半年ぐらいで放送に対して、ファミ劇は放送まで1年程度の間が空いてる気がするのでその差に関係がありそうです…
CS放送はシリーズを最初から順番に見るのが厳しいですね〜。ドラマ扱いにして欲しいですね。
ネット配信のラインナップがもっと充実してくれるといいんですけどね。Amazonプライムビデオの「ファミ劇Neoプラス」で70番台が観れたので、最近投稿したレビューではだいぶ助かりました。