ほんとにあった!呪いのビデオ55(ネタバレあり)

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ほんとにあった!呪いのビデオ55
ほんとにあった!呪いのビデオ55

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ55」です。なんか始まった直後に、「『呪いのビデオ製作委員会』は1999年の発足以来不可解な映像を一般の方々から募集し調査検証を行なってきた…」とか前口上テロップが出てきて、「なんか仰々しいなあ」と思ったら、パッケージには「劇場公開作品」とか書いてあり、「なるほどねぇ」と思いました。なので今回、収録時間が1時間50分近くあり、いつもより大ボリューム作品となっています。

さらに私まとめた「私的ベスト10」第8位、「飛ぶカメラ」が収録されています。

銅像(怖い)

概要

その公園にはリアルな人間を模した銅像がそこかしこに点在している。

この公園の階段でジャンケンをしながら遊んでいる投稿者達。すると、携帯でその様子を撮影していた、友人の内村さんが何者かに怯えたように、無言で走り去ってしまう。携帯にかけると「俺は帰る」と理由も何も言わず切られてしまった。酒が入っていたのでその場では気にしなかったそうだが、一週間ほど経って内村さんからファイル便で映像ファイルが送られてきたと言う。

その映像は公園で遊んでいた時のもので、それはリアルな銅像の一つが、不気味なものに変化していたのである。当時、葛城さん達はその変化には全く気が付かず、内村さんが何故逃げ出したのか分からなかったそうだ。映像を見て心配になった葛城さんが、内村さんに連絡を取ろうとしても取れない。実家を調べて電話するも実家にも帰っていなかった。その後内村さんは行方不明になり、捜索願が出されているそうである。

ここで映像が紹介される。階段でジャンケンに勝ったら登れると言う遊びを行っていると、その階段に設置されている子供を模した銅像があるはずの位置に、腕の長い不気味な女が立っており、こちらに向かって階段を登ってきている。撮影者の内村さんは肉眼で確かめようとしたのか、カメラ(携帯)を伏せてしまい、画面は暗転する。再びその場所にカメラを向けると銅像は元に戻っていた。撮影者は恐怖を感じたのか、無言で走り出す。

感想

ここは川口駅西口にある、「川口西公園」ですね。公園内に銅像がたくさんあるのは川口が鋳物産業で栄えたからでしょう。この少年の銅像(彫像)のある場所の近くまでGoogleストリートビューで行くことができます。

この男の子の彫像は階段の上の女の子の彫像と対になっていて、2人でじゃんけんをしていることがわかります。つまり投稿者達と同じ遊びをしていることになりますね。

さて写り込んだ女性の姿はかなり不気味です。こちらに歩いてくるのがなおさらですね。ただ、本呪を見続けた視聴者にとっては少々インパクト不足かもしれません。携帯の画質の悪さが、今回は悪い方に働いた感じもします。

腕が妙に細くて、気持ち悪い点や、撮影者が無言で逃げ出してしまう点など、良い雰囲気は出ていると思います。

ロールシャッハ(少し怖い)

概要

菊池元演出補に、修行先で知り合ったと言う熊井さんを紹介される。熊井さんは大学の映画研究会に所属しており、新入部員が伝統的に最初に見せられると言う、ある映像について語る。

10年ほど前に、部の先輩が廃墟で撮影したものらしい。この映像に全く関係のない、不可思議な映像が紛れ込んでしまっており、撮影した部員は、その中に自分の顔が写っていると訴え出した。確かに奇妙で不気味な映像ではあるが、撮影者以外の部員は顔が写っているようにはみえなかった。この部員は数日後に事故で亡くなってしまったそうである。

だが、この部員が亡くなってから映像が変化してしまったのか、他の者にもその顔が見えるようになってきたと言う。それ以来、この映像に自分の顔が見えると、不幸が訪れるという噂になってしまったというのだが。この部では毎年この映像を新部員に見せていたが、今まで自分の顔が見えた者はいなかったという。

だが今年の夏くらいから、この死んだ部員以外の顔がいくつも見えるようになってしまったというのだ。それはこの映研の部員ではなく、全く知らない人物の顔のようだが、自分の身にも何か起こるのでは、と心配になった熊井さんは、滝修行で知り合った菊池に相談したのだそうである。

ここで問題の映像が紹介される

柱がたくさん並んだボロボロの廃墟。「カット」と撮影者らしき声で映像が終わるかと思いきや、訳の分からない、同じパターンを繰り返したような、どぎつい色の模様が連続して映り込む。それは心理テストで用いられる、ロールシャッハのようでもあった。しばらくすると8つほどの、なんとも言えない表情の顔が続け様に現れる。

スタッフが懇意にしている霊能者に鑑定を依頼すると、投稿者には直接害は及ばさないが、何か良くない事が起こるの前兆という事であった。

感想

なんか菊池も関わった「TwentySeven」と「中古ビデオ」をミックスしたような感じですね。映像自体はそれほど怖くはありませんが、その顔も妙に歪んでいて気持ち悪いものではあるので、耐性のない方なら十分怖いでしょう。なんか早回しした音声みたいなものも入っているのですが、ちょっと聞き取れません。逆回転らしき音声も入っていましたね。音声解析ソフトがあれば何かわかるかもしれませんね。

それにしても菊池氏、滝行なんてやってたんだ。ちゃんと修行していたんですね(笑)。

シリーズ監視カメラ・窓の外(ちょっとだけ怖い)

概要

「ロールシャッハ」の鑑定結果を川居が報告しているとき、井ノ上が外から多少興奮気味に「出ました」と告げながら部屋に入ってくる。

最近、製作委員会事務所では入り口近くの階段窓付近で奇妙なラップ音や、白い影などが現れる怪現象に悩まされていた。そんな折、井ノ上が「シネ」という女の声を聞いたという。スタッフはこの階段付近に監視カメラを設置し、しばらく録画してみることにした。すると窓付近からのラップ音と、その後、曇りガラスの外側から人の手がベタっとガラスに着くのが記録されてしまった。

また同じビルに入るカレーショップのバングラディシュ人の店員が、夜中に製作委員会ビルと隣のビルの間に、幽霊のような女性の姿を見たと語る。スタッフはその付近を調べ、古い型のデジタルカメラが落ちているのを発見する。そのカメラは傷つき、故障しているようで、プラスチックの一部が焼けて溶けているように見えた。落ちていた場所は、怪現象が起こる窓の丁度真下の位置であった。

感想

この事務所はしばしばこのような現象が起こるので今更驚きません(笑)。ただ、自分の勤める会社や自宅でこんな現象が起こったらかなり怖いでしょうね。

このエピソードで印象に残ったのは、川居さんと同時期に制作委員会入りしたはずなのに何故か目立たなかった阿草氏が英語を話せたことですね。視聴者である私が「すごいじゃん」と思った瞬間に、岩澤の「すごいじゃん」という視聴者を代弁するかのようなセリフがでて、ちょっとおかしかったです。

悪戯電話(意外と怖い)

概要

最近悪戯電話に悩まされていた投稿者が、その音声を記録するために撮影した映像。この映像の撮影中に不可解な出来事が起こった。

投稿者の柿崎さんに話を聞く。固定電話に入る悪戯電話は女性の声で、ブツブツ何かを呟いているという。同棲している彼氏に相談しても真剣に取り合ってくれないので、とりあえず何かの証拠にと、ビデオを回すことにした。この電話は彼が不在の時にのみかかってくるという。ビデオカメラで音声が録音できるように、電話機をスピーカーモードにしてカメラを回す柿崎さん。電話機の録音機能では、ノイズしか録れなかったためだそうである。丁度その時に、彼氏から携帯に着信が入る。すると携帯の着信音が、悪戯電話のスピーカーからも聞こえてくるではないか。これは、悪戯電話の主が、投稿者のいる、この部屋からかけてきていることを意味する。怖くなった投稿者はそのまま家を逃げ出したそうである。だが、朝方に彼と合流して部屋を調べても、誰かがいたという痕跡は特に見当たらなかった。彼の電話は特に用事があったわけではなく、胸騒ぎがしたからということてあった。

その後、映像を確認すると、今回の不可解な現象の他に、部屋の中に女性の姿が写り込んでいたというのであるが。また、その現象以来、悪戯電話自体は、ぱったりとなくなってしまったという。

ただ、彼はバイトを辞めてしまい、家に引きこもるようになってしまった。彼は柿崎さんが仕事をしている昼間に、この現象と関係あるのか、こそこそと何かをしているようで(パソコンの閲覧履歴を消したりしている)、スタッフにも怪現象も含めて彼と話をしてほしいという依頼であった。

とりあえず、その彼氏、松本さんに話を聞くため柿崎さんの自宅アパートに向かう。

だが、松本さんは終始無言で質問に答えようとしない。そればかりかスタッフに悪態を吐き、暴れ出してしまう。とても話にならず退散するしかない製作委員会スタッフであった。

ここで問題の投稿映像が紹介される。

冒頭では既に、女の声でブツブツ何かを呟いている悪戯電話の音声が始まっている。スピーカーから流れる音声を聞きながら、電話を見つめる柿崎さんの姿が確認できる。すると、松本さんからの着信が柿崎さんの携帯に入る。固定電話からも、その着信音が鳴り響く。スピーカーからの着信音は、電話機を通じてほんの一種の遅れで鳴るため、エコーがかかってしまっている。怖くなった柿崎さんが部屋から逃げ出すと、開け放しの部屋の引き戸の陰から、女が覗き込む。電話が切れる。

感想

「人のネタで飯食うゴミ屑帰れよ!」
「これ見てる視聴者も同じでしょ結局!」
「お前らなんか呪われて死んでしまえはいいんだ!」

これらの松本さんの悪態、後で生きてきますので、覚えておきましょう。

映像は思ったより怖いです。後で現れる女の姿より、電話のスピーカーから流れる着信音の方が怖いですね。エコーがかかり、音の元がスピーカーに近いのでハウリングがかっているのがリアルで、電話の主が近くにいる!という柿崎さんの恐怖が伝わります。

なお、この着信音は「iPhone」の着信音「マリンバ」で、最近のiPhoneでは「クラシック」というカテゴリ内にあります。このメロディは当時のデフォルト着信音だったでしょうか?(覚えていない)。現在のデフォルト着信音は「トライトーン」ですが、みんなデフォルトから変えないので、デスクに置き忘れられたiPhoneが鳴っても誰の携帯かわからないんですよね。なんででしょう?ガラケーの頃はみんな猿のように着信音をダウンロードしていたのに(笑)。

タイムラプス(結構怖い)

概要

広い公園か何かで夜空を微速度撮影する投稿者。まず遠くに女性が立っているが、10数秒に消える。この映像は3時間を1分程に圧縮した微速度撮影であるため、その女はこの時点で1時間近く立ち続けていることになる。そして、いったん消えた女性は再び姿を現し、今度は猛スピードで近づいてくる。女性の姿が大写しになると、また姿を消してしまう。

投稿者は、カメラを三脚に固定し、すぐ後ろに駐車した車で仮眠をとっていたという。何度も起きてカメラを確認したが、このような人物はいなかったと言うのだが。

投稿者はこの撮影の帰り道で交通事故を起こし、骨折を伴う怪我を負ってしまった。命に別状はなかったものの、車は半壊してしまったそうである。

感想

今回の投稿映像では2番目に印象に残るものですね。夜空の幻想的な美しい風景に、写り込んだ女性の姿は意外とマッチしています。微速度撮影でずっとそこにいるってことは、かなり長い間そこに突っ立っていたわけで、通行人が偶然映り込んだわけはないので、それだけで怖いです。そして2回目に現れるときに、とんでもないスピードで近づいてくる(やっぱり微速度撮影だから)のがさらに怖いです。

ところで作中では触れていませんが、映像の真ん中のちょっと右あたりにずっと動かない、白い何かが写っています。並んだ歯と鼻筋のように見えますが、これはなんなのでしょうか。

誰がいなくなった?(かなり怖い)

概要

悪戯電話の映像が撮られてから、様子がおかしくなってしまった松本さん。彼の元バイト先の友人、桜井さんから話を聞くことができた。

松本さんがバイトを辞める少し前、桜井さん、松本さん、同じバイト先の伊藤さんと心霊スポットに肝試しに出かけたことがあったと言う。松本さんはかなり嫌がっていたと言うが、その場のノリで無理やり付き合わされることになった。松本さんは昔、大きい交通事故に遭ったことがあり、その後霊感が強くなったと言う話を聞いたので、連れて行けば何か感じるてくれるのではないかと思ったそうである。

その霊感スポットの側に、偶然別の廃墟を見つけ、彼らはそこに行ってみることになる。松本さんは体調の不調を訴え、帰りたがっていたが、その場のノリがそれを許してくれなかった。その廃墟は打ち捨てられた牧場の施設のようであったと言う。その時、松本さんがおかしくなってしまったと言う話であった。

ここで、松本さんらしき人物が半狂乱になっている映像の一部がインサートされる。

帰りたがる松本さんに、伊藤さんは、撮影しながら先頭に立って廃墟の中に入れば、帰っても良いとけしかけ、彼は渋々カメラを構えて中に入っていったと言う。

すると今まですぐ前にいたはずの松本さんが一瞬で姿を消してしまう。すると、背後で「バン!」と大きな音がする。驚いて振り向くと、前にいたはずの松本さんが地面でのたうち回り、叫び声を上げていた。とりあえず桜井さんたちは、松本さんが少し落ち着いてから彼を担ぎ上げ、その場から逃げ帰ったそうである。

桜井さんは、後日松本さんに謝罪し、何があったのかを尋ねても、彼はそのことに関しては、一切何も語ってくれなかったのだと言う。

スタッフが彼らが心霊スポットを訪れた日付を確認すると、柿崎さんへの悪戯電話がかかり始めた日付と見事に一致していた。

桜井さんがその際のビデオの映像を確認すると、同行した3人以外の女性の姿が写っていた。奇妙なことに、松本さんが消えたのはほんの数秒だったはずなのに、彼の撮影した映像は30分にも及んでいたと言う。

さらにその時に桜井さんにおかしなメール(LINE)が来ていた。それは車に戻った時に受信したもので、数10通に及ぶものであったが、奇妙なことにそのメールは受信時の現在時刻より未来、先の時間のメールで、突然いなくなった桜井さん達を探しているような内容であった。そのメールも次第に文字化けし、最後には意味不明の文字や記号の羅列になってしまっていた。まるで、ネット発祥の都市伝説、「きさらぎ駅」ように、別世界に迷い込んだような内容であった。

みんなどこだ 23:04
何回電話しても繋がらない 23:05
誰にも繋がらないんだが 23:05
変な女いて逃げてきた 23:07
助けてくれ 23:08
気付いたら反応くれ 23:08
車のとこにいる 23:10
おい、変な声聞こえてきた 23:20
廃墟からひかりがみえるんだがおまえたちか 23:22
なんか変だ 23:24
近づいてくる 23:24
逃げるぞ 23:25
気付いたら早く返事くれ 23:28
以下文字化け

場面は変わって、「ロールシャッハ」の映像について、熊井さんの先輩に当たるOB、小林さんに菊池がインタビューを行なっているシーンになる。

小林さんはこの映像を撮影した監督の曾根崎さんについて語る。助監督と2人で、風景の一つとして廃墟の撮影を行った。だが、この撮影が終わるとすぐに曽根崎さんは突然おかしくなり、暴れ出して気絶してしまった。助監督が救急車を手配して病院に担ぎ込まれたが、身体は特に異常がなかったそうだ。回復後、改めて映像に不可思議なものが写っていることを確認したそうである。ただ曽根崎さんは直ぐに亡くなった訳ではなく、体調不良や鬱で、大学を辞めていただけであった。ただ去年頃、鬱による自殺で曽根崎さんは亡くなっていたという。

驚いたことに、この件について調べていた菊池は、熊井さんの映像の廃墟と、松本さん達が訪れた廃墟は同一の場所であることに気がついた。また、熊井さんの映像に最近顔が増えたことは、何か関係があるかもしれない。岩沢の提案により、菊池には一時的に製作委員会に復帰してもらうことになり、スタッフはこの廃墟の調査に向かうことになった。

現地に着いたスタッフは近所に書き込みを行うが、住民の口は重く、目立った証言は得られない。ようやく農作業をしていた老婆に、牧場の経営者での夫と子が亡くなり、妻が1人で経営していたが10年程前に潰れてしまったという証言を得ることができた。

桜井さんの案内のもと、廃墟を訪れるが、熊井さんの映像が撮られた場所が判明した事を除いて、特に収穫は得られない。だが老婆へのインタビューを知り、様子を見にきた地元の男性に詳しい話を聞くことができた。噂話であるが、と言う前置きで語られた話は以下のようなものであった。

  • 牧場の一人娘が彼氏に振られてストーカー化
  • その娘は焼身自殺
  • その際に彼氏と電話し、死んでいく声を聞かせながらの自殺
  • 電話だけではなく、死に際の映像も録画していた
  • そのビデオを見たものは呪いで死ぬ
  • 家はその際に全焼、母親だけ生き残る
  • 娘の相手の男性も亡くなった

ここで桜井さんの投稿映像が紹介される

廃墟で渋々カメラを持ち、撮影をする松本さん。ある部屋に入ると、はしゃいでいた桜井さん達の声が突然聞こえなくなり、周りを見渡すも誰1人いない。するとチェック柄の布のようなものが現れ、カメラの視界を遮る。何があるのかとカメラのアングルを上に向けると、そこには白い目が煌々と光る、真っ黒な女性が立っていた。松本さんは慌てて逃げ出したようだが、すぐに画面は真っ黒になり、連続したノイズが鳴り響く。30分ほどこの状態が続き、松本さんが錯乱し、桜井さん達に取り押さえられているシーンになり、映像は終わる。

このノイズ音は、柿崎さんの電話機で録音したノイズ音に非常に似ている。焼身自殺したこの牧場の娘の怨念が、松本さんに取り憑いたと言うのだろうか?

取材から戻ったスタッフが松本さんを調べていると、数年前の交通事故の記事に行き当たる。松本さんは重傷を負い、彼の両親と兄弟は亡くなっていた。柿崎さんにその件を伝えるが、彼は自分のことをあまり話さないので、事故については詳しくは知らないという。川居は松本さんに、この件についてそれとなく聞いてもらうよう、柿崎さんに依頼する。

感想

松本さんは廃墟でただ1人異世界に迷い込み、牧場の娘の怨霊に出会ってしまったわけですね。こういう話は結構好きなのでとても興味深いです。

映像もかなり怖いです。櫻井さん達の声が急に聞こえなくなり、シーンとしてしてしまうシーンも怖いですが、女の怨霊が姿を表すシーンも怖いです。なんだかよくわからないチェック柄の模様が画面に映し出され、「なんだこれ?」と目をこらすと黒い顔が急に出てきます。この模様は女性が着ている衣服の模様なのですね。顔が真っ黒なのは焼けただれているからなのでしょうか。

地元のおっさんがタバコ一本でペラペラしゃべりまくるのは可笑しかった。さらに、おっさんに紹介してもらった知り合いに電話をするシーンで、菊池が「呪いのビデオ制作委員会」を名乗ると、「は?、呪い?、なんだよ呪いって」とか不審がられているところも笑いました。なので、最近は「パル企画」とか「コピーライツファクトリー」とか名乗っているようです。

飛ぶカメラ(めちゃ怖い)

概要

若い女性3人組がたこ焼きパーティーを行なっている様子。突然、撮影していたカメラが、ひとりでに撮影者の手を離れ、ハンガーラックの下に転がっていってしまう。暗い家具の下でカメラが捉えているものの判別はつかない。何か黒光りしたものがあるが、飛んだカメラを引っ張り出した時にその正体が判明する。それは女性の瞳であり、何故か狭いハンガーラックの下に女性が横たわっているのである。

感想

以前レビューしたものを再レビューしました。

ほんとにあった呪いのビデオ私的BEST10(ネタバレあり)飛ぶカメラ

初見の時はともかく、今見るとカメラが引く前から女の目だとはっきりわかりますね。めちゃめちゃ怖いことには変わりありませんが、この映像の肝は、最初「これなんだろう?」と注視していたものが、女の顔とわかる一瞬ですね。最初はぶったまげましたよ、ほんとに。

あと、カメラが引く瞬間に女の瞳が少し動きますね(テレビのある部屋を暗くして観てください)。ここも怖いです。

悪人(まあまあ怖い)

概要

柿崎さんが交通事故の件をそれとなく聞いてみると、松本さんは先日の取材時のように怒り出し、翌日には荷物をまとめて、いなくなってしまったという知らせが制作委員会に届く。柿崎さんはつてを頼りに消息を追うが、渋谷での目撃情報が1件あったのみで、行方はわからなかった。

スタッフ達は、松本さんが残した荷物に何か手掛かりがないか、柿崎さんの部屋を調べてみることにした。すると菊池がロフトに脱ぎ捨てられた松本さんのズボンから、パソコンから印刷したと思われる数枚のプリントアウトを見つける。それは2種類あり、1つは2013年8月に、某巨大掲示板から流出した個人情報7人分であった。また、もう1つは松本さんが遭った交通事故のスレッドの過去ログを印刷したものであった。そしてその7人はこの事故に関して松本さんや、その家族に批判的な書き込みをしていた事がわかる。

そして驚くべきことに、最近投稿された3本の映像の投稿者が、この7人のうちの3人だったのである。これはとても偶然とは思えない符合であった。その投稿映像とは「銅像」「タイムラプス」「飛ぶカメラ」である。取材班は裏付けを取るため各投稿者に連絡を試みるが、「飛ぶカメラ」の投稿者は脳梗塞で入院、「タイムラプス」の投稿者は事故への批判に関しては言葉を濁したが、そのスレへの書き込み自体は認めた。「銅像」の撮影者、内村さんは行方不明だが、個人情報の流出に伴い、カードの解約を口にしていたことはわかったので、掲示板への書き込みをしていた可能性が高い。残りの4人には連絡がつかなかった。

松本さんは事故のスレッドに書き込まれた批判的書き込みに対し、やり場のない怒りを感じていた。そんなとき某掲示板の情報流出事件が起こる。彼は入手した情報を元に霊的な力を持って制裁を加えた。投稿映像「ロールシャッハ」に現れたいくつもの顔は、あの廃墟に潜む怨霊の犠牲者ではないだろうか。

そんな折、制作委員会の郵便受けに手書きのメッセージが書かれた便箋とメモリースティックの入った封筒が投函されているのを井ノ上が発見する。その便箋にはこう記されていた。

悪人は俺か
それとも他人か

封筒になにも書かれていないので、直接投函したと思われる。即座に便箋の文字とプリントアウトに書かれた手書きのメモを比較し、筆跡が似ていることを確認する。投函したのはおそらく松本さんであろう。そんなとき、ビルから出てきた男がおり、浅草方面に歩いて行ったと、今頃になって報告する井ノ上。スタッフ総出でカメラ片手に追跡するも、銀座線に乗り込む松本さんらしき人物を、すんでのところで逃してしまう。

取材班は櫻井さんの投稿映像で、暴れまくる松本さんが制作委員会ビルの傍に落ちていた古いデジタルカメラを握りしめていることを発見する。松本さんが投函した封筒に入っていたメモリースティックは、そのデジカメにピタリと治まった。

松本さんが、牧場主の娘の霊に取り憑かれていたのか、それともその霊を利用して誹謗中傷した者たちに復讐したのだろうか。ただ、松本さんは迷っていたのかもしれない。以前、ビルの前に立つ、今回の松本さんらしき風貌の男性を目撃したという、井ノ上の証言があったからだ。彼は、制作委員会に相談するつもりだったのか、それとも思いとどまって窓からあのデジカメを落としたのだろうか。

そして覚悟を決めた松本さんはこの映像が公開されることを狙って、郵便受けに投函したのだろうか。

「これ見てる視聴者も同じでしょ結局!」
「お前らなんか呪われて死んでしまえはいいんだ!」

松本さんの以上のセリフの後、メモーリースティックの映像が、紹介される。

警告
これからご覧頂く映像は非常に危険であり
強い霊障を引き起こす可能性があります。
気が進まない方は視聴を止めてください。
こちらでは一切の責任を負いかねます。

カウントダウン

暗い中、女性が何やらブツブツとつぶやきながら、何か作業をしている。どうやらガソリン、あるいは灯油のようなものを準備しているようである。やがて女性は頭からそれをかぶり、全身に浴びてしまう。燃料のポチャポチャ流れる音が、その量が尋常ではないことを物語る。「死んじゃえーっ!!」と彼女は叫ぶとマッチに日を灯し、床に落とす。燃え上がる炎が彼女を照らし、激しい叫び声とともにしだいに火柱となっていく。映像には投稿映像、「ロールシャッハ」のような幾何学模様がちらつき、ノイズ音とも、叫び声ともつかない、凄まじい音が響き渡る。突然無音となり、燃え残った火がくすぶり続けている画面の左端に、恨めしげにこちらを見つめる女性の首が現れ、上から下へと移動して映像は終わる。

感想

ありましたね、「2ちゃんねる個人情報流出事件」。あれって2chに書き込んだ全ての人の個人情報が流出したのではなく、「2ちゃんねるビューア」を使っていた人だけですよね。私は2chに書き込んだことがないのでわからないんですが、あそこに書き込みを頻繁にする人は大抵「2ちゃんねるビューア」を使っていたのでしょうか?

これによって今回の巻は、全ての映像につながりがあったということになるわけですね。「銅像」「タイムラプス」「飛ぶカメラ」に写った女性はどれも似ているような気がしますが、あの牧場の娘というわけでもなさそうです。

さて、松本さんの映像なのですが、これは見てあまり気持ちの良いものではありません。でも大げさな警告の割には、「めっちゃ怖い」という程でもないのでご安心ください。5〜6回見てますが、僕に呪いは発動していませんので。

これは焼身自殺のリアル配信映像というよりは、彼女の怨念が結集して、観念上の映像が焼きついた…と見るべきなのでしょうか。だって編集されてるし。これを見た違和感は自らに火をつけて燃え盛る炎の中、彼女が直立不動で動かないことですね。本来なら熱さに悶え苦しみ、転げまわるところでしょう。「ティック・クアン・ドック」のように強靭な精神力があれば微動だにしないことも不可能でありませんが…

あとこの女性の服装に見覚えありませんか?、そうです「誰がいなくなった?」で現れた女性と同じ服装ですね。つまり、あっちの映像に映り込んだ女性の怨霊と同一人物である可能性が高いということですね。

そして、松本さんのセリフはこの映像を見た視聴者にも災いが降りかかることを暗に匂わせています。そう、「ロールシャッハ」の映像に、あなたの顔が9番目の人物として浮かび上がるかもしれない…

感想まとめ

いつもよりボリュームがあるので、レビューを書くのに大変時間がかかってしまいました。でも今回は面白かったです。1時間半があっという間でした。ただ、ちょっと話が出来すぎな点や、写り込んだ怪異も少し作り物くさい気がしないでもありません。でも、エンターテイメントとして、構成がしっかりよくできていたと思います。十分楽しめましたので、満足感は高いです。

全体で1つのエピソードってことなんでしょうけど、「銅像」「タイムラプス」「飛ぶカメラ」は独立したエピソードとしても十分怖いです。「タイムラプス」と「飛ぶカメラ」が私としてはお気に入りですね。

さて、劇中では全く語られませんが(語られたこともないですけど)、名物監督岩澤氏の本呪最終作品となります。「ほんとにあった!呪いのビデオ」の黄金期を築いた男として、後世に語り継がれるでしょう。お疲れ様でした(今更ですが)。

コメント

  1. みっつ より:

    『飛ぶカメラ』、前の『溶怪』を彷彿させる感じで嫌ですねえ(好きですけどw)。
    これがテレビ番組で扱われた際、投稿者のその後を追ったものが紹介されていました(YouTubeで確認しましたが、投稿者の名前も脳梗塞を患った事も合っていて、正規の続編という感じでした)。それによると投稿者は

    ・恐怖から部屋を引き払って引っ越した。
    ・新しい部屋で、また同じ面子で引っ越し祝いのパーティーをしたが、その際の写真に再び女の霊が映った。
    ・しかし、その霊が着ている洋服に見覚えがあり、古いアルバムの中から事故で亡くなった姉の最後の写真のものと同じであることを発見。
    ・霊の正体が姉であることを確信し、自分を見守ってくれていたのだと安堵する。
    ・だが、その後就寝中に現れた霊の顔は全くの別人だった。

    という話で、インタビュー映像や再現Vまで作って紹介していました。
    でも、新居でのパーティーで撮影された心霊写真の公開はなく、服で姉だとわかる以前に『飛ぶカメラ』にアップで映った霊の顔で姉かどうかわかるだろうと思うので、ほん呪ユーザー的には蛇足のものかもしれません。

    • itton より:

      それ見たことあるかもしれません。「奇跡体験!アンビリーバボー」的番組だったような。

      >その霊が着ている洋服に見覚えがあり、

      これで思い出しました。
      脳梗塞から復活できたんですね。

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