Not Found2 ~ネットから削除された禁断動画~ (ネタバレあり)

Not Found

はじめに

「Not Found ~ネットから削除された禁断動画~ 2」のレビューです。本シリーズ2作目ですが、グロ度が強くなってきました。そのせいか、「Amazon Prime Video」ではこのタイトル、一応ラインナップされているものの、視聴できません。下のリンクをクリックしても、「このビデオは、現在、お住まいの地域では視聴できません」と表示されてしまいます。

www.amazon.co.jp/dp/B07HNVQZLZ

さてどんな感じなのでしょうか。

ちぎれた腕(ちょいグロ)

概要

男女2人ずつ4人グループの若者たちが楽しいドライブ。

助手席の男性が撮影する車内の様子が今回の映像である。運転を務める男性が車内にもかかわらず煙草に火をつける。当然後部座席の女性陣からは大ブーイング。男性は煙草を持つ右手を大きく車外に出してごまかす。その時カメラは前方にパンするが、大型トラックとすれ違った時に「バン!」という衝撃音と共に車は止まってしまう。後部座席にカメラを向けると、後部座席の女性の一人が血まみれになっており、そして運転手の右腕は……。

感想

あ、腕取れてます。腕がちぎれる瞬間の映像はありませんが、やっぱり取れています。まあグロ度は戦争映画程度ですので、ご安心ください。

つまり対向車の大型トラックに腕が引きちぎられてしまった、と言うことなのでしょうが、すれ違いざまの「バン!」という音のタイミングが早すぎます。あと本物ならもっと血が出るような気がしますが、どうでしょうかね。

それにしても腕がちぎれるというショックで気を失いかけているにもかかわらず、運転手の男性はよく安全に車を停めることができましたね。

最悪の誕生日(過剰防衛)

概要

男性は友人の誕生日を祝うため、その友人の彼女さんとともに彼の部屋でサプライズパーティーを催すことにした。彼女さんの持っている合鍵で彼の部屋に勝手に入り(サプライズだから)、男性は部屋の飾りつけを、彼女さんは料理を準備する。

だが友人の草野球の試合が早く終わり、思ったより早く帰ってきそうだった。男性は驚かそうと飾りつけもそこそこに、「強盗マスク」か「パーティーグッズ」か一目では判断付きかねる、微妙なマスクを被り友人を待ち受ける。

ユニフォームに金属バットを持ち帰宅した友人は、予定外に部屋にいる彼女と、「強盗マスク」か「パーティーグッズ」か、一目では判断付きかねる微妙なマスクを被った人物に対峙し、「強盗」であると判断してしまったのか、怯えながらも金属バットで反撃し、男性を滅多打ちにしてしまう。

男性は一命はとりとめたが、身体に障害が残り未だ入院中である。

感想

これは映像によるものではなく、音で聞かせるタイプのグロですかね。バットを振り下ろす瞬間や頭を挫滅させるようなシーンは、キッチンの影になって写っていませんのでご安心を。ただバットを振り下ろす音と、スイカを潰したような音でいろいろ想像できてしまいます。ただ、あんなに「ぐしゃぐしゃ」と音がしていたら絶対死んでるって!と思いました。

バットで殴られてしまう友人のマスクが、「強盗マスク」と言うにはに似つかわしくない黄色で、よく考えれば強盗がこんなマスクするわけがないと思うんですけど、顔を覆っていることには変わりなく、やっぱちょっと怪しい感じがして、この微妙さが彼を怯えさせる要因になったのかもしれません。

それにしてもバットを持った彼が怯えすぎ、攻撃が執拗過ぎでかなりの狂気を感じさせるところが、このエピソードの怖い点なのでしょうけど、ちょっと唐突過ぎますよね。やりすぎ(笑)。

心霊生放送(ちょい怖)

概要

Ustream(当時)の「心霊チャンネル」に存在していた、どこかの神社の祠を定点カメラで24時間配信していた動画がやばいらしく、スタッフは興味を覚える。それを見たという女性のブログには、体調の不良や「何かが来る」「入ってくる」などの訴えが見られ、更新が止まっていた。その後彼女は自殺してしまったという。

スタッフは、この映像を配信した人物の一人を特定することに成功しインタビューを行うが、彼は一緒に動画を配信していた仲間が自殺してしまったこと、「やめたほうが良い」と語ったのみで、これ以上の情報は得られなかった。尚、配信した映像は削除してしまったとのこと。

スタッフは、地元では心霊スポットとして有名なその現場に向かい、同じような条件での撮影を試みる。カメラから電波を飛ばし車でモニターしていると、何時間か後に映像にノイズが走り、映像は止まってしまう。演出補、杉本が様子を見に行くが、止まってしまった原因はわからない。大きなラップ音と何者かの気配に怯えた彼女は、その場から逃げ出してしまう。

ここで撮影された映像が以下の警告テロップ(改行等修正)と3秒のカウントダウンの後紹介される。

警告
これからお見せする映像について、ご覧になった方にいかなる霊障が起きましても、当方は一切の責任を持てませんのでご了承ください。

神社の祠を定点カメラで撮影した映像。ノイズが走り映像が止まる直前に、こちらを見つめる男性の姿が写り込む。

感想

仰々しい警告テロップの割には肩透かしなエピソードです。

杉本さんが怖がって逃げ出してしまうのは、臨場感があって良かったですけど。写り込んだ男性の顔は普通の人でたいして怖くもありません。ただ画質が悪いからかもしれませんが、この顔の目がロンパリ(右目と左目が異なる方向を向いている)ように見えて、ちょっとだけ怖かったです。

霊が撮影した動画 前編(取材のみ)

概要

スタッフは「d94b」というタイトルの、見ると呪われるという動画が削除されているのを発見する。様々な書き込みの中から、一緒に観たバイト仲間が亡くなった、というコメントの主にインタビューすることができた。

彼女によると一緒に観たバイト仲間達が体調の不良を訴え、その中の一人が次の日トラックに轢かれて亡くなったという。古い感じの映像で何が写っているのかはっきりとは分からなかったそうだが、窓の外から女性の姿を撮影したような感じだったという。

だがこれ以上の情報は得られず、調査は暗礁に乗り上げていたが、杉本が別の仕事で知り合ったスタイリストさんから有力な情報が得られる。それはこの動画を見ると気が狂って自殺してしまうという噂であった。そしてその動画には「しょうこ」と言う声が入っていて、この動画に写る女性は「しょうこ」という名前の、実在する先生に似ているという話であった。

学校に連絡して「しょうこ先生」の名前を出すが、相手の態度が急に変わり電話を切られてしまう。

後編に続く。

感想

取材シーンのみで怖くはありません。

すりおろす女(痛たたたたたt)

概要

水商売風の女性が生配信している。

だが仕事でストレスが溜まっているのか辛辣なコメントに過剰に反応し、はさみを取り出して、自分の指をチョキチョキ切り出してしまう。血に濡れた指で白い壁に「呪」の字を書こうとしているようだが、量が足りなかったのか、今度はあろうことかスライサー付きのすりおろし器を持ってきて、自分の指をシャカシャカシャカシャカシャカシャカ……。

感想

いや~~!!痛い痛い痛いって!

女性の持ちだしたすりおろし器、スライサー付きなんですよ。これじゃすり下ろしているんじゃなくて、輪切りになっちゃうよ。そして何だか心なしか指が短くなっているような……。「呪」を書き終わった後、この女性カメラに向かってニヤッと笑うのが不気味ですね。

肝心な所はボカシが入っているし、定点カメラだから指先がアップになるわけじゃない、言うほどグロではない筈なんですけど、ちょっと正視するのが難しい。そういう意味でインパクトがあります。

自殺一分前(怖くない)

概要

精神科医か心理カウンセラーらしき人物が、自分のよいしょ映像のインタビューに答えている。

わざとらしく、芝居がかった口調で自らの業績を披露しているシーンで、元患者らしき若い男性が乱入して恨み言を述べ始める。片手にナイフを持っているので、危険を感じた先生と映像班は廊下に逃げ出す。

静かになったので部屋に戻ってみると、あの男性がベランダから飛び降りるタイミングだった。助けに入る間もなく飛び降りてしまった先の地面を見ると、アスファルトが赤く染まっていた。

感想

特に述べることもなく、概要通りですね。赤く染まった地面はリアルでした。

霊のつぶやき(少し怖い)

概要

およそデート似つかわしくない古戦場跡を訪れたカップル。女性はムードもへったくれも無い場所に不満げである。

カメラは木の股に幼い女の子の姿を捉えるが、撮影者も相手の女性も気が付いてはいない。同時に不気味な男性の声も入っていることをスタッフは発見する。何を言っているのか分からなかったが、逆再生してみると……。

感想

このエピソードがこの巻では一番怖かったかな。カメラがパンするときに変な声がするのですが、それがちょっと怖いです。逆再生すると意味のある言葉になっていますが、その言葉の意味はゾッとするって程ではないです。でも、声自体がちょっと怖い。

反面、木の股に写り込む少女の姿は、さほど怖くないです。

狂気のマジックショー(少し視聴注意)

概要

若い女性が椅子に縛られ、猿ぐつわをされて「もごもご」言っている。傍らでは仮面の男がへたくそなマジックをカメラに披露している。

男がカメラの位置を変えると、やはり中から「うごうご」と声が聞こえる大きな箱が鎮座していた。「あっ、これマジックショーで剣とか刺すやつだ」っと思ったら案の定そんな箱で、男はわざとらしく、太っとい千枚通しみたいなやつをカメラに見せつける。女性の「もごもご」が激しさを増す。

男はカメラの前で箱の一部を開け、中には縛られた男性が寝かされていることを示すと、箱を閉め、何躊躇もなく千枚通しみたいなやつを4~5本差しまくる……。猿ぐつわ越しの悲鳴が響き渡る。

感想

悪趣味な映像ですね。手品がへったくそな点、「マジックショーで剣とか刺す箱」がぺらっぺらな安普請な点とか、縛られているとはいえ箱の空間に余裕があり、絶対体を捻って避けられるだろ、とか全体的に小道具がチープで現実味がないのが残念です。

霊が撮影した動画 後編ほんの少し怖い

概要

学校に直接出向き、「しょうこ先生」に直接取材を試みる。学校側は問い合わせが多く困っているということで、いったん取材を断られてしまうが、後に本人から連絡があり、取材を承諾してもらえた。

問題の映像は、撮影した覚えもないばかりか、送りつけられたわけでもなく、正子(しょうこ)さんの携帯にいつの間にか保存されていたという。映像は何故かどうしても削除不能で、機種変更を余儀なくされた。インタビューを受ける彼女は、おどおどして「何かが聞こえる」「何かいる」と怯えまくり、一時人事不省に陥るなど、取材もままならない状態が続いた。

数日後に落ち着いたところで改めて話を聞くと、映像は不可解にも窓の外から撮影されたようである。だが、その窓は河原に面した4階にあり、ドローンでもなければ撮影不可能。映像は不可解なノイズ音と共に河原から浮き上がるようなシーンの後、窓から身支度をする正子さんを一瞬写し出している。所々、何者かの瞳がカラー反転したようなものや、彼女の顔の一部が歪んだシーンも差し込まれていた。そして一言「しょうこ…」という高い声が聞こえる。

何のためにどのようにして撮影し、どうやって正子さんの携帯に保存したのか、そして動画サイトに投稿したのは誰なのか、一切合切が謎である。

感想

取材引っ張った割には映像はしょぼいです。人間の瞳が大写しになってカラー反転しているカットは、作為的過ぎていただけませんね。幽霊があんな演出するわけがない、とか思ってしまいます。それ以外の、視点が河原からマンションの窓まで上がっていくような感じは良いと思いますし、「しょうこ…」という声はちょっと不気味ですが、恐怖度は小粒です。

あと正子先生の演技が芝居がかり過ぎて、ちょっと萎えました。

感想まとめ

グロエピソードにそれなりのインパクトはありますが、恐怖度はいまいちですね。グロも肝心な所にはボカシが入ってまろやかになっているので、そんなにショックでもない。

例外は「すりおろす女」で、これだけはシチュエーション的に正視できません。このエピソードが良くも悪くも一番印象に残りました。

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