はじめに
「呪いの黙示録 第九章」のレビューです。
9月の初めにはリリースされていたのですがすっかり忘れておりました。またとっても忙しくてそれどころではなかった上に10月に入ってしまい、「ほん呪」「XXX」の同時リリースで暇がありませんでした。申し訳ありません。
迂回路(少し怖い)
概要
ある夫婦が車で旅行からの帰り道、予定していた道が通行止めになってしまったので迂回路の寂しい山道でトンネルに差し掛かる。
するとトンネル内にトボトボ歩く男性。こんな山道でしかも夜なのに変だなっと思ったら今度はもう一人トボトボ歩いている。「えっ?」と思ったら今度は女性がトボトボ…。
「いくらなんでも変でしょ」っと思って振りかえると誰もいない。
感想
良くも悪くも普通の映像。ただ、トンネル内で一定間隔で進行方向に並んで歩いている光景はまあまあ不気味で、実際に出くわしたら怖いでしょうね。
偉大なる選定 前編(怖くない)
概要
心霊ドキュメンタリーの制作会社にはYoutuberの台頭であんまり心霊映像が投稿されなくなったから、元メンバーの島田君が集めた映像でお茶を濁すわを紹介するわ、と言う身も蓋もない説明でエピソードは始まる。
15年前に撮影された映像。真っ暗な場所で誰かと懐中電灯片手に電話している男性。そこに突然別の映像が差し込まれる。廃墟みたいなところにスーツを着た女性が突っ立っている。顔は何かで塗りつぶされたように黒く表情も顔立ちも判らない。
それだけの映像だが、スタッフはTikTokで公開されている映像の中に全く同一のものを発見、最初のTikTok投稿者を手掛かりに関連人物に情報料金をはずんだ調査の結果、「呪いの動画」として一部で伝播していた動画であることが判明、拡散元の人物、浅川璃歩さんにまでたどり着いた。
だが璃歩さんはこの動画に呪われ、寝たきりになってしまっていたのである。
続く。
感想
最初に「もうyoutubeに勝てんわ」って感じがぶっちゃけすぎて苦笑します。潔いというよりシラケてしまいますね。金を出して情報を漁っていく過程もなんて言ったら良いやら。因みに1回の情報に「3万」というのは気前が良いですね。
映像自体はどうという事はありません。
撮影者不明(怖くない)
概要
女性3人で心霊ドキュメンタリーの鑑賞会。その中の一人が撮影者のすぐ後ろに何者かの顔を見たそうでいきなり悲鳴をあげて逃げ出してしまった。
彼女を家に連れ戻した際のシーンで、撮影者の右手はカメラを保持してふさがっている筈なのに、何故か障子を閉める右手が写っている。これは誰の手なのだ?
感想
映像は一人の女性が悲鳴を上げて逃げ出すだけで、右手はカメラで塞がっていたのにとか言われてもフェイク前提ならいくらでもできそうなので怖くないです。
ただ、田舎の農家の母屋みたいな家の雰囲気は良かったですね。昔ながらの家って、なんか暗くて怖いんですよね。
呪いのビデオ(少し怖い)
概要
とある男性宅に向かう映像。撮影者が「呪いのビデオってことですよね」と男性に質問すると、「呼び方は知らないが…」そうであるとでも言いたげ。男性宅に到着し、VHSテープとデッキがある様子からかなり昔の映像のようだ。撮影者の「投稿しても大丈夫ですか」との問いに「別にいいけどどうなっても知らないよ」との答え。
ブラウン管に件の映像が流れる。車の中で楽しそうな若者たちの車内の映像だが、すぐに男女の集合写真のような静止画が挿入されるシーンに切り替わる。そして男性の何人かが穴を掘っているシーンになり、その後穴から見上げたような構図で男性の一人が立っている場面に。カメラのレンズには土が被さり、録画しながら埋められてしまったようだ。土により画面が暗転すると、宇宙人の触手みたいなものが蠢く様子になり、映像が途切れる。男性が神妙な面持ちで歩いているシーンが一瞬差し込まれて映像は終わる。
感想
映像は撮影者が撮ったブラウン管越しのもの。VHSデッキとアナログブラウン管テレビが古さを感じさせます。投稿者やこの映像の持ち主の情報が一切出ず、しかもオリジナルのVHSテープも提供されていないことから、その後何かあったのではと想像できて面白いですね。
映像は概要のとおりで訳が分かりません。
偉大なる選定 後編(少し怖い)
概要
浅川璃歩さんの妹は当初、取材を断ったが、姉の苦しみを軽減したいという気持ちから、スタッフに調査を依頼し、璃歩さんが霊能力者に見せるために制作した映像を持参した。璃歩さんは話すことができない状態であったため、スマートフォンの音声合成ソフトを使用して、自身の境遇を赤裸々に語る。
当時、璃歩さんは交際中の彼氏から「呪いのビデオ」を見せられる。彼氏は心霊ドキュメンタリーファンで、友人から入手したものだったが、璃歩さんだけがその呪いにかかり、体調不良の原因は病院でも不明であった。彼氏は逃げ出し、以後の連絡が絶える。璃歩さんの映像には、自身が撮影した腕にできた痣や、顔周りに現れた無数の不気味な手の映像などの心霊現象も含まれていた。
一方、スタッフは初めの映像を撮影した広中さんを特定し、彼から話を聞く。その映像は、超心理学の実験と研究を行っていた施設で撮影されたもので、そこでは特定の選ばれし者が世界の終末に向かうことが信じられていた。しかし、その施設では向こう側からの何かに、その世界を垣間見たと気づかれた場合は危険で、選ばれし者は呪いにかかってしまうらしい。実際、広中さんの友人である池田さんも呪われ、自ら命を絶ってしまった。そして、広中さんの見解では、その映像は池田さんが拡散したものであるとのことだった。
施設跡への取材を試みたスタッフだが、そこは厳格に封鎖され、取材許可が得られなかった。スタッフは璃歩さんに話を聞くため、妹に伝言を依頼する。そして璃歩さんからのメッセージ映像が届いた。
璃歩さんのメッセージには、心霊ドキュメンタリーに傾倒し、その危険性を無視して拡散し、自身を見捨てた彼氏への不満だけでなく、すべての心霊ドキュメンタリーとオカルト愛好者に対する怨嗟の声が込められていた。
感想
璃歩さんの恨みごとに終始し、これを見ているお前らも呪ってやる~って感じです。
そんなこと言われても
って感じです。「呪いのビデオ」が本当実在し、数々の霊障の被害が実際に確認され、それが広く一般に周知されているならそうでしょうけど、
そんなわけないじゃん
池田さんや璃歩さんの姿は痛々しくて、とってもリアルに描かれているので、一見本当に呪いが存在するように錯覚し、見ていていたたまれない、耳が痛い感情が押し寄せてくるような効果を狙ったのかもしれませんが、僕はさすがにそこまで心霊信じ切っていません。
感想まとめ
なんか心霊ドキュメンタリーファンへの強烈なアンチテーゼを狙った感ありありで、それは娯楽としてはどうなのかと感じて、今回はあまり楽しめませんでした。
次に期待したいところですが、どうなるのでしょうか。
コメント
オカルト好きの視聴者、調査班に対しての怨嗟はほん呪55でもありましたね
ぶん投げエンドでしたが、本人が望んでないのだから調査も終了ということですかね…
しかし、途中に入る「どうなっても知らないよ?」の呪いのビデオは中々効いてますね
リプレイも解説も無く終わらせて、本編のテーマにちゃんと繋いでて存在感あります
自分は黙示録好きですね。なんか岩澤時代までのほん呪見てるみたいで
パンデとノッファンは見ていられないんで、もう一本くらいまともなシリーズあればなーって思います
ほん呪55でもありましたね。
あっちの方がカメラに向かって直接語りかけていた感じが鮮明に思い出され胸に残りますね。
>パンデとノッファンは見ていられない…
やっぱりそうですか。
パンデは見ていないんですが、僕もノッファンはちょっと食傷気味です。
最近杉本さんがSNSで心情を吐露していたこともあり、今はちょっと距離を置いています。
あ…杉本さんってそんなことになってたんですね…
自分が「見てられない」と言ったのは単純に両シリーズのノリが苦手なだけだったんですが
ツイートの件は今更知りました。真相はわかりませんがもし本当だとしたらちょっと笑えませんね
XXXまで見る目が変わりそうで知りたくなかった事件でした