封印映像2 呪殺の記録(ネタバレあり)

レビュー

はじめに

最近、様々なことがあったのでレビューが遅れてしまいました。前巻の視聴から3か月以上経ってしまい、久々の「封印映像」のレビューとなります。

怨念人形(怖い)

概要

小学生くらいの女の子の誕生日パーティー。出席者は女の子の祖母、母親だけのささやかなものであったが、微笑ましい光景である。だが、祖母の誕生日プレゼントは、古ぼけたクソでか日本人形。口では「可愛い」と気を遣う女の子であるが、正直反応は微妙である。

するとこの祖母は何故かケタケタと笑い出す。その様相はかなり狂気じみており、人が変わったような祖母のありさまにあっけにとられる女の子。母親も困惑した様子だが、ふと娘の手にある日本人形にカメラを向けると…。

その後祖母は認知症が進み、まともに話もできなくなり、女の子は全身に不気味な湿疹ができてしまう。祖母と話ができないため、人形の由来、入手方法等、一切が不明である。

感想

日本人形怖い。

まあ、今まで何回か書いたことありますけど、僕は人形の類がちょっと苦手です。田舎のお爺ちゃんお婆ちゃんの家に行くと床の間に飾ってあるんですよね。あれが怖くて怖くて。そんなこと思い出しました。尚、ぬいぐるみやキャラクターフィギュアは大丈夫です(笑)。

お婆ちゃんが笑い出すのも怖いですね。何者かに魅入られている感じで、このお婆ちゃん役の方、演技がとても上手です。

で、ネタバレしますけど、人形にカメラが向くと、これでもか、と目を見開いてこちらに迫ってくるんですね。これはちょっとびっくりします。

アイドル撮影会(アタオカ)

概要

アイドル個別撮影会に、ファンのアタオカな男がやってくる。順番も守れず非常識で、自分勝手な行動や態度のこの男に、ついにスタッフが切れてしまうが、アイドルの子もこの男に暴言を吐いてしまった。

すると、この男は彼女に硫酸をぶっかけてしまう。

感想

似たようなの「NotFound」にありましたね。

まあこんなの相手にしなければならないアイドルも大変です。殺人未遂事件も起こってますから、笑い事では済まされない現実があります。

コンテンツとしてはあまり好みではありませんが、封印された映像というコンセプトですから、こういうのを好む需要があるのでしょうか。

呪殺の記録(少し怖い)

概要

二昔前に流行った超能力ブーム。その時にもてはやされた「超能力者は今!」という、「出演を承諾してくれる人いないでしょ」という無茶なTV番組企画。

それでも、当時としてもマイナーだった、候補者の1人である元超能力者にコンタクトするも、残念ながら彼は既に亡くなってしまっていた。取り敢えずその男性の娘にインタビューを敢行すると、彼女は父親の能力を受け継いでいると言うではないか。

彼女はいくつかの能力を披露した後、この番組のプロデューサーの未来を暗示する、と念を込めてポラロイド写真を撮る。出来上がった写真の彼は、体のあちこちが消えて後ろの壁が見えているという、奇妙なものであった。

このプロデューサーはやり手ではあったが、能力者を取材した後、そのインチキさを別のメディアに売り込むという、不誠実なことも厭わないダーティーな部分も業界では有名であったらしい。彼はこの翌日、駅のホームから転落して亡くなってしまう。また、撮影風景の映像に、複数の黒い影も映り込んでいた。

専門家の話では、女性の後ろの本棚には呪術関係の本が確認できるという。

感想

僕が子供の頃に超能力ブームというものがあったんですよ。超能力でスプーンを曲げると言う超能力少年が現れて話題になったり、ユリゲラーが来日して生放送でスプーン曲げを実演したときに、視聴者が「うちのスプーンも曲がった」なんて電話が番組に殺到したり。普段は心霊なんかバカにしているうちの母親までも「ちょっとスプーンが曲がった」と騒いでいたくらい、日本中が超能力に浮かれていた時代でした。

それが「超能力少年がトリックを行っていた」という週刊誌の証拠写真の記事で、一気に冷めていきましたが…。

そんな当時の時勢をリアルタイムで経験していたこともあって、能力者の父親の受けた恨みを娘が晴らした、というお話の切り口を面白いと感じました。

インスタントカメラの写真は体の大部分が消失しているだけで、そんなに怖くはありません。それよりもフラッシュの眩い光によってできた影の複数の顔の方が怖いです。でも心霊映像に慣れてしまった身としてはちょっと小粒な感じです。

家探し(ちょっと怖い)

概要

広い家に引っ越したいので賃貸の家を探している若夫婦。

不動産屋の紹介で、とある中古物件を内覧。少々古びていたものの、広さ家賃とも好条件であり、ほぼ決まりかけていた。ところに妻が押し入れに何かいることに気づいてしまう。夫が調べると、中に古びたお札が貼ってあり、「これ一体どういうことだ」と押し問答になってしまった。

コリャだめだと、立ち去る夫婦であるが、ビデオカメラが回りっぱなしであった。去り際の不動産屋の男性の後ろに何か写ってる…。

感想

押し入れに2本の足が見えます。使い古された絵面ですが、照明のない薄暗い感じの中ではなかなか不気味ですね。

言及されていませんが、妻が押し入れに入る直前、奥の部屋にも人影が認められますね。男性のような感じもしましたが、不動産屋さんは窓を開けている最中なので、3人以外にも人がいたことになります。

家ではなく不動産屋に憑いている気がした、と妻はインタビューで語りますが、この設定は面白いと思いました。彼の後ろに現れる女の姿は異世界感が漂ってちょっと怖いです。

廃墟探訪(ちょいグロ)

概要

廃墟探訪のTV番組ロケ。心霊物というよりは、当時流行り出した廃墟ブームに乗っかった、廃墟紹介映像であった。

インターネットで廃墟のHPを主宰している男性をナビゲーターに収録は順調に進むが、とある廃屋の納屋に縊死体を発見してしまう。この死体の主は妊娠していたらしく、地面には臍の緒が繋がったままの胎児の遺体もあった。

警察を呼ぶ事態になり、当然番組もお蔵入りであるが、ナビゲータの男性は翌日に心不全で亡くなり、彼の妻も流産、不謹慎にも物珍しさから、遺体をしばらく撮影していたカメラマンも不可解な死を迎える。因みに彼の妻も妊娠していた。

この番組のプロデューサーである投稿者の「自分の妻も妊娠している」という、不安を滲ませたコメントでエピソードは終わる。

感想

これ、TVの心霊映像特集かなにかで見た記憶があります。

映像自体は心霊でも何でもなく(後述)、単にご遺体を発見してしまったという体ですが、あまり気持ちの良いものでもありません。ただ、どうも作り物っぽい感じもして、それほどグロでもありません。

とは言っても、カメラがご遺体を写している最中、奥の曇りガラスに謎の人影が映ってましたね。

妻が妊娠している人々が、このご遺体の呪いで不幸になっているという事らしいのですが、プロデューサー以外、現場にいた全員(てか2人)なので、関連性はそんなでもない、と疑問に感じてピンときませんでした。

因みに映像になんか声が入っているらしいのですけど、よく判りませんでした。

場所は岳集落っぽいですね。

感想まとめ

印象残ったエピソードは何と言っても「怨念人形」ですね。久々にちょっとびっくりしました。「呪殺の記録」「家探し」も良かったです。

前巻とは打って変わってインパクトのあるエピソードを持ってきましたね。そして心霊系とは別に犯罪系も持ってくるあたり、真面目で心霊よりの「NotFound」という感じもします。

ただ「NotFound」と全く異なるのは、スタッフの露出が少なく、その存在をあまり感じさせない事。ましてやスタッフ弄りという「NotFound」定番の演出は皆無で、その辺は好感が持てます。

次にも期待します。

コメント

  1. ああ より:

    アイドル撮影会がNot foundのヌルヌル握手会に似ていますよね、、
    ああいう気持ち悪い映像は苦手なんですがやっぱり(NOT FOUNDと封印映像を)見てしまいますよね

  2. itton より:

    ああさん、こんばんは。

    「ヌルヌル握手会」ありましたね(笑)。
    劇薬かけたやつもあった気がします。

    やはりこのようなエピソード、インパクトはありますね。

  3. Baobhan-Sith より:

    怨念人形は最初見た時私も結構ビビった記憶がありますwあと映像が古くて粗っぽいのもまた怖いんですよね…音質も悪いのかおばあちゃんが笑うシーンの微妙な音割れが余計ひえってなった記憶が。あとおばあちゃんのバースデーソングの音程が気になって仕方ありませんでしたw
    そういやこの巻の怨念人形と家探し、あと初代の「ダンススタジオ」は後々出た「再恐スペシャル」で後日談が描かれてるんですよね。(再恐スペシャルは2まであります)ただこれを見るなら、タイミングは10巻まで見てからの方がいいと思います。

    それと、ittonさんはスタッフの露出が少ない点を褒めていますが…11から先(鬼塚リュウジン監督時代)はスタッフの露出ガンガン増えますw特に23から先はかなーり顕著になってくるので、スタッフに対してイラつく事も増えるかと…w
    個人的に最悪だと思ったのは24巻と62巻です!(事前通達)

    • itton より:

      Baobhan-Sithさんアドバイスありがとうございます。
      10巻目まではレギュラーナンバリングを見ます。

      >個人的に最悪だと思ったのは24巻と62巻です!(事前通達)

      覚悟しておきます。

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