ほんとにあった! 呪いのビデオ 114(ネタバレ有り)

eye_catch_noro_114 ほん呪

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ114」が2026年1月7日にリリースされました。お正月気分もまだ冷めやらないこんな時期にリリース。しかも平日リリースは珍しいですね。

このレビューはネタバレ満載ですので、本タイトル未見の方はご注意のほどよろしくお願いいたします。

ファミリーレストラン(少し怖い)

概要

不二家レストランで、幼い男の子の誕生日を祝い、ちょっとしたホールケーキを注文して豪遊(笑)。すると一人の男の子の背後から何かが…

感想(ネタバレ)

男の子は2人いますが、おそらく手前の男の子が今回誕生日だったようです。この子の背後から突然不気味な2本の腕が出てきて肩を掴んで後ろに引っ張り、男の子はソファの背もたれにバンっとぶつかってしばらく放心状態になるという映像。

この子は投稿者の姉の息子で、シングルマザーの姉が病気で入院しているため彼が預かっていたとのこと。この映像が撮影された日に彼女は病室で急死してしまったそうです。

何でしょう、この男の子の母親は実は息子を疎ましく思っていたのかとか、ちょっとした闇を感じます。だって自分の死を伝えたかったとしても、子を愛する親ならもっと伝え方ってのがあるんじゃないですかね。あるいは先祖の霊が母の死を伝えたのか。どちらにせよ超不器用ですねw。

撮影者もカメラ越しに現象を認識していたようで、「え?…」と言う反応しかしていないのが妙にリアルです。現れる手、これが痩せこけて実に不気味です。

怖いという感じでないにしても、そこはかとない奇妙な雰囲気が漂う良作だと思います。

逆さ(怖い)

概要

居酒屋を経営する投稿者の男性が、深夜に撮影した映像。土日は早く店を閉めるのだが、となりの知り合いの店主から、投稿者の店に侵入した者がいるという連絡を受け深夜に店を訪れる。

店内は何故か電気配線が鋭利なもので切られ、灯りがつかない。暗闇の中、隣の店の主人とともに店の中を探るのだが、誰も見当たらない。だが懐中電灯の先に、投稿者はありえないものを発見してしまう。

感想(ネタバレ)

えっとですね。黒いモヤッとしたものが画角の端に現れるんですよ。それって髪の毛?と判って、ぎょっとする間もなく、その上の方に顔を発見してしまうのですね。毛の上の方に顔。ってことは逆さなんですよ。

ありがちと言えばありがちな映像なんですけど、最初なんだかわからないものを、認識した瞬間が怖いですね。例えるなら心霊写真を紹介されて、何が写っているのか最初はわからなくて、凝視するとそこに幽霊を発見してゾッとする。あの感じなんですよね。これも中々の良作です。

忌詞(いみことば)前編(怖い)

概要

投稿者は若い女性・名越有紗さん。彼女が投稿してきた映像は彼女自身の手で一部がカットされてされていた。突然上京してきた母・靖子さんと都内の公園での映像なのだが、彼女自身、今まで聞いたことのない、靖子さんが映像の中で何度も呟く言葉が、聞くと災いがもたらされると感じているためだ。実際彼女の周りではこの言葉で不幸になってしまった例が何件もあるという。

スタッフは渋るありささんを説得。自己責任として覚悟を示し、この言葉を教えてもらう。視聴者には仮にこの言葉を「のんまさん」とすると示された。

ここで有紗さんの未編集の映像が、その言葉を伏せた形で紹介される。

都内の大きめの庭園で、靖子さんは一点を見つめたかと思うと、その言葉を連呼し始める。映像に激しいノイズが走り、彼女の顔は不気味に歪んでしまう。その後靖子さんは認知症を患い亡くなってしまったという。

この5文字の言葉に関して、調べても有力な情報は何も見つからなかった。地域に伝わる特別な言葉なのか、あるいは方言なのか。そこでスタッフは中国地方の有紗さんの親戚を訪ね、手がかりを探ると、靖子さんは今はダム湖の底に沈んだ、ある集落の出身であることを突き止める。

そしてこのダム湖が心霊スポットであることが判明し、スタッフは現在は削除されているものの、そこを訪れた釣りブロガーが、ある心霊現象に遭遇する映像を、動画投稿サイト見つける。

ここでその映像が紹介される。

この心霊現象と今回の投稿映像に何か繋がりがあるかもしれない。このダムからほど近い靖子さんの実家に有紗さんと小野、このダムのあるA市に美濃と押見で二手に分かれ調査を行うことにした。某県A市への取材で、ダム湖に沈んだ村に詳しい人物を紹介してもらったところで、靖子さんの実家へ向かっていた小野から緊急連絡が入る。実家を調べていたところ、明紗さんが突然首を吊ろうとしていたのである。

小野がいち早く気がついたため阻止することができたが、有紗さんもなぜそのような行為及んだのか訳が分からないようだった。

感想(ネタバレ)

まず最初の投稿映像は不気味ですが全く怖くはありません。よくある「顔崩れる系」です。

ですが、2番目の釣りブロガーの映像はなかなか怖いものでした。この巻では一番怖いと思われるので、あえて詳細は語りませんが、かなりスピーディーなタイミングで現れるので、怖がりな方は覚悟してください。

このエピソードでスタッフの入れ替えが判明します。なんと今回より美濃氏が監督に昇進です。前巻では「ここでやめたら後悔する」と、内に熱いものを秘めた美濃氏に期待ですね。新演出補は男性の押見さん、女性の小野さんの二人となります。

藤本さん、男鹿さんお疲れ様でした。

単独事故(少し怖い)

概要

夜の高速を走っていた時のドライブレコーダーの映像。前方に単独事故を見つけ、慎重にその場を通り過ぎるのだが、横転した事故車の手前に、この事故と関係のない人影が映り込んでいたのである。

感想

追い越し車線に軽バンが横転してて、その周りに当事者と思われる若者2人の姿が見られます。でもその少し手前の中央分離帯に少し色の薄い3人の姿が認められます。親子3人という風情で、子供は座り込んでいて夫婦が立ちすくんでおり、こころなしか妻のお腹が大きい感じがします。エピソード内では触れられていませんが、妻の頭部が無いように見えます。

明らかに事故車の当事者に見えないんですよね。なんか不鮮明で、それにしては存在感があり、この世のものではない感じがよく出ています。中々雰囲気のあるエピソードです。

シリーズ・監視カメラ 「献花」(少し怖い)

概要

投稿者が引っ越してきたマンション。なぜか毎晩のように自室のドアに花瓶に差した花が供えられている。まるで故人の亡くなった場所に献花しているような状況。気味悪がった投稿者が、管理会社に頼んで監視カメラを設置してもらったところ、考えられない現象が記録されていた。

感想(ネタバレ)

映像には、夜遅い時間帯にマンションの外廊下を歩き、献花をしに来た中年男性と思われる人物が映り込んでいます。この場面だけであれば、少し奇妙ではあるものの、誰かの悪質ないたずらや嫌がらせとも受け取れる内容です。

しかし、その直後、同じ服装をした人物が上階から落下し、地面に激突する衝撃音までもが記録されています。まるで飛び降り自殺の瞬間を捉えたかのような、衝撃的な映像です。ところが、この映像を確認した投稿者が周囲を調べてみても、そのような事故が起きた形跡は一切なく、警察沙汰や騒ぎになった様子もなかったそうです。

さかのぼること約20年前、この投稿者が現在住んでいる部屋には、かつて20代の女性が暮らしており、その女性は室内で練炭自殺を遂げていました。その出来事以降、入居者ではない見知らぬ男性が、たびたびその部屋の前に花を手向けに訪れるようになったといいます。

さらにしばらくして、その男性自身も、このマンションの屋上から飛び降り、亡くなるという事件が起きたそうです。しかし、この男性の身元や、先に亡くなった女性との関係については、最後まで一切明らかにならなかったとのことです。

映像自体は、夜の外廊下を一人の男性が歩き、ドアの前で立ち止まって花を供えるだけの、非常に単純な内容です。それにもかかわらず、監視カメラ特有の粗い画質が異質さを強調し、不気味な雰囲気を強く醸し出しています。さらに、男性が廊下の奥へ姿を消した直後に、上から落ちてくる展開で、映像として程よい衝撃があります。

この男性は、亡くなった女性とどのような関係にあったのでしょうか。それが最後まで分からないままである点も含め、妙な余韻を残すエピソードでした。

帰路(少し怖い)

概要

20年近く前の特急電車の社内。画面では男の子が戯れている。対面に座るのはこの子の会話から祖父と祖母らしい。一見微笑ましい光景だが、異質なものが映り込んでいた。

感想

一見すると微笑ましい光景であるにもかかわらず、「なぜこんなものが写り込むの~」と思わず感じてしまう映像です。

まず目につくのは、男の子の隣、向かって左側に見える、横たわった白い女性の顔です。眼窩がくぼみ、生気の感じられないその表情は、周囲の雰囲気から明らかに浮いており、強い異質感を与えます。

さらに、それだけではありません。背もたれの隙間から、ぎょろりとした目がこちらを覗き込んでいるように見えます。この目は動いているようにも見えるため、視覚的なインパクトがあります。ひとつだけでも十分不気味ですが、同時に二つの存在が確認できる点は、やや珍しいケースかもしれません。

なお、この特急列車の路線では、過去に女性のホームレスが列車に轢かれる事故があったそうです。ただし、鉄道に関しては各地で人身事故が発生していることもあり、この映像との直接的な関係性については、あまり深く考える必要はないようにも思われます。

忌詞(いみことば)後編(少し怖い)

概要

その後、演出補・小野は体調を崩して入院してしまう。取材続行も危ぶまれたが、せっかくここまでと言う思いで調査を続けることになる。翌日当時の民芸館の職員に話を聞くと、この村に伝わるわらべうたに、例の忌み言葉に近い言葉が含まれていることが判明、あの投稿映像には、歌のような声が重なっていたと解析されていたが、それと符合するのではないだろうか。

スタッフはこれ以上この件に関しては触れないほうが良いと言う雰囲気が漂うが、有紗さんの希望で、もう一度靖子さんの実家を調査することに。すると何故か有紗さんが首を吊ろうとしたロープや踏み台として使った椅子が片付けられていた。そして有紗さんは1967年と記された古い8mmフィルムを発見する。1967年はダムに村が沈む前年である。

ここでその8mmテープの映像が紹介される。そこには幼少期の靖子さんと思しき少女が写っていたのだが…。

感想(ネタバレ)

そのテープには、まだ少女の靖子さんが巫女装束姿で、謎の儀式に参加する様子が収められていました。さっくり説明すると「ジョジョの奇妙な冒険」第1部の「石仮面」みたいな仮面が神棚に祀られていて、儀式の最中に靖子さんの顔も、その仮面のように歪んで苦しみだすと言う感じのもの。専門家によると「神棚封じ」という、死の穢れを神棚に封じて、それが神様に及ばないようにするものだそうです。

中々の怒涛の展開。靖子さんは何かのきっかけで封印していた記憶が蘇りあの忌み言葉が口から出てしまい、数々の不幸を撒き散らしてしまった、ということなのでしょうか。また、首吊りロープがいつの間にか片付いていたことから、誰か別の第三者がいることを匂わせますが、これに関して不明のまま。

その後、有紗さんとスタッフは二度とこの忌み言葉を口にしないことを互いに確かめ合います。

ですが、なんとあの言葉がネットで拡散されてることを小野さんが発見し、一同蒼白になっているところでエピソードは終わります。

最後の8mm映像はそんなに恐くはありません。ただ、この不気味な仮面は靖子さんやダムの女の顔になんとなく似ていて、「これだったのか!」と思わせる驚きは少しありましたね。

最後の「ネットに拡散されている!」と言うシーンは、締めを飾るのにふさわしい洒落た演出ですが、流石にここまで来ると、最初から最後まで真実とはとても思えないので、それほどの衝撃はありませんでした。

感想まとめ

メインエピソードは、堅実な王道展開という印象を受けました。全てが解決するわけでもなく、謎を匂わす演出も良かったと思います。最後のネットに拡散してしまったという忌み言葉。まさか有紗さんじゃないでしょうねぇ。理性では封印することにしたとしても、あの忌み言葉を靖子さんの口から直に聞いて、影響を受けてしまったのかもしれない、なんて妄想しました。

そして一般投稿が割と粒揃いでした。見せ方に今までにないものがあり、新鮮だった部分もあります。特に「逆さ」「献花」が印象に残っています。「単独事故」も割と好きです。

反面、全体的に「ザ・真面目」と言う感じで、地味な印象もありました。もう少しだけインパクト、「うお!」と仰け反る怖さが欲しいとも思いました。今後に期待します。

それでは。

コメント

  1. うさぎ より:

    大好きな美濃さんが出世して関わるのは嬉しいです。でも出演スタッフの個性はあまり出ていない巻だったと思います。美濃さんが監督ならば、自身が目立った活躍もしなさそうですし、そうなると残念です。

    • itton より:

      うさぎさん、こんにちは。
      今回のスタッフたちは本当に「ザ・真面目」って感じで、全くキャラ立ちしていませんでしたね。
      でも、藤本体制も序盤はこんな感じでしたので、生暖かく見守りましょう(笑)。

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