はじめに
「Not Found ~ネットから削除された禁断動画~ 6」のレビューです。
古い作品なので今更ですが、一応それぞれネタバレ注意です。
サイコ隣人(本当にサイコ)
概要
サイコな隣人の嫌がらせが酷くなったので、警察に相談して刑事にとっ捕まえてもらった。そしたらその隣人は自分の指を食い千切り、血を流してた。
感想
勝手口の掃き出し窓から顔を覗かせるのはちょっと怖かったですね。しかしながら、ただの迷惑隣人で、怖さが現実的過ぎてエンタメとして楽しめない感じです。
フルスイング(なんでブラしてんの)
概要
32歳無職の男性が何故かブラを付けて動画配信している。カップ麺にマヨネーズたっぷり入れて食ってる姿は異様で、時々母親に厳しく詰られてしょぼんとしたりしてるが、コメントに悪態をついたり、住所を明かしたりして自暴自棄な様子。
ある日、ブラを付けたままパンツ一丁で踊っている配信で、また母親に詰られ、我慢の臨界点に達した男はバットで彼女をボコボコにしてしまう。
この男性は視聴者に通報されて逮捕された。
感想
血しぶきが上がっていますが、バットを寸止めしているように見えます。あきらかにフルスイングはしていない感じで、フェイク臭さが隠しきれていません。
てか、「なんでブラしてんの?」と思いました。
忘れ物(怖くない)
概要
引っ越したばっかりの夫婦。すると電話の着信音が鳴る。夫婦の携帯には着信が無いが、洗面所の流し台と壁の隙間に落ちていた携帯からのものであった。前居住者の忘れ物であろうか。
夫がそれを見つけ拾い上げるとき、洗面所の鏡に女の姿が一瞬写った。
前の住人は洗面台で自殺していたそうである。
感想
毎度思ってますがこのシリーズ、リプレイがちょっとうざいですね。
映像は概要通りで、鏡に女性が写っているだけで怖くもなんともありません。というか、誰からかかってきたとか、着信履歴は確かめなかったのでしょうか。
拷問ホームヘルパー(胸糞)
概要
「拷問ホームヘルパー」というタイトルの動画がネットから削除されていた。
寝たきりのおじいちゃんの介護を、ホームヘルパーに依頼していた家族が、隠しカメラで撮影した映像。ヘルパーが悪態をつきながらおじいちゃんを殴る蹴るしていた。
家族がネットに公開してようやく警察が動き、ヘルパーは逮捕された。ネット上から派遣会社が削除しているとの噂である。
感想
ただヘルパーさんが老人をいじめているだけの映像で、胸糞なだけです。派遣会社の闇の力で動画がどんどん消されている、と言う感じを出したかったのかもしれませんが、このDVDへの削除依頼は来なかったんですかね。
家族もネットに晒さないで、この映像を証拠として警察に提出すればよかったのでは?と思いました。
心霊検証 -前編-(胸糞)
概要
削除動画を調べていたスタッフは「閲覧注意」と書かれた動画を見つけ出した。心霊スポット神社に突撃する若い男性2人。無軌道な彼らは社に貼ってあるお札を剥がしたり、手向けてある花束やお供え物を踏みつけたりと狼藉を繰り返す。そして写っている男性の脇に女性のような顔が写っていた。
スタッフは手を回し、写っている男性2人の特定に成功するが、彼らは現在行方不明だそうだ。スタッフはこの場所に向かう。
感想
写っている男性の、死者やそれに手向けた人の思いなどに、敬意の欠片もない態度がかなり胸糞ですね。「こんなもの怖くねえや」と、粋がっているだけなのかもしれませんが。
見た目80歳、僕12歳(杉本回)
概要
「notfound」のスタッフ杉本が、とある動画に注目する。そこには老人としか思えない男性が、子供のような言動をしているもの。実はこの老人にしか見えない男性は、一緒に写っている男性の息子で、「老化病」という普通の人の何倍も速く老化が進む病気を患っているらしく、本当は12歳であるというのだ。
この親子(?)に打診して直接取材ができることになった。だが杉本の心ない発言により、この老人にしか見えない子供、シオン君を傷つけてしまい、父親に追い出されてしまった。
反省した杉本は人を傷つける事ばかりではなく、何か人の役に立つことができないかと考え、シオン君を遊園地に招待する。初めての遊園地を堪能するシオン君だが、帰り際ご機嫌な様子の彼の鼻歌は「加藤隼戦闘隊」であった(笑)。
その後事務所には「取材料」と言う名目の請求書(21万円)が届いた。
感想
老人のテンプレ的な子供っぽい言動にわざとらしさを感じます。実際の12歳はもうすぐ中学生なわけで、もう落ち着き始めて大人っぽい言動も増えてくるころだと思いますけどね。
まあ演技(認知症かも)だったわけですが。
思わぬ罠(胸糞)
概要
大学のバスケ部員の女性が練習風景を撮影。その帰り道で友人と恋バナになり、恥ずかしがって走り出した友人は突然仰け反って倒れてしまった。首からは大量の血が流れ、大怪我を負ってしまう。
詳しい真相は不明だが、ネット上に今回の事象と関係がありそうな動画を発見する。それは、木と木の間に細いワイヤーを張って道行く人の首が「ぐえっ!」となる様子を面白がっている不届き物の映像である。
この馬鹿どもは警察に逮捕された。
感想
いくら無軌道な若者でも、こんな奴はそうそういないと思うんですけどね。このトラップにかかってしまった男性が首から血を流し苦しんでいるさまを見て、ケタケタ笑っている姿はかなりの胸糞です。映像での最初の女性、次の映像の男性ともに首から血を流す有様はそこそこリアルで、痛々しさを感じます。
さて、このエピソードを見て「首なしライダー」の都市伝説を思い出したのは私だけではないと思います。暴走族の騒音に義憤した近隣の住民がこれと同様なトラップを仕込み、かかってしまったライダーが転倒して亡くなるという事故があり、それ以来この付近に首なしライダーの幽霊が出没するというもの。
暴走族の騒音は確かに迷惑ですが、こんなトラップを仕込むというのも、相当道に外れた行為だと思いますけどね。
誕生日会でのお礼(胸糞)
概要
楽しいはずの誕生会だが、その誕生を祝われている女性は浮かない顔。それもそのはず、彼女は陰湿ないじめを受けていたのである。ケーキをわざと落とされたり、そのケーキをそのまま食わされたり、強い酒を無理やり飲まされたり。
挙句の果てにプレゼントは包丁。彼女はその包丁で自らを傷つけ、大騒ぎになる。
感想
もう何と言ったらよいか。単なるいじめ映像で、面白くもなんともないばかりか不快なだけですよ。
心霊検証 -後編-(少し怖い)
概要
この心霊スポットでは近所でかなりの噂になっているらしい。
スタッフはこの場所を特定し、映像にあったいくつかの痕跡も見つかった。すると肝試しに来ていたカップルに出会い、あの2人が乗っていたというレンタカーの第一発見者の情報が得られる。
無人のレンタカーを発見した、珍妙なTシャツを着たこの男性は、つい出来心で助手席に残されていたビデオカメラをガメてしまった事を告白する。中に残されていた映像に不穏なものを感じたこの男性は、何かの手がかりが得られるかも、と一部をネットに公開した。その映像の衝撃的な続きがここで紹介される。
神社からの帰り道車の中の風景から映像の続きは始まる。
あの心霊スポットからの帰り、車を走らせる2人。だが運転者は人が横切った様な気がして急ブレーキを踏む。突然の急ブレーキに何があったと撮影している助手席の男性が聞くのだが、運転者は呆けたのか何も答えない。カメラを向けると運転席には白目の女性がこちらを睨みつけていた。男性の驚いた声で映像は終わる。
感想
やっと心霊的な怖さが帰ってしました(笑)。
だけどこいつらはその前に胸糞な行為をしているわけで、同情など露ほどにも感じないばかりか、「ざまあ」とさえ思ってしまう自分に、「ハッ」と我に返ったりします。
映像的な怖さは普通ですが、車を停めた直後、運転者が無言になってしまうシーンは、ちょっとだけドキドキしました。
感想まとめ
今回は胸糞映像が多く、僕的には不作でしたね。ショッキングな映像には違いないと思いますが、恐怖より怒りを感じてしまいます。
一番印象に残ったのが「杉本回」のギャグエピソードだけというのもなんだか。
次に期待します。
コメント
多分ですけど、神社の二人組の輩共が乗ってたレンタカーは日産ノート二代目だと思います。インテリアからして多分スーパーチャージャーだと。にしてもこの神社の話はある種のスカッとジャパンに見えました(笑)
内装から装備までわかってしまうのか凄い。
>スカッとジャパンに見えました(笑)
そうですよね(笑)。