はじめに
「フェイクドキュメンタリーQ」21本目、「テイク100(Take100)」を視聴しました。
6月23日にプレミア公開されており、初めて「Q」をリアルタイムで観れたのですが、ちょっと忙しかったことや、愛犬が亡くなったり、その後「ほん呪106」がリリースされたりとタイミングが悪く、レビューが遅れてしまいました。
今回も少し怖かったですね。
概要
とある資産家の蔵から1本のフィルムが発見された。おそらくはこの発見者の祖父にあたる人物の時代に撮影されたものであろうという事であったが、どのような経緯で撮影されたものかは一切が不明。どうやら映画のワンシーンのようなのだが、明らかにおかしな点が一つあった。
それは同じシーンを何回も何回も繰り返し撮影している点で、そのテイク数は100回にも及んだのである。そしてテイクが40を超えたあたりから、映像に不気味な変化が現れるのだが…。
感想(ネタバレ)
和室に年配の男女がちゃぶ台を挟んで向かい合って座っています。男性が素早く立ち上がるとカメラを横切って部屋から立ち去り、それを女性が見送ります。部屋の奥には開いた襖越しにもう一つ部屋があり、その部屋には布団が敷いてあって、何かが横たわっているように見えます。微動だにしないところから、おそらくは遺体なのでしょう。男性が立ち去った後、女性は奥の部屋の布団に視線を向け、シーンが終わります。
これだけのシーンが延々と繰り返されます。
そしてテイク43から、明らかな変化が起こり始めます。障子に黒い人影が映っているの(怖)。カチンコが始まる前からいるんですよ。それに対し、出演者たちは何の反応も示さない(見えていないのか?)し、カメラもそのまま撮影を続ける。何コレ。
テイク83の前には、女優さんが奥の部屋の遺体と思しきところまで行って拝んでいるようなシーンや、にこやかに笑っているシーンも差し込まれ、これ以降は映像がテイク100まで続けて紹介されます(抜粋あり)。
そしてテイク83ではとうとうあの影が部屋に入ってきて、テイク87ではさらに布団の前まで出てきます。この影、真っ黒でシルエットみたいですが、輪郭がぼやっとしていて、服のようなものは着ていないように感じられ、何となく左右非対称で歪んでいるように見えて、何とも言えない気持ち悪さが際立ちます。
その影がどんどん近づいてくるのかと思いきや、その後のテイクでは登場しません。その代わり映像が滲んでぼけた感じになったり、照明が暗くなったり、コントラストがやたらきつくなったりと、画質が荒れてきます。最後には、女優さんの姿がうにょーんと伸びて流れるように歪んで、テイク100が終わります。
さて、これはいったいなんなんですかね。番組内では、これは異常なほどにテイクを重ねた、古い日本映画の映像素材であるかのように説明していますが、ちょっと違う感じがします。
映像は最初奥の部屋の障子から漏れる光がまぶしい程だったのが、最後にはそれが暗くなってきて、障子は部屋の照明だけに照らされている感じになってくるので、日が落ちるまで一日中繰り返し撮影していたのだと思われます。
奥の布団のご遺体(たぶん)も様子もちょっとおかしい。はっきりとは分からないのですが、足の方はなんだか膝が曲がっているように見えますし、あたま(上半身部分)は別の布団だか布だかがぼさっと被さったようになっていて、整った感じがしないんです。
たぶんですが、これは映画ではなく、何かの儀式なのではないですかね。何かを呼び出す儀式?それとも何かを鎮める儀式?カチンコ用意して映画の体裁整えているはなぜ?
相変わらずわけが判りません。
でも怖いです。よくわかんないけどなんかうすら寒い。いつも通りの「Q」でしたね。
もたもたしているうちに、次のプレミア放送が発表されています。次はどんな気持ちの悪い話なのか楽しみというかなんというか。心待ちにしたいと思います。
それでは。
コメント
これは好きですね
よくこういうものを作ったなと。
それくらいしか言えませんけれどw
ミニマリスティックですねえ。。
必要最小限の構成でこれほど不気味さを感じさせるのには脱帽です。
センスが光りますよね。
超説明不足ですけど(たぶんわざと)。
4TH WALLとか見たりしませんの
初めて知りましたがとっても怖そうです。
フェイクドキュメンタリーQ書籍版購入しました
今まで伏せられすぎてよく分からなかった部分の一部答え合わせと追加取材&新エピソード2つで結構面白かったです
プレミア公開予定のやつはそのうちの一つを映像化したものみたいですが、果たして書籍と同じオチなのかどうか…(〆の話だったのですが、気分が少し悪くなりました)
今回の映像は最初なんか本物のフィルムと比べると映像が新しい感じがしたんですがどうでしょう?
最後の方はかなり劣化して本物みたいになってましたけどわざとですかね?
そう言われてみると、序盤は妙に画質が良いですね。
実際モノクロの古い映画ってあまり観たことないのですけど、16mmとは言え画質良すぎな感じもしますね。
Sakiさん
書籍版の情報ありがとうございます。
気にはなってたんですけどね。
面白かった言うことで期待が持てます。
90番台になってからやっと本物のフィルム映像みたいになったのでわざとやったと思いますね
画質もですが男性の靴下の色が当時の一般的な色と違うとか着物なのに女性の胸が強調されていて、そのあたりのことも知らない時代の人が作ったのではないかというコメントがありました
余談ですが映像の女性が名前は言いませんがかなり見覚えのある方でしたw
そのほかにも似顔絵回のディレクターさんや霊媒師荒木さんの方が知らない間に判明していてびっくりしました
男性の靴下ですけど、これは白足袋ではないでしょうか。とは言え女性の着物姿で胸が目立っているのはその通りですね。
>そのほかにも似顔絵回のディレクターさんや霊媒師荒木さんの方が知らない間に判明していてびっくりしました
これは特定班すごいですね。
90番台になってから画像が暗くなったりするのは、あの黒い人影がもうカメラの前まで来ているからでは?というコメントがあって、震えています(笑)。
Qのショートも見ましたか?なにか意味ありげなんですよね。
自分は分かってないですけど。
ショート観ました。
書籍の宣伝かな?と思ってスルーしていましたが、確かに意味ありげですね。
書籍を購入するつもりでしたので、楽しみです。
あの古い坊やの写真とか本編にありましたっけ。
全然見覚えがないんですよね。
書籍の1ページなんですかね?
Qのショートは見ましたか?