ほんとにあった!呪いのビデオ 特恐編(ネタバレあり)

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ほんとにあった!呪いのビデオ|ファミリー劇場
一般投稿により寄せられた、戦慄の映像集をオムニバス形式でお届けする人気シリーズ!

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ 特恐編」は、2020年12月18日にCSのファミリー劇場(以下ファミ劇)で放送されたものです。ファミ劇が出資して作ったオリジナルコンテンツのようで、視聴にはスカパーやケーブルテレビなどに加入する必要があります。ただ、配信サイト「ファミリー劇場CLUB」に加入するとインターネット配信でいつでも見ることができるようです。本家ファミ劇でも1月8日にリピート放送があります。

私の場合、ぶっちゃけ前情報が何もない状態で、たまたまHDDレコーダーが心霊関連のキーワードで自動録画していたので、この作品を観ることができました。ブロードウエイやPAL企画のHP、Youtubeチャンネルにも記載がなく、ファミ劇のページとYoutubeチャンネルにのみ、記載がありました。ファミ劇のHPやYoutubeとか、契約していない人はあまり見ませんよね。ちょっと宣伝不足かなあと思いました。

12月26日追記
ブロードウエイの公式Twitterで10月ごろに呟いていました。フォローしとこっと。

監督は「ほんとにあった!呪いのビデオ90」から加わったマキタカズオミ氏で、スタッフもまったく同じです。ということは12月8日発売の「ほん呪90」と合わせ、直近で2本も制作したということになりますね。

閲覧注意【'20年12月最新作】ほんとにあった!呪いのビデオ~特恐編~【予告編】

ハイキング(惜しい)

概要

山歩きが趣味の投稿者の女性と友人の2人。人気のない林道を歩きながら恋バナに花が咲いている。すると2人は道が二股に分かれた分岐点に行き着いた。いずれも急な上り坂で、丸太で作った階段として整備されている。いつもは登らない方の道を見上げると、その先に白装束の男性が立ちすくんでいる。男性はなんだかフラフラしていて実に危なっかしく、その異様な姿に声を失う2人。

するとその男の首が切断されたように地面に落下し、ゴロンと階段を転がってくる。驚いた投稿者のカメラは乱れ、視点がその男から外れてしまう。再度カメラをその方向に向けるも、そこにはもう誰もいなかった。この林道付近ではその昔、疫病にかかった人を階段から突き落とし、処分していたという話があったそうだ。

感想

男の白装束が妙に綺麗過ぎて絵空事感がありますね。本当の白装束も新品なんですから、綺麗なのはおかしくないのですけれども、なんというか禍々しさが皆無でそれほど怖くはありません。

ただ、坂(丸太の階段)の上から首がゴロンと落ちてくるのは斬新だと思います。首がゴロゴロこちらに転がってきたら恐いですよね。「転がってくる」とナレーションはされるのですが、驚いたカメラがすぐに視線を外してしまうので、ただ地面に落ちたようにしか見えません。せめて2段くらいゴロンゴロンとこちらに迫ってきたらよかったのにと思います。とても惜しいエピソードです。

機材チェック(少し怖い)

概要

映像制作会社に勤める投稿者は、同僚と自主映画を撮ることになり、その撮影機材のチェックを行なっている。同僚の女性を立たせてカメラを向けるのだが、どうにもピントが合わない。同僚がカメラを構え、投稿者に向けたときにはカメラは正常に動作する。再び同僚にカメラを向けるとピントが合わないばかりか、妙なノイズまで発生する。後にその際の映像をチェックすると、同僚の背後に赤い服を着た女性が歯をむき出して笑っている姿が一瞬映り込み、消えてしまった。

投稿者にはなんの心当たりはなかったが、同僚は最近心霊スポットでの撮影に参加していたそうだ。そこは小泉八雲の「貉(むじな)」のモデルになった場所らしく、顔にまつわる事故や事件が絶えないそうである。

感想

そういえばこの同僚の女性も最近怪我をしたのか、頰に絆創膏を貼っていましたね。写り込んだ赤い服の女性も、顔のちょうど目のあたりに包帯を巻いているように見えました。これらを敢えてナレーションで説明しない演出は、なかなか不気味な感じで良かったと思います。

ただ写り込んだ女性は「ちょい怖」程度です。

トンネルの先 前編(怖くない)

概要

投稿者の女性は心霊関係が好きで、最近は、とある心霊アイドルのイベントに参加して楽しんでいるそうである。そのアイドルが紹介していたトンネルに興味を持ち、友人2人を誘って訪れてみることにした。

そのトンネルは新トンネルへの付け替えで、車両通行止めになった古いものであったが、廃トンネルというわけではなく、歩行者は通行可であった。だが、わざわざ旧トンネルを使うものはいないらしく、照明が整備されてはいるものの、うらびれた、不気味な雰囲気を醸し出していた。

トンネル内ではこれと言った現象は発生しなかったのだが、出口を抜けた道に一台の自動車が止まっていた。この車は色といい、車種といい、入り口付近に停めたはずの友人の車にそっくりである。スマートキーのボタンを押すと、車は反応し、ドアロックが外れるではないか。

これは自分たちが乗ってきた車なのか、そんなバカな、入り口に停めた車がひとりでにこんなところにあるわけがない。そんな思いで車内を伺うと、ハンドルに赤黒い血のような液体が付着している。触ってみるとそれはまるで血液のようであった。短い悲鳴をあげ、怯える友人たち。

投稿者は、入り口付近に停めたはずの自分たちの車が、そこにあるのか確かめるべく、友人たちが止めるのも聞かないで、来た道を足早に戻るのであった。

後編に続く。

感想

こういう不思議な話は嫌いではありませんね。スマートキーに反応するということは、自分たちが乗って来た車ということになり、ありえない恐怖はわかります。でもナンバーを見れば自分の車かどうかは、はっきりとわかるはずですよねえ。

ハンドルに赤いものが付着しているだけで怖くはありません。

グラスボート(少し怖い)

概要

家族でインド洋に近辺に海外旅行に訪れた投稿者家族が、船底がガラス張りの観光用グラスボートに乗った際の映像。ガラス越しの海底に人間の左腕、そして髪の毛の無い人間の頭部のようなものがゴロンと転がる様子が写り込んでいた。その後このグラスボートはエンジントラブルを起こし、数時間足止めを余儀無くされたそうである。

この付近の海域では1980年代に航空機事故が発生しており、多数の人々が亡くなっている。

感想

美しい海底にまず左腕が見え、腐ったような生首が、こちらに向き変えるように、とてもタイミングよくゴロンと動きます。意思を持っているというよりは、海流か何かで動いたように見えますが…まさか本物のご遺体じゃ無いですよねぇ…

この付近で起きたと紹介される飛行機事故ですが、インサートされる伏せ字の新聞記事をみる限り、1987年の「南アフリカ航空295便墜落事故」でしょう。墜落の原因は機内火災によるもので、墜落地点はインド洋、モーリシャス諸島に近い海域です。当時南アフリカにあった遠洋漁業基地に向かっていた日本人約40人あまりと、遠征に向かっていた全日のプロレスラーハル薗田夫妻も犠牲になっています。特にハル薗田夫妻は新婚旅行も兼ねていたそうで、大変お気の毒です。漁船員の皆様、全ての犠牲者とともにご冥福をお祈りします。

移動する影(少し怖い)

概要

新型コロナ禍の政府による緊急事態宣言の最中、会うこともままならない女性3人の友人同士が、ZO0Mによるオンライン飲み会を開催した際の記録動画。画面が三分割され、それぞれの様子が映し出されている。

飲み会が盛り上がる中、突然投稿者自宅の玄関のインターフォンが鳴り響く。こんな夜更けに誰か訪ねて来たのだろうか。投稿者はパソコン前を中座し、様子を見に行く。すると玄関に続くガラス戸の影から、不気味な男性がこちらを伺うように顔を出す。絶句する友人の2人。部屋に誰かいるのかとの問いに誰もいないと返答する投稿者。

恐怖から友人宅に避難した投稿者は、そこで録画された映像を見る。すると投稿者だけではなく他の友人2人の画面にも男の顔が姿を現していた。いずれも同一人物に見えるのだが…

感想

まず、画面の右上の女性の背後、半開きのドア(何故開けとくかな)から男が顔を除きます。暗くて分かりにくいので初見では気が付きませんでした。次は数秒も待たずに画面下の女性のテーブルの下から顔が出て来ます。これはナレーションの解説前に気が付きました。最後に左上の投稿者のガラス戸です。顔自体はただのおっさんで怖くありません。

ちょっと怖かったのはインターホンの鳴り方。これも作品内では触れていないのですけれども、どうも投稿者宅だけではなく、それぞれの部屋でも鳴っているように感じるのです。違う音色が続けざまに鳴るのですよ。実際、画面に映る友人2人も後ろを振り返っているんですよね。

それにしても、ITに明るい霊ですな。それぞれのパソコンのIPアドレスを瞬時に解析しただけではなく自宅住所まで(笑)。まあ、霊とは時間や空間を超越した存在ですから。

前もどこかに書きましたが、オンライン飲み会とかZOOMとかトレンドをさり気なく取り入れてますね(さり気なく無いかw)。

遊び場(怖い)

概要

1990年代のホームビデオ映像。投稿者の男性の幼少期のもので、近所の公園で親戚の男の子と遊んでいる光景。親戚の子が滑り台から降りる直前、その背後にしゃがみ込んだ少年とピッタリと動きがシンクロする女の子と思しき姿が確認できる。その顔は真っ白で無表情である。

この親戚の子は後日、原因不明の病で亡くなってしまったそうだ。

かつてこの辺りでは幼い少女の誘拐事件が発生しており、未だ未解決である。

感想

何と言っても男の子の背後にピタッとくっついた女の子の姿、この子が動きを完全にシンクロさせている有様が怖いですね。表情も目つきも怖く、ちょっと邪悪なものを感じさせます。

トンネルの先 後編(雰囲気は良いが)

概要

トンネルの入口まで走って戻った投稿者だが、車は来た時そのままにちゃんと存在した。あの車は自分たちが乗って来たものではなかったのだ。それを報告するために投稿者は友人が待つトンネルの出口に戻るのだが、そこには車はおろか友人たちまで姿を消していた。

名前を呼んであたりを探すが誰もいない。すると突然何かにぶつかった様な衝撃があり、その場に倒れ込んで意識を失ってしまった。気がついたらトンネルの中にいて友人に起こされたという。友人たちの話では、投稿者がなかなか戻ってこないので、様子を見に戻るとトンネル内に倒れていたそうである。映像では投稿者が悲鳴を上げて倒れる様子が記録されていた。

このような理屈に合わない不気味な体験をしたにも関わらず、貴重な体験をした、また怪談イベントや心霊スポットに行きたいなどと、投稿者は屈託無く語るのであった。

「だからまた何か映っていたら投稿しますね」、「うふふ」と笑う彼女は何かに魅入られているようでもあった。

感想(ネタバレ注意)

「うふふ」と笑う投稿者がちょっと新鮮です。今までの投稿者とは感じが違いますね。今後、何かあったら是非投稿していただきたいですね。

さてこのエピソード、雰囲気は悪く無いのですが、映像的には全く怖くはありませんので、その点の期待はしないように(笑)。投稿映像というよりは体験談に近いテイストですね。こういう話、結構好きですがメインエピソードとしてはどうでしょうか。

さてこのトンネルの入り口は、かの有名な「旧吹上トンネル」ですね。厳重に閉鎖されてしまったさらに古い「旧々吹上トンネル」ではありません。お間違えのなきよう。この「旧吹上トンネル」、車両は通れませんが人は通れるようになっており、一応現役で最近照明が白く明るくなったようです。映像内では投稿者が「暗くて映らなーい」とか言ってますが「嘘つけ、めっちゃ明るいじゃん」と思って見てました。

先程「入り口は」と書きましたが、映像内の出口は違うトンネルのようです。「旧吹上トンネル」は反対側も車両は通行できないはずなのでちょっとおかしい。トンネルの途中で例の心霊アイドルに教えてもらった、簡易的に霊を祓う方法と称して、投稿者は手を何回もパンパンと叩くのですが、その時にカメラまで一緒にブレブレになってしまい、服だかカバンだかにレンズが覆われて何も見えなくなってしまいます。その後再びトンネル内部の映像に戻るのですが、なんだか外壁がちょっと新し目になってます。つまりここで別のトンネルの映像を繋いでいるっぽいのです。残念ながら出口のトンネルは特定できませんでした。

「旧吹上トンネル」を詳細にレポートしているページは沢山あるのですが、大抵その後「旧々吹上トンネル」の方に興味が移ってしまうせいか、出口付近の写真は少ないんですよね。でも見つけました。このブログ主は「旧々吹上トンネル」からレポートしていますので、記事の中ほどまで、スクロールして見てください。映像の出口とは道の雰囲気が全然異なりますよね。

【心霊スポット?】旧吹上トンネルと旧道探索 : マッキータウンぶろぐ 〜東京近郊自転車コースガイド〜
今回のライドは東青梅駅から成木街道沿いにある、旧吹上トンネルと旧道探索をしよう。東青梅駅から成木街道で名栗方面に進んで行くと、新吹上トンネルがある。現在ではそこが交通のメイン通りになっているけど、トンネルの右脇には旧道入口が存在している。その旧道を進んで

そういえばトンネルを戻る時も、最初の方はカメラがずっと下を向きっぱなしで、出口付近のトンネルポータル部分が全く写されないのも怪しいです。

また、別にトンネル内で怪現象が起こった話でもないのに、映像は投稿者がトンネル内を往復する行程をほぼノーカットで紹介しており、これもなんだか尺稼ぎに見えてしまいます。

感想まとめ

コロナ禍の中、同時期に2本製作してしまったため、お互いにボリューム不足になってしまった気がします。ただ、こんな最中にもちゃんとリリースしてくれた事には、ありがたい気持ちもありますけどね。でも、本巻は目を背けたくなるような怖い映像が無いのが少し残念です。

それでもこの特恐編の雰囲気は良く、「ほん呪90」よりも面白かった感じがします。印象に残ったエピソードは「移動する影」「遊び場」ですかね。

ところで最後の一般投稿の募集テロップですが、この作品では宛先が、「コピーライツファクトリー」ではなく、「ほんとにあった!呪いのビデオ 〜特恐編〜」になってます。だから住所も台東区ではなく、ファミ劇のある港区になってますね。つまりファミ劇ではこの「特恐編」をシリーズとして続けるつもりがあるのかもしれません。

ただし、映像が採用されても賞金ではなく、オリジナルトートバッグになってしまいますが(笑)。

この作品はしばらくはDVD化されないでしょう。1月8日にリピート放送があります(←リンク先は下にスクロールすると放送スケジュールが確認できます)ので、興味のある方は来年加入して観ましょう(配信という手も)。

それでは良いお年を。

コメント

  1. みっつ より:

    これは驚き。また過去作の選集みたいなものを作ったのかと思ったらファミ劇からの新作ですか。
    そのレビューなんてどこにもないのでは?ほん呪コンプリート記録を更新し続けますねぇ。。これは『メリーゴーランド』を見るためにスカパー再契約して大正解でしたね。

    ただ「特恐編」と銘打ちながら「少しこわい」レベルなのは残念ですね。子供が公園の遊具で遊ぶやつで連想しましたが『呪われたホームビデオ』(でしたっけ?)みたいにittonさんがびびってトラウマになるくらいのものを久々に見せてもらいたいですね。どうせ新シリーズを始めるのなら。でも今後に期待したいです。

  2. itton より:

    >そのレビューなんてどこにもないのでは?

    今の所見当たりません。てか私のページもあんまり検索結果の上位にはありませんけど(笑)。

    >スカパー再契約して大正解でしたね。

    全くその通りでラッキーでした。しかも自動録画(笑)。

    「少し怖い」レベルなのは、慣れ過ぎてしまったせいもあるかもしれません。作品の出来はむしろ「ほん呪90」よりも良いと感じるくらいでしたが、これのためにリソースを割かれていたのかと思うと、ちょっと複雑な気分ですね。

    >「呪われたホームビデオ」

    思い出した。「オカルトエンタメ大学」というYoutubeチャンネルがあるのですが、そこで川居さんとほん呪の音楽を担当したBONさんが対談している動画があるのですが、BONさんがオススメエピソードとしてこれをあげていたのですよ。その中で映像のさわりだけが流されると思いきや、肝心の怖い部分までバッチリと流しやがって(7:54くらいから)、「どうせさわりだけでしょ」とたかをくくって観ていた私は不意を突かれました。

    「また観ちゃった」って感じです(笑)

    https://youtu.be/_73YBrWX-oU

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