ほんとにあった!呪いのビデオ91(ネタバレあり)

ほん呪
ほんとにあった!呪いのビデオ91
ほんとにあった!呪いのビデオ91

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ91」がリリースされました。心霊ドキュメンタリー界では前人未到の100巻まであと9タイトルです。頑張ってほしいですね。毎度ながら全編ネタバレオンパレードですので、予めご了承ください。

這う(惜しい)

概要

曾祖母の葬儀の後、ほっと一息入れる近親者たち。新型コロナ過であり、親類縁者全員がマスク着用という状況に珍しさを感じた投稿者は、不謹慎ながらもその光景をビデオに収める。

その中で投稿者の姪らしき少女が、思いがけない発言をして部屋から飛び出す。それは「大きなおばあちゃんが杖を持ってきてって」というものであった。廊下へと杖を探しに出る少女を追うカメラ。その過程で部屋の中にありえないものが写りこんでいた。

感想

まずサブタイトルの出し方が変わりましたね。なんか極太明朝体で背景の映像にでかでかとスーパーインポーズされるようになりました。モダンな感じがして悪くないと思いますが心霊物としてはどうでしょうか。

で本エピソードなのですが、雰囲気はものすごく良いのです。田舎のおばあちゃんの家。古民家にありがちな和室を囲む廊下と障子の扉。鴨居にかけられた古い遺影とか、薄汚れていくつかシミができた襖とか。特に女の子の不穏なセリフ、「大きなおばあちゃんが杖を持ってきてって」に、いやが上にも期待してしまいます。

ですが…映像がしょぼい。なんと言ったらよいのでしょうか、取って付けたようで、とても合成臭いのです。惜しい!とても惜しい!。

濡れるお札(ちょい怖)

概要

越してきたばかりの投稿者の部屋のそこかしこに、長めの髪の毛が落ちているのが目立つようになった。交際していた女性には、浮気を疑われるのだが心当たりなどない。心霊に詳しい友人からお札を貼るように勧められるが、その翌日お札が剥がれて落ちており、何故かじっとりと濡れていた。お札には例の髪の毛が纏わりついている。友人にこの現象を見せようと、動画を撮影したところ、その背後にある押し入れの隙間から不気味な顔が姿を現していた。

投稿者はその部屋をすぐに引き払ったが、新しい部屋でも長い髪の毛が見つかったという。

感想

これも雰囲気が良いですね。濡れたお札はなんか染みで変色して気持ち悪いし、髪の毛の絡まり方もさらに気持ち悪く不穏な空気が漂います。

ただ押し入れの隙間(なぜ開けとくのだ)というのは、あまりにも定番すぎるのと、カメラのブレと映り込んだ顔のブレがどこかズレていて、何度も言ってしまいますが合成っぽい。「ぎっ!」と睨む視線はちょっとだけ怖いかも。

古着(ちょい怖)

概要

投稿者女性3人組が、友人の結婚式の2次会の帰り道で撮影した映像。線路わきで記念写真を撮るつもりだったが、誤って動画モードになってしまったものだという。背後の線路で電車が通過する直前、線路内に青い服を着た女性の姿が現れ、すぐに姿を消してしまう。

この青い服は、映像に写る投稿者の友人が来ていた服に似ている。実はこの友人の服は、古着屋で購入したもので、この映像が撮られてから古着屋でこの服の仕入れの経緯を聞いたのだが、お店には答えてもらえなかった。この線路では自殺者が頻発しているというが。

感想

ここは東急世田谷線、宮ノ下宮の坂-山下間のちょうど中間位に位置する電話ボックスで、招き猫で有名な豪徳寺のすぐそばですね(Googleストリートビューで見つかります)。完全に住宅地で、周りにお店もあんまりなさそうですが、いったいどこで二次会やったんでしょうか。

これもなかなか面白いシチュエーションなのですが、幽霊の写り方が中途半端でよくわかりません。肝心の友人が着ている服も、厚いコートに阻まれて胸元しかわからないので、霊との共通点を認識しづらいです。ちょい怖程度(かなり甘い評価ですが)ですかね。

そもそも専用軌道とは言え、路面電車(軌道線といいます)の世田谷線で飛び込み自殺多発というのも、ちょっと想像しにくいです。

2021年5月2日追記
宮の坂が宮ノ下になってました。箱根行ってどうする。

金神 前編(少し怖い)

概要

投稿者の宇野美緒さんは実家の引っ越しの際、亡き父の荷物を整理して古いMiniDVテープを発見する。このテープに不可解な現象が記録されていた。宇野さんには映像に写る人物や、撮影している人物の声、さらに映像内の「金神」と記された石塔にも全く心当たりがない様子であった。

調べにより「金神」とは方位紳の一つで、金神の存在する方位に対してはあらゆることが凶とされており(特に旅行や移転など)、これを犯すと「金神七殺」と言い「家族7人に死が及ぶ」と言われる祟りが、地方によっては非常に恐れられていることが判明した。

ここで投稿映像が紹介される。

林の中にある「金神」と記された石塔を丁寧に参る年配の男性。「これでいいんだよな」「撮っているからな」とその男性に話しかける撮影者の声がする。一緒に参るように促す男性の声に、石塔に手を合わせるため撮影者はカメラを地面に置く。しばらくすると何かを見つけたのか撮影者はカメラを取り上げ、林の木々にレンズを向ける。そこには白いもや、あるいはオーブのような物体が三つほど浮かんでいる。それらの中には人の顔のようなものが見え、自然ではありえないような動きを見せる。年配の男性はそれらに向かって必死に念仏のようなものを唱え始めた。男性は恐れおののいているようで「本当に大丈夫なんだろうな!おい!」「なんとか言えよ!」と男性に攻めるような口調で叫び、映像は終わる。

取材班は宇野美緒さんの母親である、貴美さんに取材し、映像の年配の男性が美緒さんの父、道夫さんの従姉妹にあたる忠信さん、撮影している男性は道夫さんの兄である智弘さんであることが分かった。

スタッフが「金神」と「金神七殺」の件について説明し、最近近親者で亡くなっているものがいないか尋ねると、なんと撮影者の智弘さんとその家族4人、道夫さんを含めれば5人までもが亡くなっていることが判明する。「金神七殺」の祟りならばあと2人、つまり、貴美さんと美緒さんの2人が亡くなってしまうのか、美緒さんは不安を隠しきれない。

取材班は映像に写っていた年配の男性・忠信さんに話を聞く段取りをつけるが、新型コロナ感染蔓延ににより取材は延期となってしまう。

感想

こういう忘れられた古い信仰による怪異、というのは嫌いじゃないです。

「金神」というのは方位神で、非常に強く恐ろしい存在だということも含めて、全く知りませんでした。でも「姫金神」はソシャゲでは萌え擬人化されているようですね(笑)。「戦国プロヴィデンス」とか「陰陽師~平安妖絵巻~」とか「ソラとウミのアイダ」とか…あれれ? みんなサービス終了しているんですけど (;゚Д゚)

因みに「金神七殺」についてですが、概要では端折ってしまいましたが、親類縁者が7人に達しない場合は、なんと隣人にまで祟りが及ぶという、非常にご無体な祟りです(そんなぁ)。

映像に現れる3つのオーブみたいな存在ですが、ブルブル震えているというか、動きがUFOみたいで、なんか自然現象には見えず、少しずつ大きくなってなんか顔が見えてくるし、私にとってはちょっと怖かったです。

でてよ(怖い)

概要

もとはホテルだったという廃墟に探検に向かう投稿者たち。荒れ果てた廃墟の廊下で、開け放たれたドアノブにコンビニ袋がかかっている。中を覗くと大量の携帯電話が廃棄されていた。

不気味な状況に息をのむ彼らだが、その中の携帯電話の一つが突然呼び出し音を鳴らす。どうしてよいかわからず、おろおろする投稿者たち。呼び出し音は数コールでいったん止むが、再び鳴り出す。恐怖から立ち去ろうとする彼らに追いすがるように、今度はいくつもの携帯から呼び出し音が一斉に鳴り続け、彼らは足早にその場を離れる。

すると今度はメンバーの一人である男性のiPhoneから呼び出し音が鳴る。着信画面を見ても相手先の番号は心当たりがないようであった。恐る恐る電話に出てみると、そこから「でてよ…」と女性の声が聞こえてきた。

感想

これは怖いすね。そもそも携帯電話が大量に廃棄されているという状況自体が怖いですよね。しかもコンビニ袋に入っていた携帯にはプリクラが貼ってあるのもありましたし、元の持ち主は今存命なのかとか、色々と想像してしまいます。

怖い幽霊とかが写っているわけではありませんが、一斉に鳴り出す着信音が結構怖いです。

シリーズ・監視カメラ 遊具(ちょい怖)

概要

とある保育園か何かの監視カメラ。この保育園ではきちんと片づけたのにもかかわらず、翌朝になると遊具が散乱しているという現象が日常化していた。そこで監視カメラを設置したところ、遊具がひとりでに動き回る様子が記録されてしまった。

投稿者によると、この施設に通っていた子供が1人亡くなっているというのだが…

感想

非常によくある状況ですが、今回は動きがリアルでよかったです。いかにも子供が遊んでいるような、急に方向転換したり、ボールなんかが蹴られたりした感じがよく出ています。

ただ、動きは良くてもその遊具自体の映像がやっぱり取って付けた感が否めなくて、なんというか質量感じないというか、影が全く無いのがそう感じさせるのでしょうか。でも夜だから不自然じゃない筈なのですけどね。

というわけで「ちょい怖」です。ですが亡くなった子供の霊が一人遊んでいるという状況はちょっと切ないですね。

首長(え?)

概要

映画の助監督をしている投稿者は、仕事仲間と森林にロケハンに出かける。映画の首つり死体を見つけるというシーンにふさわしい場所を探している映像で、投稿者と同僚の首が一瞬「うにょーん」と伸びてしまっている。

彼らは実際の映画の撮影で事故に逢い、共に首にけがを負ってしまった。投稿者は軽くて済んだのだが、同僚は重傷だそうである。ちなみに同僚のほうが「うにょーん」具合は激しかった。

感想

ほんとに首が「うにょーん」となっています。それはもうキリンみたいに。投稿者の伸び方は一瞬なのでそれほどの違和感はありませんが、友人の伸び方ときたらもう。おそらくお酒が入っていたりしたらちょっと吹き出してしまうレベルです。

フェイクではなく、ほんとにホントの映像ならちょっと興味深いですけど。

金神 後編(少し怖い)

概要

忠信さんへの取材は延期されてしまったが、スタッフは映像に写る石塔の所在地を発見することができた。早速その場所へと向かう取材班は映像と同じ石塔を見つける。だが、その石塔に花を供えに来た女性に訝しがられ、ひどい剣幕で追い返されてしまう。その女性は石塔に丁寧に手を合わせており、深い信仰が伺える。

そして感染症対策を万全にし、忠信さんへの取材ができるようになった。忠信さんによれば智弘さんが家を建てるというので、お伺いを立てに行ったとのことであった。もともと家には金神信仰があり、強く信仰すればご利益があると言われている。それを聞きつけた智弘さんが忠信さんを訪れたということであった。金神様のいる方角に家を建てれば良いことがあるとスタッフに説明、その方角に家を建てることを智弘さんに勧めたと証言する。

だがスタッフの調査とは全く逆である。そこで金神の祟り、金神七殺の件を忠信さんに投げかけると、「なんだ、知っとったのか」と呟いた後、不敵な笑みを浮かべるだけで、これ以上何も話してくれなくなってしまった。智弘さんが家を建てたのは1999年。その元の住まいからの方角は、その年の金神がいる方角と一致することが分かる。忠信さんは何を企んでいたのであろうか。

あの映像はそれに気が付いた智弘さんが金神七殺を止めるため、忠信さんを問い詰めた結果なのかもしれない。だがその後、智弘さんと弟の道夫さんは亡くなってしまった。まだ祟りは続いているというのだろうか。

数日後、忠信さんから小包が届く。そこには古い8mmフィルムが収められていた。中には7人の黒い人影が、微動だにせず何かにぶら下がっている不鮮明な映像が収められていた。忠信さん何を思ってこの映像を送ってきたのだろうか。

金神封じの方法に見当が付かないスタッフは、金神にお参りをしていたあの女性を張り込んでコンタクトすることに成功する。この女性・内村さんは中国地方出身で、実家では金神を信仰しているそうで、金神封じにも詳しそうだ。彼女によると金神封じには人間を模したもの、人形などをご神木に吊るして祈祷をする方法があり、昔にはそれに人間の死体を使っていたこともあったという話が聞ける。あの8mmフィルムの映像は、金神封じに実際の死体を使った際のものなのではないだろうか。そしてこの祟りを鎮めるためのアドバイスを求め、内村さんも快く承諾してくれたので、スタッフはその対処を全て任せることにした。

その後、投稿者・美緒さんから忠信さんの家が火事で全焼してしまったという知らせを受ける。この火事によって、忠信さん、そしてその介護士の女性も犠牲になってしまった。

感想

忠信さんの送ってきた8mmフィルムのパッケージがちゃんと古いコダックのもので、「CINE KODAK」の文字が読めます。とってもそれっぽくて良いですね。さすがに私も8mmフィルムは富士の「シングル8」しか知りません。

でもあれだけフイルムがあって、紹介されるのはほんの一部だけというのはちょっと物足りない。いやフィルムって光にかざせば肉眼でも見れるんですよ。パーフォレーション(フィルムの穴)が劣化して機械に通せなくとも、ライトテーブルみたいなものに置いて、小さいながらも何が写っているかぐらい紹介できるのではないかと思いましたね。

映像は死体が7つぶら下がっているシーンなのですが、動きが全くないので映像にする意味は無いな、と思いました。でもまあそれなりに不気味です。

それよりこのエピソードの肝は「なんだ、知っとったのか」と呟いて、ニタッと笑う忠信さんのシーンでしょう。彼と智弘さんの間に何があったのか、想像すると結構怖いかもしれません。でもまあ結局、祟りを返されてしまうのですけど。ただ、仕事で世話をしていただけの介護士の女性まで犠牲になるとか、本当にご無体すぎますよ、この神様。

尚、2021年の「金神様」の方角ですが…12方位のうち8方位におられます。今年は結構大変らしいので、興味のある方は自分で調べてみてください。

3月8日追記
よく考えたら最初に投稿者・美緒さんが亡き父の荷物を整理したのは、実家の引っ越しのためとか言ってましたね。宇野さん母娘の引っ越し先の方角は大丈夫なのでしょうか?
((((;゚Д゚))))

感想まとめ

今回はほぼ全員がマスクしてました。流石にこれは仕方がありません。「金神」の投稿者・美緒さんが結構かわいいと思うのでちょっと残念(笑)。

さて、今回の内容ですが、何度も何度も言いますが雰囲気はとっても良いんですよ、雰囲気は。ただ映像そのものがちょっと作り物臭く、怖くない。最近のほん呪の問題点が露呈しすぎている感じがして、冴えないというかパッとしないというか、今一つ盛り上がらないですね。

それでもメインエピソードは興味深く、面白かったです。ニタッと笑う忠信さんが本当に印象的でした。あとは、「でてよ」が僕的には怖かったですかね。

コメント

  1. みっつ より:

    『古着』
    >>世田谷線で飛び込み自殺多発というのも、ちょっと想像しにくい
    その通りだと思います(笑)

  2. いつも見ています より:

    色んな投稿映像を見ていると、目が慣れるのか金神(後編)であったような、スタッフが現場に訪れた時に、女性がスタッフを追い払ったように生身の人間が発狂したり叫んだりする姿が1番怖かったりする。

  3. itton より:

    「いつも見ています」さんこんにちは。
    いつも見ていてくれてありがとうございます。

    >生身の人間が…

    それは幽霊や呪いより人間の暴力のほうが身近で身に降りかかってくる確率が高いからなんでしょうね。僕も災害や事故などへの恐怖よりも人間の悪意のほうが怖いと感じます。

    ですが、こういった「本当の恐怖」はエンタメとして楽しめないというか、苦手です。なんか幽霊とか祟りとかは僕にとってはファンタジーというか絵空事というか、ロマンのようなものを感じる存在なんです。まあ霊感が皆無なのでそんなこと言えるんでしょうけど。

    とりとめのないコメントで申し訳ありません。
    それでは。

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