呪われた心霊動画XXX_NEO 03(ネタバレあり)

レビュー
呪われた心霊動画 XXX_NEO 03
『呪われた心霊動画 XXX』のDNAを引き継いだ『呪われた心霊動画 XXX_NEO』として誕生!第3弾!

はじめに

「呪われた投稿映像XXX_NEO 03」のレビューです。今回も見ごたえがありました。

11 ビジネスホテル3 令和(ちょっとだけ怖い)

概要

2018年9月18日放送、ニコ生アムモ98ホラー劇場「ホラーAD集合 アムモ女子会」にて、本タイトル「呪われた心霊動画XXX_NEO2」収録の「ビジネスホテル1 平成」を紹介したところ、収録スタジオで誰もいない部屋の扉から激しいノック音が響いたり、曇りガラスパーティーションに何者かの影が写ったりという、心霊現象が起こった。

その後、「ビジネスホテル1平成」の映像の投稿者より、行方不明であった助監督から映像と写真が送られてきた旨の連絡が入る。写真は手のひらについた、まるで聖痕のような傷を撮ったもの、そして映像は、彼が例のホテルに単独で侵入していると思しきものであった。前エピソードで写った首のない人型の何かが、こちらに迫ってくるところで映像は終わっていた。その胴体には人の顔のようなものがあり、両手には聖痕のようなものも刻まれている。

この助監督は川で溺死したという知らせが投稿者に舞い込む。だがその死亡推定日時は、あの映像が送られてくる遥か前であった。一体だれがこの映像を送ってきたというのだろうか。そしてこの日時と時刻は、ニコ生での怪異が発生した時刻と一致するという。

感想

「ホラーAD集合 アムモ女子会」ですが、おまけみたいなもので怖くはありません。この中で知っているのは「Not Found」の杉本さんだけですが、彼女は突然の異音にも全く動じていませんね。さすが、貫録を感じます。

ホテルの映像ですが、やっぱり服を着ていなくて、と言っても裸でもない人形みたいな何かが迫ってきます。こちらに迫ってくる系が苦手な私ですが、不思議とそれほど怖くありませんでした。お腹の模様みたいなものは前巻のエピソードでも確認できましたが、なんと人の顔だったとは。それなりに気持ち悪くはあります。

エピソード内では廃墟なのに一部明かりが点いているのは謎、とテロップされますが、あそこが本当に「ヘレナ国際ホテル」だとしたら、保安上の理由で非常階段の明かりがついているのは、まったく不思議ではありません。

12 呪い部屋(雰囲気良し・怖い)

概要

彼氏との楽しいドライブデート。だが、彼氏はデートの終わり際に、突然心霊スポットに行こうと言い出す。今から考えればこの時の彼氏の態度はおかしく、何かに怯えているようで、焦っているようにも感じたと投稿者は語る。

日も落ちてきたというのに、山の中にずんずん進んでいく彼氏。投稿者は怖くなり必死に彼を止めようとするが、話を聞いてくれない。「こんなはずじゃなかった」彼はボソッと呟く。すると投稿者の持っていたビデオカメラの照明が消えてしまい、周りは漆黒の闇に閉ざされてしまう。

突然虫の声がピタッと止んでしまいカメラの照明が復活すると、何故か投稿者は、コンクリート製の狭い部屋の中にいた。前の壁には真っ赤な塗料でなにやら殴り書きされている。そして、赤ん坊のような声と共に、壁が盛り上がるような感じで無数の人の顔が現れる。

投稿者は驚きのあまり後ずさりし転んでしまう。すると虫の声が復活し、元の森の中にいたのである。だが彼氏は跡形もなく消えてしまった。彼女は携帯で連絡を試みるものの、留守電で繋がらない。ここまで一緒に来たはずの車もなかったので、親に連絡して何とか事なきを得た。だが、警察に保護してもらった時には、彼氏とのドライブから2日も経過していたそうだ。

彼氏とは今も連絡が付いていないが、奇妙なことに投稿者は彼の経歴はおろか、いつから付き合い始めたのか、出会ったきっかけなどを、全く覚えていないことに気が付いたという。記憶喪失なのかとも思ったが、周りの友人たちは、そもそも彼女に彼氏がいたことすら知らなかったそうである。そんな馬鹿なと思いつつ、投稿者は彼氏のアパートを訪ねてみることにした。何度か訪れたことがあったし、合鍵も持っていたのである。万が一のために隠しカメラを装備し、部屋に入ると、そこには異様な光景が広がっていた。

寝室には老人と思しきモノクロの写真(コピー?)が、天井などから何枚もぶら下がっており、そのすべての両目に穴が空いている。写真を撮ろうと投稿者はバッグからカメラを取り出すが、背後から何やらと呟く人の声がする。それは「いきるな」と言っているようにも聞こえた。するとぶら下がっている写真の無数の顔がにんまりと笑いだし、その一つが飛び出してこちらに迫ってきた。彼女は驚きのあまり部屋から逃げ出してしまう。

彼女はこの老人の写真に見覚えがあった。彼氏に自分の父親だと見せられたという。取材班がこのアパートを訪れたが既に空き部屋であり、詳細は何も判らなかった。

感想

長かった。なんと40分です。

でも投稿者がドライブデートで謎の小部屋に遭遇して終わりかと思いきや、彼氏の部屋でも怪異に遭ってしまうという、2段構えの構成は大変見ごたえがありました。

森の中で奇妙な小部屋に転移してしまう前に、虫の声が一斉に止んでしまうのが怖いですね。

彼氏の部屋に変な写真がぶら下がっているのも不気味ですが、奥のベッドの丸まっている布団の中に誰かいましたよね。なんかちょっと動いていましたし。写真が一斉にニマッと笑うのも雰囲気が良くて怖い。でもちょっと残念なのが、写真から飛び出してこちらに迫ってくる顔のスピードが速すぎて、通常再生ではよく分からなかったことです。まあスローで見たらはっきり分かって、その方が後から怖いという意見もあるかもしれませんが。

彼氏の経歴も出会いのきっかけも思い出せないというストーリーも、呪いか幽霊かに魅入られてしまった感がますます際立ってくるし、彼氏との思い出も噓だったのかと悲しみよりも、恐怖の方が勝るという投稿者の話も興味深いです。

「うおぉ~こええぇ」という直接的な恐怖はあまりありません(あったかな?)が、雰囲気がとても良くて好きなエピソードです。

13 屋上(少し怖い)

概要

投稿者は夜に自分の部屋の窓から見下ろすと、アパートの敷地内に女性が立っていることを発見する。「なんであんなところに佇んでいるんだ?」って感じだが、その女性は頻繁に目撃される。

ある夜、後輩と屋上でタバコを吸っていると、投稿者は階下の地面に、またあの女を発見する。後輩にそのことを伝えるが、彼には何も見えていないようだ。「そんな、あそこにいるやん」と訴えても、彼はからかわれているとしか思っていない様子。再び階下を覗くが女は消えている。「馬鹿な」と周りを探った投稿者は、屋上の隅にあの女がいることに気づく。肉眼で確認するためにカメラを伏せたその隙に、女は消えてしまっていたが、その直後ドカっと音がして後輩が消えてしまっていた。

階下を見ると、彼は地面に倒れている。なんてことだ、と急遽駆けつける投稿者だが、そこには誰もいない。「先輩なにやってんすか」との声に上を見上げると、落ちたはずの後輩が屋上から見下ろしていて、少し離れた隣にあの女がいた。「どゆこと?」と視線を地面に向けるとやっぱり後輩が血を流して倒れていた。投稿者は驚いて尻もちをついてしまう。

救急車を呼び、幸い彼は命に別条は無かった。彼によると、柵の向こうに女が現れ、手招きをされたというが、その後の事は覚えていないそうだ。気になった投稿者は昼間に現場を訪れる。コンクリートの地面には血だまりの跡のような赤黒い染みがあり、ブロック塀には変な模様、記号のようなものが描かれていた。その際の映像には血だらけの女性の姿が、ブロックノイズと共に差し込まれる。

スタッフが調査すると、そのマンションの敷地の四隅にはあの模様が描かれていた。何かの呪術なのだろうか。周辺の監視カメラの映像には電柱に何か描いている男性の姿が確認できた。監視カメラ映像内でこの男性は煙のように消えてしまう。

感想

後輩さん地面に倒れて血を流していますけどそれほどグロじゃないのでご安心を。

落ちたと思って駆け付けたのに誰もいない、と思ったら落ちたはずの人間が上から声をかけてくる、といったシチュエーションが怖いというか、不思議と言うか変な感覚に陥ってしまった投稿者の心情がよくわかります。そしてこれで終わったと思ったら、また次の現象が現れるというのが「XXX」シリーズの醍醐味でしょうね。

14 イギル●タ(ほんの少し怖い)

概要

投稿者の従兄弟の男性は怖い話好きで、収集した怖い話を自らのブログで発信し、書籍化のオファーを受けるほどであった。だが最近ふさぎ込んでいる様子なので元気づけようと、友人と共に彼を花火に誘う。だがそこで撮影した彼の写真の背後に、目がえぐれた不気味な老人が写り込んでいた。

この写真を彼に見せると、心当たりがあるとのことだった。それは従兄弟が聞いた、ある工事現場で発見された古い建物の遺構にまつわる話で、「イギルヅタ」という儀式に関係するらしく、口外してはいけないもので、彼女も詳しくは教えてもらえなかった。工事関係者には不幸が相次いだというが、この話を関係者から収集した従兄弟には、差出人不明の手紙が届くようになり、そこには手書きで黒い丸が描かれているだけのものだそうだ。

従兄弟はその後、練炭自殺で亡くなってしまう。だがその直前に投稿者は、彼から8mmビデオテープを託されていて、それが今回の投稿映像である。そして投稿者の自宅にも、例の黒い丸が描かれた手紙が届くようになり、恐怖から今回映像を投稿することにしたそうである。下記の警告テロップ(改行等修正)と10秒カウントダウンの後、映像が紹介される。 

これより問題の映像をお見せします。何らかの霊障に加え、物理的な危険性も考えられるため、くれぐれも自己責任でご鑑賞ください。

豆絞りの手ぬぐいで目隠しした、白装束の男性が女性に相対している。数珠を持ち「南無阿弥陀仏」、「助け給え」と唱える男性の口調は、次第に激しさを増す。映像は古いものらしく、終始ノイズ激しい。最後に「助けろ!」と叫んだ男性は女性に口を空けさせ、手鏡をかざしてカメラにその様子を見せる。何やら白い靄のようなものが口に入り、儀式は終わったようだ。女性には決して他言するな、さもなくば地獄に落ちると言い放ち、男性がニヤリと笑いながら目隠しを取ると、そこに眼が上下に並んで4つあることが、一瞬確認できる。

感想

従兄弟さんの背後に写る老人は、「呪い部屋」で投稿者の彼氏の部屋にぶら下がっていた、写真の老人ですね。そして儀式の映像の男性と同一人物なのでしょう(かなり若い感じがしますけど)。写真の眼がくりぬかれていたのは、4つ目であることを隠すためなのでしょうか。

その儀式の関係者は土に埋めて封印した筈なのに、遺構が工事で掘り起こされてしまったんですね。8mmビデオもそこから見つけたものでしょう。エピソード内では高速道路か何かの工事と投稿者が語っていましたが、高速道路なんか市街地を避けて、田舎や山の中を通ることもありますから、人知れず埋まっていた禁忌を掘り出しちゃうなんてことも、いかにもありそうで怖いです。

それにしてもその怖い話を聞くだけで災いがあるとか、非常に危険な呪い(?)ですね。そしてこのエピソードを観た視聴者にも、何か災いがあるかもみたいな雰囲気を醸し出しています。

ただし最後の映像は、カット割りが洗練され過ぎていて、記録として残したという設定にしてはちょっと違和感がありました。また、他言してはならないなら、そもそも撮影するんじゃねえよ、とも思いました。

ところでサブタイトルが「イギル●タ」と伏字なのは何故なのでしょう。エピソード内では投稿者の発言やテロップでしっかり示されていますけど……。

感想まとめ

この巻は映像による直接的な恐怖は抑え目で、ストーリーよる雰囲気的な怖さがよく出ていて、ボリュームがあると感じました。実際に72分とちょっと長めでしたし(通常60分程度)。と言っても4エピソードしかないので、一つのエピソードが長いんですね。ですが、退屈することはなく引き込まれます。脚本が良いんでしょうね。

特に印象深かったのは「呪い部屋」ですね。

コメント

  1. ハコ より:

    この巻は安心(ホラーなのに)して見れた良い巻でしたね
    自分もこの巻のお気に入りは呪い部屋ですね ただ彼氏は彼女をどうしたかったのか結局わからないままだったのでちょっとモヤりますね まるで追われているかのような態度の描写から何かの身代わりにしようとしていたのかな?
    布団も動いてましたがちょっと先のネタバレのような感じになってしまいますが今現在特にこの件は掘り下げてないですね…視覚的にちょっと驚かせようという意図でしょうか
    屋上はその辺に謎の模様があるというのは昔のほん呪に似たようなエピあったの思い出しましたね

    • itton より:

      彼氏はホントに何したかったんですかね。

      親父と同じことをしようとしたのでしょうか。「助け給え」とか唱えていたから、悪霊か何かを祓おうとしていたと思ってましたが、にんまり笑う姿に何か邪なことを企んでいたのかとも感じてきました。

      >昔のほん呪に似たようなエピ…

      ほん呪の菊池宣秀編「Twenty Seven」ですね。私も思いました。

  2. ケンケン より:

    確かかどうかは分かりませんが、屋上に出てきた謎のマークが、呪い部屋の投稿者が心霊スポットから飛ばされた部屋の壁に書いてあった気がします。壁の左上です。

    • itton より:

      確認しましたが、バッチリとこれっていう感じのものは見つけ出す事ができませんでした。
      あの殴り書きの部分ですよね。

      あのマーク特徴的な部分としては、左上の「相合傘」みたいな部分と、右の算用数字の「4」みたいな部分がありますが、その「4」は何か所か見つけることができました。上から何回も重ね書きしているみたいで、よくわかりませんが、あのマークがどこかに隠されている気はしますね。

  3. ニゲサナイ より:

    黒丸で隠れている仮名は「ヅ」、全文は「イギルヅタ」です。また、記事の中で「イギル●タ」を「イギリ●タ」と何度も言い間違えています。

    • itton より:

      ニゲサナイさんご指摘ありがとうございます。

      修正しておきました。まさかサブタイトルまで間違っていたとは、面目ありません。

      • ニゲサナイ より:

        返信してくださってありがとうございます。

        私はただのカジュアルな愛好家であり、美術評論の面では多くのことをしなければなりません。

        今の私にできることは、映画を見た経験に基づいて自分の意見を述べたり、他の人の証言が映画と一致しない点を指摘したりすることくらいでしょうか。

        ———————-
        今はそこにサブタイトルの誤記があり、同様に「イギル●タ」であるべきところです。

        また、”…「イギル●タ」という儀式に関係するらし…”の文章では、「イギル●タ」は「イギルヅタ」であるべきです。映画では、「ヅ」も含めて完全な仮名遣いになっています。

        • itton より:

          ニゲサナイさん申し訳ありません。
          サブタイトルがまだ直っていませんでした(涙)。

          「イギル●タ」とサブタイトルが伏字なのは何か意味があるのではないか。そう思い、ヘタレ(怖がり)なので概要欄でもあえて伏字にしてしまった(怖いので)……と最後に記述したつもりだったのですが、概要としては不正確でしたし、本編中ではきっちり示されているので、「イギルヅタ」であるべき、というご意見納得しました。最後の記述も判りにくかったと反省しております。こちらも直しました。

          時々このようなポカをやります(錦戸さんが榎田さんになってしまったこともあります)ので、ご指摘いただけるとありがたいです。

  4. ニゲサナイ より:

    こんにちは、ittonさん。

    ニゲサナイです。

    今日は、「従姉妹の男性」という表現を見て、コーヒーを口に含んで吐き出しそうになったwww

    この表現は「従兄弟」を意味しますよね。

    私が映画を見たときは、「従兄弟」も使われていました。

    もちろん、日本語では「従姉妹」と「従兄弟」は同じ音(確かイトコと発音する)で同じ意味だということは知っていますが、その表現に慣れていないだけなのです:-)

    また、よく知られている理由ですが、中国には「XXX」と「本呪」の資源がほとんどありません。

    ittonさんがレビューしている作品は、私が見ていないものもたくさんあるので、レビューを通して内容を妄想するしかないwww

    ホラー映画好きの大多数が「XXX」と「本呪」の魅力を味わえるように、ittonさんにはもっとレビューを書いてもらいたいです。

    • itton より:

      こんにちはニゲサナイさん。

      従姉妹と従兄弟はよく間違えちゃいますね(汗)
      お恥ずかしい限りです。

      >中国には「XXX」と「本呪」の資源がほとんどありません。

      これは大変残念ですね。いつの日か観れるようになると良いのですが。

      >ittonさんにはもっとレビューを書いてもらいたいです。

      頑張ります。

  5. ニゲサナイ より:

    こんにちは、ittonさん。

    ニゲサナイです。

    今回は、やはり「イギル●タ」(以下、A)の話です。

    具体的には、儀式のビデオの中にいる男(以下、X)の話です。

    発端は以下の通りです。

    私と同じように「XXX」シリーズが好きな友人を知っています(以下、Kさん)。

    Kさんは日本語がわからず、画像を見ただけではストーリーの要点がつかめないと認めているので、私にまとめて中継してほしいと頼まれました。

    itton氏のAのレビューによると、「Xは目が4つある」とのことで、それは私が以前Kさんに伝えたことでもある。

    最近になって、Kさんが「Aを読み直してみたら、Xには6つの目があることになっていた」と教えてくれました。

    ちょっと呆れてしまって、検証のために自分でもう一度Aを注意深く見て、プレーヤーをわざと0.5倍速にしてみました。

    その結果、1つのフレームで本当にXの目が6つあり、フレームのズレや重なりがないことが確認できました。

    これが何かの心霊現象なのか、それとも単に私(とKさん)が目くじらを立ててはっきりと見ていないだけなのかはわからない。

    しかし、私は自分の観察結果をKさんに伝えた。

    今日は自分で「XXX_NEO 03」の動画をダウンロードして、プロ用ツール(Adobe Premiere Pro)で「Xは目が6つある」疑惑を再度検証してみました。

    結果はどうなるかわかりませんが、探ってみるのも楽しいものですよね。

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