はじめに
「フェイクドキュメンタリーQ」13本目の「フィルムインフェルノ(Film Inferno)」を視聴しました。今回のタイトルコールで表示されるタイトルは、動画タイトルとたいして変わらず「フィルム・インフェルノ」(中黒の有無)ですが、先頭のナンバリングが「Q:EX」となっており、スペシャル版という位置づけのようです。
因みにスペシャル版らしく、今回の尺は37分強と他のエピソードと比べてかなりの長尺になっています。
概要(ネタバレ)
2002年8月、とある海岸沿いのキャンプ場でカップルが突如として失踪した未解決事件があった。その事件から9年後、失踪現場から15キロも離れた山の中で彼らの遺留品が発見される。そこにはカセットテープ、判別不能なインスタント写真、そしてビデオテープが3本見つかる。エピソード冒頭に流れる、「右…」「左…」と、まるでナビゲーションでもしているかのような、機械的で冷たい音声はこのテープの音声を復元したものである。
そして、残されたビデオテープには、彼らが唐突に海岸近くの、人為的に作られたであろう、手掘りの洞窟に入ってゆく様子が記録されていた。この海岸付近にそのような洞窟など一切存在しない筈なのだが…。
感想(ネタバレ)
定番通り、残されたビデオの中でこのカップルは迷って出れなくなるのですが、洞窟に入る前にもちょっとした違和感がありますね。
まず「探検しようぜ」と言うノリでは全然なく、「そろそろ時間だ」と言う男性のセリフで、あらかじめ示し合わせた様子で、何か目的があって洞窟に入る感じがします。また彼女さんがそれに同意するのですが、なんか気が進まない様子であること。
その前のシーンでは、岩場になんか3人立っていること。直前までは普通に夏のレジャーを楽しんでいる様子であること。これでこの3人を撮影してしまったことで、洞窟に入らざるを得なくなったのではと感じさせます。遺留品の汚れたインスタント写真ですが、洗浄するとうっすらと3人の人物が写っていて、多分この3人ですよね。
で、まあ洞窟の中で奇妙な現象のてんこ盛りが続きます。具体的に言うのは野暮ですが、結構わかりやすく不気味な現象のオンパレードです。とは言え、びっくりドンキー的な演出はないので、安心してごらん下さい。
でも個々の不気味な現象自体は分かりやすくとも、その意味となると、もうこれがさっぱりわかりません。結局最後のほうでサムネにあるような部屋に辿り着くのですが、このカップルは何かに誘われて入り込んだという事なのでしょうか。
狭い洞窟の中であっち行ったりこっち行ったりで閉塞感が伴い、なんだか見ているこっちも息苦しくなってきます。またサマーレジャー真っ只中って感じの服装なので、あんなに肌の露出の多い服装で、絶対入るのが嫌な感じの、じめじめ洞窟で気持ち悪さ満載です。所々水が溜まってびちゃびちゃだし、多分足元はビーサンですよねきっと、いや入りたくないわ。
「Q」始まって以来の長尺でしたが、緊迫感があって結構楽しめました。
因みに今回のサムネ画像。フォントが特徴的でアイキャッチで真似てみようかとも思いましたが、「TA-countryroad Regular」という結構お高めのフォントなので止めました。
それでは。
コメント
この回が(わざわざ字幕付きと書いてあるのに)字幕が役に立たないと言ったものです。
近日公開予定の新作も字幕付きと書いてあるのでどうなるか楽しみです。
やはりこの回でしたか。
今更ですが、『呪いのビデオ44,峠の怪』の舞台となった峠ですが、これは埼玉県にある正丸峠ではないかと思います。下記のURLより
https://uidhibiasudhiu.com/syomarutouge-tunnel-jiken/#%E6%BC%AB%E7%94%BB%E3%80%8C%E9%A0%AD%E6%96%87%E5%AD%97D%E3%80%8D%E3%81%A7%E6%9C%89%E5%90%8D%E3%81%AA%E5%B3%A0
ちなみにここはイニシャルdのバトルの聖地ともなったようです。
正丸峠はいろいろ噂がありますよね。
そう言えば、ペット葬儀者が遺骨を不法投棄した事件が思い出されます。
初めてコメントさせて頂きます。
「フィルム・インフェルノ」のこの洞窟、石段の手彫り感や石の質感、複数分岐がありそうなところが呪いのビデオ60巻「蛭子」のフナムシがうじゃうじゃいた洞窟に似てるなと感じたのですけれど、他の方の目にはどう映るでしょうか?
「蛭子」の洞窟の場所は調べても出てこないのですが、かなり特徴的な場所だと思うので地元の方が見ればすぐに分かりそうな気もしますね。
ベクルックスさん、こんばんは。
確証が得られなかったのでレビューには書きませんでしたが、僕もそれは思いました。
「蛭子」の洞窟もそうですが、ほん呪69の「雛人形」の洞窟も似てるなと思いましたね。
「雛人形」の洞窟は神奈川県三浦市の三戸海岸にある「洞窟陣地」と呼ばれるところのようです。