フェイクドキュメンタリーQ 「ノーフィクション」- Nofiction(ネタバレあり)

フェイクドキュメンタリーQ

はじめに

「フェイクドキュメンタリーQ」14本目、シーズン2の1作目にあたる「ノーフィクション(Nofiction)」を視聴しました。タイトルコールで表示されるタイトルも変わらず「ノーフィクション」です。ナンバリングは「Q2:1」となってシーズン2であることが判ります。

先週末、ついに「Q2:6 隠しリンク」が公開されましたね。「リアルタイムに追いつく」と意気込んでいたのですがそれは不可能でした(笑)。すみません。

概要(ネタバレ)

とあるTV番組制作会社に保管されていたVTR。一人暮らしの引きこもり女性、岡崎範子さん(53歳)への取材映像である。範子さんは10年前に両親を相次ぎ病気で亡くし、それ以来社会から隔絶された状態で一人暮らしを続けている。

築65年の一軒家に住む範子さんは、温泉旅館を経営し財を成した両親の貯えを切り崩し。何不自由なく育った筈だったが、15歳の頃より引きこもりになったきっかけをカメラの前で語ろうとはしない。早朝から家の掃除を初め、午後は読書などで1日を過ごす彼女ではあったが、夜は不安から寝付けないこともあり、ネットで引きこもり支援団体の情報を見たりはするものの、そこへ連絡するなどのアクションには、踏み出せない彼女には、焦りのようなものが感じとれた。

だが担当ディレクターは不慮の事故によって命を落とし、別のディレクターに担当が引き継いだころより、頑なだった彼女の態度が変化、引きこもり支援NPOの女性、穴井さんのカウンセリングを受けて、家から1歩踏み出すことになる。

感想(ネタバレ)

範子さんが家から1歩踏み出したからといって、エピソード内で何かが起こるわけでもなく、ここから先の取材もなく、その後どうなったかの説明はありません。

ですが、いろいろとおかしな点が散見されます。

  • 範子さんが早朝の掃除をしているシーンで、壁の鏡に何者かの人影が映っている。真っ黒でシルエットのようだが。まるで焼死体のように髪の毛がなく、不穏な感じ。
  • 納骨がされず、骨壺置きっぱなしの両親の部屋。その下にアルバムの写真にお札のようなものや、紙粘土で作ったお赤い人の面が置いてある。
  • 範子さんが重い口を開き、姉が行方不明とか、外に出ようとすると危ないと言われ叩かれるとか、叩かれた左腕を見せてくれたり、ここに顔があってとか、あっちの部屋は大丈夫とか、丸い顔を持って…、とか言動は終始支離滅裂。
  • 幼少期(おそらく)に姉が行方不明とか言うのに、紹介される範子さんの家族写真には彼女1人しか写っていない。
  • 範子さんの腕の痣は自傷行為であろう、との見解を示すNPO法人代表穴井さんとのカウンセリングシーン。何故か映像にノイズが走り激しく乱れる。そして外に出ることを勧める穴井さんに対し、範子さんは「〇ぬよ」→「死ぬよ」とか「邪魔が入るとみんな死ぬ」「前のディレ(クター)も…」とか不穏な事を言う(Youtube字幕より)。
  • 範子さんの態度は相変わらずなのに。穴井さんはなんだか話し方のテンションが上がっていき、笑い声も漏れ、まるで別の人物と会話しているような気もしてくる。
  • このカウンセリングシーンは、途中からデータ破損してしまい、会話の全貌は不明。
  • 範子さんの家から彼女の姉の捜索を求めるチラシが発見される。やはり幼少期に行方不明になっているようだ。
  • エンディング近くで、前ディレクターが範子さんの目を盗んである部屋に入るシーンに突然切り替わる。そこには、丁度人の大きさくらいの大きさの、毛布で包まれた「何か」がある。
  • また、そのすぐそばの箪笥の上の神棚の扉を前ディレクターは開けてしまう。そこには白い袋のようなものが、経年によって腐食して崩れた感じのものが収まっていた。

これは何なんでしょうか。毛布にくるまっている死体っぽいのはいったい誰なんでしょうかね。お姉さん…ではないよなぁ、大人っぽかったし。両親は既に遺骨になっているし。

前ディレクターはこれを暴いてしまったから亡くなる羽目になったのでしょうか。神棚みたいなものに入っていた白い袋みたいなものは、範子さんのお姉さんが失踪時に所持していた、ポシェットを連想させますね。でも引き継いだディレクターはこの映像見ている筈ですよね。この件を探らなかったんでしょうか。

範子さんは何かの呪いか何かを受けて家から出れなくなったということでしょうか。それとも彼女自身が元凶なのでしょうか…。ディレクターや穴井さんが範子さんを外に連れ出して、その後どうなったのか、何も語られていないのが不気味ですね。

でもまあ、本当に判らないことだらけで、実は案外制作している皆口さんも寺内さんも、正解など用意しておらず、それっぽい伏線を詰め込んでるだけだったりして…、なんて邪推してしまいそうになります。

それにしても前ディレクターが部屋を探っているときの範子さんの包丁の音。「トントントントントントントントン…」がずっと続くのは怖かったです。

それでは。

コメント

  1. Saki より:

     皆口さん単体で受けてたインタビュー内でおっしゃってたんですが、答えは用意してあるが公開しないし、そもそも自分自身でも理解しきれてないとことかあるらしいですw

    • itton より:

      >そもそも自分自身でも理解しきれてないところがある…

      やっぱりそうか~(笑)。

  2. Isaao より:

    トリッキーな映像が多いシーズン2の中では比較的オーソドックスなフェイクドキュメンタリーでしたね。

    範子さんのご登場シーン、どう見てもオカルトの「言い方ァ!」で笑いました

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