心霊盂蘭盆7(ネタバレあり)

urabon7 レビュー

はじめに

「心霊盂蘭盆7」のレビューです。

このタイトルは「AmazonPrime」の年間サブスク料金のみで視聴できます。お手軽なので前巻に引き続き視聴しました。今回はちょっと怖かったです。

丑三刻(ちょっと怖い)

概要

投稿者行きつけのスナックのママさんが、入れ込んだホストに振られて落ち込んでいたため、励まそうと忘年会の景品でもらったジョークグッズの丑の刻参りセットを携えて、投稿者はママをその真似事に誘う。

よせばいいのにネットで調べた曰く付き神社に向かい、近隣の森でそれを行ったところ、このママさんは消えてしまい、行方不明になってしまった。現場に残されたビデオカメラに記録されていた事象とは…。

感想

カメラはママさんが持っていたので、彼女の視点からは消えたのは投稿者という事になります。突然投稿者が消えたので、暗闇の中を探し回りますが見つかりません。最初の木まで戻ると、さっき打ち付けたホストの写真付き藁人形は変わり果て、写真はなくなって血まみれになっています。すると眼窩真っ黒な変な男が、ストップモーションでこちらに近づいてくるところで映像は終わってしまいます。

地元の人の話ではこの神社付近の森は神隠しの噂があり、あの世との境目があると語り継がれているそうです。

それにしても励ますために丑の刻参りとか、パーティーグッズにそんなのがあるんか(ありましたw)とか、ツッコミどころはありましたね。

不気味な男の服装がなんか普通で、その辺にいそうな若い男性みたいな感じなのが、この地に住まう怨霊って感じがしなくて印象に残りますが、その理由は後になって判明します。

あとストップモーションで近づいてくるのは地味に怖いですね。

自己像幻視(結構怖い)

概要

オカルト雑誌の編集者が、投稿のあった曰く神社に調査に向かう。男性2人の面々だが、その一人が「くぐると死ぬ」とされている鳥居をくぐるが、何も起きない。

帰り道、この付近では神隠しの噂があるなどと話していると、一人がトイレに行きたいからと引き換えしてしまい、鳥居をくぐった方の男性はこの場に取り残される。さっきから気配を感じたり、声が聞こえたりしているこの男性は、ちょっと怯え気味。

すると、しばらくして道の向こうから、自分とさっきトイレに行った男性が2人連れでこちらに歩いてくるではないか。彼らは自分に気が付かないのか、何事もなかったように通り過ぎすぐに消えてしまう。

狼狽していると、間髪入れずに何かが猛スピードで迫ってくる…。

感想

猛スピードで迫ってくるのは白装束の女性。これ前エピソードのママさんですね。やっぱり眼窩は真っ黒で、その表情は変貌しきっています。まあいつもの分かりやすいだけが取り柄の、派手派手メイクなんですが、とんでもないスピードで迫ってくるのでかなりドキッとしました。

この鳥居をくぐった男性は、後に精神をやられ会社にも来なくなり首を括ってしまったそうです。ただこの「くぐると必ず死んでしまう」なんて物騒な鳥居がある神社、こんな神社が本当にあったら誰も近づかず、廃れてしまうと思うのですけど、手入れが行き届いてバリバリ現役ですよね。

この映像のお祓いに協力してくれた祈祷師が、妙に親身になってくれた、なんて話も聞けますが、この祈祷師の正体は後で判明します。

鏡封印(少し怖い)

概要

投稿者桐山さんとその友人岡島さんは、かつて心霊系YouTuberとして活動していた。今回、二人は地方の心霊スポットを訪れ、様々な降霊術に挑戦することになった。前回の動画で降霊に失敗したこともあり、岡島さんは助っ人として大鹿誉理子さんを呼んできた。彼女の祖母は、ある宗教団体の教祖で、その力が誉理子さんにも宿っているらしい。

いくつもの降霊術を試す中で、「合わせ鏡」の儀式を行った際、大鹿さんの様子に異変が現れ、鏡には不可解な現象が映り込む。その後、別の降霊術「ブラッディメアリー」を試している際、大鹿さんは「何かの声が聞こえる」と言い、誘われるように森の奥へ進み始める。たどり着いた先には、血にまみれた藁人形が木に打ち付けられ、不気味な様相である。そして、木陰から伸びた腕のようなものに引きずられ、大鹿さんは姿を消してしまう。

動揺する桐山さんと岡島さんの後ろに、変わり果てた姿の大鹿さんが現れ、桐山さんが悲鳴を上げるところで映像は終わってしまう。その後、岡島さんと大鹿さんは共に行方不明とななってしまった。この場所は「神隠し」の噂が絶えないスポットとして地域では語り継がれているという。

感想

この神社、暗くてよく判りませんが今まで出てきた神社ですよね。つまり同じ場所です。藁人形も例のママさんが打ち付けたものでしょう。また、岡島さんの服装を見てピンときました。そう、「丑三刻」でママさんの前に姿を現す変な男はこの岡島さんでだったのです。

合わせ鏡の不可解な現象とは、大鹿さんがしゃがみこむのに、鏡の中の彼女は動かずこっちを見ていると言うものです。苦悶に満ちた表情とテロップは言うのですが、そうは見えませんでした。これはたいして怖くありませんでしたが、大鹿さんが姿を消すとき木の陰から「うにょ~ん」と腕が伸びてきて彼女を引き込んでしまうシーンは、その動作がとてもスピーディーで、これはちょっと怖かったですね。

最後に岡島さんの後ろの大鹿さん(たぶん)は、例の眼窩真っ黒な顔でこれは「またか」という感じでした。

悪魔祓の警告(怖くない)

概要

フリーライターの投稿者は、ある新興宗教団体団体の教祖の娘である大鹿幸代さんに相談を受ける。彼女は、団体に違和感を抱き離脱したが、団体側からしつこい引き留め工作を受け、次第に嫌がらせのような行為にまでエスカレートしていったというのだ。投稿者は証拠映像を撮ることを勧める。

幸代さんは、教団関係者が自宅を監視していると感じていた。例えば、外出前に確かに施錠したはずの玄関の鍵が、帰宅すると開いていることが発覚。郵便受けには「警告書」と称した書類が届き、インターホンを確認するとモニター越しに覗き込む大きな瞳が映るも、すぐに消えてしまう。慌ててドアを開けるが、外には誰もいないという奇妙な状況が続いた。

やがて教団の関係者が直接訪ねてくるようになり、教祖の母親や行方不明の娘の誉理子さんを引き合いに出し、幸代さんに団体復帰を強要。「7人同行(しちにんどうぎょう)」という不可解な言葉も出てくるが、鍵が開いていたことやインターホン越しに覗いたことは否定される。

話が進む中、再びインターホンが鳴り、モニターには再び大きな瞳が映り込む。その瞬間、教団の男が突然血を吐いて倒れ、苦しみ始める。さらに、ベランダの曇りガラス越しに若い女性の姿が映る。幸代さんはその女性が行方不明の娘、誉理子さんと感じ、声をかける。しかし、その女性は血まみれの手でガラスを「バン!」と叩き、ガラスに血の跡を残す。幸代さんが急いで窓を開けると、ベランダには誰もいなかった。

ここで映像は途切れる。のちに幸代さんは団体に戻るが、数ヶ月後に亡くなり、教祖も後を追うように死去。団体は解散することとなった。元会員によると、この団体はもともと悪霊払いと厄除けで勢力を拡大したが、教祖の孫である女性が「7人同行」という悪霊に取り憑かれていると訴え始め、大騒ぎになったという。

感想

これはそんなに怖くはないです。でも、次第に不可解な現象が起こってきたり、直接的な嫌がらせはは実は教団と関係なかった感じで、恐怖が盛り上がってくる雰囲気はまあまあ良かったですね。

誉理子さんと思しき女性が窓越しに現れるシーンはこのエピソード最大の見せ場かと思うのですが、怖さ的にはイマイチでした。

七人ミサキの伝説(怖くない)

概要

「7人同行」とは、7人の悪霊が関わる呪いで、人を呪い殺すたびにその中の1人が成仏するとされる。呪われた者はこの「7人同行」に取り込まれ、新たなメンバーにされてしまうという言い伝え。

大鹿さんの友人によると、ある旅行で友人たちと首塚神社とよばれる神社を訪れた際、大鹿さんは急に体調を崩し、数日間入院する事態に。その後、彼女は彼氏と神社に再び肝試しに訪れたが、それ以来行方不明となってしまった。調査によれば、この神社は「7人ミサキ」の伝説で知られる場所だったという。

取材班は、この宗教団体の元幹部にも話を聞いた。幹部によれば、教祖の孫が突如行方不明となり、「あの子は悪霊に取り憑かれ、7人同行の一人になった」と周囲に訴え始めた。教祖の娘である幸代さんも精神的に不安定になり、一時的に団体を離れることに。団体に戻って間もなく亡くなり、周囲では自殺ではないかと噂された。教祖はせめて孫は救おう(成仏させよう)と断食して祈祷を続け、次第に衰弱していった。彼女の世話役が心配し、その祈祷の様子を隠し撮りした映像が、次の警告文の後に紹介される。

然るべき専門家のもと除霊を済ませておりますが霊障を受けやすい方は自己責任でご覧ください。

警告
ここからの視聴は心身に悪影響を及ぼす恐れがあります。くれぐれも注意してご覧ください。

感想

「7人ミサキ」か「7人同行」かどっちなんだよ、はっきりしろよと思いましたが、どちらも四国や中国地方の言い伝えみたいですね。

警告映像ですが、これも不気味ですが大したことはありません。祈祷を続ける教祖の前をミニスカートの女の足が往復で横切ると言うものです。撮影者には見えていたのでしょうか。

で、一往復したら、その歩いている足でワイプしたように教祖の姿が消えてしまいます。そして女の顔(たぶん誉理子さん)の顔がこちらを覗き込みます。その顔は明らかに縮尺がおかしく、めっちゃでかい顔になっていました。

ワイプで教祖が消えてしまうところは一瞬ぎょっとさせられますが、覗き込む顔は不思議とそんなに怖くはありませんでした。

あと、岡島さんと誉理子さんはやっぱり付き合っていたのですね。誉理子さんは「鏡封印」の前にこの神社には旅行で訪れていたみたいなので、そのときに既に魅入られてしまっていたのでしょうか。岡島さんと知り合ったのがいつかは分かりませんが、案外「7人同行」のターゲットとして、彼をロックオンしていたのかも、なんて妄想をしました。

感想まとめ

前回よりも恐怖度は少し上がってように感じます。ですがそれよりも、各エピソードとの繋がりが復活し、ストーリー的に面白くなってきていますね。

それにしても「7人同行」、理不尽すぎます。

今回のエピソードでは「自己像幻視」がダントツに怖かったですね。やはり「こちらに迫ってくる」「それが爆速」という点がポイント高いです。

それでは。

コメント

  1. Baobhan-Sith より:

    盂蘭盆の6と7のレビューお疲れ様でした。6まではこんなもんかって感じですが、7からそこそこ面白くなってくるので8以降もそれなりに期待してくださいw

    ちなみに七人ミサキは伝説のバリエーションがかなり豊富だったりします。どうやら七人同行は香川県でのみ語られる七人ミサキの一種もしくは亜種なので、(盂蘭盆では分かりやすくするためか同じ存在みたく扱ってますが)「同行」と言ってるなら今回の舞台は香川県かもしれませんね。なのであの神社や大鹿幸代さんの自宅は、もしかしたら香川県にあるのかも…?
    余談ですが、香川県仲多度郡多度津町辺りでは「七人童子」という童子の七人ミサキ亜種がいたり、同じ発音だけど違う存在らしい「七人同志」という亜種もいたり、徳島県板野町ではかつて阿讃山脈から七人童子を連れた首切れ馬がやって来たこともあったりと、亜種や派生伝説があの辺かなーりあるみたいですw

    • Baobhan-Sith より:

      あ、それとは別ですがXXXZEROの2が1/10に公開されるらしいです。新年早々XXXを拝めるなんて、幸先わr…素晴らしい話ですね!

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