封印映像3 廃トンネルの呪い(ネタバレあり)

fuin3 レビュー

はじめに

最近、とっても忙しく、また体の調子も悪くてレビューが遅れてしまい申し訳ありません。ほぼ2か月ぶりに「封印映像3」を視聴しました。

赤い服の女(少し怖い…かな?)

概要

投稿者は女子大生。大学の視聴覚室で借りたビデオカメラにテープが入りっぱなしであった。前に借りた人の忘れ物かと思い、中身を見てみたら、そこには不可解な事象が記録されていた。

感想

何が写っていたかというと…。

とても大学生には見えない、丸刈りの男性と、なぜか海パン一丁で水中眼鏡にシュノーケルを咥えた男性(てか急に出てくるんじゃねえよ!お前の方が怖いよ!びっくりさせやがって!)が廃墟探検している映像(予告編のサムネの奴です)。

これは廃墟内で赤いワンピースの女性の幽霊が、二度にわたって写り込むというやつでした。投稿者が前の借主のこの2人を調べたところ、おっさんみたいな男性は行方不明になって大学に来なくなり、シュノーケルの男性も、授業中にぼそぼそと一人で誰かと会話してりして、いつしか大学に来なくなり、北海道か何かの廃ホテルで縊死してしまったとのこと。

映像自体はそんなに怖くはないんですが、このシュノーケルの男性が2回目に出てくる幽霊を、確かに見ているような反応をするのに、見なかったことにして無反応で廃墟を後にするシーンが、このエピソードの肝ですかね。2回目のこの女性の幽霊は、口を開けてシュノーケルの男性に何か話しかけているいるかのようです。

「いかないで」なのか「こっちに来なさいよ」なのか「呪ってやる」なのか…。想像が膨らみます。

因み海パンは海水パンツの略で、男性の水着のことですが、近くに浜辺でもあったんですかね。あんな格好で廃墟探検なんて無謀すぎます(笑)。

のぞき(怖くはない、ちょっとH)

概要

カップルが車内でイチャイチャ。というかそのまま互いに服を脱ぎ始め、行為に至る様子を撮影する投稿者。投稿者はこの「のぞき撮影」の常習者であった。

「うほ♥」と撮影に勤しむ彼ではあったが、車内に明らかに異質のものを発見してしまう。彼は恐怖から慌ててその場を後にしようとするのだが…。

感想

他人の〇ックスを見て撮影して楽しいのでしょうか。

行為に至っている車内、後部座席に2人を見下ろす怖い顔が現れます。なんか般若みたいな風貌ですが、不思議と怖くありません。

撮影者はたじろぎ、後ずさりしてその場を離れようとしますが、間の悪いことに落ちていた空き缶を蹴飛ばしてしまってカップルに気付かれてしまいます。当然男性の方が速攻で服着て「何してしてるんじゃこらぁ!」と降りてきて捕まってしまいます(その後女性も降りてきていたらしい)。で、それをネタに強請られている最中に何故か無人の筈の車が迫ってきて彼らにぶつかってしまったようです。「ようです」って書くのはそのシーンは音だけで、カメラが衝撃を食らって画面がくるくる回って映像は終わってしまったからです。

投稿者はギリで車には当たらず怪我もなかったそうですが、鬼畜なことに彼は警察沙汰はかなわん、とその場を逃げ出してカップルがどうなったかは分からないという話でした。後にスタッフが調べたところ、このカップルは轢かれて亡くなってしまったそうです。

電話インタビューで女性スタッフが登場しますが、彼女の苗字が「山田」と判明しました。ナレーションも彼女らしいのですが、このタイトルはスタッフロールが無いので分かりません。

特殊清掃(うそでしょ)

概要

何故か特殊清掃のバイトに入った新人がその様子をカメラに収める。後でYoutubeにでも投稿しようとしていたのだろうか。

で、その映像で失踪した住人の部屋を、大家からの依頼で片付けることになるのだが、そこでこたつに中で干からびた住人が発見される。失踪ではなく孤独死だったのだ。

バイトの上司らしき人物が警察に連絡するために部屋を出て行ってしまうが、バイト君は「すげぇ」とか言いながらよせばよいのに遺体の撮影を続行する。すると…。

感想

どこからともなく「いっしょうに…」「く、くる…か?」意訳:「一緒に来るか?」、というくぐもったような声が聞こえます。バイト君は急に怖くなったのか部屋の外に飛び出し、道路に倒れ込んでしまいます。

映像の提供者はなんとこのバイト君の上司、バイト君は救急車で運ばれたがその後病院を抜け出し、何故かあの部屋で縊死してしまったとのこと。取り憑かれてしまったのでしょうかね。

亡くなっているのはお婆さんとのことですが、声は明らかに男性でちょっと疑問です。

特殊清掃の映像ですが、なんか嘘くさいなと思ってしまいました。直前に本物の特殊清掃の映像をYoutubeで見たせいですかね。本来なら腐敗から蠅が飛びまくっている筈ですが、真冬と言う設定で胡麻化している気がします(笑)。

廃屋の呪術(ちょっと怖い)

概要

ある地方局の情報紹介番組の1コーナー。番組に寄せられた心霊写真を紹介し、霊能者の女性が解説するというもの。いくつかの写真が紹介され提供者に電話して話を聞くという構成である。

いずれも大したことはないという見解だったが、最後の写真には霊能者が「早急に除霊が必要」として撮影者に詳しく話をする流れになった。写真の提供者は家族が怪我をしてしまったり体調を崩していると訴えていたが、心当たりになるような出来事はないという話。だが、霊能者は「何か隠していることがあるのでは?」「正直に言ってください」と半ば詰問するような口調になる。

すると電話口からは「してやったり」と悪意のこもったようにも感じられる、高らかな笑い声が聞こえてくる。彼女が慌てて写真のフリップを手に取り見つめると、電話から「むり~、絶対無理~」との勝ち誇ったような声。霊能者は悟ったように天を仰ぐ。奇妙なことに電話からの声は先程の「正直に言ってください」のくだりがリフレインして流れだすのだが…。

感想

ここから霊能者の様子がおかしくなる共に、何やら別の映像がインサートされます。廃屋の部屋の奥に女が後ろ向きに歩いて横切り(まるでムーンウォークw)壁で消えてしまうというもの。消えた後黒い影がふわっと残って中々に不気味です。

このあと霊能者は口から血を流して倒れ込んでしまい、映像は終ってしまいます。案の定この霊能者は病院に担ぎ込まれたようですが、後に原因不明の要因で死亡。写真提供者の電話はこの収録後繋がらなくなってしまったとのこと。

このタイトルのスタッフが、映像提供者から写真提供者の情報を得てその住所に向かうと、差し込まれた映像と同一の廃墟があり、女がムーンウォークしていた部屋も見つけます。取材映像にも白いノイズも走っていましたね。幽霊っぽい女が消えた箇所には、番組で紹介されていた写真と霊能者の写真が釘で打ち付けられていました。そこからは血のような赤い液体がしたたり落ちていました。

電話の主はおそらく幽霊なのでしょうが、この霊能者に深い恨みを持っていたのでしょうかね。復讐が成就したという感じはなかなか面白かったです。

廃トンネルの呪い(少し怖い)

概要

とある心霊系DVDの映像。結局この後紹介される事象によって発売されることはなかった。

人里離れた廃トンネルに連れてこられる女性タレントの2人。彼女らはスタッフにこの廃トンネルに車での体当たり撮影を命じられる。このトンネルの真ん中付近で女性がクラクションを3回鳴らすと怪現象が起こるという噂の検証である。

内緒で連れてこられた彼女らは、しぶしぶトンネルに入って行き、真ん中付近でクラクションを鳴らすも、特に何も起きない。だがトンネルを抜けて引き返し再びこのトンネルに入ると…。

感想

運転担当の女性が何か聞こえると車を停めてしまいます。映像には何も音は記録されておらず、カメラ担当の女性も何も感じていません。運転手の女性はしきりに訴えますが、やはり同行者には何も聞こえず、とにかく早く出ようと車を走らせますが、何かが落ちて車にあたったような金属音が響きわたります。

カメラの女性が車を降りて周りを調べると、車の後部座席の窓にこちらに訴えかけるような白い人影を発見し、思わずトンネルの出口まで逃げ出してしまいます。しばらくして戻ると、車の外に運転担当が横たわっていました。両耳にはボールペンが突き刺さっています。

ここで映像は終わってしまいますが、この後のこの女性は耳の機能を失ってしまったそうです。スタッフはこの女性にインタビューしますが、彼女によるとあのトンネルで聞こえたのは人の声で、何やら意味不明の言葉を繰り返し唱えているものであり、これは聴力を失ったはずの彼女の耳に、今も聞こえているという話でした。筆談で「何で聞こえないんですか(私にははっきり聞こえているのに!)」と筆談で訴えていました。

個の呪文のようなものは「往生要集」に記された、地獄の様子を記述した文と同一のものであったそうです。平安時代にえらいお坊さんが書いた書物で、後世の地獄絵図に多大な影響を与えたそうです。

カメラ担当の女性が後部座席の窓に認めたあの顔たち(そこそこ怖いです)は、地獄に落ちた怨霊。彼らの怨嗟の声が運転担当の女性の耳に今も届いているというのでしょうか。

てかこのDVDのディレクターさん、起用した女性の一生が台無しになったのに、半笑いでインタビューに答えてるんじゃねえよ、と思いました。相変わらずの胸糞展開ですね。

感想まとめ

「廃屋の呪術」が印象に残りましたね。他のエピソードもそれなりに面白かったです。

ただ如何せん今の感覚ではかなり地味と言うか、小粒な印象を受けました。しかしながら、退屈はしませんでしたから、それなりには楽しめましたけどね。

尚、今タイトルから岩澤さんは抜けているようです。そう言えばこの頃に「ほん呪」に復帰していますね。

菊池氏を探して全国行脚しているのではなかったのか、なんて言ってはいけません(笑)。

それではまた。

コメント

  1. Baobhan-Sith より:

    急激に冷え込んできたので疲れやすくなる気持ちも分かります。どうか風邪などひかぬようお気をつけくださいませ。
    このスタッフの山田さん、確か5巻でも取材でちょっと顔見せするんですよね。しかもその取材した回の後日談にあたる再恐スペシャルのエピソードでも少し出番があったりしますw

    廃屋の呪術は児玉さん時代の中だと私も結構好きな回です。提供された写真がめっちゃアトラクション楽しんでる感じの写真なのに、まさかのガチもんでしかも提供者が呪殺するという珍しい展開で気に入ってます。取材陣がちゃんと廃屋を突き止めて向かったのも良かったですし、そういう意味でも完成度高めかなと感じました。
    廃トンネルの呪いは少し展開が遅めなのと胸糞な感じを除けば結構面白かったですね。往生要集とかいう普通に生きてたらほぼ知らずに終わりそうな本の知識も得られましたし、この回もそこそこお気に入りです。あとこれも再恐スペシャルで後日談があったはずです。

    関係ないですが、この回はニコ動の生放送で空耳ネタをよく書かれてますねw特殊清掃の謎の声に「一升瓶」「くるりんぱ」とか、廃屋の呪術で提供者が豹変した時に「瓜だよ瓜〜w絶対瓜〜www」とか書かれてますwくだらないけど地味にツボですw

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