ドラマ・放送禁止7 ワケあり人情食堂(ネタバレあり)

housouban7-eyecatch レビュー

初めに

「放送禁止7 ワケあり人情食堂」は2017年1月2日、25時50分に放送されたフジテレビのドラマです。一見ドキュメンタリーのような演出がされていますが、番組の最後に「この作品はフィクションです」とのテロップが表示され、視聴者にフィクションであることを宣言しています。連続ドラマではなく一話完結で、TV放送版が7話、劇場版が3作品作られており、本タイトルはそのTV版7作目です。

今回は他のドラマ版とは異なり、有田哲平(くりぃむしちゅー)が劇場で観客を相手にする案内役として登場し、本編終了後には解説も行うなど、ややバラエティ寄りの構成になっています。

また、なぜかDVD化されておらず、配信もFOD以外では行われていないため、視聴のハードルがやや高い回でもあります。

概要

TV局では、何らかの理由によって放送ができなくなった所謂「お蔵入り」となった素材が、人知れず保管されていることがある。今回その一つを発掘し、再編集したものがこの番組である。

東京近郊にある食堂「答々食堂」。この店を切り盛りしているのが、名物女将の心(こころ)さん、58歳だ。人情味あふれる人柄で知られ、地域ではすっかり人気店となっている。

店の壁にはずらりとメニューが貼られている。近くの工場で働く外国人留学生の客も多いため、その内容はどこか国際色豊かだ。そして、そのメニューの中にひときわ目を引く貼り紙がある――「お悩み相談 0円」。心さんの人情味あふれる人生相談も、この店の名物のひとつなのである。

日々、さまざまな悩みを抱えた人たちがここを訪れる。中には、わざわざ遠方から相談にやって来る客も少なくない。厨房で料理を担当するのは、寡黙な夫の亜佐雄(あさお)さん、61歳。そして、どこか事情を抱えていそうな21歳のアルバイト店員、日奈子(ひなこ)さん。この3人で店を切り盛りしている。店内は意外にも広く、昼夜を問わず多くの客で賑わっている。

そんな食堂の様子を取材するカメラの前には、同郷の彼氏ガブリエルさんの暴力に怯えるフィリピン人女性・フェイさんや、店に通うインドネシア人男性・グエンさんに淡い恋心を抱くトラックドライバーの男性・トクさんなど、さまざまな相談者が現れる。心さんは、彼らの悲喜こもごもの悩みに真摯に向き合いながら、温かく受け止めていく。

こうして人々の人生が交錯する答々食堂の物語は、心さんの生き様を中心に静かに続いていく。だが、ある悲劇的な出来事をきっかけに、心さんはついに店を畳む決心をするのだが……。

考察(ネタバレ注意)

気がついた点は以下

  • トクさんの恋愛相談には、心は最初相手がノンケだったら自分の胸にしまっておくべき、と言ってたのにグエンさんには相手もその気があるとかそそのかしている
  • グエンさんの来日は2014年の春、食堂が開店したのも2014年の春…ん?
  • 日向子さんなんか片言(外国人なのか?)親をなくしている証言。
  • 壁の貼り紙。「人生の答えは一つじゃない 答えは二つ ANSWER TWO」→「アンサーツー」→「暗殺」?
  • 心さんの海外ボランティアの写真、若い女性1人、年配の男性3人、え?優秀な部下3人って
  • フェイの恋人ガブリエル登場、なんで亜佐雄さんテーブルに包丁置くの(笑)
  • 日向子さんは何故かグエンの後ろに隠れて盾にしてる(笑)
  • ちょっと待てや。なんで亜佐雄さん、グエンの腕掴んでるの?羽交い締めしているようにも見えるぞ。
  • ガブリエルに掴みかかろうとするトクさんを必死で止める心さん。一見常識的な行動に見えるが
  • ガブリエルを止めたトクさんを睨みつける日向子
  • トクさんは傷害の逮捕歴がある、そして「人間のクズ」「生きている価値はない」など自分を侮辱する言動にカッとなりやすいことをカメラの前で告白。酒が入るとそうなりやすい。これ伏線?
  • トクさんに「あんた使えるねぇ」と心さんの発言
  • 心さんがグエンさんになんか不穏なアドバイス。よく聞くと「いいかげんしろ」「キモい」「お前なんか生きてる価値は無え」とか言うようにアドバイスしている…何の話?
  • 極めてプライベートな筈のトクさんの告白シーンをカメラに撮影させる心さん。振られるシーンを撮らせたかった真意は?あやしいな。
  • グエンに振られてうなだれたトクさんを慰める心さん。日向子さんが一升瓶持ってくる。おい!なに酒飲ませてるんだよ(笑)。
  • グエンさんが心さんのプレゼントしたマフラーでグエンさんを殺害。殺しやすい(首絞めやすいように?)ようにマフラー贈ったの?とか思ってしまう。
  • 付きまとうトクさんにグエンさんは「いい加減にしろキモいんだよ二度と近寄るなクソ日本人お前なんか生きている価値はない死んじまえ」あれ?何処かで聞いたセリフだな。
  • 閉店当日殴り込みに来たと思われたガブリエルだが実は改心しており、心さんに謝罪。以前店を伺うガブリエルは実は謝罪したかったというミスリード。互いに心通わせ、またこの店を続けたいなんて、いい話で終わったと思ったら、何故かやっぱり閉店。何の痕跡も残さず閉店。当事者と連絡がとれなくなる。

全体的には人情物を装った以下のような話だったと思います。

東南アジアである富豪が殺される。その娘、優秀な部下3人、そして日本人の協力者、彼らは犯人であるグエンが務める工場の近くに店を構え、情報収集し暗殺の機会を伺っていた。そこにグエンに恋心を抱くトクが登場。彼をグエンに充てがうことでこっぴどく振られるようにグエンにもトクにも入れ知恵をする。うまく行ってトクがグエンを殺し復讐を果たす。

日向子は殺された富豪の娘。実質的リーダー。
心は現地で富豪と知り合いになった協力者(ひょっとして愛人?)。
夫は現地で知り合ったこれも協力者。

と、ここまで考察したら、有田氏の考察パートで全部ネタバレされました(笑)。

でも、流石に亜佐雄さんが3人いたとは気が付かなかったよ(笑)。優秀な部下3人とはこのことだったんですね。また、お品書きの頭文字を並べると「具うぜんおよソおつてあんサつせ洋」→「偶然を装って暗殺せよ」も気が付かなかった。

これ解説パートはよく聞こえなかった音声や、ブレブレだった映像も綺麗になっているので、解説がないと考察は難しい部類に入りますね。海外での心さんの写真とか本編では一瞬で周りが暗くなてしまいますし。

ただ、この店が暗殺のための監視が目的だったとしても、グエンが常連になるどころか来店することすら不確定だし、トクさんの登場も都合が良すぎるとは思いましたね。また、現地で殺された富豪がいくら人格者だったとしても、心さんがここまで協力する動機が薄いですよね。あるいは日向子の母に何か握られていたのか、ビジネス的なパートナーだったのか。

何回も考察を重ねないと不明な点も残るのも、良かったと思います。

感想(ネタバレ)

この作品は何故かDVDに収録されておらず、配信も「FOD」だけに限定されています。また、有田哲平(くりぃむしちゅー)を案内人して終盤に考察ネタバラシパートがあるという、今までのフォーマットと異なる異質なものになっています。

これは、この回が所謂「放送禁止」シリーズのPR的存在で、過去の作品や劇場版の宣伝的役割を果たしているから、と言う解釈ができそうですが、最後の劇場版(当事)「放送禁止 劇場版3「洗脳〜邪悪なる鉄のイメージ〜」から3年も経過した後で、いまさら宣伝する必要があるのかな、と言う疑問もあり、よく判りません。

ひょっとしたら、テコ入れして次のシリーズにつなげたいという企画だったのかもしれませんね。

で、作品自体どうだったのかというと、たいへん面白かったです。いや、DVD化しないのもったいないよ、とも思いました。ひょっとすると評価は1位、2位を争うかもしれません。もっと早く視聴してればよかったと後悔すらしています。

今週末から12年ぶりの新作も公開されますので、楽しみです。

では。

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