はじめに
「ほんとにあった!呪いのビデオ43」です。菊池捜索プロジェクト(笑)、「追跡録 中編」が収録されています。
シリーズ・監視カメラ 自動販売機(怖くない)
概要
飲料の自動販売機に設置された防犯カメラ。販売機で商品を購入した時、あるいは側を人が通った時のみに作動するそうである。ピンク色のパーカーを着た人物が販売機の前に立つと、その背後に白い服を着た女性のような人影が見受けられる。商品を取ろうと身を屈めた時には背後には誰もいない。だが立ち去る直後、人影は先ほどよりも近く、男性のすぐ後ろに姿を現した。程なくしてその女性はうっすらと姿を消してしまう。
感想
最初にちらっと見えるのですが、絶対あとからもう一回出てくるなと思っていたら、なかなか出てこない。最後にやっと出てきて、「よかったあ〜」…ってなに安心しているんだ?。長年本呪を見ていると、ありがちというか、テンプレというかなんというか。今回は顔が不鮮明であまり怖くない上に、消え方がフェイクっぽいのが気になりました。雰囲気は出ているので、見る人によっては怖いかもしれません。
アルバム(かなり怖い)
概要
新婚間もない夫婦が、夫の郷里に帰省して、彼の子供時代のアルバムを見ている。夫は懐かしがって、いろいろ写真の説明を妻にしているが、幼少時代の彼と一緒に写っている、とある少年の写真を見て一瞬言葉につまる。「こいつ、この後亡くなったんだよなぁ」と、夫がつぶやくと、横を向いていた写真の少年が突然こちらを向き、撮影している夫は動揺からすぐにカメラを伏せてしまう。
感想
1つ前のエピソードが怖くなかったので、慢心していました。「どうせ写真が動くか何かするのでしょう?」、「きっと目がギロッっとこっちをにらみつけるんだな」、と思って、この少年がもっとアップに写っている、下の写真を見ていました。まさかその上の小さく写っている方の少年が、頭ごと振り向いてくるとは思わなかったので、完全に意表を突かれてドキッとしました。
撮影してる投稿者が、全くの無言でカメラを伏せてしまうのもリアルだなっと思いました。伏せたカメラは床の絨毯を写し続けるのですが、この時周囲のノイズが大きくなったように聞こえて、ちょっと怖かったですね。なかなかのエピソードです。
追跡録 中編(怖くない)
概要
前巻までの本当に非常にざっくりとしたあらすじ
ほんとにあった!呪いのビデオの元スタッフ、菊池秀信は27歳までに死んでしまうという謎の呪いをかけられ、それに関連するテープを持ち出して失踪してしまう。当時の演出補・渡辺がよく見る夢をきっかけに、このテープは回収できたものの、その中には見慣れないテープが1本混ざっていた。それは菊池と、取材の過程で亡くなってしまった柏木さんとともに、幼い頃に誘拐事件に巻き込まれていた日向さんが、退行睡眠をかけられ、先に送りつけられていた誘拐事件の現場である廃墟の映像にも登場した、黒い女の姿が写り込んでいたというものであった。
本編
日向さんのかつての恋人、小池さんの話からこの退行催眠を行ったメンタルクリニックを取材するべく岩澤、渡辺両名は現地に向かうものの、このメンタルクリニックが存在したテナントは美容室に変わっていた。3年ほど前までは存在したそうだがクリニックの個人経営主であった人物(佐久間さん)は娘を事故で失い、離婚してしまったそうである。その最中、渡辺は先に自殺してしまった柏木さんの住んでいた場所とほど近い事に気がつく。そして、あの奇妙な赤いマークもまだ存在していた。とにかく佐久間さんの現在の住まいを調べ上げ、尋ねてみる事に。不在であったが、張り込みを行い帰宅した佐久間さんに接触する。だが彼は岩澤に激昂し突き飛ばして逃走してしまう。岩澤、渡辺両名が後を追いようやく彼を捕まえ、岩澤は、録音、録画をしないことを条件に話を聞く事に成功する。
佐久間さんによると、日向さんがクリニックを訪れたのは8年ほど前であるそうだ。日向さんは、真っ黒い女に「27歳になったらお前は死ぬ」と言われるというビジョンに悩まされていた。そこで、佐久間さんは日向さんに退行催眠を施すと、幼い頃に誘拐事件に巻き込まれていたことや、さらには前世の悲惨な最期を迎えた少女の記憶が呼び覚まされたという。日向さんは3年ほど前に近くに引っ越してきたことも語り、自殺などしていない事がわかる。だが、クリニックを閉めた経緯や娘さんのこととなると固く口を閉ざしてしまったそうである。
その夜、岩澤の携帯に菊池からの無言電話が着信する。
感想
取材のみで怖い映像はありません。岩澤が佐久間さんに殴られ、鼻血を出してしまっているのが見せ場です(笑)。渡辺が見つけた赤いマークが、以前発見していたのが残っていたのか、今回新たに発見したのかが曖昧なのが気になりました。
証拠ビデオ(怖くない)
概要
投稿者の夫の帰りが遅くなったが、その理由を聞いても言葉を濁すだけだったため、投稿者である妻は夫の浮気を疑い、興信所に依頼して素行調査で撮影された映像。
夫は仕事帰りの夜、誰もいない公園に立ち寄り、彼以外無人のベンチで楽しそうに会話をしている。調査員が木陰に隠れて撮影しているのだが、体制を変えようとカメラがブレた瞬間、夫の隣に今までいなかった、セーラー服姿の女子高生と思しき女性が写り込んだ。気がついた調査員は、驚いて肉眼で確かめようとカメラを振ってしまう。再び画角が戻るとそこにはもう彼以外誰もいなかった。
調査結果を見た投稿者は、夫を神社にお払いに連れて行くと、帰りに謎の道草をすることはなくなったそうだ。このことを夫に話しても覚えていないという。彼の毎朝のジョギングコースにその公園があるのだが、その公園ではいじめを苦に女子高生が自殺した事件があったというのだが。
感想
調査員が「えっ!?」とか言ってガチで驚いているのが良いですね。女子高生が現れるタイミングや写り方も良い。ただ、いかんせんセーラー服が古風すぎてリアリティを感じません。あんなテンプレセーラー服、最近街で見かけない、出てくるとしたらドラマかAVじゃね?、と思いました。
展望台(ほんの少し怖い)
概要
カップルが山間部の展望台を尋ねる。生憎の雪模様ではあるが、開けた展望台からは眼下に街並みを一望できる。投稿者のカメラは景色を撮影するが、時折展望台の下を映し出す。おそらくはファインダー越しではなく、肉眼で景色を見ようと無意識に下にカメラを向けてしまったと思われる。2回目に下を向いた時、展望台の傍に人が倒れている。心なしか衣服が薄汚れ、血が滲んでいるようにも見える。3度目にカメラが下を向いた時にはそこには何もなかった。
感想
なんか人が倒れています。ほんの数秒後の次のカットですぐ消えてしまうので、本当にそこに人が倒れていたわけでもなさそうです。手足がだらんと曲がっているので、なんか転落した直後みたいな感じです。不気味ですが怖くはありません。
アユタヤ(怖くない)
概要
タイのアユタヤ遺跡を訪れた投稿者。盗難にあい首なく無った仏像が整然と並んでいる。カメラがブレた瞬間、一瞬ではあるがその1つの仏像に首が復活し、在りし日の姿が蘇った。
感想
カメラがぶれぶれになったほんの一瞬なので、怖くはありません。何か神がかったものを感じますけどね(この場合仏か)。
獣 (ほんの少し怖い)
概要
とある北海道のキャンプ場。テントの中で深夜まで怖い話で盛り上がる男性の若者3人組。そのうちの1人がテントの外でまるで獣のような唸り声を聞く。その人物の指摘に話を中断し耳をすませる全員。突然テントをバン!と叩くような音が響き渡り、恐れおののいて逃げ惑う若者たち。その際の映像、テントの入り口近くで顔が食いちぎられたような顔が逆さに写り込んでいた。この近くの山では山菜採りの男性がクマに襲われ亡くなってしまう事件が起こっていた。
感想
ナレーションにもあるように、獣の唸り声が記録されていなかったのが残念。北海道の大自然においてはガチで野生動物、つまりヒグマの恐怖が付いて回ります。テント、熊となればどうしてもこの事件(福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件)を思い出してしまうわけで、幽霊とかお化けなどの怖さとは別の恐怖がリアルであるわけです。ぶっちゃけ幽霊よりも怖いかもしれません。
写り込んだという顔ですが、最初は逃げ惑うカメラがぶれぶれでさっぱりわかりませんでした。静止画でやっと確認できますが、それほどでもありません。ですが熊害(ゆうがい)にあったように、顔の一部が食い取られているように見えるというのが怖いですね。
ちなみに熊害にあったように顔が食いちぎられている、というのは、あくまでも僕の感想で作品内では言及されていいなかったと思います。
玉突き衝突(少し怖い)
概要
またもや北海道。投稿者カップルはこの地に旅行に訪れたが、ドライブの最中大規模な玉突き衝突事故の現場に遭遇してしまう。対向車線に延々と事故車が並んでおり、それはトンネルの中にまで及んでいた。ぐしゃぐしゃになってしまった車を助手席の撮影者が追っていくと、自車のサイドウインドウ後方に逆さの男の顔が写り込んだ。
感想
結構バッチリ写っていますね。無表情ゆえに恨めしい感じが伝わって少し怖いです。
続・追跡録 中編(少しだけ怖い)
概要
岩澤一行は日向さんが住んでいたというアパートに向かう。だが、すでに引っ越した後であった。隣人に話を聞くと、日向さんはひっそりと暮らしていたようで、ろくに会話もしたことはないようである。ただ、男性の一人暮らしと聞いていたのに、時折女の子の泣くような声が聞こえたという。日向さんが引っ越しの際に置いていって放置された荷物を調べると、とある神社が記されたメモを発見する。その神社は例の山荘跡地にほど近い事がわかる。
数日後、岩澤宅に小包が送り届けられる。中身はビデオテープで、送り主はメンタルクリニックの佐久間さんであった。映像は佐久間さんの娘らしき女の子が遊んでいる光景。その顔が一瞬歪むという。小包の中身はテープだけで詳しい経緯は何も記されていない。佐久間さんに連絡を試みるが、何度かけても電話はつながらなかった。
とりあえず岩澤たちは、日向さんのメモにあった神社に向かうことにする。神社は無人で最低限の管理しかされていないようであった。地元の方々にこの神社に詳しい人物を紹介してもらい話を聞くことに。するとこの神社を建てたのは山荘跡地を領地としていた、あの一族が建てた事がわかった。この神社は三社制を取っており、現在はすでに無くなってしまっているが、あと2つの神社が存在したという。そしてそのうちの1つの場所が、あの山荘跡地である事が判明した。
話を聞いた後、岩澤達はあの神社に再び訪れてみることにした。あの一族が建てた神社なら、例のマークがどこかにあるかもしれない、と思ったからである。だがそれは徒労に終わる。車に戻り、今後の方針を練っていると、外に誰かがいるような気配が感じられた。すると、渡辺が鋭い悲鳴をあげる。後部窓に両手をつく、何者かの姿が認められたのだ。すかさず岩澤が車を降り、その人物を追いかけるものの、見失ってしまう。戻った岩澤は、車の側で血を流し、倒れこんでしまった渡辺を発見する。
ここで、佐久間さんが送ってきた映像が紹介される。
佐久間さんの娘さんらしき幼い女の子が、公園で遊んでいる光景。撮影しているのは佐久間さんと思われる。父と娘の語らいという、一見、なんの変哲も無い日常である。すると娘さんの顔が突然歪んでしまい、すぐに元に戻る。
後に病院で渡辺が語ったところによると、車を出た直後に何者かに殴られてしまったとのこと。幸い怪我は軽かったが、ちょうどその時間に、岩澤の携帯には「これ以上、関わるな」と言う、菊池からのメールが届いていた。渡辺を殴ったのは菊池だったのだろうか。
感想
尚、日向さんが置いていった荷物はちゃんと「アリさんマーク」のダンボール箱に入っていました。引っ越しの時に置いていった荷物ということ間違いなさそうです。フェイクだとしたら芸がこまかいですね。
佐久間さんの映像は上記の通りでそれほど怖くはありません。顔はゆがんでいるというよりは、なんといったらよいでしょうか、どす黒い痣で覆われ、目鼻がわからなくなってしまっている、という感じで気味が悪いものではあります。
車を襲撃(?)し、渡辺を殴ったということは、岩澤が追いかけている人物と、殴った人物の2人いないとおかしいですね。菊池と日向さんの連携プレイでしょうか?。それにしても思わせぶりだな菊池(笑)。まあ何者かに操られている(という設定)のだから、菊池の責任ではないですね(笑)。後部ウインドウにべたっと両手をついたのは、多分菊池(それとも日向さん?)なんでしょうけど、そこそこ怖かったですよ。
渡辺に対する岩澤氏の態度は相変わらずですね。血流して倒れているのに、「渡辺ぇ!!」って。「なに倒れてんだよ!」と言わんばかりの口調です。愛が無いなあ。
もっとも、
岩澤:「わ、渡辺!大丈夫か?」
渡辺:「い、岩澤さん…、わ、私…いきなり目の前が真っ暗になって!」
岩澤:「もういい、渡辺、しゃべるな!すぐ病院に連れってやるぞ」、
ここで岩澤の携帯にメール着信音。
「これ以上、関わるな」
岩澤:「なっ!菊池なのか、どうして」
なんて小芝居があったら、嘘くさくてドン引きなんですけどね(笑)。
そう考えれば岩澤の渡辺に対する態度は、リアルなのだと言えるのかもしれません。
感想まとめ
そろそろメインエピソードにも飽きてきました。次で最後なので頑張って見ましょう。まっ、どうせ呪いの鍵となるもの「やわいやこ」を見つけて、菊池は無事生還。そして失踪の間のことは何も覚えていない、なんて感じでなんでしょうけど(初見当時の予想)。
一般投稿が失速気味なのが残念です。僕的に怖かったのが「アルバム」だけでしたから。次に期待です。
それでは皆さま、よいお年を(投稿日2019年12月30日)。
コメント
この辺のは、憶えてはいますが印象薄いかな…
(自分、特集はついていけなくて苦手です。笑)
45巻でまたコメントします。とりあえずittonさん、どうぞよいお年を☆
年末のコメントありがとうございます。
新年はもう開けてしまいましたので…
あけましておめでとうございます。
年末年始はそれなりに多忙でコメントに気がつかず申し訳ないです。
このメインエピソードは特に複雑で、それでもまあ見れたのは岩澤、菊池のキャラクターゆえのものですねぇ。