呪われた心霊動画XXX_NEO 07(ネタバレあり)

eye_catch_xxx_neo_07レビュー

はじめに

「呪われた投稿映像XXX_NEO 07」のレビューです。週末にはレビュー完成する予定だったんですけど、今期のアニメ、「見える子ちゃん」を観ていて遅れました(笑)。この「見える子ちゃん」、2話まで見た感想は正直微妙でしたが、少しずつ面白くなり、土日で6話一気見してしまいました。

一般人には見えない存在(幽霊等)が見えるようになってしまった主人公の女子高生が、それらを見えないふりして全力スルーするという、ホラーコメディーです。特に4話、5話が私のお気に入りで、「心霊玉手匣3」で「辛くないのか」という能力者、岡崎さんの問いに、「それでも良いこともある」みたいなことを言っていたモロちゃんの言葉を思い出します。

すみません、この巻とは全く関係のない話でしたね。

28 3:33:33(少し怖い)

概要

投稿者の女性、櫻井さんは幼少期のビデオを整理していておかしなものが写っていることに気が付いた。テレビ台の横から、2つの顔がくっついたような不気味な顔が覗き、そして同じ顔がブラウン管に鏡のように写り込んでもいる。実はこの映像が撮られてから2か月後に自宅のアパートは不審火で全焼してしまい、櫻井さんの両親はこの火事で亡くなってしまっていた。櫻井さん本人は運よく救助され、富山の叔母に預けられた。この映像は父が務めていた大学の研究室に保管されていたものだそうだ。

櫻井さんはこれとは別に映像の奇妙な点を指摘する。ビデオの日時カウンターの数値が「1990-8-3 3:33:33PM」の付近でノイズが走り、そこに女の顔が浮かびこちらを睨んでいるというのだ。確かに奇妙な映像ではあるものの、取材班には女の顔のようなものは認識できなかった、だがビデオカウンターの時刻表示がこの瞬間だけPMからAMに変化しているという現象を発見してしまった。

インタビューから2か月後、櫻井さんの夫から投稿者である妻が失踪してしまったという連絡を受ける。失踪に何も心当たりがなかったが、その当日未明、マンションの監視カメラに櫻井さんの奇妙な行動が写っていた。彼女は何もない廊下で何かをつかめる仕草をしたり、何かに怯えている様子である。そして3:33:33で一瞬フリーズし、画面が乱れ、黒い人影が彼女に近づき、彼女もろとも消えてしまう。そこに一瞬写り込んだ人の目のような映像を、最初の投稿映像と重ねると、女の顔が浮かび上がり、こちらを睨んでいる。この映像の撮られた日付は、奇しくも「2020/08/03 03:33:33」であり、あの映像と日時と一致していた。

感想

櫻井さんの廊下での意味不明な行動が怖いですね。このシーンはアメリカ、ロサンゼルスのセシルホテルでの「エリサ・ラム事件」を思い出しました。このホテルでエリサ・ラムさんが行方不明になり、最後に貯水槽で遺体となって発見されるのですが、防犯カメラに記録されていた、生前のエレベータでの奇行が話題になりました。

さらに、ビデオカウンターの時刻が一致するという事象は、「ほん呪52」の佳作「奇怪な未来」が思い出されますね。

部屋の中に写る、いくつかの顔がくっついた不気味な顔は前巻、「床下」を彷彿とさせます。この部屋は全焼してしまったとのことなので、「床下」のあの部屋は、あんがいこの跡地に建てられたのでは、なんて想像したりして。また、別々の投稿映像が重なって浮かび上がる女の顔ですが、女というよりは幼い女の子という感じがします。

映像自体は大したことありませんが、櫻井さんの廊下での映像で、黒い影が迫る直前、「ピュ~」という音にちょっとビビりました。

29 赤い服のおじさん(少し怖い)

概要

投稿者の男性が、友人と河原でフリスビーして遊んでいたら、帰り道の高架下トンネルに見慣れない車が停まっていた。その車がゆっさゆっさ揺れているので、「中でエッチでもしてるんじゃね?」と面白半分に撮影しながら近づくと、「助けて」と女の声がする。まさか犯罪?、と投稿者は立ち上がり、車の中を探るが誰もいない。友人はビビって逃げ出してしまうが、いつの間にか車の運転席に男性が座っており、白いシャツが徐々に血で染まっていく。これには投稿者もビビッて逃げ出してしまう。

実は投稿者は、最近赤い服を着たおじさんがこっちを見ている、という夢を見続けていたが、この体験を機に見なくなったそうである。2~3日で車は消え、その夢は見なくなった。

感想

ほん呪を見続けている人なら、「ほん呪53」の秀作、「血だまりの女」を思い出すでしょう。これを見ていなかったなら、なかなか怖い映像だと思いますが、どうしても比べてしまい、あちらに軍配を上げざるを得ませんね。惜しいです。

それにしてもエッチしてるからって、盗撮したら犯罪でしょ。

30 人形の家(ちょっと怖い)

概要

10年ほど前に民間機が墜落し、心霊スポットになってしまっている山の中に、男女3人組が探索に訪れる。メンツは投稿者の女性、金子さん。霊感がある男性、宇垣さん、そして若い女性の能戸さんである。

だが山道を暗くなるまで歩いても、これといった収穫もなく、なんだかがっかりしている雰囲気の中、宇垣さんの霊感アンテナが反応する。彼は道を外れて谷の下に残り2人を導くが、その先のちょっとした穴に、シルバニアファミリーのお家みたいな、ミニチュアの家具が散乱していた。

「なんでこんなところに」と不気味がる金子さんと宇垣さんをよそに、能戸さんがいきなり叫び出し錯乱してしまう。その際の金子さんの映像に、能戸さんが叫ぶ直前、ノイズと共に能戸さんの顔がストップモーションみたいにこちらを向き、顔が黒くなったりと、不気味に変化する様子が写し出されていた。

能戸さんが落ち着くのを待ち、その場から撤収するが、何故か能戸さんは病院に行くのを拒絶した。部屋まで送って解散になったが、先程のおかしな映像を確認して、金子さんが宇垣さんに連絡したら、彼の映像にもおかしなことが起こっていた。それは、あの時の映像に、女性が数を数える声や、鉄琴がキーンとなる音声が記録されていたことである。だが金子さんの映像にあった、能戸さんの異常な現象は記録されていなかった。

感想

山奥の小さな洞穴にミニチュアの家具、椅子とかベッドとかテーブルとか、そんなものがあったら、そりゃ怖いんでしょうけど、なんか新しくて風化していないんで、今スタッフが置きましたって感じがしてちょっとシラケちゃいました。

まあ、今現在進行している怪異で、それが置かれたのもつい最近、って感じの設定なんでしょうけど、まだ怪異の全体像が示されていないので、これを見た限りではそんな感想です。

割とかわいい能戸さんも錯乱している筈なのに、その辺がびちょびちょに濡れてる森の地面を転げまわったりせずに、自前(たぶん)の衣装を汚さない配慮をするんだ、とかひねくれたことを思ってしまいました。

民間機が墜落って、なんでしょう。10年前の民間機事故を調べると、「埼玉県消防防災ヘリコプター墜落事故」なんかが、秩父山中なので該当しそうです。5名の方が亡くなっており、このヘリコプターが出動した遭難事故(登山者が滝つぼに転落)の1名の方も亡くなっています。ご冥福をお祈りします。

31 奇形人形(怖い)

概要

前エピソードの続き。

霊感のある宇垣さんによると、この事象は結構やばいらい。電話に出ない能戸さん宅の様子を見に行くと、彼女はテーブルに突っ伏してブツブツ言うばかりで精神をやられているっぽい。床に転がっていた彼女のビデオカメラから拝借してきたものが今回の映像である。

あの際の場面で、彼女のカメラは地面転がっていたキューピー人形みたいなものを捉えているが、顔や手がいくつもくっついている奇形みたいな不気味なもので、ひとりでに顔が動きこちらを向く。それを見た直後に叫び声をあげている。なお、残り2人の映像にはこれは写っておらず、人形など誰も肉眼では見ていないそうである。

映像には続きがあり、能戸さんの部屋にやっぱりキューピー人形みたいなものが鎮座しており、森の中のそれよりも顔や手足が増えている。宇垣さんは関わり合いになりたくないと逃げ出してしまいこの件関しては接触を拒否されてしまった。

感想

このキューピー人形(っぽい赤ちゃん人形)も新品ぽくて、シラケるなあ…と思っていたら、……なに …… これ。結構怖いぞ。顔やら、手足やらとても自然に増殖していて実に気持ち悪い。新しめの感じが、まさに今「くっつきました」みたいで、前エピソードとは逆にそれが怖さを増しています。それが「グリン」と首を回してこっちを向きます。

「新しすぎてシラケるとか言ってごめんなさい!」って感じでした(笑)。

さらに能戸さんの部屋の人形を見て

「さらに増えてるし~!!」

こちらも、 「グリン」と こっちを向きますが、その場面ではピントが外れてボケボケです。それでも確実にこっちを向いているのがわかりますので、逆にピントボケボケの方が怖さは増すかもしれません。いや、この人形本当によくできてるわ。実際に人形を作ったのか、合成なのかはちょっとわかりませんが。

それにしても、自称霊感男、宇垣さんダサいすね。肝心なところで逃げ出すくらいなら、霊感を持っていることを自称するなと思いました。「見える子ちゃん」観た後なのでなおさらそう感じました。

2021年11月15日追記
評価が(笑)になっていました。前巻のフォーマットをそのままコピーしてそのままだったようです。そんなに可笑しくありません。むしろちょっと怖かったです。修正しました。

32 口裂け女の時代(少し怖い)

概要

今回は投稿者の要望によりリモートインタビューとなった。投稿者の女性はただ勉強している姿を配信している「study with me」と呼ばれる動画をBGM代わりに勉強していた。その動画は女子高生が勉強しているものだったが、リモートカメラが倒れたきっかけに、その動画の女性の脇から2回にわたり血まみれの女性の顔が写り込む。その後すぐにその動画はチャンネルごと削除されてしまう。

これをきっかけに投稿者は誰かの視線を感じて怯えるようになり、あの動画の子は写り込んだ女の幽霊にとり憑かれ、次は自分であると感じているそうだ。ここで投稿者は、あれは口裂け女に違いないと語り始める。外に出ると皆マスク姿なので、人間かどうか見分けがつかないとインタビュー中にも怯え始める。

投稿者の様子は次第におかしくなり、リモートインタビューをしていた場所を逃げ出し、通りに飛び出してしまう。街を行き交う人々はご時世で皆マスク姿であるため、投稿者は異常に怯え、路地に逃げ込んでしまう。その際、投稿者の顔が一瞬見えるが、なぜかマスクが赤く染まり、そこから裂けた口の一部が覗いていた。

感想

「study with me」動画で女子高生の脇に写り込んだ女、投稿者に似ていませんか。なんかそう感じました。

「投稿者が口裂け女になるんじゃねえの」と思ったらホントにそうなった(笑)。実は投稿者は最初から口裂け女だったのか、それともあの映像を見てそうなってしまったのか。想像が膨らみますね。

それにしても懐かしいな「口裂け女」。コロナ禍でみんなマスクしていますからね、この都市伝説も復活……しないか。

33 子供部屋(少し怖い)

概要

廃墟探索が趣味の投稿者の男性は、九州のとある廃墟を探索する。そこは大学関連の研究施設であったが、実験室と思しき部屋の奥に場違いな子供部屋があった。その部屋では、ありとあらゆるものが溶け込んだように互いに融合してしまっており、まるで都市伝説のフィラデルフィア計画のようだったという。

その中に唯一他のものと融合されていないビデオテープがあり、持ち帰ったものが今回の投稿映像である。投稿者は映像冒頭で嫌な予感がして、その先は見ていないと語る。

これより問題の映像をお見せします。何らかの霊障が及ぶ危険性も考えられるため、くれぐれも自己責任でご鑑賞ください。

上記警告テロップ(改行等修正)と10秒のカウントダウンの後、映像が紹介される。

少女が部屋で遊んでいる光景。映像は所々飛んでいて編集されているようだ。少女は人形の一部を紐で結んだりして遊んでいるが、その顔は2つの顔が融合しているように見える。大人の男性の声が少女に「どうしてこうなっちゃったの」、「同じことできる?」などと話しかけるが、少女の答えは編集されているようで判別不能である。そして男性が「どこにする?」と問うと「これ見てる人」とカメラを指さす。途端に映像はコラージュされたような画面が断続的に切り替わる。その中には少女の笑い顔、大人の男性や女性の顔も見受けられる。最後に少女の顔が漫画の線のように不気味に崩れ、とある一般家庭の部屋のシーンになり、別の部屋から何者かが手を伸ばしているところで映像は終わる。

感想

おっと、すべての元凶はこの少女だったのか。

フィラデルフィア計画」とはまた渋い題材をチョイスしましたね。信じちゃいませんが、結構好きな都市伝説です。「フィラデルフィア・エクスペリメント」とかいう、英訳だとそのまんまの映画もありましたね。見たはずなんでけど覚えていない(笑)。「ファイナルカウントダウン」も案外この都市伝説に着想を得たのかもしれないなんて、秘かに思っています。岩崎宏美のヒット曲、「聖母たちのララバイ」はこの「ファイナルカウントダウン」のエンディング曲をパクったというのは豆知識です。

閑話休題

大学の研究室と言えば、大学に勤めていた、櫻井さんのお父さんなんでしょう。九州とちょっと遠いのが気になりますが、ずっとそこにいたとはとは限りませんし、単身赴任なのかも知れませんからね。極めつけは、最後の櫻井さんの、かつての自宅の映像が入り込んでいたことですが、その他にもこの映像の一部に能戸さんの顔もあったし、おもちゃの家具もあったように思います。また、「3:33:33」の最後の顔も、この少女の顔ですね。

超能力を持つ少女の力が暴走し、怪異になってしまったということでしょうね。なんか「アキラ」みたいですね。

「これ見てる人」と指さす、幼くていたいけな少女の顔が、ちょっと怖かったですね。「これ見てる人」には視聴者、言うなれば自分も入るわけで、急に自分の身に降りかかる恐怖に、震える人もいることでしょう。

感想まとめ

今回は良くも悪くもわかりやすかったと思います。いや、私が気が付かない、もっと多くの伏線がちりばめられているかもしれませんが(特に女の子の声で数を数えているシーンとか)。

今回は都市伝説がテーマなんですかね。ストーリーが面白くて楽しめました。それにしても、今回のレビューは引用リンクが多かったな。

コメント

  1. ハコ より:

    口裂け女の時代は周りと全くリンクしてない話ですが傑作だと思いました
    今のこのマスク社会を利用したネタ
    投稿者自身が怪異(になってしまった?)という異質なエピソード 大変好みでした
    それ以外は良い時のXXXの時の平常運転って感じですね これに限らないのですがどうも暗い森を進むというシチュが怖いという意味で苦手で毎回こういったものは初見びくびくしてしまいます

    • itton より:

      確かにご時世にマッチしたエピソードですね。
      さらに布マスクが配布されたのも去年ですから、なおさら「口裂け女」にマッチしているのかもしれません。

  2. antonescu より:

    更新お疲れ様です。
    見える子ちゃんはコミック全部買ってますが、アニメはまだ見てませんでした。今度見て来ます(((( `・ω・´)

    奇怪人形のエピソードの山は、てっきり御巣鷹山と思い込んでたんですが、10年前の事故って作中で言ってましたね。聞き逃してました。

    最初のエピソードの映り込みも、顔がたくさん結合したものってことは、最後の「ゆみちゃん」は、人形と同じように、人の魂とかも結合させちゃうってことなんでしょうかね?

    これからも頑張ってください。

    • itton より:

      antonescuさんこんばんは。

      「見える子ちゃん」面白いですよね。戦うんでなくて必死にスルーするのが良いです。

      >てっきり御巣鷹山と…

      御巣鷹山はもう結構古いんですよね。あの事故は悲惨すぎて幽霊とかの噂は聞きませんね(知らないだけかもしれませんが)。
      もっと古い「全日空機雫石衝突事故」の現場が現在心霊スポット化してしまっているのは、人々の記憶が風化してしまっているからでしょうか。

      >人の魂とかも結合させちゃう

      まさにそうなんだと思います。

  3. fd より:

    「赤い服のおじさん」での幽霊のオッサンが乗ってたのはトヨタプリウス(5代目)ですね!ていうか正直幽霊とプリウスの組み合わせやめてほしいっす。うちの車もプリウスだからさー…(我が家は二代目だけど)プリウスの風評被害が…

    • itton より:

      あれプリウスだったんですね。

      プリウスは2代目の印象が強くて気が付きませんでした。

      >プリウスの風評以外が…

      これくらいなら大丈夫ですよ(笑)。

      • fd より:

        ちょっと話が脱線しますが、主様が二代目プリウスの印象が強いのは、池袋で発生した某元院長の暴走事故なのでは?加害者の車も二代目プリウスですし。それにしてもあの現場の慰霊碑、いつかどこかでxxxか呪いのビデオの舞台になりそうな感じですね…実際に起きた事件現場を舞台にした作品もいくつかありますし。ちなみにこれは余談で、池袋事故はこの件も含めて3件も死亡事故が過去発生しており、しかも事故現場周辺は大昔処刑場があって多くの罪人が殺されたという話も耳にしました。(もうこれだけで呪いのビデオ一つ作れるんじゃ…)長文失礼しました(_ _)

        • itton より:

          fdさんこんにちは。

          >主様が二代目プリウスの印象が強いのは、池袋で発生した某元院長の暴走事故なのでは?

          それが違うのです。少々マイナーな漫画ですが「それはエノキダ!」という漫画に初代プリウスが取り上げられていたことがあり、興味を持ったところに2代目のモデルチェンジがあり、セダンからハッチバック風にスタイリングが大きく変わったこともあって印象に残ってしまったのです。しばらくしてこの2代目を街で見かけることも多くなったこともあります。

          ところであの暴走事故の辺りは昔巣鴨プリズンだったところで、太平洋戦争の戦犯が多数処刑されていて、心霊的な噂も絶えませんね。交通死亡事故が合わせて3件も発生していたことは知りませんでした。

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