ほんとにあった! 呪いのビデオ 95(ネタバレあり)

eye_catch_noro_95ほん呪

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ95」が先日(2022年3月9日)リリースされました。

以降ネタバレ三昧ですので、未見の方はご注意のほどよろしくお願いいたします。

2022年4月25日追記
発売日の文言の誤りを修正しました(2021→2022)。

なくしもの(怖い)

概要

20年以上前の映像。新生児室をガラス越し撮影したもので、赤ちゃんは生まれたての投稿者、撮影者は投稿者の父である。しばらくして映像のピントが合わなくなってしまったので、オートフォーカスが効きやすいようにベッドの縁の方にカメラを向けると、ベットの下から不気味な女が、赤ちゃんを覗き込むように姿を現す。

撮影者の驚きの絶叫で突然映像は終わる。

感想

「お兄ちゃんだよ~」という投稿者の幼い兄が可愛いw

不気味さ、怖さ、驚きのタイミングなど、まさに心霊ドキュメンタリー王道と言うべき映像です。

新しい点としては、撮影者の驚きの叫び声がまさに発せられようとした直後に映像が「ブツッ」と終わってしまう点(「ぎゃ~~」の「ぎゃ」で止まってしまう感じ)。ほんとの心霊体験したら撮影なんて冷静に続けられませんからね。思わず録画停止ボタンを押してしまったのでしょう。そこがリアルで良いと思いました。

惜しむべきはその時の体験の一部始終を、投稿者の父親から聞き出せていないこと。「あんときはホントにびっくりしたんだよ。でもカメラを止めて肉眼で見ても誰もいなかったんだよな~」みたいな話を父から聞いた、なんてのがあったらもっとリアリティにあふれたと思います。エピソードの映像としてはスマートじゃないかもしれませんが。

もう一つの惜しい点は女の姿がはっきり写り過ぎなことですかね。

サブタイトルの意味が最初分からなかったのですが、この病院で出産予定だった女性が、交通事故でお腹の赤ちゃんを亡くしてしまった、という後日譚がありました。

謝罪(怖い)

概要

実録系ホラー映画のロケハンで、訳アリ物件を訪れる投稿者達。ゴミだらけでかなり荒れた室内を物色するカメラは、浴室の窓に人影を捉えるも、撮影者は気が付いていない様子である。その直後、部屋の片隅に座り、項を垂れた様子の初老の男性が一瞬写り込む。

この物件では2人が布団や浴室で自殺しており、1人が行方不明であるという。そしてこの行方不明の人物には、かつて過失致死の前科があった。この部屋に入居してからおかしくなり、他の住人と出くわすと、しきりに他の誰かに謝るような言葉を呟いていたという。老人はいったい誰に謝っていたのだろうか。

感想

最初の曇りガラスに写る人影は、あまりにも一瞬で当初見逃してしまいました。そのあとすぐにカメラがパンして部屋の入り口近くの隅に、老人と思しき人が姿を現します。とってもさりげなく写り込んでおり、ロケハンしているスタッフの1人かと思っちゃいました。

でもリプレイで見ると、なんとなくモノクロでディティールが荒れており、そこに存在する人間のようには見えず、薄気味悪い雰囲気を醸し出しています。さすが「ほん呪」、この辺のクオリティーは高いですね。他の心霊ドキュメンタリーに見習ってほしいところです。

ちょっと小粒ですが、気味が悪い映像です。

訪問者(少し怖い)

概要

夜の公園かどこかで酒を飲みながらだべっている若い男性3人。道を挟んだ対面に大規模集合住宅が見え、その外廊下に女性がふらふら歩いているのを1人が見つける。なんだかぼーっと歩いていて時折ドアの前で立ちすくみ、しばらく動かない。かと思うと再び歩き出し、歩みを止めて外廊下で突っ立っていたりと明らかに異常。するとその女性はこちらの存在に気が付いたようで、力なく手を振っている。

言いようのない不気味さを感じた彼らだが、ふと目を離した隙に女は跡形もなく消えてしまった。気を取り直して酒を買い足しに1人がこの場を離れる。すると数十秒も経っていないのに、酒を買いに行ったはずの彼が、あの外廊下を歩いているではないか。しかも彼は先程の女と全く同じような動作で歩いている。

映像はここで終わってしまう。酒を買いに行った男性はそのまま帰ってこず、未だ行方不明である。

感想

集合住宅はかなり大きく、大規模団地でしょうか、まるで要塞のようです。外廊下は照明が行き届いてかなり明るいのですが、この女以外誰もおらず、その対比もあってか結構幻想的な光景です。

おかしいのは、酒を買いに行った友人がこの場を去ってから10秒もかからずに、外廊下に現れる点です。いくら何でも物理的にあり得ないことでちょっと怖いですね。

映像はこの男性を見つけてからすぐに終わってしまいます。他の心霊ドキュメンタリーだったら、「あれ○○じゃないか!」「おかしい何分も経っていないぞ!」とかわざとらしく言いながら、そのまま撮影して、集合住宅の外廊下にどかどかと突撃、「いない!おかしい!」「○○~どこだぁ!」までやってしまいがちですが、それが一切ないのがシンプルで良いです。前々エピソード「なくしもの」同様にガチっぽい雰囲気を漂わせます。

残念なのは、夜と言うこともあって外廊下に現れる男性が、酒を買いに行った友人だとすぐに認識しずらい点ですかね。

怪屋敷 前編(少し怖い)

概要

製作委員会に、ある和室の定点カメラの映像が送られてきた。投稿者によると夫の転勤に伴う転居で、ある古民家を賃貸したが、この家で不気味な物音が気になったので撮影してみたとのこと。そこに写り込んだものに恐怖した夫婦はすぐに転居を余儀なくされた。

ここで映像が紹介される(映像名:押入れ)。

ガタガタとラップ音が響く和室。すると押入れが少しづつ開いていく。中から小さな手が押入れの襖を開けるように出てきてすぐに消える。押入れが開き切ると、中から裸足の足が出ていき消える。その間ラップ音は鳴りっぱなしで、部屋中を歩いているようにも感じる。翌朝、開いた押入れを見てたじろぐ投稿者の姿で映像は終わる。

大家である新山久美子さんに取材を行うが、この家は彼女が最近まで過ごした実家で、事件や事故のなどのいわれはないということ。最後の住人は彼女の父で、この押入れの部屋は彼の寝室だったそうだ。この父は現在新山さんと別の場所で暮らしているが、老化が進んで会話もままならず、取材は難しいとのこと。

スタッフは調査の過程で、押入れの奥に子供が描いたような絵を見つける。それは押入れから覗く怖い顔のようなもの。押入れに入ったスタッフは焦げたような匂いがすると訴えており、絵からも焦げ臭い匂いが漂う。だが新山さんにも投稿者にも、この絵には心当たりがなかった。

その後、この絵は父がデイサービスでもらってきた可能性があること、今度は現在住んでいる家の父の部屋でも、深夜にラップ音や話し声などがするようになった、との報告が新山さんからもたらされる。

感想

ここでスタッフがテロップ入りで紹介され、今回、一部を除いて一新されたことが判明します。演出(監督)の藤本裕貴氏と新演出補の男鹿悠太氏が初登場。男鹿氏は大変ふくよかで、かつての横田ブラザーズを思い起こさせます(笑)。演出補、久木さんが続投です。

映像はよく言えば王道、悪く言えばありがちです。ただ、一夜明けて投稿者が押入れを見て戸惑っているシーンでセミがワンワン鳴いている感じが季節感や臨場感があって、部屋の空気みたいなものを感じさせる点が良かったと思います。田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家、って感じがしますよね。

見つかった絵が、何やら不穏な感じがして、今後の展開に期待させます。

会議室(会議室が怖い)

概要

投稿者が以前勤めていた会社の会議室の映像。明日行う会議の撮影のために、入念なマイクテスト行っている様子の映像にノイズが走り、真っ赤な顔と叫び声のようなものが断続的に入り込んだ。

撮影に使ったカメラは、この会社に勤めていた社員が寄贈したもので、丁度この映像の瞬間、この社員は交通事故に遭い、それに伴う火災で焼け死んでしまった瞬間の時刻だったそうである。

感想

会議室(入り口には応接室って書いてありましたが)が、作りがまるで昭和で、薄汚れて暗くて怖いんですよ。よくこんなとこ見つけましたね。

そんな雰囲気が相まって赤い顔が映像に差し込まれるのが怖いです。叫び声が断続的に聞こえるのも怖い。はっきり写っているわけでも、叫び声がはっきり聞こえるわけでもないのが、想像が膨らんで不気味です。結構好きなエピソードですね。

それにしても大テーブルにずらっと並んだ椅子が、映画館で使うような座面が跳ね上がるタイプなのが、珍しいというか、しょぼいというか、気になりますね。また、たいして広くも無い会議室の撮影に、こんなに入念なマイクテストが必要ですかね。「きっと社長がワンマンなんだ」とか、勝手に思ってしまいました。

次へ(ほんの少し怖い)

概要

投稿者の彼氏が路上で初老の男性ともめてしまう。男性は何も言わず、彼氏に突っかかってくるのだが、この男性が自分の額を彼氏の額に押し付けたところ、彼氏が魂を吸い取られたように崩れ落ちてしまう。男性は何事も無かったようにこの場を去るが、彼氏はぼーっと歩き出し投稿者が話しかけても意に返さない。

映像では彼氏が崩れ落ちた直後、その顔が一瞬老人のように変化していた。それ以来、彼氏は別人のようになってしまい、傷害事件まで起こしてしまう。彼氏はこの老人から何かを移されたのだろうか。そして誰かに何かを移そうとしていたのか。

感想

この巻で一番インパクトの薄いエピソードですが、老人の顔になった瞬間は、ほんのちょっとだけ怖かったです。

熊牧場(ごめん笑ってしまった)

概要

クマ牧場でクマの近くに血だらけの男の首が落ちており、すぐに消えてしまう。この熊たちは元は野生である。この熊のどれかの個体の犠牲になった人なのかもしれない。

感想

クマの群れの中に生首がごろんと転がっているんですよ。くまちゃんの仕草が可愛いのも相まって、なんだか笑ってしまいました。それにしてもなにこれ、クマにとり憑いてるの?クマを眺める観客に「俺はこいつに喰われた」って訴えたいのでしょうか。

人知れずクマの犠牲になった方もいるかもしれませんね。

怪屋敷 後編(興味深い)

概要

スタッフの提案で新山久美子さんの父、正昭さんの部屋に定点カメラを設置し、彼の就寝時の様子を観察すると、とんでもないポルターガイストの嵐であった。ひとりでに開く押入れの襖、前編の映像と同じ音、ガタガタ動くベッドとベッドの手すり、動き回る椅子、飛ぶ書類、そして何者かの声。

久美子さんが持ってきたその映像を見てスタッフは急遽新山さん宅を訪れる。正昭さんは寝たきりであったが、押入れの調査を開始すると唸るように声をあげる。何かに呼応したのであろうか。そして焦げ臭い匂いと共に古民家で見つかったような子供の描いた絵や、さらに折り紙やメッセージカードのような工作物が見つかった。デイサービスで貰ったものであろうか。その工作物には「れいな」という少女と思しき名前が記されていた。

後に正昭さんが通っていたデイサービスの職員から話を聞くことができる。なんと「れいな」ちゃんは既にこの世を去っていたのだ。デイサービス施設では彼女は正昭さんによく懐いており、正昭さんも彼女を可愛がっていたという。れいなちゃんとその家族は火の不始末から全員焼死してしまっていた。彼女は火災現場の押し入れから発見されたという。

例の工作物にお祓いを行い、しばらくして正昭さんは病状が回復した。だが、返却された「れいな」ちゃんの工作物を見ても彼はため息をつくばかりで何も語らなかった。

時間は巻き戻り、スタッフがあの工作物をお祓いの後、整理しているシーン。演出補、久木が気になるものを見つける。メッセージカードの台紙をはがすとその裏側に「たすけて」の文字が見つかった。隠すように書き込まれたメッセージ、これは正昭さんへ助けを求めるものであったのだろうか。

感想

おそらく「れいな」ちゃんは家族の誰かに(たぶん父親)に虐待を受けていたのでしょう。彼女の幽霊が、慕っていたおじいちゃんのところに出てきてしまったのでしょうか。よくわからないのは、最初は古民家の方に出て、どんなきっかけがあって、今住んでいるところに出るようになったのかと言う点。スタッフが絵を発見したからなのか。

エピソード自体はかなり地味なものでしたが、正昭さんの寝室で起こったポルターガイストはまあまあ激しいものでした。それにしてもしっとりと怖く、悲しいエピソードで、興味深く観れました。

感想まとめ

今回から監督(演出)が代わりました。100巻目まではこの体制で行くのでしょうか。各出演者のキャラは立っておらず空気のようでした。最近は大体こんな感じでしたけどね。前巻までの監督、マキタカズオミ氏は菊池氏と同じ演出協力としてスタッフロールに顔を出していましたが、演出協力っていったいどんな役割なんでしょうか?

インパクトに欠けて全体的には地味な印象を感じざるを得ませんが、各エピソードそれぞれ味があって良かったと思います。ですがもう少し、あともう少しでいいんで、戦慄する派手な怖さも欲しいところです。それでも「なくしもの」「訪問者」でのガチっぽい演出(敢えて言い切りますが)が光っていました。

印象に残ったのは「なくしもの」「訪問者」「会議室」です。違った意味で「熊牧場」も面白かったですね。

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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

コメント

  1. シュポポポポン より:

    最近はスタッフの入れ替わりが、ホントに早くて名前が覚えられませんw
    今作は以下の順で良かったと思いました。
    なくしもの、訪問者、会議室、怪屋敷後編、謝罪、怪屋敷前編、熊牧場、次へ
    自分も、よくあんな会議室見つけたなって真っ先に思ってしまいましたwww

  2. itton より:

    シュポポポポンさんこんにちは。

    あの会議室だけで怖いですよね(笑)。

  3. vigge より:

    最初の映像(なくしもの)が不気味でした。

    現象はもちろん、画質荒めなのがかえって怖いです。(主観ですが)
    最近の高画質で滑らかな心霊映像にも恐ろしいものはありますが、やはり昔の映像の方が心霊現象とは相性が良いのでしょうかね?

    とはいえ、最近のシリーズで古い映像ばかりだと時代に合ってないですし難しいところですね・・・。

  4. itton より:

    viggeさんこんばんは。

    「なくしもの」は良かったですね。ちょっとはっきり写り過ぎかなと思ったのですが、途中で「ブチッ」と切れるお父さんの叫び声が僕にとってはポイント高いです。

    >やはり昔の映像の方が心霊現象とは相性が良いのでしょうかね?…

    これはほんとにそう思います。今のHD映像は解像度高すぎてアラが目立ってしまうのでしょうね。

  5. 暇課長 より:

    数ヶ月前にこちらのサイトを見つけて
    ほん呪レビュー楽しみに見ています。
    自分約10年前からほん呪見ていますが、今回は訪問者と次へが興味深かったです。あまり怖くなかったですが(笑)今までにないようなテイストだったので。それと最近演出補が結構入れ替わっているのでかつての川居尚美や菊池みたいに固定して欲しい気がします。他にも一昨年の動画ですがオカルトエンタメ大学がファミリー劇場クラブで川居さんと音楽担当ボンさんの講義を公開中ですのでもしよかったらご覧くださいww。自分YouTubeで見たんですけどどうやら非公開になったみたいです。
    長文失礼しました。

  6. itton より:

    暇課長さんこんばんは。コメントありがとうございます。

    >今までにないようなテイスト…

    そうですね。特に「訪問者」はそう感じますね。映像はブツっと切れてしまうのですが、かえって余韻を感じさせます。

    >最近演出補が結構入れ替わって…固定して欲しい…

    それも最近感じますね。個性がありキャラの立った方が少ないような気がします。まあ個性あり過ぎた人もいましたけどね(藤屋…とか)。

    >オカルトエンタメ大学…

    あれ?これ非公開になってしまったのですか?
    確認したらホントでした。残念。

    これ川居さんとBONさんとの対談で僕が秘かに「ガチ」じゃないかと思っていて怖くてあまり見たくない「呪われたホーム・ムービー」を何の警告も無しに流されて「ぎゃ!」となったことがあります(笑)。

  7. 目玉焼き より:

    「はじめに」の日付、2021年ではなく2022年ではないでしょうか。

  8. DEE より:

    『会議室』の窓の前の4つの椅子を順番に座った後、窓に白い妙なものが写っています。(45:20頃)
    微妙に顔っぽく見えて動きが奇妙だからちょっと不気味…。

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