Not Found5 ~ネットから削除された禁断動画~ (ネタバレあり)

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はじめに

「Not Found ~ネットから削除された禁断動画~ 5」のレビューです。前巻同様に最初の2エピソードはちょいグロ系になってますね。尚、このエピソードも「Amazon Prime Video」ではラインナップされているにもかかわらず、今は視聴できません。

古い作品なので今更ですが、一応それぞれネタバレ注意です。

ナイフ投げ(そうはならんやろ)

概要

無軌道な少年たちがナイフのようなものを投げて、的当てを楽しんでいる。だが一人の少年が手に持ったリンゴに当ててやるとか言い出し、リンゴを持つ役になった少年は文句を言いながらもリンゴを持った手を大きく伸ばした。

「当ててやる」とか言った少年がナイフを投げた瞬間、リンゴを持った少年が急に怖気付き、「やめやめ今の無し~」みたいな感じで動いたものだから、ナイフは彼の左目にヒットしてしまった。ナイフを投げた少年は、無知ゆえか刺さったナイフを無理やり抜いてしまう。すると……。

感想

なんて危ないことをするのでしょうか。見ててハラハラしますよ。

彼らは少なくとも中学生以下に見えるのですが、僕らの世代の悪ガキでも、せいぜいエアガンか爆竹程度で、ナイフなんか思いもよりません(僕が知らないだけかもしれませんが)。

で、まあナイフを引き抜いたら目玉が取れてブラブラしてしまうのですけど、そんなに簡単に取れるわけねーよ、と思ってしまうし、「痛い」じゃ済みませんよね。

このエピソードがAmazonでの視聴不可に繋がっているような気がしますが、それならホラー映画なんてどうなるのだ?と感じます。一応ドキュメンタリーを謳っているからでしょうかね。

ストーカー(なんとも)

概要

ある女性をストーカーしている、いかにもな風貌の男性が、彼女の部屋に侵入してしまう。だがこの女性は思ったよりも早く帰宅してしまった。ベランダに逃げ隠れたストーカーだが、彼女は電話で男性を部屋に呼び込む。小型ハンマー片手のこの男性は、ベランダのストーカーを引きずり出し、ハンマーを振り落としたところで映像は終わる。

だが、もう一つの動画があった。実はこの女性はストーカーされていることに気づいており、ベランダに隠れていることも把握したうえで、制裁を加えてもらうために男友達を呼んだのである。そしてこの様子をネット生中継していたというのだ。この映像では男友達がストーカーに何度も何度も……。

事が済み、ケタケタと笑い続ける女性が、動かなくなったストーカーを見下ろしているところで、この映像は終わる。

感想

キモいストーカーへの同情は薄いですが、執拗にハンマーを振り下ろす男性や、ゲヒャゲヒャと笑う女性らの態度に狂気を感じ、若干胸糞ですね。

ただ、肝心のシーンは画角から外れているし、血だらけのストーカーの姿もボカシ入っているので、ご安心ください。

独り言をつぶやく女性(怖くない)

概要

地下道でブツブツと独り言を言いながら、うろうろしている女性を、男性2人組が面白がって撮影した映像。だがネットに公開されたこの動画は、すぐに削除されてしまった。それは「この女性は一人ではない」というコメントがきっかけだった。映像をよく見るとカーブミラーに……。

感想

カーブミラーにもう一人の人物が写り込んでいます。小さくて表情もつかめないので、全く怖くはありません。また、撮影している男性2人の姿もあり、ミラーに計4人も写っていて、とっても賑やかな感じがしてしまいます(笑)。

2022年6月20日追記
ミラーに計4人…と書くところを5人と書いてしまいました(修正済み)。5人いたら別の事象が誕生してしまいますね。ただ目に見えない人物の背後に、白い影があるような気がしてつい5人と書いてしまったのです。

居なくなったスタッフ -前編-(ちょい怖)

概要

「Not Found」スタッフの男性、日暮里(にっぽり)の行方が分からなくなった。とある削除動画について調査していた彼の取材対象の人物に連絡を取り、そのつてから対象の動画を手に入れることに成功した。

ここでその動画の内容が紹介される。寂れた神社を訪れたカップルが道に迷い、立入禁止と書かれた洞窟に行きつく。興味本位から中に入るカップルだが、女性の後ろに謎の人物が写り込んでいた。

彼のパソコンには地図の閲覧履歴が残っており、撮影された場所を突き止めていたようである。スタッフはその場所近辺に車を走らせる。

感想

今まで影も形も紹介されていないぽっと出の「日暮里」とか言われても「誰?」って感じです。それにしても珍しい苗字ですね。地名の日暮里はもちろん知っていますが。

動画ですが女性の後ろに人物が写っているようなのですが、なんかよくわかりません。最初男性かと思いましたが、メカクレ(片目ヘア)の女性のようにも見えます。

どうやら場所は西伊豆の松崎町あたりのようですね。

ホームレス狩り(胸糞だけど…)

概要

チンピラ風の若者グループが「ゴミ掃除」と称し、ゲヒャゲヒャ笑いながら、橋の下にあるホームレスの段ボールハウスに火を点けようとしている。中で寝ていたホームレスの男性が気が付くと、彼らは無情にも、容赦ない暴力をホームレスに浴びせ続ける。すると若者達の一人が背後から何者かに刺され倒れ込んでしまう。その直後、彼らが見たものは……。

感想

ホームレス仲間の反撃が始まります。

「おいこいつやべえぞ」とか若者の一人が言いますが、笑いながらホームレスを焼き殺そうとしている彼らの方が、よっぽどやばいですよね。

というか、この巻は狂気を感じさせる若者の描写が多いですね。

行き過ぎたSMの末に(下着回)

概要

世には様々な心理カウンセリングがあるが、この映像ではSMカウンセリングという特殊なものであった。SMにより抑圧された精神を開放するらしいのだが、縛られた女性にメスで傷をつけるプレイ中に……。

感想

縛られた下着姿の女性が、メスみたいなもので切り付けられて痛々しいのですが、頸動脈を切られたシーンがカットされているようです(アムモ98ホラー劇場)し、いつの間にかカウンセラーの女性はいなくなってしまうので、よくわからない映像になってしまっています。

ガン見する怨霊(少し怖い)

概要

吊り橋を渡っていたらちょっと滑って転びそうになった。その際の映像にこちらを……ガン見する……。

感想

撮影者がちょっと転んだらしく、画面が変な方向になったかと思ったら、紐で繋がっているビデオカメラのレンズキャップがレンズの前でぶらぶらするのが、「うぜえ」と思って見ていると、そこに男性の姿が写り込みます。

口髭を貯えた紳士と言った風貌ですが、ガン見というよりは流し目でこちらを睨んでいます。なんかお札の肖像画を連想しますね。口髭のスタイルから古い霊の感じがして、ちょっと怖かったです。

居なくなったスタッフ -後編-(怖い)

概要

日暮里が訪れたと思われる地方での聞き込みで、撮影された神社を突き止めるのだが、地元の女性に激しく見咎められてしまう。翌日洞窟を発見し、中への取材を開始すると、今度は地元の男性に見咎められる。だがそのうち男性の態度が豹変、急に奥を案内するとか言いだしたので、危険を感じたスタッフは隙を見て逃げ出す羽目になった。

宿に戻っても、先程の男性に外から監視されたり、ビデオカメラを壊されたり、杉本の手が血まみれになったりと、不穏な空気を感じ取ったスタッフは、取材を中止することになる。

後日、事務所には日暮里の撮影したものと思われる映像が匿名で送りつけられる。彼はこの洞窟で行われる儀式「お舟様」の現場の撮影に成功したようなのだが………。何かに追われる日暮里が倒れ込んでしまったところで映像は終わる。

この地域では「お舟様信仰」があったそうである。これは浜で火を焚いて近づく船を坐礁させ、その積荷を奪い取るという、貧しい漁村の略奪行為であった。犠牲になった者たちの魂を鎮めるため、村では毎年人身御供を捧げたというのだが……。

感想

貧困にあえぐ貧しい漁村に伝わる、悲しくも忌むべき過去が、何と今でも続いていた。そして犠牲者の無念や、積年の恨みが現代においても……消えていない……とでも……言うのだろうか。

そんな感じのエピソードです。不用意にもそこに触れてしまった日暮里氏は、消されてしまったのでしょうか。そしてこの映像が送りつけられたのは、スタッフへの警告だったのでしょうか。

日暮里氏の命を懸けた映像は、結構怖かったですね。スタッフが見つけた、洞窟内の封印された部屋で繰り広げられている凄惨な儀式(ほとんど終わってたようですがw)よりも、見つかって逃げる彼の映像が、終わる直前の追っ手の姿の方が怖かったです。これ前編のカップルの背後に写る人影と同じですかね。

感想まとめ

相変わらずそんなに怖くなないんですが、ちょっと洗練されてきた感じがします。特に最後の話は良かったですね。でも未だにグロ系のエピソードはちょっと苦手です。幸い激しくはないんで、助かっていますが。

またおふざけ的なエピソードが無かったんでホッとしています。

この巻を機にアイキャッチ画像を変更しました。オリジナル1巻のデザインと酷似しているので、なんか文句来たら嫌だなっと思ったので。1~4もこっそり変更します。

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