ドラマ・放送禁止1(ネタバレあり)

housouban レビュー

初めに

「放送禁止」は2003年に放送が開始されたフジテレビのドラマです。一見ドキュメンタリーのような演出がされていますが、番組の最後に「この作品はフィクションです」とのテロップが表示され、視聴者にフィクションであることを宣言しています。連続ドラマではなく一話完結で、TV放送版が7話、劇場版が3作品作られています。

監督的な役割である、企画・構成・演出の長江俊和氏は、あの「奇跡体験!アンビリバボー」に関わった一人みたいで、この番組名は作中にちょっとだけ登場します。

コメント欄でfdさんにお勧めいただいて、視聴してみることにしたのですが、いつも利用している宅配DVDサービス「TSUTAYA DISCUS」で「既に借りたことがあります」とか表示が出て、「これはいったいどういう事だ」と面喰いました。視聴した記憶も、借りた記憶も、全くなかったのですが、履歴を調べてみたら、確かに2007年4月に借りているんですね。まあ、たぶんこの頃はアニメをいっぱい借りまくっていたので、次に借りたいアニメ(ネギまw)が早く観たくて、視聴せずに返してしまったのだけなんでしょうね。まさかこの頃はこの「ネギま」の原作描いていた赤松先生が、衆議院選挙に出馬するなんて、思っても見なかったです(笑)。

アニメのラインナップが懐かしい

余談ですが宅配DVDサービス「TSUTAYA DISCUS」、一時期「TSUTAYA宅配サービス」みたいな感じに、名称が変わっていた気がするんですけど、いつの間にか元に戻っています。さらに廃止されていた「月定額4枚1,026円」のプランが復活していました。何度も言ってますが、「ほん呪」とかの心霊ドキュメンタリーを一から見るのに、この「TSUTAYA DISCUS」は良いですよ

概要

TV局では、何らかの理由によって放送ができなくなった所謂「お蔵入り」となった素材が、人知れず保管されていることがある。今回、その一つを発掘し、その当事者たちから了解を得て再編集したものがこの番組である。

都会のど真ん中の幽霊が出ると噂の廃ビルに、肝試し目的で侵入した若者4人が次々と行方不明になる。映像提供者の大橋さんによると、侵入時に男性、福田さんが消え、その時一緒だった女性2人にも連絡がつかなくなったという話であった。ビルの管理人、財前氏によると、既に都市伝説のような噂が広まってしまったのか、ビルが売れなくて困っているという。彼には当初取材を拒否されるが、所有者に交渉して同意を取り付け、内部の取材に成功するが、その中はもぬけの殻であった。

だがスタッフは行方不明の女性の1人前田さん宅へ取材を行い、彼女の所有物のテキストにビル内部にあった落書きと同じ「Z」という殴り書きを発見する。そんな中、大橋さんにも連絡が付かなくなってしまった。

ビル所有者の証言でそのビルのテナントの一つであり、突然雲隠れした出版社の代表、自称超能力者のペンネーム「乙骨瞬時」を名乗る人物、藤堂俊二という人物に「Z」の文字との関連性を見出したスタッフは、彼の現在の住所、福島県飯野町に向かう。

そこでスタッフが遭遇した衝撃の事象とは………。

感想(ネタバレ注意)

最初は「これだけ?」と思いましたが、二度三度と見返すと、様々な伏線が散りばめられていました。考察や謎解き要素を楽しむ作品ですね。以下が気づいた点です。

  • 最初のお台場のシーン。空にUFOが横切る
  • 財前は失踪した福田さんの腕時計と同じものをしている
  • 失踪後の大橋さんのアパートに財前の姿が2度写る
  • 夜、ビルの前で道を挟んだレポーターの後ろに財前が立っている
  • 藤堂の山荘の敷地内に財前が立っている
  • スタッフがクライマックス近くで財前らしき作業服の男に襲われる
  • そのとき財前の他にもう一人部屋に入ってくる
  • いつまでも高笑いしている藤堂を写すカメラ。彼は操られているのか
  • 暗い部屋でぼーっとしているレポーターは「Z」を手で描く
  • 福島県飯野町はUFO目撃多発地帯

以上の事柄から、僕は財前が黒幕と見ます。「Z」は「乙骨」ではなく「ZAIZEN」の「Z」。ただし、財前も何者かに操られており、それは宇宙人(あるいは財前自身が宇宙人か)。あのビルは謎の宇宙人による大掛かりな「エイリアン・アブダクション」の現場だったのです。ところで財前と一緒に入ってくる人物は誰なんでしょうか?

ただですね、「事実を積み重ねる事が必ずしも真実に結びつくとは限らない」なんて、冒頭に煽り文句が出てるんですよ。あれ?俺、騙されちゃってる?

さて作品としてですが、結構楽しんで見れました。ですが日頃「XXX」シリーズを視聴している身としてはちょっと物足りなさも感じてしまいます。でも、まだ1話目ですから、次はどんな話なのか興味がわきますし、僕が見逃していた伏線がまだ隠れているかもしれません。

このドラマの初放送は2003年でしたから、「XXX」なぞ影も形も無かった頃、当時放送を見ていた人たちは、多少なりとも驚いたのではないでしょうか。ただぼーっと観ているだけでは「なんだつまらん」となってしまうかもしれないので、当時としてはかなり冒険的な試みだったと思います。

あと初放送日は2003年4月1日の深夜(厳密には4月2日)で、一応エイプリルフールだったのですね。

次巻も視聴したいと思います。

コメント

  1. fd より:

    いかがでしたか?ちなみに個人的にしじんの村や劇場版の大家族が一番面白かったです!レビューありがとうございました!

  2. fd より:

    あとなにげにアニメのラインナップのなかにAIRがあって親近感が湧きましたw自分はAIRの他にKanonやclannadも好きです。

    • itton より:

      Kanon、CLANNAD私も好きですよ(笑)。
      原作ゲームはプレイしたことありませんが。
      Angel Beats!も良かったですね。

タイトルとURLをコピーしました