はじめに
「ほんとにあった!呪いのビデオ106」が2024年7月5日にリリースされました。ですが、その一週間ほど前に、我が愛犬が亡くなってしまい、レビューが遅れてしまったことをお詫びいたします。
このレビューはネタバレ含みますので、本タイトル未見の方はご注意のほどよろしくお願いいたします。
捜索(少し怖い)
概要
田舎道、ワンちゃんを夜に散歩させていると急に吠え出し、リードを振り切って脱走してしまった。闇夜でワンちゃんの名前(マル)を呼び、あてもなく捜索する投稿者。遠くではワンちゃんの鳴き声が響き渡る。その声を頼りに投稿者は古びた神社に辿り着くが、得も言われぬ雰囲気を感じ取り、恐怖からその場を逃げ出してしまう。
投稿者は翌日、神社の片隅で息を引き取ったワンちゃんの亡骸を発見する。だが特に外傷はなく、死因は不明であった。
この神社の付近ではかつて大飢饉が発生し、多くの人々が亡くなった場所であるという。そして、夜の捜索時の映像には、神社の脇に恐ろしいものが写り込んでいた。
感想
自分の愛犬が亡くなった直後にこの話はちょっときついですね。
でもマルちゃんの姿は投稿映像には一切出てこないので、愛犬家の方々はご安心ください。きっとこの話は全編フェイクで、ご主人を守るために魑魅魍魎に立ち向かった犬は存在しなかったんですよ。そう信じましょう。
現れた魑魅魍魎、怨霊の姿は、写った瞬間ちょっと蠢いているのが判り、中々に不気味です。
ハノイ(少し怖い)
概要
ベトナムのハノイ付近で、バイクタクシーに跨り観光を楽しむ投稿者。信号待ちで事故に遭ってしまうのだが、その際の映像にあり得ないものが写り込む。
感想
事故の直接的な表現はありません。衝撃音と共に画面は滅茶苦茶になり、何が起こったかは判りません。でもその直前、こちらに向かってくる、ストレートチルドレンらしき少年ははっきりと写っており、こちらに迫ってきます。
スピード感があって、ちょっとドキッとしますね。
呪いのビデオ・前編(少し怖い)
概要
チェーンメールならぬ、チェーンラインを受け取ったJCが、それに添付された映像を見てしまい、何者かの視線を感じるようになり、学校からの帰り道で撮影した映像に、何者かの人影が写り込んでしまった。
4人に送るような内容に反し、彼女はこのラインを母親1人にしか送っていなかったため、スタッフは男鹿、木瀬、藤本ら3人に送ってもらい彼女に安心してもらうことにした。
そしてこのチェーンラインの出どころを探る調査が始まる。
前半の最後にこのメールに添付された映像が、以下の警告文と5秒のカウントダウンの後紹介される(改行、句読点変更済み)。
警告
これからご覧いただく映像は、あなたの心身に深刻な影響を及ぼす可能性が考えられます。影響を受けやすい方や気の進まない方は、再生を止めて下さい。
こちらでは一切の責任を負いかねます。
感想
JCが学校の帰り道、真っ暗な田舎道で恐怖に慄いている臨場感は伝わってきます。ちょっと離れたガードレール手前に人影があるのですが、画質が悪くはっきりとはわかりません。でも彼女がそれを認めて驚いて画面が揺れるとすぐに消えてしまい、かと思うとすぐ手前からにゅっと顔が出てくるのでちょっと怖いです。
でもあれですね、こんな暗い道ではお化けよりも人間(犯罪者)の方が怖いですよ。年端も行かない女の子にはいろんな意味で危険です。中学ってこんな暗くなるまで学校にいましたっけ?遥か昔なので覚えていません。
チェーンラインに添付されていた映像ですが、「あなたはこの動画を見てしまいました。必ず最後まで見てから4人に転送してください。」というテロップから始まり、何者かが唱えている祝詞とともに、なんか祠のようなものが写ってたり、祭壇に藁人形が供えられたり、お焚き上げしてたりといった、正直言うと「またかよ」って感じのもので、仰々しい警告文の割には怖くないです。
ホームレス(少し怖い)
概要
ホームレス同士が、今夜のねぐらに使う段ボールの奪い合いをしている様子を、遠くから撮影した映像。一人が戦いに勝利したように見えたが、そのホームレスは段ボールから転げ落ちたなにかに驚き一瞬たじろぐ。その隙を狙ってもう一人が、この段ボールを奪い立ち去っていく。
転げ落ちたなにかは人のようで、半透明なこれは明らかにこの世の者ではないように見える。
感想
その段ボールに本当にくるまっていたんじゃねっ、て感じの人間と思しきものがゴロンと落ちてきます。ホームレスの一人は、それが肉眼で見えていたようにたじろぐ様子がリアルですね。
状況的にちょっと不気味です。
舞台挨拶(少し怖い)
概要
「ほんとにあった!呪いのビデオ100」の、劇場公開された際の舞台挨拶の一コマ。コメントする中村監督の向かって右、舞台のそでになんか怖い顔がある。
感想
ちなみに僕はこの舞台挨拶2回ほど見ましたが、そのどれでもありませんでしたね。いったいどの舞台挨拶だったのでしょうか。ご存じの方いらっしゃいますか?
で、舞台のそでに顔があるんですよ。しかも片目がピカッと光ってるんです。なんでしょうか仕込んだとしか思えないような顔があるんですよ。映像の最初からいるし。本来なら「うそやろ」と笑ってしまうような写り方なんですが、だんだんはっきりとしてくるし、その顔は結構怖いんです。
修学旅行(怖い)
概要
修学旅行の帰り、新幹線の窓に写る男子生徒の姿がちょっとあり得ないことに。
感想
新幹線のシートに座る一人の男子生徒なんですが、彼はこっちを向いています。なら窓に写る彼の姿は後ろ姿の筈なんですが、窓の彼だけがグルんと頭を回してこっちを向くのです。明らかに中学生とは思えない眼窩真っ黒な顔。
これは結構怖いですね。
呪いのビデオ・後編(少し怖い)
概要
発信元を地道に探ってゆく過程で、元のチェーンメールはもっと殺伐とした、「呪われる」という文言だったことや、映像を見た人たちが視線を感じたり、物音や足音が聞こえるなどの不可解な現象を体験していることが判った。
そして、JCからラインを受け取った木瀬が、体調不良になってしまい離脱。代わりに演出協力メンバーだった美濃良偲が新演出補として加わる。
最終的にチェーンラインの総元締めの女性が発覚。その女性にインタビューを敢行するが、彼女のふざけた態度についに温厚な男鹿がぶち切れ、この女性も怒らせてしまい、結局物別れに。だが、動画を受け取ったという、出会い系で知り合った男性の連絡先を、彼女からゲットすることには成功した。
そのインタビューには、映像に不気味な女性の顔が写り込んでいた。
感想
総元締めの女性は地雷系ファッションでちょっと痛々しい。その女性のふざけた態度に普段温厚で大変ふくよかな男鹿氏がぶち切れるシーンが最大の見所です(笑)。
カラオケボックス(多分)のテーブルにこの女性が写っているのですが、それが一瞬別の女性の顔に変化します。ちょっと怖い表情でしたね。
感想まとめ
今回はかなり低調でしたね。ですが、今後のシリーズ存続の危機とか、不安を感じさせるナレーションでタイトルの行方を案じさせると思いきや、次回予告にあの菊池氏が登場するなど、期待を持たせる展開も感じさせます。
一般投稿は「捜索」「ハノイ」「修学旅行」など割と豊作だったのですが、いかんせんどれも小粒なのが残念です。ただ、どのエピソードの顔も結構怖いのが救いでしたね。
メインエピソードは尺が長すぎて冗長に感じますが、まだ三部作の1回目なので、次の展開に期待しましょう。
それでは。
コメント
お疲れ様です。並びにお世話になっております。何度も申し上げてしまう形になってしまいますが、全然ゆっくりで大丈夫ですので、無理なさらず主様のペースでお過ごしください。
FDさん
ご心配いただきありがとうございます。
少しづつ日常を取り戻しておりますが、やはり寂しさには勝てませんね。
ありがたいお言葉に感謝いたします。
冒頭のエピソード
レビュー復帰の最初がそれって
いやな巡り合わせもあるもんですね。。
初のフェイク断定ですね(賛成)
みっつさんこんばんは。
いや絶対フェイクですよ!
断言します!「
てかホントだったらマルちゃんを殺した怨霊許さん(笑)。
飢餓に見舞われた境遇には同情を禁じえませんが。
今回は小粒な映像が多くてあまり印象的なエピソードはなかったのですが「ハノイ」はちょっとだけ好きなタイプでした。
カメラを落としたり物がぶつかったりなど何らかの原因で突然映像が激しく乱れるパターンが個人的に『日常から一気に非日常に突き落とされる感』があってハラハラして好きなので…。
「修学旅行」に映った霊は言い方アレですけど、顔の黒点が多すぎて中学生というよりホッケーマスク姿でお馴染みのジェイソンにしか見えませんでした…w
107巻と108巻同時リリースとは驚きましたが、予告時点で濃い投稿映像多そうなので楽しみです!
テツさん、おはようございます。
「日常から一気に非日常に突き落とされる感」判ります。
「ハノイ」はその直前に現れるタイミングが良いですね。
同時リリース、楽しみですが内容が薄まってしまわないかちょっと心配です。
あと、レビューが大変(笑)。