ほんとにあった! 呪いのビデオ 107(ネタバレ有り)

eye_catch_noro_107 ほん呪

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ107」が2024年8月7日にリリースされました。リリースが平日だったこと、お盆休み前で多忙、しかも続巻「ほんとにあった!呪いのビデオ108」と同時リリースだったこともあいまって、レビューが遅れてしまったことをお詫びいたします。

このレビューはネタバレ含みますので、本タイトル未見の方はご注意のほどよろしくお願いいたします。

鼠(少し怖い)

概要

繁華街で道の端で「チューチュー」鳴いている鼠(ドブ鼠?)が何故か妙に気になった投稿者は、姿を消した鼠を探して辺りの路地裏を探しまくる。すると、ある裏路地で「チュー!」「チュー!」と鋭く鳴く鼠の鳴き声に気が付き、振り返る。

そこでカメラが捉えたものとは…。

感想

なんかホームレスっぽい爺さんが、鼠を片手に物陰からこっちを見てて、直後ふわっと消えてしまいます。片手にわしづかみしている鼠らしきものは、生きている感じがなく、だらんとしていて、いかにも今食べましたという感じが、かなり異様でぎょっとしますね。

それにしても「鼠でか!」「2~30センチはあるぞでか!」って感じで、鼠の大きさに注目してしまいました。

この付近では、生きたまま鼠を食べている浮浪者の噂があったとのことですが、生きたまま鼠を食べている浮浪者が無くなって幽霊になったのか、幽霊が生きたままの鼠を食べているのか、判別がつきませんが、別にどちらでも良いです。

それにしても鼠でか!

終電後の踏切(ちょい怖)

概要

部屋でだべっていた若い男性2人。コンビに向かう道すがら鉄道の踏切に行き当たるが、深夜にも関わらず警報機が鳴り遮断機が下りる。こんな時間に電車はない筈だ、といぶかしがる2人であったが、電車も何もが来ないうちに警報が鳴り終わり、遮断機が上がってしまう。

「どゆこと?」と、そこはかとない恐怖を感じ、おろおろする彼らであった。そしてカメラが一人に向き直ると、その後ろに何者かの姿が…。

感想

警報機の音が古風で、昔ながらの「電鈴式踏切」みたいな感じで雰囲気は良いと思います。ただ、この電鈴式踏切はもうあまり残っていない筈なので現実味がありません。さらに深夜にも、事業車両や回送が通ることはあると思いますので、このシチュエーション、鉄オタにはちょっと刺さりが弱いですね(笑)。

そして現象ですが、もう一人の後ろに女がいてすぐ消えるという王道パターンです。一般的には、十分不気味な雰囲気は感じられると思いますが、ちょっと合成臭いのが残念。はっきり写り過ぎですね。

七五三(少し怖い)

概要

神社境内に併設された撮影スタジオで七五三の記念写真を撮る風景。そのスタジオの片隅に何かいる。場面が変わると、その子の姉の後ろにも何かかが…。

感想

まず、スタジオの背景シート(バックペーパー、背景布)の脇に、年老いたような女性がうずくまっています。手が大きい感じで、指も異常に長いです。次のカットでは撮影を見守るお姉ちゃんらしき子の背後から手が肩に伸びてきます。

指が長くて、やせ衰えた関節がやたらごつごつして実に気持ち悪いのですが、やっぱりちょっとはっきり写り過ぎで、合成感が際立っているのが残念。

続・呪いのビデオ 前編(少し怖い)

概要

前回までの超ざっくりあらすじ

チェーンLINEを受け取ったJCが、何者かが写り込んだ映像を撮影してしまう。そのLINEの元を地道に探り、ある人物に行き当たる。

本編

彼も別の人間からもらったと証言、ただオリジナルはもっと長くて結構編集されていることが判った。また気持ち悪いので、その元テープは捨ててしまったとのこと。

その人物に連絡を取るが、「超昔(2002年から2015年)に『ほん呪』に何回も送ったじゃん!おせーよ!」と言われてしまった。「前に真剣に相談したのに無視したじゃん。今更知らねえよ」って感じの態度で電話を切られてしまう。

体調不良から復帰した木瀬も合流し、いろいろ社内を調べたが、この人物からの投稿の手紙は確かにあった。

内容は、

「オカルト掲示板経由で入手した映像を入手した。これは陰陽師の末裔が創ったもので、これを見ると八百万の神々からパワーをもらえるという話だったが、見てから災難に遭い続けている。これこそ『呪いのビデオ』じゃないすか。調べて」

というものであった。

だが肝心の映像はいくら探しても見つからない。さらに探している最中にちょっとした心霊現象も発生し、映像に記録される。

そのころの演出(監督)の菊池宣秀に連絡を取ると、心当たりがあるという。

感想

元の映像を持っていた人物に「おせーよ」とか言われたときに、彼が「最近は判りやすい映像ばかりで、怖がらせようと狙ってんのバレバレ」みたいなことを言われるのですが、ちょっとしたアンチテーゼになってますね。ほん呪だけの事を言ってるとは限らないのですが、今もオカルト大好きなんですね。後に恐怖で引きこもりになっているのが判るのですが、その割には最近のオカルト映像のチェックはしている、ってのはちょっと矛盾している気がします。

貸倉庫で昔の投稿ビデオテープを探しているときに、「ガンガン」とラップ音が鳴って、女の姿が2回も写り込むのですが、定番とは言えちょっと怖い感じでした。超明るいとはいえ、誰もいない筈の貸倉庫の空虚な雰囲気が貢献しています。

浮気調査(ちょい怖)

概要

投稿者の女性の友人が彼氏の浮気を疑って張り込み。彼氏の後ろに女性の姿を発見。この女性は一緒に部屋に入るが、直後に突撃してみても部屋には他の女性など見当たらない。

だが映像はそれらしきものを捉えていた。

感想

彼氏は一人で帰ってくるのですが、いつの間にか背後に女性が付いてきます。ちょっと神出鬼没で不気味ですね。案の定、彼女が部屋に突撃してもその女性はいないのですが、開けたクローゼットに女の顔があると言うものでした。

女の顔と言われても、はっきりせず、僕にはちょっと顔には見えませんでした。

連行(ちょい怖)

概要

酔っぱらって喧嘩でもしたのか、ある男性が警察に連行されている風景。2人がかりで抱えられパトカーに乗り込む直前、男性の後ろに何者かの姿が写り込んでいた。

感想

なんか女が立っています。血まみれとナレーションでは言うのですが、周りの照明の関係でそう見えるだけじゃね?とも感じます。そしてとても一瞬なので恐怖を感じ暇もないです。

縁日(少し怖い)

概要

コロナ禍が終わり久しぶりの縁日。スマホのカメラがたまたま上を向いた時、マンションの窓に恐ろしいものが写り込んでいる。それだけではなく…。

感想

スマホのカメラが上を向いた時のマンションの窓に写るのは、首を吊ったような男性の姿でした。これホントに首吊ってるんじゃねとも感じますが、直前のカットには写っていません。

カメラが地上に戻り、電柱の影から禍々しい感じの老人のような人物がこちらを覗いています。絵的には結構怖いものですが、これもやっぱり合成臭いです。

続・呪いのビデオ 後編(少し怖い)

概要

菊池によると、確かに手紙は受け取ったものの、肝心の映像が添付されていなかったため、没になったという話であった。その後菊池は、中村氏の口添えもあり、ほん呪スタッフに合流して共同で調査を進めることになった。

投稿者は元々は熱心なオカルトファンであったが、この映像のおかげか不幸や怪現象が相次ぎ、恐怖から半ば引きこもりのようになってしまっていた。だが当時の監督であった菊池の言葉で心を開き、事の経緯を話してくれる。

彼によると「呪いのビデオ」を入手してから人の気配を感じたり足音がしたり、何者かに付けられているような感覚に苛まれたりと、数々の怪現象に見舞われる。さらに自宅アパートで、女の泣き叫ぶ声やその姿を捉えた当時の映像も入手できた。だがその後自宅アパートの原因不明の火災で、件の「呪いのビデオ」ビデオテープは失われてしまったことが判する。

投稿者は、菊池が行った修行の場所を紹介してもらい、人生を取り戻す決意を固める。だが大元のビデオテープへの手がかりはここで失われてしまった。

スタッフがこれ以上の調査をあきらめかけていたとき、菊池から重要な手掛かりが見つかったとの連絡が入る。それは当時送られてきたテープに手ぬぐいが巻かれていたというものであったが…。

感想

菊池への協力がにべもなく断られてしまったものの、ナレーションの収録に来ていた中村氏にそれとなく窮状を訴え、彼から協力するように、うまい事口添えしてもらうシーンが最大の見所です(笑)。

元の投稿者のアパートでの怪現象はちょっと怖かったですね。女の鳴き声が聞こえるのですが、その声が結構怖い。これ実際に出くわしたら部屋から逃げ出すレベルです。

バスルームからひとりでにシャワーの水が出て投稿者が止めに行くのですが、灯りを消したときに女の姿が現れます。これも結構怖いのですが、見やすいように明るく加工した映像では、やっぱり合成臭さが目立って残念でした。惜しいです。

予告

概要

中村氏のナレーション

呪いのビデオの正体、井戸での入水自殺、廃墟で暮らす一人暮らしの老人…

中略

真実に辿り着いた先に見えるのもの、それは恐怖と歪んだ愛情であった。

次回「ほんとにあった!呪いのビデオ108」

「25年間ありがとうございました」

感想

は?

感想まとめ

今回結構尺があって1時間25分近くあります。そんなに長かったかなとも思いますが、メインエピソードが面白かったんですかね。いやそんなでもない筈なんですけどね、見つけたー、持ってなかったーの繰り返しですから。

一般投稿もなんか怖くなかった。いや怖かったんですけど、あらが目立ってちょっとシラケてしまったというのが正直なところ。「ネズミでか!」が一番印象に凝りました(笑)。

それにしてもほんとに終わっちゃうんですかね。まあ、前巻からそれは匂わせていたのですけど。とにかく同時リリースの「ほんとにあった!呪いのビデオ108」に続きます。

それでは。

コメント

  1. Isaao より:

    今野さんの手、時間に関係ないなら予告編でもデカデカと写すの悪趣味じゃないですかねえ……
    終わりそうな割には今回は例の投稿募集画面があるっていう

    • itton より:

      今野さんの手ですが、僕はちょっとびっくりしました。
      ほん呪が前編フェイクだとしたらですよ、あのような障害を持つ出演者を探せるのか、と思うからです。
      で、この件に関しては本編ではテロップ、音声では触れていないので、視聴者に気付いてもらいたかったのかもしれません。
      悪趣味ではありますけど。

      募集画面に関しては、完全なネタバレ防止のミスリードなのだと思います。

  2. fd より:

    申し訳ございません!わかりやすい様にこちらのコメントで投稿させていただきます!
    XXX4「ラブホテルの鏡」に登場する飯沼さんですが、深夜事務所を訪れたときの服装がワンピース姿なのですが、その柄がXXX「バラバラ」の警告映像で最後に登場した女の柄と似ている気がします。また、どことなく女もそっくりな気が。
    さらに、NEO12にて気づいたことをコメント更新いたしましたので、お忙しいところ恐れ入りますがご確認お願いします。

    • itton より:

      もうすぐ、ニコニコチャンネルが復活すると思いいますので、お待ちくださいね。

    • itton より:

      fdさん確認しました。
      同じ服装ですね。

      実は3年ほど前にケンケンさんという方に同じ指摘を受けてまして、その時確認した限りでは、「バラバラ」のワンピースは黒地に白い花柄で、「ラブホ」でのワンピースとちょっと違うかも、なんて書いてしまっていました。

      今回確認したところ、同じ柄で間違いないかと思います。
      情報ありがとうございます。

      おかげで、認識違いが正せました。

      なぜ3年前に黒地に白だと思ったのかは謎です。

  3. fd より:

    https://x.com/otakobouya/status/942928338875584512/photo/3
    一応判りやすいようにURL貼っておきます。
    これがバラバラの女のワンピース柄です。

  4. いわしー より:

    108ですが2作品ほど驚いて叫んでしまったものがあったので気をつけてください。

    ちなみにですが、食べていた親子丼が口から飛び出るくらい驚きました

    • itton より:

      いわしーさん
      手遅れでした(笑)。

      親子丼は食べていませんでしたが、久々にのけ反りました。

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