はじめに
「フェイクドキュメンタリーQ」11本目の「【行方不明】この人知りませんか (The Portrait)」を視聴しました。タイトルコールで表示されるタイトルは「似顔絵」です。
概要
既にオンエアされた、とある地方局のTV番組。「貯蓄と暮らしを考える」と言うテーマで美智子さん、秀夫さん夫婦を取材する。元警察官の秀夫さんは既に退職し、娘も成人して結婚、孫と超可愛いポメラニアンのペコちゃんを連れて、毎月遊びに来てくれる。家のローンも完済し、退職金と年金で悠々自適のこの夫婦の暮らしには、少し奇妙な点があった。
それは軽度の認知症を患った秀夫さんが、週一のデイサービス時を除き、朝から夕方まで毎日7時間にも及ぶ散歩に出かけること。また、警察官時代に身元不明の遺体の似顔絵を描いていた経験を生かしてなのだろうか、帰ってからは一心不乱に誰とも判らない似顔絵を描き続けることである。それが誰の似顔絵なのか、当の本人に尋ねても「わからない」「むかしあった人」などと答えるばかりで、要領を得ない。
妻の美智子さんは何故かあまり心配しておらず、夫の好きなようにさせているという事であったが、秀夫さんの描く不気味な似顔絵に、番組制作スタッフは若干の違和感を感じていた。
番組は無事にオンエアされたが、後に事件が起きる。
感想(ネタバレ)
ここからネタバレです。
秀夫さんは、ある日散歩から帰らず行方不明になってしまいました。まあ予想できましたよね。そして秀夫さんの最後に書いた似顔絵が、なんと秀夫さん本人にそっくり。そればかりか、今まで描いた似顔絵も、地元の警察のWebページに掲載されている行方不明遺体の顔にそっくりなものが何点かある。この情報が掲載される前に既に似顔絵は書かれていましたので、このWebページを見て描いたわけではありません。
インタビューを受けていた番組製作スタッフは、秀夫さんが彼らの遺体を発見していたのではないかと述べていましたが、そんなに何体も死体が転がっているわけないのですよね。
ではこれはいったい何を意味するのでしょうか。
長年身元不明者の絵を描いていた秀夫さんは、認知症も相まって死者の魂と呼応してしまい、身元不明者の死を感じるようになってしまったのか。死んだ者の魂が彼を頼って知らせてきたのか、または死を予言する能力でも獲得してしまったのか、とかでしょうかね。そして最後に自分の死を感じ取ったということでしょう。
それにしても、この似顔絵が妙にリアルで気味が悪いんですよね。
前回はちょっとびっくり演出でしたが、今回は打って変わってほんのり怖い感じにしてきました。こういう展開は結構好きですね。
それでは。皆様良いお年を。
コメント
このエピソード好きなんですけど
いくつもの似顔絵と行方不明者たちの写真を照合する時に、写真の方にモザイクがかけられてしまって、秀夫さんのもの以外はどれほど似ているのかが全くわからないのがなんとも興醒めで残念です。
フェイクドキュメンタリーと謳っているのだから、写真の方にモザイクかける必要ないと思うんですが。。。
というわけで、どうぞよいお年を。
確かに「フェイク」って宣言してるのだからって気もしますね。
「フェイクって書いたけど実はそれもフェイクで本当かもよw」みたいな余韻を匂わせたのかとも考えられますね。
僕的にはモザイク入っていないと「ドキュメンタリー風」の体裁が外れてドラマっぽくなるのを避けたのではと解釈しています。
来年もよろしくお願いします。
お久しぶりです!実はXXXとつながりがあるかもしれないビデオが発売される予定と耳にしました。URL貼っておきます。
https://youtu.be/SNeQmHH-I2Q?si=6k6A3T8w7riHeVDH
後半くらいに我々が知ってるであろうあの方の名前が出てきます。
く、くにこ…。
岩澤さんの作品ですね。
1期はAmazonPrimeでも配信されていたのか。
来年もよろしくお願いします。
淡々と紹介される似顔絵がどれも不気味ですが一枚一枚見るとちょっと笑えてきます。
ただ他の方もおっしゃっているようにこの中の一枚が依頼者?の方に似てるような気がします。
あと依頼者が似顔絵の人を「分からない」と言ったのに対して秀雄さんは「昔々あった人」と言ってるんですね。
秀雄さんに聞いたのをそのまま言えばいいのではと思ってたんですがどうなんでしょう(映像外で分からないと言った可能性もある)。
ittonさんと奥さん、そしてぐりモカちゃんも良いお年を!
>この中の一枚が依頼者?の方に似てるような気が…
ありゃ。見逃しました。
も一度見て見ます。
sakiさんも良いお年を。