ほんとにあった!呪いのビデオ78(ネタバレあり)

eye_catch_noro_78 ほん呪
ほんとにあった!呪いのビデオ78
ほんとにあった!呪いのビデオ78

はじめに

心霊関係の映像や、怖い話とかが好きで、特に「ほんとにあった!呪いのビデオシリーズ」が好きなんですよね。

これは、いわゆる心霊映像投稿もののパイオニア的存在で、1999年から続く老舗シリーズ。今回でなんとリリース78巻目です。

とにかく良くできていて、初めて見たときは「これは本物ではないか?」と、信じてしまいそうになるくらいです。ただし、「フェイクドキュメンタリー」と言われるくらいなので、そのほとんどは作り物なのでしょう。ですが文句を言うのは野暮で、「本物かもしれない」と半信半疑で観るエンターテインメントだと認識しています。

8月5日レンタル開始の最新版78が、レンタルビデオショップにあったのでレビューしたいと思います。

踏切(怖い)

最近流行りのYutuberを気取った若者が、人身事故の多い踏切をレポート。その際、さっきまで誰もいなかったはずの踏切内に、こちらを見て手招きする男性が立っている。仲間の制止も聞かず、メンバーの一人が誘われるように踏切内にフラフラと歩み寄ってしまう…

彼が、踏切内に足を踏み入れようとした瞬間、電車が轟音を立てて走り去り、ギリギリのところで回避する。さっきまで鳴っていなかった警報機は鳴っており、遮断機も下りていた。それまであたりは、静寂であったはずなのに。投稿者共々(カメラまで?)霊に魅入らられていた…とでも言うのだろうか。

なかなか雰囲気があって、良いと思います。霊ではなく電車の轟音でびっくりします。尚、電車は小田急線で、先頭が銀色のステンレス車1000形、途中で鋼製の8000形に変わるので、1000形+8000形の10両編成の筈ですが、走り去る時間が短すぎる気がします。

編集したなw

あと、こんなすごい映像撮れたんなら、ほん呪に投稿するよりYoutubeにそのままアップしたほうが、アクセス数稼げてウハウハなのに、と思ったのは私だけでしょうかw

2022年12月12日追記
ここは小田急江ノ島線、長後-高座渋谷間の踏切です。2020年にキハ20さんに場所を特定していただいていたのですが、当時は本レビューに情報を追記して更新する習慣が無かったのでそのままでした。今回いろいろと黒swさんのコメントにより新事実が判ったので、せっかくなので追記します。

獅子舞(怖くない)

なんか獅子舞の中の人が、一人増えます(腰から下だけ)。不思議ですが、全然怖くありません。窓に通常ありえないほど大きな顔が写っているらしいのですが、全くわかりません。

休日(怖い)

田舎の家の広い敷地内で、幼い姉妹が子供用電動バイクで遊んでいる風景です。通常再生速度では怪奇現象は全くわかりません。それよりも子供が道路に飛び出しそうでハラハラしますw

ただ、検証用のスロー画面では。背景のビニールハウス内に、明らかに首を吊った家族(夫婦と子供)と思しき姿がハッキリと確認できます。非常に怖い絵面です。

2022年12月12日追記
首を吊った家族が写る前、女の子の「切った」の発言(だぶん電動なのでしょう)の直後にバーべキュー台のようなものが写るのですが、その下に生首のようなものがゴロンと横になっています。他のシーンではこの下には何もないように見えるので、ちょっと怖いですね。コメント欄で黒swさんに教えていただきました。

続・ずっと一緒 前編(怖くない)

ほんとにあった!呪いのビデオ77からの続きモノ。
サークル合宿でいたずらをしかけられて、卒倒した女性の全身に、今までなかった痣が浮き出てきた。背後に顔が写った。音信不通になった。居場所突き止めたら、兄と名乗る男と暮らしていた。また音信不通になった。この女性に兄はいないはず…までが前回だったかな?

それで、女性が飲んでいた薬局の袋から兄と名乗る男を特定。興信所に依頼して、その男の母親を特定。話を聞いたら、幼くしてこの世を去った実の妹を溺愛していた。その妹は顔に痣があった。女性と自称兄と老夫婦がなんか共同生活していた。投稿者に突撃させたら、拒否られた。これ以上は取材すんのやめよう。ここまで。

兄が撮影した妹との昔のビデオが出てきますが、妹さんには確かに顔の痣が確認できます。妹を気遣う兄の心情が垣間見えます。「お兄ちゃんが顔の痣を必ず治す」、「ずっと一緒だよ」と指切りしている映像ですが、とても芝居じみている印象があります。怖い映像ではありません。ていうかシスコンきもい。

ゆれる(めちゃ怖い)

冒頭で、投稿者は既に交通事故で亡くなっていると、一緒に写っていた友人の証言あり。

女子高生が、公園で暗くなるまで遊んでいたら、ブランコが風もないのに揺れているのに気付く。スマフォカメラで、投稿者と友人の交互映像。揺れているブランコを投稿者が手で止める。また揺れ出す。また手で止める。上にパンして、下にカメラが向くと、白い子供が見上げている。尚、友人側のカメラには何も写っていない。

写っている子供の姿が、あまりにも生々しく、日の落ちた公園の不気味な雰囲気と相まって、非常に怖い。いやまじで。

2022年12月12日追記
女子高生2人へのインタビュー終盤、1人が事故で亡くなった話をしている少し後に公園の端に同じ制服姿の女性が立っていることが判りました。カメラが動いて見切れた直後にはもう消えています。亡くなってしまった子なのでしょうか。これも黒swさんに教えていただきました。ご指摘ただいたのに1年近く確認できませんでした。黒swさん申し訳ありません。

シリーズ監視カメラ 中古車(それほど怖くない)

自宅の駐車場に止めた、最近購入したばかりの中古車から、夜中にクラクションが鳴り出す現象に悩まされていた投稿者が、監視カメラを設置して記録した映像。夜中の1時過ぎに突然鳴り出すクラクション。フロントガラス越しの運転席側に、ぼーっと男の影が現れる。投稿者が家から飛び出してくるとすーっと消える。なかなか味がある映像だが、それほど怖くはない。

排水溝(なかなか怖い)

投稿者が女子高生だったとき、家出してネットで知り合った男性宅に、一定期間泊めてもらったときに撮影された映像。ネットで知り合った見ず知らずの男性宅に転がり込むとはチャレンジャーにも程がある。男性が不在時に、家の中で何かひっかくような変な音がすると訴えるも、「古い家だから」一笑に付されてしまう。気になり音源を確かめると、風呂場の排水溝からのようだ。またまたチャレンジャー精神で排水溝の蓋を外し、中をスマフォのライトで照らしながら撮影すると…

髪の毛が詰まった排水溝の中に、女性の指と思しき物体が蠢いている。ひっかくような音は、爪が排水溝内をこすっていたから。あの狭い排水溝に人間が入れるはずもなく、指だけが意志を持っているようにも感じられる。映像をよく見ると浴槽の脇にも何か写っている。

続・ずっと一緒 後編(まあまあ怖い)

血の繋がらない兄と名乗る男と、またまた他人の老夫婦と共同生活とかありえない。洗脳されてると感じた友人が、女性の肉親とともに直撃して帰宅させてしまう。そしたらその兄がなぜかスタッフの寒川宅に直撃。監視カメラの映像で、男の顔にも痣ができている。そんな中、チーフ川居は、なぜか兄と女性とを他のスタッフに内緒で合わせようとしたりして。「川居も洗脳されている?」という感じを出そうとしてぐだぐだ。

また、男が女性に飲ませていた薬が、実は亡き妹の遺骨だとか、もうこの男、きもい。結局、寒川と男を引合せ、女性に「約束を守れなくてごめん」と伝言を頼まれて、一旦終了。その後老夫婦宅前で、男が妹の空の骨壷抱えてぶっ倒れていたところを発見し、病院に担ぎ込んだが、意識不明との連絡が入る。おしまい。

映像は、男と妹のビデオの続き。ふさぎがちな妹を祭りに連れ出すシーンで終わっているが、当時の映像のはずなのに、なぜか最後に写った男の顔は、成人した現在の風態に見えるのがゾッとする。

感想

最近マンネリ気味の「ほん呪」ですが、今回は怖い映像多めで面白かったですね。ただ、前から各所で言われていることですが、メインエピソードが大して怖くもないのに長すぎます。今回は特にぐだぐだ会議シーンが多くて苦痛でした。エピソード自体は悪くないのに。

それでも、毎回楽しみにしているので次回作に期待します。

コメント

  1. zen3 より:

    会議中、胸の谷間にしか目がいかなかったの思い出しました。

  2. itton より:

    川居さんですネ

  3. キハ20 より:

    踏切の場所は、確かに小田急。複線区間、人間のみで、住宅街ではなさそうだが墓があり、住宅の塀らしきものも見えるので、伊勢原か渋沢あたりと思ったのですが、該当箇所はまだ見つけられていません。玉川学園付近の鶴川4号踏切が、ひとつ候補です。ひょっとしたら、案外江ノ島線だったということもありそうです。

    • itton より:

      僕も多摩川学園付近が怪しいとストリービューで調べたことがありますが特定できていません。

      今江ノ島線って10両は入れるんでしたっけ?
      なにせ僕が小田急線使っていたのは遙か20数年前で、相模大野で急行が分割併合していた時代なので(汗)

  4. キハ20 より:

     藤沢までの快速急行は、確か10両だったと思います。片瀬江ノ島も10連対応ですが、本鵠沼と鵠沼海岸は6連までですので、江ノ島線なら相模大野~藤沢間だと思いますが、雰囲気的に違うような気がします。やはり渋沢あたりが候補だと思います。候補地が見つかったら、またメールします。

    • itton より:

      渋沢あたりの雰囲気は似ている気がしますね。

      >候補地が見つかったら、またメールします。

      ありがとうございます!

  5. キハ20 より:

    踏切わかりました。やはり意外な江ノ島線高座渋谷・長後間。踏切名は不明ですが、イスヘアーエステサロンのすぐ南側。地図上、上が大和、下が藤沢とすると、男が立っていたのは右側で、それを左側から撮影しています。墓もあります。男が立っている方の背後は、道が左右に分かれていて、背後は畑のような空地になっています。民家やマンションもあり、山の中という見立ては外れでした。
    見つけたのは、残念ながら私ではなく、ほん呪の撮影場所を特定、探訪している聖地巡礼というサイトです。81に出てくるカーブの先に女が立っていたという所も特定しています。
    長後なら、帰りに寄れるので、今度行って来ようと思います。

    • itton より:

      江ノ島線だったのか!

      江ノ島線沿線に友人が住んでいたので馴染みがあり、沿線の雰囲気を覚えていたので、違うと思い込んでいたようです。

      ここですね
      35°25’05.0″N 139°27’56.1″E

      すっきりしました。
      特定情報ありがとうございます。

  6. 黒sw より:

    久々にCSで78を視聴したのですが
    (ネット上では既出だと思いますが)
    「休日」の映像内で奥の奥の方にBBQ台が映るのですが台の下に人の顔?らしき物がある気がするのですよね
    他にも「ゆれる」のインタビュー終盤で友人が亡くなっていると告げられたあとあたりで右奥の公園の端に投稿者と同じ制服で長髪の女子生徒らしき姿の人が立っていて再び映ったときには姿が消えているのに気付いたのですが、ストーリーの信憑性が増して少しゾッとしました

    • itton より:

      えっ?
      これには気が付きませんでした。あとで確認させてください。

    • itton より:

      黒swさん、確認するつもりが1年近くも経ってしまい本当に申し訳ありません。。

      「休日」「ゆれる」どちらも確認しました。

      「休日」ですが、女の子が「切った」と言った直後ですね。確かにバーべキュー台のようなものの下に何か転がっていますね。ご指摘のようにモノクロの生首のようなものが横になっています。他のカットでは台の下に何も無いように見えるので、不気味ですね。

      さらに「ゆれる」の件ですが、公園の端に同じ制服の女性が立っており、こちらはハッキリと認識できます。いずれもレビュー本文に反映いたします。情報ありがとうございました。

      さらにコメントが遅れてしまい、重ね重ねお詫びいたします。

  7. くまいくん より:

    「ずっと一緒」にでてくる「おにいちゃん」
    ほん呪55の「ロールシャッハ」にでてくる「熊井さん」と同一人物ですね

    • itton より:

      なんと。
      「おにいちゃん」は顔をよく覚えていないので、ほん呪78を取り寄せますね。

    • itton より:

      ほん呪78は取り寄せましたが、ほん呪55は録画していませんでした。
      こちらと見比べようかと思うので、もう少し時間をください。

    • itton より:

      「おにいちゃん」と「熊井さん」比べてみました。
      正直判らないです(笑)すみません。

      とってもよく似ているとは思うのですけどね。「おにいちゃん」の方が頬骨が出ており、ほうれい線があって、老けているように思えます。5年くらい空いているので、ある程度老けていても不自然ではないのですけど。

      あと、熊井さんは上唇上に特徴的なほくろがあるのですけど、「おにいちゃん」にはありません。まあ、ほくろは消せるし、メイクで隠すこともできるので何とも言えませんね。熊井さんは前髪で眉毛が隠れているので、これまた同一人物なのか判断が難しいです。

      何か他に情報はありますか?

  8. 東上 より:

    「ずっと一緒」の滋直氏の実家?の実母?のインタビューシーンですが、広島or岡山でしょうか?間違ってたらすいません。
    自分は広島出身なので少し気になりました。

    • itton より:

      東上さん、こんばんは。
      滋直氏の実家、広島近辺であるシーンがありましたでしょうか。
      ほん呪78を視聴したのは5年前でさすがに覚えていないんです。この巻は僕が初めてレビューの記事を書いたこともあって、概要があっさりし過ぎて詳細が判らないんですよね。

      ほん呪は配信が限定的なのでDVDを取り寄せて見ますね。

      それにしても広島は良いところですね。
      単身赴任している友人を訪ねて2回ほど訪れたことがあります。街の雰囲気が優しい感じがして、いつかまた行きたいと思ってます。広島行ってからお好み焼と言えば私にとって広島風の方が親しみが湧くようになりました。

    • itton より:

      改めて観ました。
      お母さま、バリバリの広島弁でしたね。
      滋直氏も妹ちゃんも広島弁で喋っていました。
      ただ、室内の映像だけなので断定はできませんけど。

      このエピソード「このお兄ちゃんキモイ」としか思っていませんでしたが、亡き妹とずっと一緒にいるという約束を守るため、自らの命と控えに(死んでいないけど)早苗さんと決別する、という、ちょっと切ない話でもありましたね。でもやっぱちょっとキモい。

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