ほんとにあった! 呪いのビデオ 99(ネタバレ注意)

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はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ99」がリリース(2023年1月6日)されました。

実はこの作品、去年12月中旬頃「Amazon Prime Video」にてレンタル視聴できる状態になっていました(コメントで「ほん呪ファン」さんに教えていただいてました)。年末に観ようと思ってAmazonに行ったら12月31日の段階で視聴不可になってしまっていました。これ、あれですかね、Amazon側のミスでフライング解禁してしまったのでしょうかね。観れるうちに観とけばよかったです。

ご多分に漏れず、もう一つのコンテンツ「呪われた心霊動画XXX_NEO 15」と発売日が完全にバッティングしてしまっています。前回はあちらが先でしたので、今回はこちらのレビューを先に行いたいと思います。先行視聴できれば発売と同時にレビューを公開できたし、「XXX」のレビューにも直ぐに取り掛かれたのに残念。

以降多くのネタバレ含みますので、未見の方はご注意のほどよろしくお願いいたします。

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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

笑う女(怖い)

概要

公園で花火を楽しむ家族。だが公園の奥で何故か不気味に高笑いする女の声が聞こえてくる。鍔の広い白い帽子、白いワンピースのいでたちのその女に、楽しい花火に水を差されたことに立腹した家族の父親は、女に近づき挑発するような態度をとるが、それに全く動じる様子もなく女は笑い続けている。

女が静かになったので父親はこちらに戻ってくるが、先ほどの女と思しき笑い声が撮影者の母親のすぐ後ろで聞こえてくる。思わず振り返るが誰もいない。だが…。

感想

めちゃめちゃ笑っています。公園の隅の暗がりでこちらを見ながら高笑いしているだけでかなり怖いのですが、家族の父親はやたらとイキってこの女を挑発します。

だけど女は全く動じず笑い続けている。これだけなら頭のおかしい女で終わるのですけど、遠くにいた筈なのが、いきなり側に来るのはかなり怖いですよね。

最初暗くて女の顔がよくわからないのですけど、映像処理で女の異様な顔が判ると、さらに怖さが滲み出ますね。つかみは上々です。

このエピソードの後にタイトルコールが始まりますが、ナンバリングがカウントアップされていく演出に感慨深い気持ちになりました。次は3ケタですからね。

神隠し(少し怖い)

概要

18年前、夕暮れの公園で遊ぶ娘を母親が撮影したもの。公園遊具のトンネルのような土管で娘が誰かと話をしている。だが母親が近づいても誰もいない。

シルエットになった少女の影に何かが浮かび上がる…。

この付近では子供が神隠しに遭うという噂があるそうだ。

感想

王道ですが、少女のシルエットの影に浮かび上がるのはちょっと意外でした。ナレーションでは夕暮れの公園とかいうのですけれど、映像からはそれが感じられなくてちょっと残念。

ロボット掃除機(少し怖い)

概要

床を動き回るロボット掃除機の上にスマホを置いて撮影したもの。子供と遊んでいる際にたわむれに置いたらしい。

だが掃除機は不意に止まってしまう。すると壁に貼ってある写真の一枚が剥がれ、ひらひらとスマホの上に落ちてきてカメラのレンズを覆い画面は真っ暗になってしまった。投稿者がそれを拾い上げると…。

この写真の人物は投稿者の兄であり、ちょうどその時、山で遭難して亡くなってしまっていた。

感想

現象が現れるまでの「貯め」が長くて怖いです。部屋の隅とか、テーブルの裏の暗がりとか、なんか出そうで怖いんですよね。写真がひらひら落ちてきて、レンズを覆ってしまうのも斬新。今までにない見せ方で新鮮でした。

その写真を取ると、廊下かなんかの隅から顔がのぞいているというものですが、その顔が真っ暗でよくわかりません。映像処理でその目元がはっきりしてくるという、前エピソードと似た手法ですが、凝視しているようでちょっと怖いです。しかもその写真に写る人物が亡くなっているというのも因縁めいています。

雰囲気とシチュエーションで怖いですね。

怨音 前編(ちょっと怖い)

概要

大学生3人組が肝試しにと、あるトンネルを訪れる。そして手掘りの不気味なトンネルを進んでいくうちに、メンバーの男性が何か金属音が聞こえると言い出す。映像には記録されていないし、他の女性2人にも聞こえない。だが男性は、その音を追ってトンネルの奥に入って行ってしまう。とうとうトンネルの出口付近に差し掛かると、金づちで釘をたたくような金属音がはっきりと聞こえ出した。トンネルを出ると、森の暗がりにまるで丑の刻参りしているかのような白装束の人物が本当に木に何かを打ち続けている。

その人物は気が付いたようで、こちらに迫ってくる。慌てて逃げ出す彼らだが、その際の映像にノイズに交じって苦悶の表情を浮かべる人々が写り込んでいた。新演出補、木勢まりあは、この投稿映像に他の者には聞き取れない音がうっすらと入っていることを発見し、音響専門家に解析を依頼することになった。

スタッフは現地で調査を進めるが、これといった収穫はない。だが日も暮れた頃、トンネル付近にしゃがみこんでいる老婆を発見する。彼女は認知症が進んでいるらしく、まともな受け答えはできなかったが、持参していた携帯電話から家族に連絡が付き、事なきを得た。

しばらくしてあの老婆、和合千鶴さん宅に取材に向かう。千鶴さんの世話をする嫁の和合泉さんが千鶴さんの部屋から金づちや釘、藁人形が入った箱をを発見しのだ。中にはそれ以外に袱紗のような包みがある。その包みの中身は…。

感想

ほん呪37「呪いのわら人形」を彷彿とさせますね。あっちは叫び声とともに迫ってきましたので怖さ満載でしたが、こちらはそれもなく、年格好や性別すらわからないので、ちょっと迫力に欠けます。ただし、不気味な手掘りのトンネル、次第にはっきりとしてくる釘を打ち付ける音などの相乗効果で、全体の雰囲気として怖くなってくる類のものです。

逃げ惑うときに入り込んだ、苦悶の表情を浮かべる赤い人物たちの映像クオリティも高いです。ただし慣れもあるのか、それ程の怖さでもなかったですね。

お婆さんの部屋から出てきた包みの中身を見ようとするときに、エピソード前編が終わってしまうので、「そこで切るのかい」と思ってしまい、後の展開を期待させるものでした。

このトンネルは千葉県市原市、小湊鉄道月崎駅近くの「永昌寺トンネル」ではないかと思われます。将棋の駒のようなトンネル断面は「観音彫り」という伝統的な手法で、構造力学的に理にかなっているそうですが、出口付近で普通の楕円型の断面に補修されているのは投稿映像でも確認できるので、おそらく「永昌寺トンネル」で間違いないかと思うのですが、いかがでしょうか。

封印(怖い)

概要

東北地方のうらびれた民宿に泊まった投稿者。梅雨時でもないのに異常に湿度が高かった以外は普通の民宿であったが、すべての照明を消し、真っ暗にして床に就いたのにもかかわらず、目を覚ますとテレビが着いていた。放送が終わり、「ピー」というノイズ音だけが流れるテレビ。何か恐怖を感じた投稿者は、布団にくるまりカメラを構えてあたりを伺う。そして何かが現れ、ゆっくりとこちらに迫ってきた…。

感想

この巻で一番怖いと感じたエピソードですね。

布団にくるまってカメラを構えると半透明の手(腕?)みたいなものが、一歩一歩近づいてくるんですよ。その動き方が奇妙でなんかプルプル震えているというか、動きがぎくしゃくしているというか、コマ送りというか、とにかくこの世のものじゃない感がするんですね。

テレビのノイズ音のほかにもなんか変な音がしている気がするし、それらの音と相まってなかなか怖い雰囲気の映像になっています。

布団の目前まで迫ってくるところで、投稿者が我慢しきれなくなって起き上がったのか、映像はここで終わってしまいますが、そのまま撮影し続けたらどうなっていたのだろうと想像しても怖いですね。

結局、民宿の経年と湿気によってお札が剥がれてしまい、封印していた何かが出てきてしまったという話ですが、投稿者が撮影した剥がれたお札の風化具合もリアルで、怖さが増幅されますね。

合わせ鏡(少し怖い)

概要

横浜に観光に訪れたカップル。駅のコインロッカーに荷物を預ける際、何気なくロッカー内に撮影中のスマホを置いてしまう。鏡のようなステンレス製のロッカー内は、上面と底面が反射しあい、まるで合わせ鏡のようであった。その合わせ鏡の奥には何かが蠢いているのだが…。

感想

ロッカー内にスマホを置いてしまうってどんな状況だよ、感じられるかもしれませんが、入れようとしていたスーツケースの中身の整理をしているときに、一時的に置いたって感じです。

ロッカー内のステンレスの反射具合で、合わせ鏡になって無限の回廊状態になるなんてよく思いついたなと思いました。これ普通は思いつかないでしょ。ひょっとしてガチなのか?

合わせ鏡の蠢いている顔みたいなものは、はっきり言ってよくわからない代物です。ですが、その後、ロッカーを閉めるときに扉に人の長い髪が挟まってから、すっと中に消えてしまう様(ほんの一瞬ですし、別の扉ですが)がはっきりと確認出来て、こっちのほうが怖かったですね。

福知山(少し怖い)

概要

60代の男性が20年以上前の親戚の葬儀の際に撮影した映像。親戚の男性の後ろの引き戸の明かり窓に不気味な顔が写り込む。この男性が管理している工場で、溶液のタンクに転落する事故があったそうだ。

感想

男性の背後に白目をむいた女性らしき顔が、逆さでのぞき込みます。結構気持ち悪い顔ですが不思議とそれほど怖くなかったです。

あと「福知山」というサブタイトルの意味が全く分かりません。

怨音 後編(少し怖い)

概要

包みの中身は千鶴さんの写真だった。その写真は釘を打ったように穴だらけであったが、もし千鶴さんが丑の刻参りを行っていたとすると自らを呪っていることになる。千鶴さん一族はすでに全員亡くなって肉親は一人もいないという話も泉さんから聞ける。

そんな折、投稿映像の男性が自ら水に入り死にかけてしまったという知らせが届き、残り2人の女性たちも怯えきてしまった。また千鶴さんも農薬を飲み自殺未遂を行ったという知らせも届いた。

これ以上は危険と判断したスタッフはここで取材を打ち切る判断をする。その後、泉さんの夫も数年前に事故で亡くなっており、その少し前から耳鳴りのような、カンカンという金属音を聞いていたということも判った。その事故もあのトンネルの近くであった。

後日、解析に出していた結果が届く。投稿映像には人間の耳では聞き取れない領域に釘を打ち付けるような「カン、カン」と金属音のような音が記録されていた。特殊な加工を施し復元した音声付きの映像がここで以下の警告テロップ(改行変更、内容意訳済み)とともに紹介される。

警告
幻聴やめまいなどの体調不良、強い霊障を引き起こす可能性があるので、気が進まない方はここで視聴を止めてください。観てる途中でも不調を感じたら、視聴をすぐに止めた方がいいですよ。責任はとれませんよ。

映像音声の内容はご自分の目と耳でお確かめください

感想

先ほどの投稿映像の音声部分が加工されたもので、「カーン」「カーン」という金属音がはっきりと聞こえます(加工しているので当然ですが)。最初の映像では全く聞こえなかったので「こんな音がしてました」とか言われても、「ほんまかいな」と思ってしまいますね。

それなりに不気味ですが、釘を打つ音と言うよりは、工場か何かの音、またはこのトンネルを鑿で掘り進んでいる音も連想しました。ちょうど「ほん呪:THE MOVIE」の最後の警告映像を思い出させますね。

さて、丑の刻参りをしていたのは結局千鶴さんだったのでしょうか。私は泉さんが怪しいと思うのですけれども、皆さんどう思われますか。

警告の割にはあっさり目のエピソードです。

感想まとめ

最後に「ほんとにあった!呪いのビデオ100、101」の制作決定のテロップが出ます。100は当然として、101以降も製作が続くことが判明し、新年にふさわしい、おめでたいニュースだと思います(「ほん呪ファン」さんに教えていただいてましたが)。

今回は一般投稿映像に見るものがありましたね。「ロボット掃除機」「合わせ鏡」が今までにない見せ方で、印象に残りました。「封印」も王道の怖さで良かったですね。

一方メインエピソードですが、今回は面白かったです。ただ怖さ的にはちょっと物足りない印象を受けました。最近は怖さがうっすらとして雰囲気重視の傾向がありますね。

さてこれから「XXX」を観なければ。

それでは。

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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

コメント

  1. みっつ より:

    遅ればせながら本年もよろしくお願いします。

    『怨音』の概要を読んで37巻の〈呪いのわら人形〉を、またその後編の感想の「釘を打つ音と言うよりは、工場か何かの音」と聞いてすぐに〈ほん呪:THE MOVIE〉のそれを連想した自分、すでにほん呪からはほぼ卒業している回顧的なファンでしかありませんが、やはりかつての作品のことは憶えているな、と感じました(笑)
    (また、『封印』の、布団にくるまって中から怯えながら撮影しているというのは、初期のXXXにそんなのあったなとも)
    次回はついに百作目ですか…百物語に倣ったXXXと違ってこちらは百を超えても101を続けるのですね。

    この最新作も観ていませんが、斬新な見せ方で評価の高い2作、これはそこに気づいた時点で心霊映像に取り入れようと考えたのかな、という気もします。庫内が合わせ鏡状態になって無限空間のように見える駅ロッカーなんてたまたま見つけたら、自分がほん呪の制作に関わるスタッフだったら俄然心霊映像に利用したいと思いますから。ただ、いかにも「新しいもの取り入れて新しいもの作りました!」感が出てしまいかねず、塩梅が難しいですが。。

    『福知山』は、そう聞くとすぐに過去の脱線事故のことを思い出してしまいますが、「20年以上前の」撮影ということなら17年前の事故は関係ないですものね。

    • itton より:

      みっつさん
      こちらこそよろしくお願いします。

      >これはそこに気づいた時点で心霊映像に取り入れようと考えたのかな、という気もします。

      そうですね。そんなもの発見したら取り入れようと思ってしまいますが、ロッカー内については同じ状況を経験したのかもしれませんね。「あっこれ使えるかも」って感じで。

      >塩梅が難しいですが。。

      その塩梅がさりげなかったと思います。

      「福知山」がいまだにわかりませんね。確かにあの事故はすぐに連想しましたが、関係なさそうですし。

  2. テツ より:

    『笑う女』は最後の明るく処理された女の表情こそ真の恐怖って感じでした。
    こういう怪異の笑顔と普通の人間の笑顔の何が違ってて怖いかってこの白目部分の強調具合なんじゃないかと思うんです…暗闇&ノイズ混じりな映像で黒目の色は潰れて映ってるのになぜか白目はやたらくっきりコントラスト付いてるというか…(伝わって…)。

    『ロボット掃除機』は個人的に近年稀にみる良映像と思いました。低いアングルの映像はこれまでもチラホラありましたが、真上を向いたカメラがそのまま床を動いていくという映像はたぶんこれが初でしょう。棚の下に潜り込んだらそこに顔が張り付いてるのかな…とかクローゼットの上から顔が見下ろしてくるのかな…とかドキドキしながら見届けちゃいました。数回掃除機が止まって嫌な静寂に包まれるのも好きです!

    『封印』はドロドロに傷んで剥がれたお札の写真の方が圧倒的に怖くて、映像に記録されたプルプルハンズがちょっと面白く見えちゃいましたw

    100巻どころか飛び越えて101巻も決定するのは嬉しい限りです。100巻で完結とかなったらどうしようとか思ってたけど、やはりこの世に不可思議な映像が存在する限りほん呪にはそれを追い続けてほしいところです。

    • itton より:

      テツさんこんばんは。

      「笑う女」の画像処理された顔は異様でしたね。
      今まで不足気味だったこの世のものじゃない感が半端なくて良かったと思います。
      やり過ぎると台無しになるのでさじ加減にも成功していると思います。

      「ロボット掃除機」も私が伝えきれなかった感じがよく伝わります。
      テーブルの下が怖いですよね。

      >100巻で完結とかなったらどうしよう…

      私も心配でした。
      ほん呪がある限り私も追い続けたいと思います。

  3. 課長 より:

    僕は今回笑う女と封印が結構怖かったです。封印は古い民宿というシチュエーションが恐い雰囲気をさらに強めてたと思います。笑う女は夜中にバカでかい声でひたすら女が笑ってる不気味さと急に撮影者の背後に現れる所がなかなか良かったですね。
    それと家族のお父さんあの様子じゃ絶対酒入ってますよねww
    それにしてもほん呪がとうとう前人未踏の100巻まできましたか。
    2019年の20周年以来のワクワクを感じます。どうなるのか今から楽しみです。

    • itton より:

      「笑う女」のお父さんがやたらと挑発するのがやな感じでしたが、それに全く動じず笑い続けるのが不気味でしたね。

      「封印」は民宿の寂れ具合が絶妙でした。

      100巻楽しみですね。

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