ほんとにあった!呪いのビデオ Special 5(ネタバレあり)

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ほんとにあった!呪いのビデオ Special 5
ほんとにあった!呪いのビデオ Special 5

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオSpecial」シリーズのトリを務める作品である「5」、初期の傑作と言っても過言では無い「疾走!」、そしてこれまたかなりの恐怖映像である「井戸」が収められた1本です。

寂れた公園(怖くない)

概要

投稿者が地元に帰省したときに収めた映像。幼い頃によく利用した公園を訪れたが、今となっては利用されておらず、雑草が生い茂る寂れた公園となってしまっていた。ふと、滑り台にカメラを向けると、そこには半透明の子供らしき姿が捉えられた。

感想

雑草がぼうぼうで、荒廃しきった公園はまあまあの雰囲気です。半透明の子供の姿ですが、ちょうどアニメ「攻殻機動隊」の光学迷彩みたいです。怖くは無いのですが、異質な感じはそこそこ出ているので、つかみとしては良いので無いかと思います。

続・謎の廃墟 呪いのビデオ12より(怖くない)

概要

ほんとにあった!呪いのビデオ12」において紹介された謎の廃墟ホテルは、別の視聴者からの投稿により、川口湖のほとりで営業していたホテル、「小曲園」である事が判明した。その投稿映像にも人影が写り込んでいることも発見された。スタッフは現地を訪れるも、すでに解体作業が始まっており、当建物に侵入することは叶わなかった。

感想

前回の私の投稿で、「小曲園知らねえんだ、だっせえ」と書いてしまいましたが、このエピソードで「ついに場所が判明!」という話題作りのために、とっておいたのかもしれませんね。窓に映っている人影はわかりにくくて怖く無いですが、「小曲園の貴重な解体シーン」の一部始終を垣間見る事ができました。

シリーズ監視カメラNo.1 人体欠損(怖くない)

概要

繁華街の監視カメラの映像で、写っていた女の子の頭が消えてしまっている。

感想

上着を着て、立ち去ろうとしている少女の首の上、つまり頭がまるまる映っていません。無論少女は動きも自然で、幽霊でもなんでもなく普通の人間なのですが、それだけにとても不思議です。ちょっと加工くさい気もしますが。

疾走!(めちゃ怖い!)

概要

かつて旧日本陸軍の大規模な病院施設。そこでは人体実験が行われていたと、地元で噂されている廃墟に肝試しに向かうカップル。建物は厳重に封鎖されており、侵入することはできなかった。

あきらめて立ち去ることにするが、雑草が生い茂り、草原のようになっている広場に行き着いてしまう。すると、遠くから叫び声を上げながら、白い浴衣姿の男性がこちらに猛スピードで突進してくる。なんとその姿には首が無かった。

カップルはパニックになり逃げまくる。しばらく逃げて振り返ると、もうそこには誰もいなかった。かつて人体実験を受けた人物の怨念が、迫ってきたとでも言うのだろうか。

感想

ほんとにあった!呪いのビデオ初期の傑作ですね。私も過去の記事私的BEST10)でレビューしていますが、今回の投稿を機に改めて観直しました。

最初「んぎゅごえ〜」という、機械音とも叫び声とつかない音の後、「んごあぁぁ〜!!!」と叫びながら、浴衣の首無し男が、本当にものすごい勢いで迫ってきます。この最初の「んぎゅごえ〜」がミソです。これと女性の「なに?なに?!」という怯えた声があるおかげで、何か異質なものが急速に迫って来る感じがよく出ていると思います。

実はこの場所は「鹿島海軍航空隊司令部跡」で、大戦中は病院として利用されたという事実はありません。人体実験とかは根も葉も無いデマです。その後、東京医科歯科大学霞ヶ浦分院として平成7年まで運営されており、主に結核患者の療養に使用されていたというので、このようなデマが流布されたのではないでしょうか。

結核患者と、浴衣姿の怨霊。このあたりが符合しますね。

それにしても、大変ふくよかでいらっしゃる演出助手の横田氏が、フェンスの穴を抜けるのに、とても苦労している様には苦笑しました。

淫霊(怖くない)

概要

友人の同居している彼女が就寝中、体を触られたりする。彼女は霊感が鋭いのか、時折幽霊の存在に気がついていたという。また、彼女にいやらしく、ねちっこい感じで、地方の方言のようなセリフ「ホーミシッチマー」などと囁くこともあるという。

映像は就寝中の2人を映したもので、ベットの周りを足だけがうろついている。体を触られている事に気づき、女性が声をあげて起きるところで終わる。

感想

投稿者は同棲している友人達にに無断で投稿しているとか、あまりにも軽いノリ。取材陣に「どおっすかぁ?すごいっしょ〜」みたいな感じでとにかくチャラいです。映像には女性の胸とかがが露わになってしまっているので、彼女は無断で投稿された事にプンスカ。それでいて、最後の方では、結構ノリノリで取材に応じたり、姿も見た事があるとかで、とてつもなく独創的な似顔絵を披露したり、投稿者の軽口に彼氏が激怒して喧嘩が始まったりと、ぐっだぐだです。

映像に映っている投稿者の友人宅でインタビューを行っているのですが、私は壁に飾ってある鬼の面と団扇、あとオーストラリア生産者組合みたいなポスターが気になって仕方がありませんでした。なんであんなものわざわざ壁に貼ってあるんだ?

なお、「ホーミシッチマー」とは「お◦◦◦みせて」という意味だそうです。うっわ下品!

シリーズ監視カメラNo.2 ATM(怖くない)

概要

ATMの監視カメラに何か映った!

感想

わかりませんw

2003090909(怖いけど前のやつ)

概要

ほんとにあった!呪いのビデオSpecial3」のエピソード「中古ビデオ」がインターネットに不正アップロードされていた。それを見た女性が、筋違いにも本呪事務局にクレームを入れてくる。電話で不正アップロードである事、本編ではきちんと警告を入れている事を理解してもらい、女性は平静さを取り戻し、取材に応じてくれた。

映像を見てからというもの、彼氏はこの女性に襲われ、目をくり抜かれそうになる悪夢を、頻繁に見るようになった。精神に異常をきたしてしまい、現在通院中であるという。

感想

「中古ビデオ」が再度紹介されるだけで、新しい映像はありません。あんまり何度も見たく無いですよね。ところでDVDのチャプタメニューのサムネイル画像にこの女の映像使うのやめて。

サービスエリア(怖くない)

概要

サービスエリアに立ち寄った様子を撮影したらなんか映った。

感想

サービスエリアの何気無い様子の映像ですが、ブツブツとノイズが走り出します。霊が映る前にビデオにノイズが走り、音声がブツブツ途切れると言うのはよくある感じであり、怖い雰囲気を盛り上げますが、いかんせん実際の場面がよくわかりません。人の顔があるらしいのですが…目しかわかりません。

井戸(めちゃ怖い)

概要

肝試しに墓地の中にある井戸を訪れる。そのときの映像に不可解なものが写っていた。投稿者である早川さんは事故に遭い入院中なので、一緒にいた撮影者である山下さんに取材する。スタッフとともに現地を訪れるも山下さんは井戸に近づこうとはしない。

山下さんの話によると、井戸から帰った後、しばらく撮影したテープは見ないで放置していたという。数日後、何の気なしに映像を確認して、おかしなものが写っている事が判明した。その事を伝えると早川さんは最初驚いていたが、むしろとれ高が上がったと喜んで、「ほんとにあった!呪いのビデオ」に投稿したそうである。しかしながら、ビデオ発送の直後ひき逃げ事故にあってしまい、現在も入院中。手術をしても症状が良くならず、スタッフは早川さんに取材をすることはできなかった。

その映像であるが、墓地を抜け、井戸に近づくにつれて画面にノイズが走る。井戸を覗き込んでから、帰途につくところでノイズは最高潮に達し、オレンジ色に染まったとある部屋に、大女が立っている姿が断続的に映し出された。その女は黒い服をまとい、目鼻が無い。大きく開けた口が印象的なその女は、大きなノイズ音とともに左右に揺らめいていた。

その部屋に山下さんは見覚えがあった。それもそのはず、山下さんが今住んでいる、この部屋だったからである。

感想

理屈の合わない奇妙さとともに、その女の異様さと、大きなノイズ音が合わさって極上(?)の怖さがこみ上げてきます。特にその女の左右に揺れる小刻みな動きはなんとも言えない、とてもこの世のものとは思えない何かを醸し出して、正視する事にためらいを感じます。

あとDVDのチャプタメニューのサムネイル画像にこの女の映像使うのやめてw

携帯電話・デジタルカメラ(怖くない)

概要

最近(発売当時2004年)、デジタルカメラや携帯電話で撮影された映像が増えてきた。それらで撮影された映像の紹介。

1(花見)

花見の様子を携帯で撮影したもの

2(パトカー)

走り去るパトカーをデジタルカメラで撮影したもの

3(地下鉄)

ホームに入る電車を撮影したもの

感想

いずれも、半透明の人影が映っているというもの。テレビで見るとよくわかりませんが、パソコンで見るとよくわかります(モニターが近いからだと思われます)。いわゆる光学迷彩系(勝手に名付けましたw)です。薄いので怖くはありません。

シリーズ監視カメラNo.3 夜間の道路(怖くない)

概要

道路の監視カメラに2つの影が映った。

感想

道路にこけしみたいな黒い影が姿を表します。

日本人形(怖い)

概要

町工場で不可解な現象がしばしば発生していた。棚が倒れる、蛍光灯が落ちてくる、神棚のしめ縄が落ちてくる、きわめつけはセロテープのテープカッター。このテープがひとりでに高速回転する様が、ビデオに記録されていた。

きっかけは、会社の倉庫から古い8mmフィルムを発見してからだった。実はこの会社の先代の社長の趣味は8mmフィルムの撮影であった。息子である現社長は、父の死後これらのテープを処分していたが、会社の倉庫にしまわれていたため、処分を免れていたものであった。

その内容は、会社の慰労のバーベキューの風景を撮影したものであったが、途中から唐突に場面が変わってしまう。それは、どこともしれない神社の参道、さらに画面が変わり、廃墟の壊れかけた天井から、おかっぱ頭の日本人形が顔を出しているものであった。その後どこかの部屋の片隅に、日本人形が置かれている場面でフィルムは終わる。

このフィルムを発見して以来、前述の現象が頻発するようになったが、とうとう投稿者であり、先代の頃から勤めている、寡黙だが真面目で評判の新城さんが、工場で日本人形を目撃してしまう。

工場の社長である金井氏は、まるで厄介払いをするようにこのフィルムをスタッフに預けるところで、エピソードは終了する。

感想

私は元々人形が嫌いで、特に日本人形はそれだけで恐怖の対象です。天井から「待っていたよ」と言わんばかりに顔を出している日本人形は、なかなかのインパクトでとても怖いです。これ以降の人形は露出オーバーなのか、とても薄く映っていて、認識が少々困難です。薄くなんとなく映っているのも怖いですよ。

このエピソードでは工場で発生するポルターガイストである高速回転するセロテープの映像のインパクトもなかなかです。本当にすごい勢いで回ってるんですよセロテープが。

尚、冒頭で映るガード下店舗や工場の風景が、なんか京成線のそれに似ているなあと思ったんですけど、その通りでした。京成線町屋近辺ですね。高架なのに踏切の音がするのはすぐ後ろに都電荒川線の踏切があるからです。尚、この下町風情溢れるガード下店舗ですが、現在は綺麗さっぱり無くなってしまいました。おそらく耐震工事か何かの関係だと思いますが、現在のがらんとした高架下を見ると、少し寂しくなってしまいます。

そしてスタッフロール後に、事務所で発生し始めたポルターガイスト現象の映像が紹介されます。備品が倒れる、蛍光灯が割れ落ちるというものですが、

「これもあの映像を見てしまったからであろうか」、「見てしまった視聴者の方々も気をつけていただきたい」とか中村氏がナレーションで言い出します。

ちがうちがう!あの8mmフィルム持ち帰ったからだっての。なに、さりげなく視聴者まで呪いを広めようとしてるんだよw

あとDVDのチャプタメニューのサムネイル画像にこの日本人形の映像使うのやめてw

感想まとめ

疾走しか印象に残っていなかったのですけど、「井戸」、「日本人形」と屈指の恐怖エピソードが入っていましたね。特に「井戸」は、なんで忘れていたんだろうと思うくらい怖い映像でした。怖すぎて忘れてしまいたかったのかもしれません。今日思い出しちゃったけどw

あと、録りためていたBDが、ぐりのおしっこのおかげで見れなくなってしまったために、今回、TUTAYA DISCUSでDVDを借りたんですけど、メニューのチャプターサムネールが結構怖いことを再認識しました。

最後に、エピローグの本呪事務所ポルターガイスト映像なんですが、何か映ってますね。

ええ、おかっぱ頭の何かが…

コメント

  1. みっつ より:

    今しがたYouTube公式チャンネルで『疾走!』がプレミアム公開されましたが
    横田氏がフェンスの穴にハマって通れない場面で画面下の字幕に[拍手]と出まして
    動画アップするスタッフもそこらへん解っててふざけた字幕付けてんのかと思ったら
    その字幕、現場で投稿者が証言している合間とかにも[拍手]て出すんですよね。
    取材時には強い雨が降っていたから、音声がその雨音だけになるタイミングで、自動的に音声を字幕にする制作ソフトかなんかがそれを拍手の音と認識しているだけのようです(現場の上空を飛行機が飛んでる時には、その音を[音楽]としていましたし)。
    でも横田氏の体を張った持ち芸に対してタイミングがよかったw 観てて笑いました。

    • itton より:

      今となっては定番になってしまった、大変ふくよかな横田氏の通れない(狭いよ)で「拍手」とか笑ってしまいました。

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