ほんとにあった!呪いのビデオ85(ネタバレあり)

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ほんとにあった!呪いのビデオ85
ほんとにあった!呪いのビデオ85

はじめに

ほんとにあった!呪いのビデオ85のレビューです。

今回は発売日に観ることができたのですが…なんといった良いのか、筆が進まないというか、胸糞というか、そんな感じでした。しかしながら、とても怖い映像もありましたし、驚きの新スタッフも加入します。

神の視点(怖い)

概要

誰もいない(はずの)河原で、ドローンの試運転を兼ねた撮影をする投稿者。上空から木々が鬱蒼とした河原の小道に、こちらに背を向けて歩いている人影を発見する。その男性の服装は黒ずくめで、どうもスーツ姿のようであるが、手には何も持っておらず、多少おぼつかない足取りで歩いている。

興味を抱いた投稿者がドローンでその後を追う。しかし男性は途中で唐突に方向を変え、道を外れて木々の中に姿を消してしまう。日が暮れてきたので、ドローンを回収するため手元の近くに着地させた際に、投稿者の背後に、先ほどの人物と思しき男性がじっと見つめている姿が写り込んだ。先程の男性が歩いていた場所は川を挟んだ対岸であり、こんな短時間に移動できるはずなどないのだが。

感想

今までにない、上空からの視点がとても新鮮に感じました。映像的には、ただ単にスーツ姿の男性が歩いているだけのもので、怖くもなんともないはずなのですが、言いようのない不気味な恐怖が押し寄せてきます。タイトルの「神の視点」とはよく言ったもので、秀逸なものだと思います。

シリーズ監視カメラ・簡易宿泊所(少し怖い)

概要

投稿者が父親の遺品整理で発見した映像。簡易宿泊所の室内の監視映像で、10年ほど前の古いものである。この部屋では不可解な現象が多発し、利用客から苦情が絶えなかったそうで、当時の経営者であった投稿者の父親が存命中、常連の客に了解を取った上で撮影したものである。

宿泊者がテレビを見ながら寝落ちしてしまう。しばらくするとノイズと共にテレビが激しく明滅し、電源が切れてしまう。すると、宿泊者の枕元の壁に、彼を覗き込むような黒い影が姿を現し、顔に近づくと消えてしまう。

この建物は老朽化により営業を終了し、現在は売りに出しているという。

感想

宿泊者が寝落ちするとテレビは放送が終わってしまったのか、終始ピーという音が鳴り続いています。これがテレビが発している音なのか、効果音なのか判別がつきません。テレビが明滅し始めると、まず薄い人影らしきものが左側に現れます。ブチっとテレビが消えると、急にその人影は宿泊者を覗き込むように近づきます。この時に「ジャーン!!」と効果音が鳴り響くため、ちょっとびっくりします。

覗き込む人影は、頭の後頭部が欠損しているのか、奇妙な形のシルエットになっているのが少し怖いですね。

それにしても父親の遺品整理で発見した映像なのに、常連の客に了解を取った上で撮影したとかの事情が、よくわかりましたね。メモでも添付されていたのでしょうか、それとも生前に事情を聞いていたのでしょうか?

Propagation 前編(怖い)

概要

製作委員会に2本の映像が別々に送られてきた。調べが進むにつれ、別々の映像と思われていた2本はある人物につながり、関連性があることがわかった。

夢遊病(少し怖い)

投稿者(三宅加奈子さん)の友人の女性が、夜寝ていても疲れが取れないと訴えていたので、所有していたビデオカメラで就寝時の様子を撮影してみることにした。

一日目

就寝中に、突然起き上がり、部屋中を一定の速度で3時間以上ぐるぐる歩き回る。

二日目

就寝中に、突然左腕をとても素早く垂直にあげ、ゆっくり元に戻す。これを延々と3時間以上繰り返す。

三日目

就寝中に、突然電話が鳴り、ベッドが激しく揺れ出す。寝ている友人は体をえび反りのようにのけぞらせる動作を繰り返す。何故かカーテンが少し空いている。

四日目

最初から三日目よりカーテンが空いている。突然窓が開き、何者かが入ってきたようにカーテンが揺れ動く。友人はむくりと起き上がり、ベッドの傍らに体育座りをすると、まるでそこに人がいるように「うふふ、うふふ」と笑いはじめる。

投稿者に友人とその部屋への取材を申し込むが、彼女は役者をやっており、現在撮影で不在であるとのことであった。

ワークショップ(胸糞)

とある役者のワークショップの光景。演技を指導する講師が参加者を強く叱責する際、ドアを激しく叩く音が鳴り響く。講師が叫びながらドアの様子を見に行くが、誰もいなかったようだ。二度目の指導で講師の手や足が出ると、部屋の照明が明滅し、3度目の指導で、参加者の1人を投げ飛ばし、蹴りが入る。4度目の指導で、気違い染みた講師の叫びで演技が中断、カメラを止め(止めたふり)に行って戻ってきた投稿者を何故か投げ飛ばし、蹴りを入れ、並んでいる男優全員に手を出す。すると、再びドアを激しく叩く音、参加者の女性陣は怯えたような小さな悲鳴をあげ、さしもの講師も後ずさりしてうろたえている様子。

本来は、芝居ではない指導の部分はカメラを止めるように、講師から指示があったのだが、投稿者の成瀬和己さんは、このワークショップで頻発する不可解な事象を記録するために、この時はあえて指示に従わなかったようだ。彼によるとドアの外や周りを確認しても誰もいないので、いたずらとは思えないそうである。

演出捕・知花はるは、この講師の指導方針に違和感を表明するとともに、ワークショップの会場の取材を進言するが、監督のKANEDA氏は講師に対しても、現場の取材に関しても何故か消極的であった。結局、現場を取材するが、現象の原因に関する手掛かりは得られない。この映像の講師である宮坂健太郎氏については、指導にのめり込むあまり、常軌を逸した行動に出ることもあるが、芝居に対する情熱には一定の評価があるようであった。

そんな折、三宅さんの友人、今井美香さんが家に戻ってきたとの報を受け、取材に赴く。今井さんは、地方での撮影の宿泊先でも、夜中に同様な奇行を繰り返していたようで、同室の人物に指摘されたそうだ。また、やたらと恐ろしい夢を見るとも語る。今井さん自身には現象に対する心当たりはないが、今井さんの友人、大橋彩香さんが最近亡くなっている事実を聞かされる。

感想

情報量が多くてげんなりしました(笑)。この時点では明かされませんが、自殺した大橋彩香さんがあのワークショップの講師と何か関係がありそうですよね。

まず最初の映像ですが、霊の姿が映っているというわけではなく、ただ寝間着姿の女性が奇行を繰り返しているだけですので、まったく怖くはないと言えるかもしれません。ただ、二日目の左腕を「びしっぃ!」と上げる動作だけは、鬼気迫っていてちょっと怖く感じました。ほんと尋常でなく「びしっぃ!」と上げるんですよ。

次の俳優のワークショップの映像ですが、「どんどんどん!」というドアを叩く音は、それなりに鬼気迫っていて怖いものです。ただ、講師のパワハラっぷりへの嫌悪感が、恐怖を感じるよりも先に立ってしまいます。それにしても、暴力を振るうときだけビデオ止めさせるとか、卑怯ですよね、この男。

あと気がついた点としては、前巻、前々巻と妙にキャラが立って存在感のあった田中さんが、なんとスタッフ入りしていたことに驚きを隠せません。おもわず「田中さんだ!!」と叫んでしまいました。しかもなんか芸名作っているし、「田中勝改め、松尾みのる」って(笑)。

12月2日追記
よく考えたら田中さん、登場時は一般の人で仮名だったわけですから、名前変わってもおかしくはないですね。

また、今井さんの友人の名前が「大橋彩香」さんというのにも笑ってしまいました(笑っちゃいけないんですが)。アニメファンならわかりますが、同姓同名の声優さんがいるのですよ(愛称:へごちん)。おもわず「へごちん?!」とつぶやいてしまいました。

手筒花火(めっちゃ怖い)

概要

とある地方の伝統行事である手筒花火。激しく燃え盛る花火を、男衆が抱え込み、打ち上げて神社に奉納する。花火が激しく爆発する瞬間、その爆発炎の中に苦悩の表情を見せた、巨大で恐ろしげな顔が浮かび上がった。映像で花火を抱える男性は、ひどい火傷を負ってしまう。この男性は実の妹を虐待し、精神を病んでしまった彼女を、自殺に追い込んでしまったことがあるそうである。

感想

シチュエーション自体はよくあるものです。炎の中に浮かび上がる顔とかのエピソードは、本呪でも何回かあったと思います。でもこの映像の他と一線を画す点は、この顔がアニメーションのように動いていることです。悶え苦しむ様子が見てとれ、その表情も凄まじく怖いと感じました。夜1人で見れません。

浮かび上がる姿はほんの一瞬ですが、スロー再生してみてください。超怖いですから。
いやほんとに。

監視者(かなり怖い)

概要

若い男女5人組一行。物好きにも深夜、今はもう誰いない廃村に探検に出かける。彼らは建物が朽ち果てた作業場のような場所に踏み込む。恐怖を感じた女性達が戻るように促すが、男性陣はかまわず先に進んでしまう。

すると突然「おい!」という中年男性の声が闇夜にこだまする。恐れおののいた一行はパニックになり、逃げ惑う。急いで車に逃げる際に、気配を感じたカメラが後ろを振り向くと、白いつなぎの作業着を着ている人物が、背後に迫っていた。その姿には首がないように見える。車にたどり着いた一行は後ろを確認するが、もう追ってきていないようであった。しかし、カメラにはテールランプに真っ赤に照らされた、先程の人物がはっきり写っていた。やはり首は写っていない。

感想

誰もいないと思っていたのに突然「おい!」と声をかけられたら、それが生身の人間であったとしてもかなり怖いですよね。この映像も、登場する人物たちの、驚き逃げ惑う様子がリアルで臨場感があり、言いようのない恐怖が醸し出されます。一瞬、幽霊や怪異の類ではなく、普通の人間なのかとも思いましたが、人っ子一人いない深夜の廃村に、なんの明かりもなくそこにいるの不自然です。

七夕(何もそんなところに)

概要

映像関係の仕事をしている投稿者が、幼稚園に通う我が子の七夕イベントの様子を記録した映像。園児たちがお遊戯のために並んでる光景で、不可解なものが記録されてしまった。園児たちの奥にある棚に、人の頭のような者が写り込んでいるのだ。投稿者の妻は、この幼稚園の近所に住んでいた男性に似ていると話す。この男性は毎朝園児たちに挨拶をかけてくれていたが、この映像が撮られる数ヶ月前に交通事故で亡くなってしまったそうである。園児たちを慕うあまり、ここに現れたとでも言うのであろうか。

感想

プロだけに映像に手慣れた感があり、とても見やすく仕上がっています。ただ、園児たちがお庭に出てくるところから、次のカットは上からの俯瞰に切り替わるとか、相当走り回っていますねお父さん(笑)。

写り込んだ顔なんですが、クリストファー・リー演じる「吸血鬼ドラキュラ (1958年の映画)」みたいな顔で、とても園児たちを慕う優しいおじさんの顔には見えません。誰かが棚にパーティーグッズのドラキュラのマスクを置き忘れたとか?。

いや、小さな園児たちにはちょっと怖すぎますね。

Propagation 後編(やっぱり胸糞)

概要

自殺した大橋さんも実は役者であり、なんと、あのワークショップに参加していたというではないか。さらにあの講師、宮坂氏と男女の関係に陥ってしまい、彼の子を身ごもった挙句中絶するように迫られ、自殺していたというのだ。今井さんも大橋さんに誘われて、当初このワークショップに参加したことがあるそうだが、すぐに辞めてしまった。だが、大橋さんは熱心に通っていたそうである。彼女は堕胎後、酒浸りになってしまったという。今井さんによると、その頃から大橋さんとは疎遠になってしまい、詳しい事情はわからないらしい。

ワークショップを主催していた人物に取材するも、「責任は感じています」(口だけ)。要するに「俺しらね」。

現場に今井さんと共に再度訪れると、彼女は違和感を訴え、しばらくした後に倒れこんでしまう。

後にワークショップの投稿者である成瀬さんから、生前の大橋さんがこのワークショップに参加している時の映像が提供された。講師の宮坂は相変わらずのパワハラっぷりで、大橋さんを蹴り飛ばしたり、殴ったりで、とうとう彼女は倒れこんでしまう。

新演出捕の田中さん…じゃなかった、松尾みのる氏はこの映像から、取材時に今井さんが倒れこんだ場所と、大橋さんが蹴り倒された場所の一致を発見する。

ついにこのクソ講師、宮坂へのインタビューを敢行するが、こいつは、大橋さんの件は残念、厳しい指導は愛情だったとか抜かしやがった。

続く

感想

胸糞以外の何物でもなく、ムカついて仕方がない。見るのが苦痛でした。映像は宮坂の大橋さんへのパワハラの様子だけで、怖い要素はありません。これが本当の話なら大問題ですが、たぶんフェイクなんでしょう。主催者や宮坂氏へのインタビューをみても、その言動がみょーに芝居がかっていたように感じましたから。だから、僕がこれだけムカついたということは、皮肉にもこの2人、なかなかの演技力であることが証明されてしまいました(笑)。

感想まとめ

というわけで、メインエピソードはムカムカして筆が進みませんでした。

でも、「神の視点」、「手筒花火」、「監視者」といった、かなりの恐怖映像の存在に救われます。

メインエピソードはインタビューの時間が長く、それでいて映像自体はそれほど怖くないので、冗長な印象を受けました。こんなペースでこの巻で終わるのかいなと心配していたら、まさかの続き物。次巻は1月8日リリースだそうですから、どのように決着するのか、楽しみに待ちましょう。

ちなみにメインエピソードのタイトル「Propagation」の意味は「伝搬(でんぱん)」だそうです。「呪いは伝搬していく」という感じですかね。

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