ほんとにあった!呪いのビデオ45(ネタバレあり)

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ほんとにあった!呪いのビデオ45
ほんとにあった!呪いのビデオ45

はじめに

「ほんとにあった!呪いのビデオ45」です。

この巻より本編が始まる前の、株式会社ブロードウエイのオープニングタイトルが、HD対応のシンプルなものにリニューアルされました。センスは格段に上がりましたが、ちょっとあっさりしすぎて寂しい気もします。

ところでみなさんご存知でしたか?それまでの地球の周りをロケットが回る、安っぽいCGのオープニング。あのロケットにちゃんとブロードウエイのロゴが描かれていたことを。

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ほんとにあった!呪いのビデオ44より

以前、たまたま一時停止したら気がつきました。激しくどうでもいいことですね。失礼しました。

さて、この巻には以前私がまとめた「私的ベスト10」の第7位くらい(明確に順位は付けてなかった)に輝く、超恐怖エピソード「首の家」が収められています。

逢魔時の怪(少し怖い)

概要

季節外れの海水浴場で撮影された映像。若いカップルの男性が女性を撮影。夕暮れ時になり、恋人を追うカメラが手前に立ち尽くす別の女性を捉える。周りが茜色に染まった海岸で、シルエット気味に写り込んだ女性は何やらつぶやいている。異様な光景に思わずそのままアングルを固定する撮影者。するとその女性の頭がまるで切断されたようにゴロンと転がり落ちてしまい、首無しになってしまう。撮影者は驚いた声をあげ、肉眼で確かめるべくカメラを伏せてしまう。その後、再びカメラであたりを探るが、その女の姿はもうどこにもなかった。

感想

綺麗な夕日にシルエットになった恋人を追っていたら、めっちゃ手前に不気味な女が立っているのですからこれは怖い。バックに終始太鼓みたいな音が流れているのですが、これは海の家から流れるBGMなのでしょうか?メロディが全然わからないため、そうではない気もして一層気味が悪い感じがします。また、海岸に犬を連れた人がいるのですが、首が落ちた瞬間に、その犬もきゃんきゃん吠えまくるので、目に見えない何かがあったのではないか、という気にさせられます。フェイクだとしたらなかなか芸の細かい演出です。

とは言っても首無しになったところに、なんかでっかい襟みたいな出っ張りがシルエットではっきり見えるんですよね。この女の着ていたふわふわの白っぽいワンピースにそんな襟は無さそうなんですよ。これは落ちる頭を支える台座みたいなものなのでは、という疑惑も感じます。

ですが、雰囲気がばっちりでそれなりに怖い映像だと思います。

1月18日追記
>肉眼で確かめるべくカメラを伏せてしまい、映像は終わる。
と書いてしまいましたがが、その後、撮影者はカメラであたりを探っていました(修正済)。

ブランコ(少し怖い)

概要

投稿者は専門学校の同級生である若者グループで、学校で囁かれている近所の公園にカメラを設置する。その公園では誰もいないのにもかかわらず、ひとりでにブランコが揺れ始めるという。交代でそのブランコを監視していると、噂の通り静かに揺れ始める。思わず駆け寄る投稿者達。その後映像を確認すると、揺れているブランコがしっかり記録されていたが、駆け寄る友人を、見上げるように立ち尽くす幼い少女も写り込んでいた。その少女はカメラの方を見つめるが、投稿者の影に見切れると次の瞬間に消えてしまっていた。少女に見つめられたその友人はその後、鬱病にかかってしまい、入院してしまった。また、その友人が何者かの鳴き声に気が付き、後ろを振り返る様子も記録されていた。その少女に魅入られてしまったのだろうか。

感想

ばっちり写っていますし、こちらを向くのがちょっと怖いですね。鳴き声(僕には子供がはしゃいでいる声に聞こえました)に反応する友人の仕草が自然でリアルです。ですがこの友人が鬱病で入院とかはありがちすぎますが。

秋祭り(少し怖い)

概要

秋祭りを見物するカップル。2人は救急車が病人を搬送する場面に出くわしてしまう。その様子を撮影した映像は、彼女の後ろに俯いた和服姿の老婆と思しき姿を捉えてしまう。次の場面で、彼女の顔にその老婆の顔がまるで同化したように写り込む。

感想

あからさまに合成くさくて怖くはないです。老婆の表情はちょっと怖かったかな。

鬼子母神(怖くない)

概要

演出補・川居は「ほんとにあった!呪いのビデオ」制作委員会に蓄積されているデータベースの整理を行っていた。すると、データベースに記載された内容と食い違っている映像を発見する。その映像は赤いモヤが写り込んだものと記載されているが、確認すると少女の姿がはっきりと写り込んでいるというのだ。当時のスタッフ、長田に確認してもらうと、確かに投稿時は赤いモヤだけで少女は写り込んでいなかったと証言。差出人も説明もなかったので詳細は不明であった。気になったスタッフは消印を頼りに付近の公園を特定し、現場に赴いた。そこでの聞き込みで、その公園では幽霊が出るとの噂があることがわかる。

感想

長田さんはとても久しぶりで懐かしい感じがしました。あれだけの心霊映像に囲まれよくぞご無事でって感じ。「ほんとにあった!呪いのビデオ32」で、過去のスタッフが行方不明とか再起不能とか自殺したとか言っていたので、ちょっとは心配になりますよ。

シリーズ監視カメラ・セレクトショップ(少し怖い)

概要

とあるセレクトショップに設置された監視カメラ。カメラ手前の姿見に女性の下半身が横切る。しばらくすると、アクセサリーなどが置いてあるスタンドミラーに人影が写る。この人影はこちらを振り返り、こちら(監視カメラ)を見つめる。

感想

少しだけ怖いです。姿見を横切るだけだと思っていたので、ちょっとだけ驚きました。「こちらを振り向き笑う」とのナレーションですが、僕には笑っているようには見えませんでした。

お別れ会の練習(少し怖い)

概要

とある小学校の生徒達が、何やらお別れ会の練習をしている。担任の教師が転任してしまうのため、その練習をしているのだ。練習の過程の映像に不意に遺影のようなものがインサートされ、数秒後に元に戻る。遺影の顔は、その時に転任した教師に似ており、遺影の写真であるにもかかわらず、何かつぶやいているように見える。この教師は転任後数年でなくなってしまったとの知らせを、投稿者は受け取ったそうである。制作委員会の調べによると、この教師の死因は自殺で、転任先の生徒と折り合いが悪く、ノイローゼになってしまったことが原因らしいと判明した。

感想

まず写り込んだ遺影なのですがかなりボケているのが、プライバシーに配慮したものなのか、最初からボケていたのかエピソード内で言及されていないのでちょとモヤっとします。おそらく後者なのでしょう。表情は読み取れませんが、何か口をパクパクさせているのはちょっと気持ち悪いですね。

茅の輪くぐり(怖くない)

概要

投稿者が旅行の際に、たまたま訪れた神社で茅の輪くぐりに参加する。カメラが茅の輪を捉えた一瞬の映像に、不気味な手が写り込んでいた。

感想

手が写り込んでいました。それだけ。

首の家(めちゃ怖い)

概要

以前レビューしたものを再レビューしました。

ほんとにあった! 呪いのビデオ 私的BEST10(ネタバレあり)
はじめに 本当にあった呪いのビデオですが、過去の作品でもぜひ見ていただきたい映像は多々あります。しかしながら、2018年9月現在、78巻もありますので、その全てをレビューするのは骨が折れます。そこで、過去に観た印象深い作品、恐い作品10選...

投稿者は近くの峠を走っていた際に廃墟を見つけ、ずっと気になっていた。彼は肝試しにちょうど良いとばかりに、友人達を誘い、改めてこの廃墟を探検する。投稿者の他、男性1人と女性1人の計3人で訪れた廃墟であったが、つい最近まで人がいたように調度品がそのままだったり、意味不明な落書きが壁一面にあったりで、予想以上の不気味な雰囲気に呑まれ、怖気付いた女性はしきりに「帰ろうよ」と訴え続ける。だが、能天気なもう1人の友人は写真を撮りまくり、テンションが高めで、投稿者にたしなめられる一幕もある。

撮影していた投稿者は、部屋の一角に人の頭部が積み上げられている場所を発見し、驚きの声を上げる。それがマネキン人形の頭と解ると、興味本位からそれに近づいて行く。他の2人もそれを認め、近づいている様子である。すると突然、人形と人形の隙間に人の顔が現れ、こちらをギロッと睨みつけるではないか。一行はパニックになって逃げ惑うが、先ほどテンションが高かった男性が真っ先に逃げて扉を閉めてしまい、残された2人は開けるように絶叫する。

この一行は廃墟からの帰り道、車のブレーキが効かなくなってしまい、サイドブレーキの使用で間一髪、難を逃れたそうである。

感想

以前にもレビューした通り、このエピソードは本呪で1〜2位を争う程の、とても怖いものなので、覚悟してご覧ください。

以前のレビューでは「マネキンだと思っていた顔が…」とか書きましたが、今回改めて見ると、マネキンの顔が人間だったのではなく、顔が現れる隙間に床の畳が見えていました。この部分が一瞬見切れて、再び戻ると顔があるというものです。顔がギロッとこちらを向く瞬間は、かなりドキッとします。

カメラがぶれぶれで映像には写っていませんが、一番テンションの高かった男性が一目散に逃げてしまい、部屋の扉を閉めてしまうのが可笑しかったです。でも残された方はたまったものでありません。「あけろぅ!あけろぅ!!」と絶叫する声に、置き去りにされた気持ちの一端を味わうことができます。逃げ去った彼は、扉を開けにすぐ戻ってきたようですが、「なんだよ!」「いきなり閉めんなよ!」と投稿者はブチ切れていました。気持ち分かるわぁ。こんなやりとりが臨場感があり、怖さが引き立ちます。

この廃墟は静岡県にある「日本BE研究所」という施設で、廃墟の建物は今でも現存するようです。どんな施設かというと企業研修型の自己啓発セミナーみたいなことをやっていたらしいですね。映像の中でマネキンが積み上げられていたところは和室っぽいのに、先にトンズラこいた男性が「扉を閉めた」って書きましたが、「和室なのに扉?」とか思いますよね。実はこの部屋は、建物の中央に位置し、窓も無く、鉄製の扉あって、ここに何日も閉じ込められて修行する、みたいな研修もあったそうですよ。そっちも怖いですね。

この場所を探検した勇者達の映像は、Youtubeにたくさん上がっているので、気が向いたら見てみると良いでしょう。

続・鬼子母神(少し怖い)

概要

スタッフは公園の噂を語ってくれた主婦にインタビューを行い、この噂について詳しく聴きだす。

その噂とは、公園付近で誰もいないのに足音が聞こえ、振り向くと女の子の幽霊がいるというものであった。そしてさらにその女の子について、別の噂がまことしやかに語られているということであった。それは近所に住むみずきちゃんと言う女の子が、自宅の階段から転落して事故死したが、それは虐待ではないかというもの。みずきちゃんはその家の実子ではなく里子であるということ、同じ保育園の母親からその子の腕に叩かれたような痣があったというもので、公園の幽霊はその女の子ではないかというものであった。

スタッフが調べたところ、3歳の女の子が近所で亡くなったのは事実であったが、警察は事故死と判断したようだ。

ここで問題の映像に川居が発見したものとは別の箇所で女の子が写っていることがわかる。それは映像に映る男女が例の公園で花火を始める前で、路上にしゃがみこんでいる女の子の姿であった。さらに、菊池は妙なことを言い出す。これは幽霊などではなく、生前のみづきちゃん本人なのではという見解である。その根拠は映像が送られてきた封筒に押されている消印であった。その日付がみずきちゃんが亡くなった4日前なのだ。つまりこの映像が撮られていた頃には、まだこの子は存命だったということになる。

3歳の幼い子が夜中に1人で出歩くことは不自然ではないかとの岩澤の指摘に、菊池は「僕も子供がいるのでわかる」、「3歳にもなれば自我は十分発達し、1人で出歩くことは可能」、「虐待から逃れてきたと考えれば、十分可能性はある」との答えに、岩澤は頷くだけであった。

ここで問題の映像の冒頭部分のみ紹介される。若い男女が公園に到着したところで、背後の路上に確かに女の子がしゃがんでいることが確認できる。

そして、川居と菊池がスタッフルームで意見を戦わせていた。この里親に直接取材すべきとの川居の意見に、菊池はこの件については話してもらえない可能性が高いこと、以前の取材でもトラブルがあったこと、捜査権のない我々にはこれ以上の調査はできないこと、あくまでも心霊現象を探るという趣旨からは逸脱していることから、突撃取材には反対の立場であった。川居はそれでも取材によってわかることがあるかもしれない、と譲らない。岩澤は折衷案として、直接ではなく、まずは電話で反応を見ながら慎重に取材する、という方針をジャッジして双方は納得する。

後日、川居は電話で取材を行うが、あまりにもストレートに虐待を指摘するので、先方は怒って電話を切ってしまう。岩澤はもっと慎重に行うべきだと川居を叱責する。

ここで問題の映像が紹介される。花火を楽しむ女性の背後に幼い少女がはっきり写っている。

制作委員会はこの映像をみずきちゃんの里親に送ることにする。生前の彼女の最後の姿かもしれないからだ。これを見て何かを感じ取ってくれることがあるかもしれないと願って…

感想

川居さんの妙な正義感にスイッチが入ってしまったのか、ちょっと無謀ですね。だって根拠が全部噂話で証拠も何もないわけですから。気持ちはわかるけど立場的にどうしようもない。菊池が言う通り、これは警察かジャーナリストの仕事でしょう。根拠がスピリチュアルじゃどちらも公的に動くことはないと思います。

エピソードの最後でスタッフはみずきちゃんは自殺したのではという推論が出ますが、なんで?と思いました。自殺できるのか?3歳児が?

それにしても菊池にそんな大きな子供(少なくとも3歳以上)がいたということに驚きました。失踪していた時は彼女と同棲してた、とか言ってたのに、結婚してないのにもう子供がいたんだ!

写り込んだみずきちゃんと思しき少女ですが、これもばっちり写っています。あまりにもはっきり写りすぎて、後ろに本当に子供がいたとしか思えない。でも写り方がちょっと変なんですよ、首がないように見えるんです。いや、首と言っても頭ではなくて、胴体と頭を結んでいるあの部分です。ここが見えないので、胴体から頭が離れて浮かんでいるようにも見えます。また、左目付近に何か黒い影がかかっているようにも見えてちょっと不気味です。

感想まとめ

何と言っても「首の家」につきます。これだけでもこの巻を観る価値あり。その他では「逢魔時の怪」と「お別れ会の練習」が印象に残りました。メインエピソードは疑惑に対する根拠が希薄で、ちょっと無理があると思いましたね。

幼い頃に誘拐事件に巻き込まれ、同棲していた彼女との間に子供までいるのに1年間以上失踪し、生死をかけた呪いから生還した男、菊池宣秀。彼の伝説に、また新たな1ページが加えられました(笑)。

コメント

  1. みっつ より:

    『逢魔時の怪』は、公式がサンプルとしてアップしているため今でもYouTubeで観られる数少ないほん呪作品ですが
    私はクラシック音楽が好きなんですが、アルカンという作曲家の作品に〈波打ち際の狂女の歌〉と題されたピアノ曲がありまして
    ものすごく暗い曲なんですが、一曲を通じて超低音でずっと刻まれるリズムが、この映像でかすかに聞こえる太鼓のような音と共通しています。
    そして波打ち際で何やら口を動かしている異様な姿の女。もしもこのエピソードが作られたものであれば、スタッフの中に『波打ち際の狂女の歌』を知っている人がいたのでは…と思えます。いずれにしろ好きなエピソードです。

  2. itton より:

    「波打ち際の狂女の歌」、YouTubeで聞きました。

    >この映像でかすかに聞こえる太鼓のような音と共通しています。

    本当だ!

    びっくりです。よく聞けば異なるんですけど、リズム的によく似ている感じがします。首が落ちるときにこの太鼓みたいな音もぽこぽこ早くなるんですが、この曲も狂気じみたように早くなる部分が共通している気がしますね。

    この映像に雰囲気がよく合っていますね。主旋律は綺麗な曲なんですが、聞きながら見たらさらに不安な感じに苛まれそうです。

    そういえば僕のレビュー間違っていましたね。

    >肉眼で確かめるべくカメラを伏せてしまい、映像は終わる。

    と書いちゃっていますが、その後、撮影者はカメラであたりを探っていました。直しておきます。

    • みっつ より:

      >この曲も狂気じみたように早くなる部分が共通している

      なるほど、その演奏で聴きましたか。自分が以前から聴きなじんでいた演奏ではその部分の暴力的な加速はなく、作曲者もそのような指示は楽譜に記していないので、ピアニストの気が狂ったかのように聞こえます(笑)。でもよく取り上げられる演奏なので、ほん呪スタッフもその演奏で聴いた(?)のかもしれません。
      この曲は決して有名ではないマニアックな曲で、ほん呪のこのエピソードとそれの両方を知っている人も少ないと思うので、これは自分のとっておきの情報です。楽しんでいただけたようで何よりです。

      • itton より:

        そうだったのですか。Youtubeでは

        ↓こちらと
        https://youtu.be/JHGEHmfqQpc
        ↓こちらを
        https://youtu.be/FtNZLaL5luA

        聴きました。どちらもクライマックス近くで早くなりますが、1番目の方が激しいですね。アルカンさんは楽譜に指示していないという事は、ピアニストのアレンジなのですね。勉強になりました。そして十分楽しめました、ありがとうございます!

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