- はじめに
- 第壱之映像:温泉旅館の夜(怖くない)
- 第弐之映像:チャイムを鳴らすのは誰?(怖くない)
- 第参之映像:肝試し(怖くない)
- 第四之映像:廃墟映画館(怖くない)
- 第五之映像:フリーマーケット(怖くない)
- シリーズ怪奇報告 第六之映像:大人には見えない(怖くない)
- シリーズ怪奇報告 第七之映像:霊の通る道(怖くない)
- 第八之映像:街頭防犯カメラ(怖くない)
- 第九之映像:電車からの風景(怖くない)
- 第十之映像:航空イベント(怖くない)
- 第十壱之映像:添付された呪(怖くない)
- 第十弐之映像:御神輿の傍(少し怖い)
- シリーズ怪奇報告 第十参之映像:留守番電話の怪(ほんのちょっと怖い)
- シリーズ怪奇報告 第十弐四映像:血塗られた人形(怖くない)
- シリーズ怪奇報告 第十五之映像:線路に飛び込むもの(怖くない)
- 第十六之映像:幼稚園運動会の怪(怖くない)
- 第十七之映像:盗撮コスプレイヤー(ほんの少し怖い)
- 第十八之映像:生霊の声が聞こえる(怖くない)
- 第十九之映像:少年蹴球(少し怖い)
- 最終之映像:砂嵐(少し怖い)
- 感想まとめ
はじめに
「ほんとにあった!呪いのビデオ 戦慄投稿BEST20」のレビューです。どこのレビューを見てもおしなべて評価がとても低い、というより酷評されていますが、実際どうでしょうか。
第壱之映像:温泉旅館の夜(怖くない)
概要
旅館で枕投げしてたら窓に白い影が…
感想
何が写っているのかわかりません。
第弐之映像:チャイムを鳴らすのは誰?(怖くない)
概要
ピンポンダッシュされるので監視カメラをつけたら、なんか写った。
感想
外廊下に誰もいないのにチャイムが鳴り、床に白い影が蠢いて消えていきます。興味深い映像ですが怖いと言ったものではありません。
第参之映像:肝試し(怖くない)
概要
墓場に肝試しに行ったら、墓石になんか写った。
感想
確かに墓石に白いものがシュッと横切ります。顔には見えません。
第四之映像:廃墟映画館(怖くない)
概要
古い映画館に探検に行ったら、スクリーンに男の顔が。
感想
ライト持ったやつ下手すぎ。カメラに明かりを向けてどうする。カメラが向いている方向に向けるんだよ。で、スクリーンの顔はよくわかりません。
第五之映像:フリーマーケット(怖くない)
概要
フリーマーケットの様子を何気に撮っていたら、おっさんの後ろに霊の姿が…
感想
全然わかりません。
シリーズ怪奇報告 第六之映像:大人には見えない(怖くない)
概要
相談者である母親が自分の娘が最近見えない誰かと会話したり、遊んでいるように見えると言う。娘に問いただしても曖昧な返事をするばかりで、心配になった母親は、娘がどこかに消えてしまうのではといった漠然とした不安を抱えていた。心配する彼女は娘が見えない何者かとあそんでいる様子を撮影するが娘以外は何も写ってはいない。
取材班は、少女が見えない誰か遊んでいる現場でインタビューするが、「誰かと遊んでいるの?」と言う問いに彼女は「うん」と答えるだけであった。その後投稿者の夫、映像に娘のものではない、他の子供たちのものでもない、別の声が聞こえると言う。
感想
この巻では特にこれといった映像の投稿の無い、単なる心霊相談の場合を「シリーズ怪奇報告」と銘打って、取り上げているようです。
映像は少女が一人遊びをしているだけのもので、声も聞こえません。
シリーズ怪奇報告 第七之映像:霊の通る道(怖くない)
概要
雑居ビルで警備員を務めていた投稿者は、ビルの階段付近で水が滴り落ちているのを発見した。この場所は水道管が通っているわけでもなく不思議である。取材班が設置した定点カメラには水が滴り落ちる音が記録された。
感想
これ「ほん呪製作委員会」がつい最近まで入居していた、駒形の公徳ビルじゃないすか?
第八之映像:街頭防犯カメラ(怖くない)
概要
街頭監視カメラ。写っている通行人の女性の首が一瞬消える。
感想
スロー映像だとずいぶん長い間首が消えているように見えますが、ほんの一瞬です。4分割の上、画質が非常に悪いので、ちょっとくらい映像におかしな点があっても不思議じゃないような気がします。
第九之映像:電車からの風景(怖くない)
概要
ゆりかもめの先頭の席をゲット!。前面展望を楽しんでいたら、駅のガラス窓に人の顔が。
感想
やっと人の顔だと認識できるエピソードです。でも薄いし、超拡大してスローにしないとわかりません。
第十之映像:航空イベント(怖くない)
概要
航空ショーで地上展示されていたT-4練習機のノーズに人の顔が。
感想
この辺りでうんざりしてきます。「まだ半分以上もあるのかよ」と。
で、確かに何か横切りますがなんだかわかりません。
第十壱之映像:添付された呪(怖くない)
概要
差出人不明のメールに画像が添付されていた。題名も何もない。アドレスはフリーメール(Webメール)であった。
投稿者に話を聞くと、その画像は誰もいない自分の部屋の写真であった。だが、その写真のアングルに位置にカメラがあったら気が付かないはずがない。投稿者は「わけがわからない」とこぼす。
さらに取材時の映像とその添付メールが撮影された日時が全く同じであることが後に判明する。テーブルにカレンダー付きのデジタル時計が置かれていたからである。いったいこれはどのような意味があるのか。
感想
これが本当なら非常に興味深い現象ですが、わざわざカレンダー付きのデジタル時計が置かれていたのが、とてもあやしいです。
第十弐之映像:御神輿の傍(少し怖い)
概要
三社祭のお神輿のそばに人の顔。
感想
これ通常再生では非常にわかりにくいです。ただ、スロー再生では割とはっきり写っています。顔がよく判らないのですが、瞬きみたいな動きも確認できて非常に不気味。なんか邪悪な感じがします。やっと怖い映像が出てきました。
シリーズ怪奇報告 第十参之映像:留守番電話の怪(ほんのちょっと怖い)
概要
友達と電話してたら女の声がする。お互いに「女連れ込んでいるな」と言い合っていたが、そんな事実はなかった。後日留守電に吹き込まれたその友人の留守電に女の声が入っていた。
感想
「いっひひひひひ…」と言う声はちょっと不気味でした。
シリーズ怪奇報告 第十弐四映像:血塗られた人形(怖くない)
概要
左腕を事故でなくしたら、可愛がっていた人形の右腕が血に染まった。
感想
上記の通りです。まるで舞台や映画用の血糊を塗ったくった感じです。鮮やかな赤で、明らかに本物の血ではありません。現象が本当のことならかなり不気味ですね。
シリーズ怪奇報告 第十五之映像:線路に飛び込むもの(怖くない)
概要
相談者は車掌が戸締めを確認するカメラのモニターを見ていると、ホームから電車に人が飛び込んだように見えた。だが、実際には飛び込んだ人などいなかったという。彼女に話を聞くと、それを見た直後から悪夢を見るようになり、不安を感じてノイローゼ気味になってしまったという。スタッフが撮影した取材時の映像にも電車に飛び込む影が写り込んだ。
感想
全っっっっったくわかりません。
どうでもいいですが、この取材時の時だけレポーターの小出ミカさん、メガネかけていません。
第十六之映像:幼稚園運動会の怪(怖くない)
概要
幼稚園の運動会の様子。園児の足を掴む手が。
感想
合成にしか見えません。
第十七之映像:盗撮コスプレイヤー(ほんの少し怖い)
概要
レイヤーさんを盗撮しようとカバンにカメラを仕込んだ投稿者。ターゲットのレイヤーさんに近づき、他の場所を撮影しているふりをしている時、そのデジカメの液晶モニターに人の顔。
投稿者はこの顔はレイヤーさんの守護霊ではないかと感じ、反省して以後盗撮をしないと誓う。
感想
これ題名がいただけませんね。レイヤーさんが盗撮してるみたいじゃないですか。
さて映像ですが、盗撮といってもスカートの下から下着を撮るといった、不届きな映像はありませんのでご安心を。てっきり仕込んだカメラの画角に現れるのかと思ったら、まさかのデジカメ液晶モニターに現れます。「ヒュッ」と出て「ヒュッ」と消えるのでちょっとびっくり。
第十八之映像:生霊の声が聞こえる(怖くない)
概要
投稿者・金山さんは住んでいる部屋でラップ音に悩まされていた。そこで原因を確かめるため友人からビデオカメラを借りて撮影することにした。するとそこにはラップ音だけではなく、女性の声が入っているように聞こえた。それは意外にも知人の女性の声だったと言う。
この女性、I・Kさんに連絡を取り、実際に映像に入り込んだ音声を聞いて見ると、自分の声に聞こえなくも無いとの答え。ただ、彼女と金山さんは高校の同級生というだけで、特別深い関係というわけでもなく、それ以上の接点は何もなかった。試しに映像に入り込んだ音声と同じセリフをその場で呟いてもらうと、その声は映像の声と同じだと金山さんはいう。
ここで映像が紹介される。
真っ暗な部屋の中、あまりに周りが静かなためか、ビデオカメラの「ブーン」という動作音が終始鳴り響いている。すると女性の声で「かなやまさん」と呟く音声が聞こえる。
感想
僕には「かなやまさん」とは聞こえませんでした。「かなーぁん」としか聞こえません。なんかエコーがかかった感じがしますね。I・Kさんと同じ声かと聞かれれば「似ている感じがする」としか答えられないです。さほど怖くも無いですね。
第十九之映像:少年蹴球(少し怖い)
概要
少年たちがサッカーをしている様子。時折ノイズが走り、お世辞にも画質が良いとは言えない。ノイズで画面が黒くなった時、何者かの手がレンズを遮っているように見える。また、今度は画像ノイズで画面が白くなったときに、目の赤い不気味な顔が現れた。
感想
これはちょっと怖いですね。まあちょっとだけですけど。
最終之映像:砂嵐(少し怖い)
概要
投稿者は深夜番組の録画予約の終了時刻の設定を誤り、番組終了後、放送も終わった後の砂嵐が延々と録画されてしまった。この砂嵐に人の顔が写り込んだのだ。
感想
砂嵐の中に全く別の映像(森の中の沼みたいな)が映り込み、その直後目を見開いた不気味な顔が画面いっぱいに出現します。まあまあ怖い顔です。でも見ようによってはフレンチブルドッグにも見えます(笑)。
感想まとめ
まずリプレイ画面で、男性の声で「ぎゃー」、女性の声で「うふふ」という声が入ります(女性の声の「きゃー」の場合もあり)。これが結構うざいです。
さらに全体的に画質が悪いです。特に「フリーマーケット」と「少年蹴球」が酷く、見るに耐えません。もっとも双方とも霊障でこのようになったのかもしれませんが。
とにかく何が写っているのわからないものが多く、怖さはほとんど感じませんでしたね。
そもそも演出云々ではなく、映像のそのもののクオリティが低く、酷評もやむを得ないです。どんな名監督でもお手上げでしょう。なんといった良いか、「ボツ映像の供養」と呼んでも差し支えないかもしれません。日の目を見せてあげたんですよ。金払って観せられた視聴者はたまったものでありませんが。
というわけで、このブログで一般に正規で流通している「ほん呪」シリーズのレビューが全てコンプリートしました(コンビニで買えた書籍扱いのベスト版とかは除く)。
「じゃあ一般に流通していないのがあるのかよ」って話ですが、あるんですよ。といっても別に裏流通というわけではなく、VHSテープでリリースされたものの、なぜかDVD化されずに廃盤になってしまったものがあります。
「ほんとにあった!呪いのビデオ 呪海スペシャル」ってやつなんですけどね。これは私は観ていないのですが、今ちょっと入手困難です。いつか中古を手に入れたらレビューしようと思います。それまでは本当の意味でのコンプリートはまだということです。いつになることやら。
では。
コメント
…とうとう見てしまったのですね。。永倉氏ほか、これまで幾多の先人があれほど「見てはいけない」と忠告しているにもかかわらず(笑)
この『戦慄投稿BEST20』こそが真の「封印映像」なのですよw
Amazonのレビュー、星2つが多いのには心底驚きました!間違えてクリックしちゃったんですかね?
その中に「いわば入門編、初心者向けの作品」とありましたが、逆ですね。よほどのほん呪マニア以外は見るもんじゃない、あれが入門編だったら誰ももうほん呪を見なくなっちゃうし、初心者は「心霊映像なんてこんなもんかよ、なんもわかんね」と興味を閉ざしてしまいます
(私は前にどこかで書いたように、ほん呪の初見は『ヘイヘイヘイ!』で紹介された「セミナーキャンプ」「半面の男」「不気味な女」だったし、自分で初めて借りて観たのは21巻でした。『戦慄投稿』を観たのもかなりはじめの頃ですが、それ以前に前掲の諸作を観ていたおかげで今があります)。
ある立派なほん呪レビューサイトを構えていた所では、この『戦慄投稿』のレビューを最後にぷっつりと更新が途絶えています。ほん呪レビュアーとってそれは最期の鬼門なのかもしれません…。
というわけで、ほん呪レビューほぼコンプリートおめでとうございます!!
☆★☆★ネ兄★☆★☆
>…とうとう見てしまったのですね。
…見てしまいました。ほん呪シリーズ全レビューという建前から、これを無視するわけにもいかず、とは言え、先人のレビューからつまらないことはわかっていたので、ついつい後回しにしていたら、とうとう最後の1本になってしまったのです。
>ほん呪レビュアーとってそれは最期の鬼門なのかもしれません…。
それを考えると最後の1本にしてよかったとも言えます(笑)
>ある立派なほん呪レビューサイトを構えていた所
ひょっとして「ほんとにあった!呪いのビデオ.tokyo」のサイトですかね。ここはいつもわりと甘めの評価だと思うんですが、この「戦慄投稿」だけは、けちょんけちょんでしたね(笑)