ほんとうに映った!監死カメラ4(ネタバレあり)

eye_catch_kanshi_04レビュー

はじめに

「ほんとうに映った!監死カメラ4」のレビューです。オープニングが前巻とあんまり変わらないので、間違えて借りたのかと一瞬思ってしまいました。発売日を見たら前回から1か月後と、続けざまにリリースされていたのですね。主要スタッフも今回は変更が無いようです。

カラオケ(怖くない)

概要

カラオケルームの防犯カメラ。若者グループが楽しんでいる。

カラオケが終わってさあ帰ろうと皆が立ち上がったところ、今までいなかった制服姿の女性が座っており、すぐに消えてしまう。この女性は向かいの鏡には写っていない。

このカラオケでは以前女子高生が服毒自殺した事件があったという。

感想

実際に写ったら、確かに不思議で怖いかもしれませんが、作品としてみた場合、絵的にはただ女子高生が座っているようにしか見えないので、まったく怖くはありません。まあつかみとしてはこんなものでしょう。

この映像は今では珍しくなった、1~2秒ごとに静止画を記録するタイプのものです。僕はこのタイプの映像は嫌いなんですよね、なんかコマ送りを見ていてイライラしませんか?

ただ、このような1~2秒ごとに記録するタイプの監視映像では、以前アメリカかどこかの、廃自動車置き場のカメラに写った女性の幽霊が飛んでいるやつ、あれを思い出します。あの映像はそのコマ送り感が、かえって恐怖を増幅していたように思います。

廃車置き場の監視カメラが捉えた宙を浮く女性の幽霊
街中のありとあらゆるところに設置されている監視カメラ。時として、意図せざるものの姿を捉えてしまうときがあります。オクラハマ州の廃車置き場問題の映像が捉えられたのは、アメリカ・オクラハマ州にある廃車置き場。廃車置き場とは、人身事故、死亡事故な

謎の電波(不気味)

概要

空き部屋と思しき部屋に、眼鏡をかけた男性が一人たたずんでいる。部屋の中をぶつぶつと何かを呟きながら、あっちこっちとウロウロ歩き回って、時折大声で悪態をついており、精神に何らかの異常があるようにも見える。映像全体には色が滲んだような、何とも言えないノイズが混じり、あまり画質は良くない。立ったり座ったり寝転んだりする男、夕方を知らせる地域のメロディが外から流れ込んで、言いようのない寂しげな雰囲気の中、男は「俺の事なめやがって」「死にてえ」などど何度も呟き始める。そしてとうとう脚立を持ち出し、天井にロープをかけて首を吊ってしまう。

この映像を提供してくれたのは、あまりにもテンプレートな「陰キャ」スタイル(チェックのシャツ、薄汚れたブルージーンズ、黒いデカリュック背負ったまま)の大久保さんであった。彼はそこかしこに仕掛けられた、盗撮目的の小型カメラから発信された電波をジャックして楽しむという、あまり大っぴらにはできない趣味があった。そしてたまたま見つけた映像が、先ほどのものである。普段は女性の部屋目当ての彼だったが、なんとなく気になって見続けていたところ男が首を吊ってしまったので、たいそう驚いたらしい。怖くなった彼は警察に届けるでもなく、すぐに見るのをやめてしまったが、半年ほどが経ってやはり気になって確かめたところ、驚くべきことにそこには首を吊ったままの男の姿がいまだに存在したというのだ。そのような長期間に腐敗もせず、遺体が原形をとどめているはずがない。

早速取材班は現地へと赴く。車から大久保さんの機材で探り、あるアパートの付近で電波をキャッチする。そこに今も首を吊ったままの男の姿があるではないか。取材班は電波強度からその部屋を突き止め、不動産会社の社員立会いのもと、部屋の内覧という名目で侵入する。そこはあらかじめ不動産会社社員の言った通りの空き部屋であり、室内はがらんとして何もない。驚くべきことに電波をキャッチしたモニターには未だ首つり遺体が映っている。そこには室内にいるはずの取材班や大久保さん、会社社員の姿もない。

大久保さんがカメラの在りかはエアコン内部であると見当をつけ、中を探ってカメラを発見する。カメラを取り外すと、首つり映像は消えてしまう。やはり映像の発信元はこのカメラだ。だが、元の位置に付け直すと再び首つり遺体の映像が現れる。カメラに細工してあるのか、それとも何かの映像が焼き付いているのであろうか。この部屋には事件や事故などの話はないそうである。不動産会社社員にカメラを調査させてほしいと申し出るも、この件を上に報告する必要があると言って一旦断られてしまう。その時に演出補の渡辺が、何か声のような音をキャッチした。イヤホンでこの声を聴く渡辺は、声がだんだん大きくなっていると報告する。危険と判断した取材班は部屋から退避することになる。残念ながらこの音声は取材映像には記録されていなかった。

魔術堂のKATOR氏に意見を聞くと、人間には物質的な体の他に、精神のみで構成されるアストラル体というものがある。その存在は時間や空間を超越しているため、ひょっとしたらこの部屋の未来を映し出したのかもしれないとの見解。また、隣の部屋の映像かも、とか不動産屋のあの社員怪しくね?とも語る。

あの日以降、映像の電波が発信されることはなくなった。後日この不動産会社に取材を申し込むが、返事はなく、あの社員はすぐに会社を辞めてしまったとのこと。何かを知っているのであろうか。

感想

怖いというか不気味でしたね。仕掛けられたカメラに今現在の状況が写らないというのは新鮮でした。演出補の女性(未だキンタさん以外、顔と名前が一致しませんw)が本気で怖がっているのも臨場感があります。映像そのものはたいして怖くありませんが(気持ちのいいものでもありませんけど)、雰囲気やシチュエーションが怖いですね。

ただKATOR氏へのインタビュー必要ですかね。彼の胡散臭い意見で恐怖が薄れていってしまっているような気がします。なんだよ「アストラル体」って。ちなみに4巻目でやっと気が付いたのですが、KATOR氏のお店、パソコンなどのパーツショップ?(CompuAce)で魔術専用ショップじゃないんですね。その店の一部を間借りして「魔術堂」があるみたいです。じゃあそのパーツショップでケーブルとか買うとKATOR氏がレジを打ってくれるのでしょうか?

ジンクス(笑わせてどうする)

概要

芸事の神様が祭られているという某有名神社の境内。駆け出しのお笑い芸人「閃光花火」2人組が、ご利益にあずかろうと自分たちのネタを披露し撮影している。その中でボケ役の男性、石渡氏がまだボケ切っていないのに突っこまれたような感覚を覚えたという。映像を確認すると、その瞬間に他には誰もいなかったにかかわらず、右肩に添えられたような人間の手が写り込んでいた。

それ以来このボケ役の男性は、右肩付近のほくろから長い毛が1本生えてきて、いままであまりウケなかったライブで明らかにウケはじめ、大盛況になったというのだ。

だが、すぐに悲劇は訪れた。ライブの途中で何を思ったのか突っこみ役の相方、長瀬氏がアドリブで彼のほくろの毛を抜いてしまったのだ。その途端、客席は水を打ったように静まり返ってしまい、それ以来何をやってもウケなくなってしまったそうである。

感想

ネタを披露する映像は、新宿の「花園神社」のようですね。花園神社は商売繁盛、開運出世などのご利益があるそうですが、この2人の後ろにあるお稲荷さんは末社の「威徳稲荷神社」といい、夫婦円満、子授け、縁結びの神様だそうです。芸能に関しては「芸能浅間神社」という末社が別の所にあります。場所間違えてない?

ほくろからの毛は「福毛」「宝毛」といい、縁起が良いとされていることを知らなかったのですかね……と思って調べたら、これらの毛は「ピロンっ」と1本出た長い毛のことで、ほくろは関係ありませんでした。あれ?そうだったっけ?

宝毛 - Wikipedia

でもボケ役の石渡氏の毛が「福毛」「宝毛」であることは間違いなく、毛を抜かなかったらひょっとして今頃、なんて思いましたが、あのネタのつまらなさから考えると……まあ……うん。

ちなみにこのコンビはもう解散しているようです。あの芥川賞作家「又吉直樹」がかつて結成していた「線香花火」というお笑いコンビもあったようですが、当然それとは異なります。お笑いにまったくもって疎い私は、「お笑い 線香花火」での検索結果を見て、10秒くらい混同してしまいました(笑)。

このエピソードの見どころは、ライブで毛を抜かれた直後から本当に静まり返り、退場する際の拍手すらなかった寒いシーンですね。ほんとに観客が沈黙してしまい、私は笑ってしまいました。まあ毛を抜かれる前の爆笑シーンの笑い声はとてもSE臭かったんですけどね。

同じライブに出演していた「銀河と牛」へのインタビューで、「もともとネタがつまらなかったので元に戻っただけ」という発言が妙にツボに入りました(笑)。

事故現場(怖くない)

概要

住宅地の狭い交差点に設置された監視カメラの映像。誰もいない夜道で女性が何者かに怯え、腰が砕けるように倒れこみ、気絶してしまう様子が収められていた。この辺りはひったくりなどが多く、治安が悪いため、近隣の住民の要望でカメラが設置された経緯がある。設置されてから、ここでひったくりを行った少年が車にはねられ即死する事故があった。その際の映像も紹介される。

感想

女性の様子が芝居がかりすぎてリアリティが感じされません。ひったくり犯の事故も、死ぬようなものに見えません。むしろ車との衝撃をうまくかわしたスタントマンのプロの仕事に見えます。

巣喰らう者(怖い)

概要

一人暮らしの投稿者。押し入れにあるものがちょくちょく消えてしまう。こともあろうに布団まで消えてしまうので、不審に思った彼は監視カメラを仕掛ける。この部屋では、かつて同居していた男性がいたが、精神に異常を抱えて実家に帰ってしまっていたという。その男性によればこの部屋で幽霊を見たと語っていたそうである。

仕掛けたカメラには、玄関から入り押し入れに消える、老婆のような人物が写っていた。追っかけ再生でこの様子を見た投稿者はすぐに押し入れを調べるが、なにも怪しいことは発見できなかった。あの老婆は死神のようなもので、押入れの先は霊界というか、異次元のようなものと繋がっているのではないだろうか。そう感じた投稿者は相談に来たのだった。

ここで映像が紹介される。部屋の入り口から老婆と思しき人物が入ってくる。部屋を徘徊した後、ソファ後ろの押し入れに扉を開けて入っていく。しばらくして投稿者が帰宅して映像をチェックしている様子が映し出される。彼は押し入れに入って行く老婆の映像に気がつき、意を決して押入れを開けるが、そこには誰もいない。

取材班は投稿者の部屋に赴き調査を開始。押し入れを調べるが特に変わったところはない。演出補・金田にこの押入れに1人で入ってもらい、1時間ほど様子を見るが霊的なものは何も感じなかったようだ。不動産屋に話を聞くが事件や事故はなかったということであったが、7、8年前にその部屋で孤独死した老人がいたそうだ。このような自然死の場合は、心理的瑕疵物件としての告知義務はないらしい。

スタッフは投稿映像に不可解な部分を見つける。老婆が押入れに姿を消した直後、映像が数分間飛んでいることを発見したのだ。これは収録しているレコーダーの容量がいっぱいになると、古い映像に上書きする際にこの現象が発生するという。この時間帯に何かあるかもしれないと感じたスタッフは、近くに止めた車から部屋の中を監視することにした。

するとレコーダーが切り替わったタイミングに、押入れが少し開いていることに気が付く。大急ぎで部屋に駆けつけるが、押し入れは閉まっていた。中を確認するが誰もいない模様。カメラ担当の福田監督はその上の天袋を調べるように指示するが、荷物がいっぱいで人が入れるスペースはない。すると後ろで見ていた女性演出補が鋭い悲鳴を上げる。天袋の天井裏に通じる隙間に女性の顔を見たという。取材映像にもその顔はハッキリと写っていた。

福田監督は渡辺に天袋に上がって天井裏を調べるように指示、すると天井裏には毛布、雑誌、ペットボトル、スナック菓子、食料などが散乱しており、まるで何者かが潜伏しているようだった。その時福田監督が照らしていた照明が何かのトラブルで消えてしまう。その照明が復旧すると目の前には老婆の顔があり、渡辺は恐怖と驚きのあまり天袋から転落してしまう。

だが落ち着いて再び確認した天井裏には既に誰もいなかった。このような狭い天井裏で素早く逃げることなど不可能。この老婆は何者なのであろうか。

感想

これも結構怖かったですね。

映像をよく見ると血色もよくて、肌の張りツヤもあり、老衰で死んだ老婆には見えず、ただのおばさんにしか見えません。2回目に天井裏に姿を現したときに腕も見えるのですが、その腕の皴からようやくおばあさんと認識できました。でも出方のタイミングでちょっとびっくりするんですよね。

特に演出補の女性の怖がり方がリアルで、雰囲気的に盛り上がります。

しかしおばあさんが生気のある顔をしているので、幽霊と思えないのがちょっと難点。でもそれが、生身のおばあさんが天井裏に潜んでいるのか、それとも幽霊なのかがあいまいになって、何とも言えない不気味さがあります。ぶっちゃけどっちでも怖いですからね。

トイレ(怖くない)

概要

デパートのトイレに設置された監視カメラ。空きの個室からスーツ姿の男性が出てくる。そして洗面所の鏡にはこの男性の姿は写っていない。映像を巻き戻しても男性が個室に入る姿は記録されていなかった。

感想

スーツ着た人が歩いているようにしか見えず、全く怖くありません。

透明人間(怖くない)

概要

またもや魔術堂のKATOR氏のネタ。街頭に透明っぽい人間が変なポーズをとってウロウロしているが、周りの人々は気が付いておらず、見えていないようである。そしてKATOR氏はとっておきのネタという感じで韓国製のカメラを紹介する。この製品のカメラでしか、この透明人間は写らないというのだ。

取材班はそのカメラの貸与を申し出るが、もったいぶっているのか貴重品ということで貸してくれない。そこで、借り受けた映像から撮影場所を特定すると、そのご褒美みたいな感じで貸してもらうことができた。

スタッフは現場で何日も張り込んで透明人間をカメラに捕らえようとする。何日か目に商店街の奥にそれらしきものを発見、少しずつ大きくハッキリしてくる。「それ」がいる場所にスタッフ達が向かうがその場に向かった彼らたちには何も見えない。少しずつカメラのある車に近づいてくるが、しばらくすると消えてしまった。空が明るくなってきたころ車に戻ろうとした渡辺が、何者かに引っ張られて転倒してしまうという一幕もあり。

感想

これは光学迷彩ですよ(笑)。

透明人間の姿が服を着ているように見えないので、全裸か全身タイツに見えます。少し白っぽいので、山海塾のパフォーマーがボッチで歩いているように見えてしまいます(笑)。よって全然怖くありません。この世のものとは思えない、異質な感じはよく出ていると思いますけれども。

本筋とは全然関係ありませんが、男性演出補の方は「渡辺」氏だと思うのですが、福田監督はなんか「いわ君」と呼んでいるんですよ。スタッフロール見ても演出補の男性は一人しかいないので、やっぱ渡辺氏ですよね。「いわ君」って誰だ?

感想まとめ

前回よりも怖いエピソードが多く、面白かったです。映像自体はそれほどでもないのですが、取材過程でのシチュエーション、雰囲気に不気味なものを感じるので、「謎の電波」「巣食らう者」が怖かったですね。とはいえ、「ジンクス」で笑わせにかかったりするエピソードがあり、「事故現場」「トイレ」は単なる尺稼ぎ、「透明人間」など、うさん臭さすぎるものもあり、落差が激しいなとも感じました。

好きなエピソードは「謎の電波」「巣食らう者」ですが、いずれもフェイク臭さが消臭しきれていないのがちょっと残念です。

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