呪われた心霊動画XXX7(ネタバレあり)

レビュー
呪われた心霊動画 XXX(トリプルエックス)7
『Not Found』×『ほんとにあった!呪いのビデオ』!ふたつの人気シリーズのスタッフが結集した、ガチで怖い心霊ドキュメンタリー!!

はじめに

「呪われた心霊動画XXX7」のレビューです。そろそろマンネリ気味かと思いきや、今回は少し怖くなり、面白かったです。

尚今回のアイキャッチ画像ですが、前回の写真をトリミングして、左右反転しただけの手抜きです(廃墟の写真なんて持ってないっつーのw)。

43 夢の続き(怖い)

概要

灰谷和子さんはお正月に帰省した際に出てきた幼少期の8mmビデオフィルムをDVDに焼いてもらって視聴していた。すると運動会を記録したものに奇妙な映像が差し込まれていた。それは廃墟内で撮影されたもののようであったが弟や両親にも心当たりはない。

和子さんはこの映像を見てあることを思い出した。それは幼少期によく見た怖い夢の話で、知らない建物の中で男から逃げ回っており、追いつかれてもうだめだ、と思ったところで目が覚めるというのものであった。その建物がこの映像の廃墟によく似ているというのである。さらに映像の前後の運動会の時期とその夢を見た時期が一致しているという。

和子さんの夢は生々しくハッキリと記憶しているので、幼少期の記憶違いとも考えずらく、入り込んだ映像と夢とが、なにか関係があるのかと気になって仕方がない様子である。

ここでその映像が紹介される。

学校の講堂のような所で、校長先生らしき人が運動会のあいさつをしている場面で、いきなり砂嵐が現れノイズの後、廃墟のような部屋のシーンに切り替わってしまう。運動会の映像に新たに上書きして撮影したような感じである。雑然とした部屋の中の光景が映し出されるが、カメラが無造作に置かれているのだろうか、画角は全体に斜めに傾いている。

少女がすすり泣くような声が聞こえるが、部屋以外は何も写っていない。所々ノイズが混じり、画質も酷くてかなり見にくい。しばらくして画面右端に半透明の人のような白い影が現れ、ウロウロしているのが確認できる。その影が消えたかと思うと、少女の「たすけて」という声が2回囁かれ、今度は窓の外に先程の影が佇んでいる。激しいノイズが走ると、その人影はカメラに近づき、こちらを覗き込んでいるようにも見えるが、はっきりとはわからない。また、男性の低い声もするが何を言っているかは判別がつかない。突然映像は運動会の光景に戻る。

このインタビューから数週間後の深夜、事務所に奇妙な留守番電話が記録された。声の感じから 灰谷和子さんと思われるのだが。その声は笑っているともすすり泣いているとも感じられ、「顔見た、顔見た」とひたすらに訴えているようだった。スタッフは和子さんに折り返し電話で連絡を試みるが、つながらない。そんな折、和子さんの弟を名乗る健司さんから電話が入る。なんと和子さんは事故に遭い、亡くなってしまったという。彼女は「たすけて」と叫びながら何者かに追われるように車の前に飛び出したそうである。目撃者の話では和子さんを追ってくる者などいなかったというのだが……

感想

これ怖かったです。映像の大部分は怖くないのですが、最後にカメラを覗き込む影が怖い。本当におぼろげで、ハッキリと写っていないんですけど、「あっ男が覗き込んでいる」というのが解ってしまうんですね。

また、この影なんですけど、なんか「シャーッ!」という機械的な音とともに、突然滑らかに早く動くんですよ。それが2回ほど発生するのですけど、その時だけ時間の流れが変わった感じがして、妙に怖いんですよね。これがフェイクとしたら、なかなかのセンスです。

44 足音(少し怖い)

概要

投稿者の女性、筧さんは同棲までしていた彼氏と最近別れた。それは彼氏が何者からストーカーされている妄想に取りつかれ、しょっちゅう後ろを気にしたり、つけてくる足音に怯えたりしておかしくなったことがきっかけで、喧嘩別れしてしまったことが原因であった。

だが、出て行った彼の荷物を整理していると、眼鏡に仕込んだ隠しカメラを発見してしまう。そのカメラに取り付けてあったmicroSDカードに保存された映像に、彼の気にしていたことが妄想ではなかったと思われる映像を見つけてしまう。

夜の住宅地を歩きながらしきりに後ろを気にする彼氏。「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせるように呟く彼の息遣いは荒い。かなりの挙動不審だが、しばらくして後ろから「カツコツ」と足音が聞こえ始める。その音に反応した彼は後ろを振り向くが誰もいない。前に向き直ると、今まで誰もいなかった電柱の脇にこちらに背を向けた人物が現れたことに気が付き、彼は一瞬言葉を失う。その人物は彼そのものの後ろ姿だったからだ。信じられないながらも、彼はその自分にそっくりな後ろ姿の人物に、「おい!」と声をかける。その瞬間、背後に何か気配を感じて後ろを振り返ると、大きく口を開けた女の顔があった。歯をむき出し「あ゙あ゙あ゙」とうめき声をあげるその顔の上半分は、流れたようにボケていて判別としない。画面が乱れ映像は終わる。

彼の妄想だと思っていたことが本当だったのかも…と心配になった筧さんは携帯に電話をかけてみるが、携帯は解約されており、今も連絡が付かないという。

感想

顔の上半分が判別としないながらも、大きく開けた口がまあまあ怖かったですね。むしろ、上半分がよくわからないのが怖いのかもしれません。「あ゙あ゙あ゙」 のうめき声が気持ち悪いです。

45 ドローン探偵(怖くない)

概要

東条さんは買ったばかりのドローンを河原で飛ばし操縦の練習、その様子を友人の風間さんが撮影していた。

だがしばらくして中年のおっさんが「こんなところで何飛ばしているんだ」といちゃもんをつけに来た。その男はグレーのスーツ姿だったが、ワイシャツの裾が片方だけべろーんと出ていてだらしなく、奇声も上げたりして、いかにも変な感じだったので、関わり合いにならないようにと、東条さん達はすぐに謝ってその場を後にする。そういえば「プロキシー」とか訳の分からない単語も呟いていた。

東条さんはそれ以来、この男を至る所で見かけるようになった。路上でバイトの休憩しているとその男が立っていて、こちらをカメラで撮影していたり、風間さんも通勤途中にその男を見かけたという。何かこちらに話しかけるということもなく、遠巻きにこちらを見ており、まるで監視されているようであった。

とはいえ、せっかく買ったドローンを箪笥の肥やしにておくのもなんなので、再び例の河原に飛ばしに行く東条さん達。すると案の定、あの男が河原にいるのを発見する。今回はこちらに気が付いていないようなので、よせばいいのにドローンでその男を追跡してみることにする。上空のドローンは、何かを追い払いようなしぐさのその男を捉える。だがドローンは電源がいきなり落ちてしまったように機能を停止し、墜落してしまった。

その男に見つかることは怖いが、高価なドローンを回収しないわけにはいかない。恐る恐る回収に向かう東条さん達は鳩の死骸をみつけ、なにやら不穏な空気が漂う。すぐにドローンは見つかるが、傍で例の男が今度は穴を掘っているようである。しばらく観察していると、男も気が付いたようでこちらを睨みつける。その隣には宇宙人ともクネクネともつかない、背が高く細長いエイのような顔の異様なものが佇んでいた。慌ててドローンを回収し逃げまくるシーンで映像は終わる。

この出来事があってから怖くてドローンを飛ばす気も無くなったが、その男も見かけなくなったそうである。尚、「プロクシー」とは欧米で有名な謎の存在「スレンダーマン」の従者のことを言うらしい。

「次のエピソードも同じ河原で撮影されたものである」というテロップで次のエピソードに進む。

感想

ドローンってその辺で勝手に飛ばしてよいのでしょうか。ちょっと調べたら、現在は重量200g以上のドローンは人口密集地(人口集中地区)では飛ばせないみたいですね。てかそれ以外にも色々ややこしい規制があるようです(調べたら頭痛くなってきたw)。

それはさておき、このエピソードは怖いというものではなく、なんだか奇妙で不思議な感じがしました。スレンダーマンもあまり流行っていない日本では、なじみがないせいかピンときません。写り込んだ宇宙人みたいなやつはそれなりに異様ではありますけど、どちらかというとコミカルな印象を受けます。

また、投稿者の友人、風間さんがちょっと関西弁で芸人っぽい喋り方が面白く、なおさら恐怖感が薄れてしまいます。ツボに入ったのは、彼がおっさんを見張っているから、その隙にドローンを回収しろ、というシーンで「俺がおっさんを探偵するから」「おっさん探偵や」というセリフです。サブタイトルはここからきていたのか(笑)。

46 水音(少し怖い)

概要

女子高生の横山さんは多摩川の河川敷で友人とだべっていると、川の方から人が飛び込んだような、「ボチャン!」と大きな水音が聞こえた。そちらを見ると赤いジャージの中年男性が去っていくところであった。

興味を覚えその方向へ向かうが、別に水面に波紋が残っているわけでもなく、何かを捨てたような痕跡は見当たらなかった。だがその場所には古いアルバムが3~4冊捨ててある。これまたよせばいいのに、そのアルバムの中身を覗いてみると、一人の女性を隠し撮りしたような、言うなればストーカーしたような写真が入っていた。「これやばいよ」とか言いながらアルバムをめくっていくと、アルバム内の写真の女性が一斉に振り向き、こちらに視線を向ける。

驚いた彼女たちはすぐのその場を離れるが、記録された映像はその瞬間にバグってフリーズし、短い周期で延々とリピートしてしまっていた。奇妙なことにその直後に、しゃがんでアルバムを見ている横山さん達を写した、第三者の視点のようなシーンも挿入されていた。

怖くなった横山さん達は一時ファミレスに避難するが、そこで初めて映像内の奇妙な現象を確認したという。彼女がファミレスから帰宅する際、後ろから足音が聞こえ、誰かがつけてきていると感じて後ろを振り返るが、誰もいなかったという。

この河原は有名な心霊スポットで、昭和30年代に、この付近で遊んでいた人々が同時に3人も溺死する事故が発生、わずか1か月の間に10人もの人々が溺死してしまったそうである。

感想

同じ河原での映像で、さっきのおっさんらしき人物も一瞬登場するので、コミカルになるのかと思いきや、こちらは少し怖いものとなっています。

アルバムの写真が動くのは「ほん呪」にもあったせいか(ほんとにあった!呪いのビデオ43:アルバム)、そんなに驚かなかったのですが、このエピソードでは写っている人物が全部動くというのが、ちょっと目新しかったです。もし前述「ほん呪:アルバム」を見ていなかったら、かなりの衝撃だったと思います。ひょっとしたらこちらの方がインパクトが大きいかもしれません。何しろ完全に後ろ向いている写真も振り向いてこっち見てきましたからね。

この場所は東横線と目黒線が多摩川を渡る「玉川橋梁」付近のようですね。

2021年8月6日追記
りりさんからのコメントで、横山さん達が音のしたところに駆けつけるシーンで、アルバムを発見した場所において、河原の草に人の手のようなものが見えるとの指摘がありました。横山さん達が「石?」とか言ってるシーンです。つい石に目が行ってしまいますが、コンクリート護岸と水面の間に生い茂る草をかき分けるような、あるいは川から這い上がるような動きをする何かが見えます。人の手のよう見えますね。あのアルバムに写っていた女性は…
りりさん情報ありがとうございます。

47 瞳の光景(かなり怖い)

概要

投稿者はなんと「夢の続き」の灰谷和子さんの弟である灰谷健司さん。彼の実家のもとに差出人の記されていない封筒が届き、そこにはある廃墟の映像があった。生前和子さんは、あの映像に差し込まれていた廃墟について調べていたらしい。その過程で関係する人物から送られてきたのかもと思ったが、和子さんが亡くなった後のタイミングだったり、差出人不明だったりと不審な点が多い。映像は男性二人が廃墟で肝試しをしているものであった。健司さんが言うにはこの廃墟は「夢の続き」の廃墟とおそらく同一のもので、姉の死に何か関係があると感じたそうである。

ここでその映像が紹介される。どこかで見たような廃墟に窓から侵入する2人の男性。部屋の中は雑然として特に変わった様子もない。1人の男性は何か感じている様子だが、特に変わったことは起きない。すると突然大きな瞳のようなものが現れ、その瞳に写る男性のシルエットのシーンに変わる。そのシルエットは徐々に近づき、瞳の主に刃物で襲い掛かっているようである。映像はすぐに廃墟の2人のシーンに戻るが、男性の背後にもう一人の男性らしき人物が立っている。その人物はカメラがパンして戻るともう消えてしまう。1人がガラスの破片か何かで手を切ってしまったシーンで映像は終わる。

健司さんは職場にいる廃墟に詳しい先輩に、この廃墟は1990年代後半まで地元にあった廃墟にそっくりで、この廃墟で子供が殺害される事件があったということを教えてもらった。スタッフは裏付け調査でこの事件が実際にあったことを確認している。この映像に写る瞳は被害者の子供が最後に見た光景なのであろうか。

スタッフはまた、この映像に写るアルフィーの音楽カセットテープのジャケットが、前巻「アケチ野ハウス」のそれと同一であることに気が付く。また撮影者が友人を「だいき」と呼んでおり、「アケチ野ハウス」では「だいき」と書かれた黒板が落ちていた。これらの一致を偶然と片づけて良いのだろうか。しかし「アケチ野ハウス」の投稿者が廃墟を訪れたのは2016年で、1990年後半に取り壊されたこの廃墟に行けるはずなどないのだが…

そしてスタッフは驚愕の事象に遭遇する。今回の投稿映像が送られてきてから、「夢の続き」の映像を見返したところ、驚くべき変化が映像に起こっていたのである。以下のテロップ(改行、句読点修正)と10秒のカウントダウンの後、その映像が紹介される。

これより問題の映像をお見せします。
特にお子様とご覧になっている方は注意が必要です。何らかの霊障を引き起こす危険性もあるため、お子様にはお見せしないことをお勧めします。

冒頭は「夢の続き」の映像と違いはないが、「たすけて」の声が終わった頃に、少女らしき鋭い悲鳴が聞こえる。さらにその後、床に仰向けに横たわる白いワンピース姿の少女現れるが、映像ノイズと共にすぐに消えてしまう。例の影がカメラを覗き込み、「みーつけた」という声、そして男の顔が今度はハッキリと認識できる。男が首を傾けつつ顔を近づけてきて、映像は元の運動会のシーンに戻る。

感想

子供に影響があるとか、また該当する人を不安にさせること言いますね。うちには子供はいませんが、イッヌが2匹いるので、慌てて抱き寄せて見せないようにしました(でもよく考えたらもう老犬だった。ぐり14歳、モカ13歳)。

「夢の続き」の映像が、ただでさえ怖かったのに、よりパワーアップしてしまいましたね。ハッキリ写り過ぎることによって白けてしまうことも多いのですが、首をめっちゃ傾けた顔は、「みーつけた」という声と相まって結構怖かったです。

ただ映像が変化したというのなら、変化する前の映像はどうやって収録できたんでしょうか。マスターだけが変化したというなら、そのことに言及してほしかった。

弟さんが投稿した廃墟が、「アケチ野ハウス」の事務所っぽいなあ、と思ってたんですが、まさか本当につながりを持ってくるとは思いませんでした。「アケチ野ハウス」で佐藤さんの前を横切った女の子は、ここで殺されてしまった女の子なのでしょうね。「たすけて」という声もつながります。

感想まとめ

今回はだいぶ怖くて面白かったです。2巻に渡った「アケチ野ハウス」の繋がりは、謎が多いものの興味深かったです。この巻のためにアルフィーのカセットテープ置いたり、「だいき」と書いた黒板置いたり、シナリオがよく練られています。多分あの建物は「高次元」への入り口と出口があって、時間と空間が超越(このフレーズよく出してるな、俺)しているということなのでしょう。また、謎を全て明らかにせず、視聴者に考察の余地を残すのも、不気味さを醸し出している点だと思います。

まあ、初期、中期の「ほん呪」みたいに「これガチじゃね」って感じはせず、ドキドキしながらも気楽に楽しめるのがこのシリーズの良さですね。逆に本物っぽいものを求めている人にとっては、ちょっと物足りないかもしれません。

「夢の続き」「水音」「瞳の光景」が印象に残りました。

コメント

  1. りり より:

    「水音」で女子高生たちが音のした場所に到着したあたりで、画面でいうと右上の方で生えている草が不自然に動き、手が動いていたような気がしました。でもその部分は誰も指摘しなかったので見間違いかと思ったのですが、何度見ても手が草をかき分けているように見えます。itton
    さんはあの箇所で何か感じましたか?

    • itton より:

      りりさんコメントありがとうございます。

      見えました!
      「石?」とか言っているシーンなので、そっちに目が行ってしまったようで全く気が付きませんでした。

      確かに何か動いています。りりさんがおっしゃるように人の手のように見えます。
      川から這い上がろうとしているようにも見えますね。
      ではまさかあの写真の女性は……

      情報ありがとうございます!

タイトルとURLをコピーしました