呪われた心霊動画XXX6(ネタバレあり)

eye_catch_xxx6レビュー
呪われた心霊動画 XXX(トリプルエックス)6
『Not Found』×『ほんとにあった!呪いのビデオ』!ふたつの人気シリーズのスタッフが結集した、ガチで怖い心霊ドキュメンタリー!!

はじめに

「呪われた心霊動画XXX6」のレビューです。ちょっと投稿に間が空いてしまいました。実は入院していまして(日帰りですがw)。「体外衝撃波結石破砕」というのを受けてきました。尿路結石がしぶとくて、これをやるのももう4回目なんですが、今回はちょっと痛くて麻酔を追加してもらったところ、意識がフラフラで、このレビューもちょっとフラフラになってしまうかもしれません(笑)。

尚、この巻では1番目のエピソードと最後のエピソードは、サブタイトルに渦巻きの絵があしらわれたものが使用されていますが、本ブログではその部分をアットマークで表現しています。

37 入@口(怖くない)

概要

今回、本作品に収められたエピソードは全て同じ事象に起因している、としか考えられない。

上記のテロップからエピソードは始まる。

山下さんは自分のノートに渦巻きの模様が描いてあるのを見つけた。無論描いた覚えなどない。友人のいたずらかと思ったが、その日から部屋の至る所にそのいたずら書きのような渦巻き模様が見られるようになってしまった。家族や友人たちに聞いてみても「知らない」と言われるばかりで訳が分からない。

ここで、山下さんが部屋に仕掛けた監視カメラの映像が紹介される。そこには寝ていた自分が起き上がり、マジックでテーブルのノートに渦巻きを書きなぐっている姿があった。まるで夢遊病者のような行動であるが、それだけではなく、「キーン」という音とともに山下さんの顔が異常に歪んでいる姿も記録されてしまった。当然彼にはそのような記憶はない。

そんな折、山下さんはバイト帰りの夜の公園で、自分の部屋にあるものと同様の渦巻き模様が描かれたテーブルが不法投棄されているのを発見してしまう。そのテーブルは彼の部屋のテーブルと同じもののように見えた。何か胸騒ぎを覚えた山下さんはそれをスマホで映像に収める。だが、そのテーブルに描かれた渦巻きは例の「キーン」という音共に、ぐるぐると渦を巻くように模様が動き始め、テーブルごと目の前から消えてしまう。丁度その時その時間の彼の部屋の監視カメラは、部屋にある渦巻き模様が描かれたあらゆるものが、やはり「キーン」の音と共に消えてしまう様を記録していた。

その後は何も変わったこともなく、彼には平穏が訪れたというのだが。

感想

山下さんの顔がニュっと歪んで、ちょっと気持ち悪い顔になるだけなんで怖くないです。

公園で渦巻きのテーブル見つけて狼狽しているシーンは何かが起こるのでないかと緊迫感が漂い、少し緊張してしまいましたが、テーブルの渦巻きが動いてテーブルごと消えるだけでした。

38 都会の森(怖い)

概要

投稿者はアクションカメラ(ウェアラブルカメラ)を買ったので自転車に取り付け、試し撮りのために夜の街を疾走する。走行中は何も変わったことはなかったが、撮影された映像を見るとあり得ないものが写っていた。数日後、このカメラは故障してしまい交換するに至ったが、故障の原因は不明だという。その後、家のテレビやパソコン、スマホなど家電製品が続々と故障してしまった。そしてこともあろうにこのインタビューの数日後、取材に使用したスタッフのビデオカメラも壊れてしまった。

ここでこの映像が、以下のテロップ(改行、句読点修正)とカウントダウン(3秒)の後に紹介される。

これからお見せする映像は、電化製品に何らかの影響を及ぼす可能性があります。
くれぐれも自己責任でご鑑賞ください。

夜に割と大きめの橋を疾走する投稿者の自転車。車道と歩道が分離された橋で、歩行者がほとんどいないせいか、自転車はまあまあのスピードである。時折橋の継ぎ目の段差で、カメラが激しく上下に揺れる。橋の中ほどに来た頃、突然画面にノイズが走り前方に女性が現れた。えんじ色の着物姿で、どうやら首を吊っているようだ。投稿者は全く気が付かない様子で、自転車はそのままその女性に突っ込んでいく。すると画面はこの女性が首を吊る森の場面に切り替わり、少しして画面いっぱいに女性の顔が現れる。女性は大きく口を開けておりくぼんだ眼窩が真っ黒。だがすぐに消えてしまい、自転車が走っている元の画面に戻る。そのまま走り続け、しばらくして歩道の終端付近で自転車は停車する。

感想

この頃はまだ自転車が歩道を走ることが許容されていた時代でしたね。道交法では車道を走ることが原則だったと思うのですが、自転車走行可の標識のある歩道があったり、自転車横断帯のある横断歩道があったり、走行区分が曖昧でした。私が子供の頃は「自転車は歩道を走りなさい」と教育されていたと思います。

アクションカメラを装着したまま自転車で走る映像は「ほん呪」にもありました(「ほんとにあった!呪いのビデオ72:曲がり角」)。偶然ですが本タイトルと発売日が同じです(2017年6月2日)。残念ながらリアルさも恐怖度もあちらの方が上だと思います。

それはさておき、電化製品が壊れるかも……というのは新しいと思いました。観た後に何か家電製品が壊れたらこの映像と関連付けてしまい、恐怖に慄くことになるというわけですね。尚、これを見ているときに突然DVDレコーダーのヘッドがガチャガチャと音を出して、入れっぱなしのDVDにアクセスしたんでちょっと焦りましたが、別に壊れたりはしませんでした。DVDレコーダーの電源は切れていたんですけどね(この作品はGYAOで観ているのでDVDレコーダーは関係ないんです)。

それ以外では給湯器のリモコンが壊れてしまい、風呂場から操作できなくなっていますが、この映像を見る1週間前から症状は出ていたので関係ないでしょう(買い替えの見積書を見て頭を抱えていますがw)。

本ブログでは何度も言ってるんですが、私はこちらに迫ってくる系が苦手で、より怖く感じてしまいます。この場合は幽霊が動いておらず、迫っているのはカメラなんですが、視聴者から見れば相対的に同じことです。首を吊る女の姿は、冷静に見てればそれほど怖くはありませんが、その後にぶわっと出てくる顔は、なかなかのサプライズでちょっとびっくりしました。ぶっちゃけ怖かったですね。

幽霊は止まっているのに、こっちが突っ込んでいく映像としては、「ほんとにあった!呪いのビデオ84:真夜中の滑り台」がありましたね。

39 アケチ野ハウス(雰囲気怖い)

概要

投稿者宇田さんは、バイト先の同僚の女性神田さんと、先輩の男性佐藤さんと共に、とある廃墟を訪れる。佐藤さんが中学時代の先輩から聞いた「アケチ野ハウス」と呼ばれる廃墟だったが、場所と名称以外の情報は何もなかった(彼曰く、「なんか怖いらしい、知らんけど」)。

佐藤さんは終始軽いノリではしゃぎ気味であり、正直ちょっとウザがられている様子だが、宇田さんは適当に突っ込みを入れつつ、廃墟施設内を進んでいく。手前の事務所には何も変わったところはなかったが、奥の大きな建物の入り口には赤いガムテープで大きく渦巻きが描かれていた。そればかりか入り口ののドアの四方が厳重に目張りされており、明らかに来るもの拒んでいるようで、異様な光景であった。佐藤さんは空気が読めないのか、あるいは強がりからなのか、この目張りを容赦なく剥がして中に侵入してしまう。「これはやばい」と佐藤さんをたしなめていた宇田さん達も、興味本位からか覚悟を決めて佐藤さんの後を追う。

建物の空間は下の階と吹き抜けになっていて、思ったよりも広い。何に使うかわからない機械類が鎮座しており、 配管がめぐらされていて、おそらく工場だったと思われる。しばらくして宇田さんの耳に、幼い女の子らしき声が聞こえる。「たすけて」と言っているように聞こえたが、佐藤さんと小林さんがそれに反応する様子はない。だがこの声は、映像にはっきりと記録されていた。「今何か聞こえなかったか」、宇田さんがそう2人に呼びかけたその時、懐中電灯の明かりが不意に消える。

3人が持っている懐中電灯の明かりは全て同時に消えてしまったのだが、こんなことがあり得るだろうか。狼狽する2人をよそに、うろたえながらも冷静にビデオを撮り続ける宇田さんのカメラは、今までそこに無かった階段と、その先のドアを捉えてしまう。 その階段とドアは、宇田さん達が入ってきた入り口と同じ構造で、まるで鏡に映したように反対側の場所に現れたのだ。

佐藤さん「俺ちょっと見てくるわ」
宇田さん「いやいやいや」「むりむりむり」
宇田さん「やめた方がいいって!」(既にため口)

そのドアには、宇田さん達が入ってきたドアと同様に、あの渦巻き模様が描かれている。

佐藤さん「(一緒に)来る?」
宇田さん「行くわけねえだろ!」(映像内でそんなことは言っていないが、そんなニュアンスで否定w)

神田さんも必死で止めるが、それを聞かずに階段をひょこひょこ登っていく佐藤さん(どこまで空気読めねえんだこいつはw)。その時ドアの奥で、白いワンピース姿の小さな女の子が横切るのをカメラは捕らえていた。そして佐藤さんがドアの奥に消え、扉も閉まってしまう(閉めるなよw)。すると消えていた懐中電灯の明かりが今更ながら復活する。不意に明かりが灯って驚いた宇田さん達が目を離した隙に、佐藤さんが登って行った階段も、その先のドアも消えてしまっていた。彼はどこに消えたのか。当てもなく周りを探し回ったものの、見つけることはできなかった。

止む無く警察に通報するのだが、奇妙なことが起こった。佐藤さんは見つからないだけでなく、そんな人間は存在しないというのだ。宇田さんの情報から佐藤さんの実家に電話をした警察の話では、「そんな子は家にはいない」と言われてしまったのだそうである。そもそもその夫婦には子供はいないという、信じられない話であった。そればかりかバイト先の同僚達も佐藤さんの存在を知らない。戸籍にも佐藤さんの名前はなかったそうである。つまり佐藤さんが最初からいない世界になってしまったのである。

その後、神田さんは ノイローゼ気味になり、バイトを辞めてしまった。宇田さんは訳が分からないと頭を抱えている。だが映像には佐藤さんの存在はしっかり残っている。彼は今どこにいるのだろうか。

2017年現在、佐藤さんは今もこの世に存在しないことになっている。

上記のテロップでエピソードは終わる。

感想

心霊スポットとかで妙にテンションが高く、悪乗りしている奴って大抵犠牲になりますよね(笑)。投稿者宇田さんが、佐藤さんが封印されていたドアの目張りを剥がしちゃっているときに、「馬鹿じゃね?」とつい本音が出てしまっているのがおかしかった。私はそのドアの手前に、目張りされてない普通の扉があるので、まずそっちを調べてからにしろよ、と思いました。

とは言ってもなかなか興味深いエピソードでした。何もなかった場所に、自分たちを誘うように入り口が口を開けていて、そこに犠牲者が迷い込んでしまうというシチュエーションは、なんかホラー映画でよくありそうですが、そいつが最初からいない事になる、というのは面白いと思いました。てか、別の次元に迷い込んだ佐藤さんの世界では、ひょっとしたら宇田さん達がいないことになっているかもしれませんね。

映像的に怖いものではないですが、面白くて、結構好きなエピソードです。

40 留守電の内容(怖くない)

概要

現在当事者は行方不明であるものの、関係者の同意を得て、実名で収録させていただく。

上記テロップでエピソードは始まる。

投稿者の女性、原田さんは友人の野間さんと水族館に遊びに行った帰り、帰宅途中の電車の中で野間さんからの着信があったことに気が付く。 奇妙なことにその着信時刻は、彼女と水族館で一緒だった時間だ。留守電が入っていたがその様子がおかしく、原田さんはすぐに電車を降りて折り返しの電話を入れる。だが、野間さんからは電話はしていないとの返事であった。

そして水族館で撮影した映像にも、不気味なものが写り込んでしまっていた。ここではまずその留守電に入っていた音声が紹介される。

か細い音声は所々途切れがちで、道に迷った、家に帰りつけない、助けて、というような内容であった。

4,5日経って原田さんに野間さんが失踪したという知らせが舞い込み、さらに何日か後に彼女の携帯が見つかる。その携帯は壊れて機能しなくなっていた。 ここで原田さんの撮影した、水族館での映像が紹介される。

水族館の休憩ベンチに座る野間さんの背後に、スキンヘッドの不気味な男の顔が歯をむき出して、こちらを見上げている。

原田さんは実家に帰った際に共通の友人である北山さんと会い、彼女にも野間さんからメールがあったことを知らされた。そのメールの時刻も原田さんに送られて来たメールと同じ時刻であった。北山さんはすぐに折り返し電話するのだが、原田さんの時と同様に野間さんにはそのようなメールは送っていないと言われてしまっていた。本文は文字化けして読めなかったが、3枚の写真が添付されていた。

  • 1枚目 薄くて分かりづらいが、墓石のようなものが並んでいる(都会の森の風景に似てる?)。
  • 2枚目 赤い空を背景にしたコンクリート製の建物(アケチ野ハウスか?)。
  • 3枚目 不気味な男性の顔、スキンヘッドで歯がむき出しである(水族館の映像にあった男か)。

野間さんはこの世ならざる場所を、今も彷徨い続けているのだろうか…

感想

この水族館はおそらく「葛西臨海水族園」ですね。マグロが回遊する大水槽で有名です。

写り込むスキンヘッドの男の顔は、結構怖いはずなのになぜか印象が薄く、見返す前に「あれ?どんな顔だっけ」と思ったほどです。名作ゲーム「バイオハザード」の一番最初に出てくるゾンビの顔みたいでしたね。なんとなく前巻「XXX5」の「付着物」の顔に似ている気も。

概要でメールに添付された写真の印象をカッコ内に記しましたが、これの1,2枚目は客観的なものではなく、単なる僕の印象です。「都会の森」には墓石なんか写ってないし、「アケチ野ハウス」もあんなハッキリ全景は写っていませんでした。

水族館で背後に男の顔が写った瞬間、野間さんの魂は、既にあっちの世界に取り込まれてしまったということなのでしょうが、不思議と全然怖くないんですよね。彼女がそんな目に遭う理由や背景が感じられず、現象が唐突過ぎるからでしょうか。

41 歪む部屋の住人(少し怖い)

概要

吉岡さんの母方の実家が旧家であったが、その家の離れに「絶対に入るな」と子供のころから言われている部屋があった。その部屋は「歪む部屋」と言われ、金属をその部屋に置いておくと歪んでしまうそうである。吉岡さんは若い頃、興味本位からその部屋に定点カメラを仕掛け、撮影してみたことがあった。すると案の定おかしなことが起きた。

ここでその映像が紹介される。

手入れの行き届いたかなり広い和室。明かりは灯っておらず、部屋は暗いが障子から外の明かりが漏れている。しばらくするとラップ音のような異音が数回鳴り響き、三脚に固定されているはずのカメラが下を向いてしまう。そこには無数の手が畳を蠢いていた。別の手が現れ、カメラのレンズを覆ってしまい映像は途切れる。

吉岡さんによると、金属製の三脚はぐにゃりと曲がり、家に言い伝えられている通りのあり様であった。ぐにゃりと歪んだ三脚やビデオカメラの写真も紹介される。

これは15年も前の映像であるが、最近この旧家が取り壊されることになり、あの「歪む部屋」の床下から古いビデオテープ(VHS-C)が発見された。そのラベルには「持ち出し禁止1990.1.17」と記されていたが、それは吉岡さんの父親の命日の1日前の日付であった。吉岡さんは父親の死に顔も死因も知らなかった。当時子供だった彼は母親に父の死因について聞いても答えてもらえなかったこともあり、何やら不穏な感覚を覚えていた。もう一つ思い出したことがあって、「歪む部屋」に親戚一同が集まって「文昭を歪ませるのはこの日がいいんじゃないか」と話しているのを聞いてしまったということであった。その日は彼の父が亡くなる直前だったような気がする、吉岡さんはそう語った。

これより問題の映像をお見せします。
強い霊障を引き起こす可能性があるため、くれぐれも自己責任でご鑑賞ください。

映像をご覧になりたくない方はこのテロップが終わり次第、1分35秒間、早送りしてください。

上記テロップ(改行、句読点修正済)と10秒のカウントダウンの後、「歪む部屋」の床下から発見された映像が紹介される。

部屋はおそらくあの「歪む部屋」。えんじ色の和服姿の女性が部屋の中央で正座しておりこちらに背を向けている。女性の周りには古い壁掛け時計が3つ取り囲んで置いてある。部屋の外からの明かりが眩しい、と思いきやすぐに暗くなったり再び明るくなったり、時計の長針がぐるぐると高速で回ったりと、時間経過が速い様子で、まるでタイムラプス映像。だが時計の一つは壊れているのか、針も振り子も動いていない。和服姿の女性は微速度撮影によくあるような、激しくコミカルな動きをすることは一切なく、微動だにしていない。まるでこの女性だけは異なる時間に存在しているようである。シャッター音のような異音と共に、女性はこちらを向く。明らかに露出オーバーの状況が女性の顔の白さを強調し、目鼻が真っ黒でコントラストが際立っている。しばらくして女性の顔が歪み始め、渦巻き状に動き始め、その真っ黒な渦巻きの中心にスキンヘッドの不気味な男の顔が姿を現す。いったん部屋が暗くなり、明るくなったタイミングで女性は忽然と消えてしまった。

感想

旧家に潜む謎の現象。なかなか興味深く見ました。

最初の映像は暗くてごまかされがちですが、ただ畳に手が這っているだけ。これ以上進むと胴体か頭が見えてきちゃうよ、というタイミングで別の手がレンズを覆ってしまうあたりがタイミングがよ過ぎで作為的です。

そもそも部屋と障子がきれい過ぎて、旧家の離れというイメージからはちょっとかけ離れた感じがします。障子のデザインもなんかモダンだし。

2番目の映像は何かのプロモーション映像かと思うほどに構図とかが整いすぎで、怖さとかはあまり感じません。女性の表情とか、ゆっくり歪んでいく様はまあまあ不気味ですけどね。この女性、「都会の森」に出てきたあの女性でしょうね。そして「留守電の内容」に出てきたあのバイオハザードのゾンビ顔の男性出てきますが、「あーはいはい」という感じです。ただ、部屋が暗くなって女性が消えたところで、あの顔だけが一瞬残っている絵面はちょっと怖かったですね。

吉岡さんのお父さんの文昭さんは、いったいどんな禁忌を犯したのでしょうか。「文昭を歪ませるのはこの日がいいんじゃないか」って不穏過ぎる。旧家の闇を垣間見るようで、ここは良かったです。

42 出@口(なにこれ)

概要

美大に通う坂本さんは、先輩のマーティン・和夫さんの作品のメイキングビデを撮影していた。 マーティンさんはスペインと日本のハーフで、彼の作品は空間を魔法陣に見立てて、そこに様々なオブジェクトを置き、民族調の音楽をかけるインスタレーションアートで、学内では定評を得ていた。

とある古着屋を借り切って最新作を製作する様子を撮影した映像で、とても奇妙なことが起こった。一心不乱に作品作りに没頭する マーティンさんは次第にテンションが上がり始め、いつもと様子が異なり、何か胸騒ぎを感じるまでになってきた。その様子を見て怖くなってしまった坂本さんは、マーティンさんに休憩を呼びかけるが、彼はまったく意に介さない。彼が描く床一面には巨大な渦巻き模様が完成しつつあった。

すると急に立ち上がったマーティンさんは「見えた!」と声を発し、狂ったように渦巻きを描き続ける。そればかりかケタケタと笑い始め、狂気じみたものが感じられるほどになってきた。どこからともなく「キーン」という高い異音がしたかと思うと、部屋の明かりが明滅し始め、マーティンさんも四つん這いになり、盛ったゴリラみたいにウホウホ言い始めて、明らかにおかしくなってしまう。そして変なポーズで起き上がったマーティンさんの体は奇妙に歪んでしまっている。床の模様は渦を巻いて動いているようにも見えた。一瞬で状況は元に戻るがマーティンさんは意識を失ってしまった。

部屋にはこの現象の前には存在しなかった、渦巻き模様の描かれた様々なものが散乱していた。その後マーティンさんは目を覚まし、命や健康に特に異常はなく、作品作りを再開できたそうである。坂本さんが、あの時のことを尋ねると、「俺は高次元に触れてきた」。部屋に散乱する渦巻き模様の物品については、「狭間から落ちてきた」とか、わけのわからないことを言っていたそうである。

感想

まあ怖くないです(笑)。

マーティンさんが高次元に触れたおかげで、「入@口」の山下さんちのガラクタが出てきました。どうせだったらあのテーブルも出てくればよかったのに、と思いました。

感想まとめ

エピソードとしては「アケチ野ハウス」が良かったですね。面白かった。「歪む部屋の住人」も雰囲気がありましたね。

それ以外は……うーん、「都会の森」がちょっと怖かったですかね。

それぞれのエピソードのつながりは感じますが、謎だらけで消化不良です。特に最終話の「出@口」は、まとめるためだけの感じがして蛇足でした。「歪む部屋の住人」で終らせてもよかったんじゃないでしょうか。

前回ちょっと盛り返したものの、上がることはなくそのままキープって感じです。

コメント

  1. 黒sw より:

    この巻収録のアケチ野ハウス(と同じ撮影地)が心霊闇動画でも使われていて(当然起こる事象は違いますが)別作品と撮影場所が被るのはちょっとモヤりましたね

    • itton より:

      マジですか。

      昨今、ロケに使える廃墟というのも限られてしまう事情は分かりますけど、勘弁願いたいですね。

      • 黒sw より:

        使われたのは心霊闇動画のほうが発売が後ですがアケチ野ハウスはなんか印象に残りやすい建物なのですぐに気づいてしまいました

        既存の作品も他作品と撮影地被りが有ったりしているかもしれませんね

        • itton より:

          >既存の作品も他作品と撮影地被りが有ったりしているかもしれませんね

          あるでしょうねえ。最近コンプライアンスがうるさいですからね。

          因みに「心霊闇動画」はいかがですか?

          • 黒sw より:

            そうですね…

            派生元の闇動画が結構過激なのに対してリアル志向なのか心霊闇動画はだいぶ控えめな印象です
            心霊映像として少々物足りない感じで、たまに面白い映像が有ったりするぐらいですね 

            あと心霊闇動画には元ほん呪スタッフの長田さんが居ましたね

          • itton より:

            「闇動画」は心霊だけじゃなく、暴力などの猟奇的なものも扱っているらしくて、ちょっと食指が動かなかったんですよ(そっちは苦手w)。

            長田さんが出ているそうなので、「心霊闇動画」はいずれチェックしてみたいですね。

            情報ありがとうございます。

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