呪われた心霊動画XXX ZERO 5（ネタバレあり）

はじめに

「呪われた心霊動画XXX_ZERO 5」のレビューです。「ほんとにあった！呪いのビデオ」とリリースが微妙に被ってしまった為遅くなりました。ご容赦願います。

そして相変わらずどころか、ニコ生の「アムモ98ホラー劇場」は未だ「ZERO4」の配信すらありません（ん？俺だけじゃないよねｗ）。忘れてんのかな（笑）。「アムモ98ホラー劇場」は退会してYoutubeメンバーシップに切り替えようかな…と思ったら、「ZERO4」は8月11日にやっと公開されていました。1カ月遅れって…。

いつもの通り以下のレビューはネタバレ満載ですので、本タイトルを未見の方はご注意願います。

22 Ｍ公園周辺：中間報告（少し怖い）

概要

「呪われた心霊動画XXX_ZERO 01：ぶくぶくさん」の「M〇〇〇公園」での情報を募ったところ、注目すべき3件の情報が得られた。

鉄塔の上に蠢く謎の存在の映像、公園付近の路上で撮られた謎の手形と不気味な赤い人影の写真、看板の後ろに存在する謎の女性の映像である。

感想（ネタバレ）

まず最初の映像。エピソード内では「電波塔」と言ってますが、これただの「送電線鉄塔」です（よく見ればわかります）。この「M〇〇〇公園」は以前「X」上で「ナオハシ」さんが特定されていますが、今回わざわざ「送電線鉄塔」を「電波塔」とミスリードしてくるあたりに、あまり取材地を特定してほしくないメッセージを匂わせているように感じました。

とは言っても、「顔鬼」関連のように撮影地のロケーションから関連性を匂わせているエピソードもあって、正直よくわからないです。まあ、実は関連などは無く単に予算やスケジュールの都合で撮影地が近隣に集中してしまっただけかもしれません。まあ、ほどほどにしておこうかと思います。

で、最初の映像に戻りますが、確かにグレーの「もにょ」っとしたものが移動しています。でも赤くないし「ぶくぶくさん」を連想させるものではありません。かと言って野生動物とも思えないんですよね。不思議な映像です（ガチだったら）。また、この投稿者も赤ん坊の泣き声を訴えています。映像には記録されていない筈なのですが、自分には聞こえるかもしれない、と思ってちょっとドキドキさせられる演出が憎たらしい（笑）です。

2つ目は路上に付けられた小さな手形の写真。赤ん坊、または２～3歳児の手形を連想させます。この写真には別カットがあって、それに真っ赤な顔らしきものがオーラのように右から写り込んでいます。こちらは赤いところから「ぶくぶくさん」っぽさを感じますね。

3つ目はカップルが車越しに看板越しで立って微動だにしない女性の下半身を発見するところから始まる映像。上半身は看板に隠れて見えません。男性が好奇心から声をかけようと回り込むと誰もいません。この看板越しの女性が着ているワンピースですが、「XXX_NEO15：青いドレス」のものに似ています。暗くてよくわからないけどワンピース（ドレス？）が青っぽい気がするんですよね。

23  タイパ（雰囲気が怖い）

概要（ネタバレ）

投稿者は若い女性、杉崎果那さん。友人の「みっちゃん」と海外旅行に行くため、そのみっちゃんの紹介で効率の良いアルバイトを紹介してもらった。

そのアルバイトとは、盗撮と思われる、ある女性のオフィスワークを淡々と映した映像が毎日送られてきて、それをただチェックするという奇妙なものだった。担当の坂本という男性からは、「何か異変があったらすぐに報告するように」とだけ言われ、具体的なチェックポイントについての説明は一切ない。

在宅でできるし楽だと、最初は気軽に考えていた杉崎さんだったが、リアルタイムで8時間も見知らぬ女性のオフィスワークを監視し続けることに次第に嫌気がさしてくる。タイパに敏感な彼女は、坂本に内緒で、この映像を倍速でチェックすることにした。

ところが、通常再生と倍速再生では、その女性の見え方に変化があったというのだが――。

感想（ネタバレ）

杉崎さんが言うにはこの映像、倍速で見るとこっちをガン見してくる、と言うもの。彼女が持ち込んだ映像を通常再生、倍速再生で紹介されるのですが、何の違いも見つかりません。でも、倍速再生でこっちを見てくるかもしれないなんて感じてしまい、映像自体は何の変哲もないのになんとなくドキドキさせる演出が前エピソードと同様冴えわたります。

バイトを紹介してくれた「みっちゃん」ですが、今回の報酬でタイへ海外旅行に行けたが一緒に行ったのにはぐれて置いてきたので今は何処にいるかわからん、とか本名も判らず、そもそもこのバイトの映像を一緒に見ていた、とか自室で知り合った、とかこれが「みっちゃん」と見せられた写真がブレブレの後ろ姿で、その存在自体が怪しくなってきます。

また担当の坂本も名刺があるわけでもなく、会社名もうろおぼえ（スターライツ？）で連絡先も判らず、その会社があるという駒込付近を地図でなぞってもらっても何度も駅まで戻ってしまうし、彼女の言動、態度が不可思議で支離滅裂で、とうとう部屋の何も無いところを指差し、「（先程の映像の女が）見てきている」とまで言い出し、スタッフに精神疾患を疑われ、病院まで紹介されてしまい、「現在通院中」のテロップでエピソードは終わります。

この杉崎さんは終始ヘラヘラ笑っており、当然疑問に思う質問やツッコミに対しては「え？何言ってるのか分からない」とか、とにかく何かおかしい感じが、気持ち悪いというか、なんかムズムズして不気味さが際立ちますね。

24 メイキング・オブ・デス（死の制作過程）（怖い）

概要（ネタバレ）

投稿者・常田順基さんは、3年ほど前のコロナ禍の頃、とあるサイトをよく見ていた。その中で偶然目にしたのが、今回の映像の元となる動画だった。タイトルは「メイキング・オブ・デス」。概要欄には「同僚をヒ素で〇してみました」と、物騒極まりない一文が記されていた。

動画は3時間以上に及んだが、当時はコロナ禍で暇を持て余していたこともあり、常田さんは好奇心からダラダラと視聴を続けた。内容は、若い女性のオフィスワークを延々と盗撮しただけのものだったが、やがてその女性は咳をし始め、終盤にはすっかりやつれ、衰弱していく様子が見て取れた。頻繁に飲み物やお菓子を差し入れしている同僚の男性が映っており、その様子から常田さんは、この行為が何カ月にもわたって続けられていたのではないかと感じた。

しかし、その動画は24時間も経たないうちに削除され、アカウントも跡形もなく消えてしまったという。視聴中、何か不穏なものを感じ取ったのか、常田さんは動画の最後の画面をスマホで撮影していた。そして、それこそが今回の投稿映像である。――そこには、ただの盗撮映像では説明のつかない“何か”が記録されていたのだ。

感想（ネタバレ）

前エピソードの映像と同じ人物、シチュエーションの映像ですが、前回と異なり、この女性は明らかに体調不良です。時折激しく咳き込みとうとうぶっ倒れてしまったようです。同僚が慌てて駆けつけるシーンで画面は暗転、「無事氏ねましたwww」テロップで終わります。

彼女が倒れて画面から消えるとそこには半透明のうつろな目をした男性のような顔が浮かび上がり消えます。また暗転した画角の右下からも女性の顔が写り込みます。この顔は倒れた女性の顔に似ていますね。

この動画、音声も入っているのですが、公開されていた動画を見ていた常田さんは同僚の男性が彼女の事を「ミツハシ」と言う感じで呼んでいたそうです。映像内でも倒れた後に「ミツハシさん」と声をかけていたように感じます。

その他、気が付いた点としては

• このエピソードの取材が、前エピソードの9カ月前とテロップで紹介されるけど、杉崎さんにはこの映像のことを何か話さなかったの？
• 常田さんへのインタビューシーンで、エピソード開始4分後くらいに、何故か常田さんの音声が無音になる（BGMは普通に流れている）箇所が20秒ほどあります。その間彼は何か話しているようだったのですが。この間は何？
• 「ミツハシ」さんは横切る人物を目で追ったり、差し入れされた飲み物を飲むのをためらったりと、何か勘づいている節も見られますね。
• 「ミツハシ」＝「みっちゃん」なのでしょうか？
• 「ミツハシ」さんが倒れて浮かび上がる男性の顔、後のエピソード「口紅」の永野さんに似てる気がします。

23  （続？）タイパ（なかなか怖い）

概要（ネタバレ）

エピソード内で突然音声ノイズが走り前々エピソード「タイパ」に巻き戻される。

杉崎さんへのインタビューから数か月後、スタッフに奇妙なメールが届く。内容からどうやら杉崎さんかららしい。

件名：送りますた
やっぱり見てたじゃないですか
今も見てきますよ

上記のメールにはギガファイル便のリンクがあり、そこから動画ファイルがダウンロードできた。

以下のテロップと共に3秒のカウントダウンの後に映像が紹介される。

これより問題の映像を見せるけど映像は最初から倍速になっていたよ。訳わからんけど異様な映像だから自己責任で見るように！（意訳抜粋）

感想

内容を詳細に語る野暮なことはしません。ただ、こっちガン見してきます（笑）。

いきなり巻き戻され、「23  タイパ」と全く同じサブタイトルコールになるので、なんかリモコンのスイッチのどこかを押してしまったかと一瞬混乱しました。いきなり時間が逆行したかのような奇妙な感覚に苛まれ、恐怖を盛り上げる粋な演出だと思います。

救急車のサイレンうるさいですね（笑）。

25 口紅（怖い）

概要

レンタルスペースを借りて在宅ワークに励む投稿者・永野透馬さん。ある日、いつものレンタルスペースが満室だったため、初めて利用する、マンションの一室を改装したレンタルスペースを見つけて入室した。

しばらくはそこで仕事に集中していたが、「コツン」という音が床から響き、視線を向けると、口紅が落ちているのに気づく。永野さんは「はて？」と思ったものの、前の利用者の忘れ物だろうと棚の上に置き、再び作業に戻った。ところが、間もなく再び「コツン」。また床に口紅が落ちていた。

妙な胸騒ぎを覚えた永野さんは、スマホで動画撮影を始める。口紅を棚に置き、室内を調べても特におかしなところは見当たらない。カーテンを開けて外を確認し、振り返った瞬間――机の上の書類に、口紅で気味の悪い図形が殴り書きされていた。ほんの一瞬、目を離した隙の出来事だが、誰かが侵入していた様子もない。

そして、ふと玄関先に視線を向けた永野さんは――。

感想（ネタバレ）

玄関先に変なポーズをとった女がいます。玄関にいるので逃げらなくて怖いですね。またこの変なポーズでなんか怖さが引き立つんですよね。なんでだろう、一歩間違えば爆笑ものかもしれないのに（笑）。異質感が際立つからでしょうか。

投げ出したスマホが天井を写すのですが、ここに何か写るんじゃないかとやはりドキドキしてしまいました。ちょっと変な声をあげて窓をバンバン叩く音も怖いです。

このポーズどこかで見たことありますよね。「NEO8：ガード下」と「NEO18：桜の木の下には」ですね。そして例の青いドレスを着ています。

また投稿者の永野さんですが、何となく「メイキング・オブ・デス」の「ミツハシ」さんが倒れた直後に現れる男性の顔に似ている気がするのですが、皆さんどう思いますか？

26 クラス全員（雰囲気が怖い）

概要

チームXXXのもとに、中里結美さんから助けを求めるメールが届いた。彼女は高校生の頃、クラス全員が参加するグループLINEに「呪いの映像」を送りつけてしまったという。人間関係や受験のストレスで鬱屈した日々を送っていた中里さんは、「どうせバレないだろう」と軽い気持ちでやってしまったらしい。

送信後、すぐにグループLINEを退室したが、その動画を見て被害に遭ったと思しき4人から、恨み言を吐き出す電話が頻繁にかかってくるようになった。アカウント名も適当で、本名もわからないはずのグループLINE。なのに、なぜ自分が特定されたのか――中里さんには見当もつかない。

この件で精神を病み、外出もままならない引きこもり状態になった彼女だったが、あまりに執拗な電話に耐えかね、ついに決死の覚悟でチームXXXへ助けを求めてきたのだ。

道徳的には同情しづらい事柄ではあったが、必死の訴えを受け、スタッフは当時の陽キャの同級生・松井日菜さんに取材を行った。すると、中里さんの話とは大きく食い違う証言が返ってきた。そもそもクラスの大半は、その動画を通信エラーで見ていない。そして、さらに――最大の食い違いは、「クラス全員の人数」だったのである。

最後にオンラインゲーム仲間だった謎の人物「ファンネル」さんから送られ、中里さんがグループLINEに投稿してしまった映像が以下の警告テロップの後、10秒のカウントダウンに続いて紹介される。

これより呪いの映像を見せるけど、霊能者から三回連続してみるのは絶対禁止って言われてるからくれぐれも自己責任で見ること！（意訳抜粋）

感想（ネタバレ）

中里さん、髪はボサボサでフケも浮かんでおり、当然すっぴん。たどたどしく弱々しい話し方、袖に手首を隠し、所謂「萌袖」になっている典型的な陰キャ、喪女なのに対し、陽キャの松井さんとのギャップが酷いと言うか凄いと言うか。松井さんだって最新ファッションに身を包んでいるわけでもないのに、着こなしが自然で洗練されており、こうも違うのかいと思わざるを得ません。

でも中里さんとの話で、あの動画投稿したのは中里さんであると、ナチュラルなプロファイリングで当たりを付けられていてバレバレだったり、みんな彼女にそんなに興味ない、眼中にないとか、近寄る理由もない、とか言葉遣いに気を使いながらも軽い笑顔で語っていたりと、ある程度仕方ないとは思いつつ、結構残酷だなぁと思いました。

で、クラスの人数なんですが、中里さんはクラス全員の人数は37人とのことだったが、松井さんによれば中退した中里さんを含めて33人であるとのこと。証拠の卒業アルバムからも32人（‐中里さん）であることが確認できました。その差4人…。

その映像を見た4人は呪いにより、存在を消されてしまったのでしょうか…。そりゃ怒って電話ぐらいするか。

その他に肝心の映像を中里さんに提供した「ファンネル」さんが全くの謎なのですが、その人にメールを送るシーンで、パソコン画面の送受信メールのリストの中の杉崎さんメール「送りますた」の下に「件名なし：青ドレスの女のエピソード…」ってのがありました。エピソード内では青ドレスには触れていなかったと思うので、このドレス女は今後登場するのかもしれません。

で、警告映像なんですけど三回連続してみるなってって言うのは、考察が活発なこのシリーズにおいては結構ドキッとする文言ですね（笑）。一部分をリピートするのもダメなんでしょうか？そしたら何回も見ちゃったよ（笑）。

と言うわけで、間に「マツケンサンバ」の映像をみてリセットすることにします（笑）。

で、その内容なんですけど正直さほど怖くはありません。冒頭で「3回見たら死」と出てきた後は夜の街かどで街頭や信号機が激しく明滅して次第に赤いワンピースの女性がストップモーション風に近づいてきて最後にニッと笑うものです。映像が終わった後に暗転して砂嵐のようなノイズが走るのですが、一部に「死止」と言う文字が見えます。今のところ意味は分かりません。

因みにフルではまだ2回しか見ていないヘタレであることをここに告白します（笑）。

2025年8月13日追記
警告映像の説明に誤りがありました。申し訳ありません。

警告映像冒頭で現れる文字は「3回見たら死」ではなく「3回見たら呪〇」でした。「〇」部分は見切れていて判別不能ですが「尹」の一部でしょうか。「3回見たら呪尹」→「さんかいみたらのろいん」→「のろい」うーん苦しいですかね。

また、終盤近く砂嵐の間に一瞬差し込まれるのは「死止」ではなく「殺止■」でした。「■」が伏字なのか、そもそも「殺止」が何を意味するのか判りません。その前に「再生」が逆さに表示されているので、反対の意味なのでしょうか。

「ちゃっぷ」さんよりご指摘を受けました。

また、「殺止■」の後に何か写っている、との情報をいただきましたので現在確認中です。

感想まとめ

いや～今回もとても面白かったですね。

今になって青いドレスの女が登場するとは思っていなかったので、少しびっくりしました。また、今回は映像自体はそれほどでもないのに、ちょっとした演出が光って全体的に怖い雰囲気が伝わって良かったと思います。特に最後の警告文はボディブローのように効いてきますね（ヘタレなので）。

エピソードはそれも粒ぞろいで優劣つけがたいです。強いて上げれば「口紅」でしょうか。

次も楽しみです。

では。