呪われた心霊動画XXX_NEO 01(ネタバレあり)

eye_catch_xxx_neo_1レビュー
呪われた心霊動画 XXX_NEO 01
『Not Found』×『ほんとにあった!呪いのビデオ』!ふたつの人気シリーズのスタッフが結集した、ガチで怖い心霊ドキュメンタリー!

はじめに

「呪われた投稿映像XXX_NEO 01」のレビューです。BONさんのオープニング曲が若干アレンジされましたね。

本シリーズは百物語に倣い、百話目を迎えると自動的に新シリーズへと移行します。ご了承ください。

なんてテロップがご丁寧にも表示されます。いや判るってそれくらい(笑)。でも一応表示しろって営業サイドから言われたのかもしれませんね。

01 結界(は?)

概要

投稿者は掛川由美さんと斎藤佳子さん。彼女らは女性でありながら、月一のペースで富士の樹海へと赴き、自殺者の遺留品を見つけてはテンションを上げ、写真を撮りまくるという、不謹慎と言うか、極めて物好きな趣味を持っていた。

この日もいつも通りに帰り道を見失わないよう、要所要所でビニール紐を木に引っ掛けながら、樹海の奥に進んでいく。因みに掛川さんが先輩の様で、斎藤さんには「番長」と呼ばれていた。インタビューを受ける掛川さんはどことなくどっしりとしており、さもありなんという感じである。映像では、早速遺留品を見つけてテンションが上がる彼女らの態度が、どことなくレジャー感覚で「もちょっと神妙になれよ」と眉を顰めてしまう。

一行は入念な準備を整えていると思いきや、遺留品を探すのに夢中になって、午後5時を回ってしまうという迂闊な一面も見せる。さすがにやばいと帰途についた彼女らであったが、あっという間に辺りは暗くなってしまった。ビニール紐を頼りに道なき道を歩くが、困ったことに紐は途中で切れて無くなってしまっている。携帯も繋がらない漆黒の森に取り残され、「これやばくない?」って感じだが、彼女らには事の深刻さが感じられず、どこか楽天的に見える。そして特に当てもなく、おおよその見当で彼女らは進んでゆく。

すると先程見つけた遺留品を見つけ、大体の方向は合っていたということが分かり安堵する。程なくしてビニール紐も見つかった。これで帰れると紐沿いに進む彼女らだが、しばらくすると紐が見つかった元の場所に戻ってきてしまった。つまりこの紐は、ある一帯をぐるりと囲んだ円状に張ってあったのである。紐の新しさから自分たちの用意した紐に間違いはない。誰かが意図的に張り直さない限り、こんなことになるわけがない。当惑する番長だが人の気配を感じ、辺りをうろついている一人の男性を発見した。

出会うはずのない場所で得体の知れない人物に出会って「きゃ~」とか言うのかと思ったら、掛川さんは「誰じゃお前!ごらぁ!」とこの男を電光石火のごとく追いかけて確保する(流石番長)。さらに「誰じゃお前名前言えや!」と恫喝。ぼそぼそと力のない声で答える彼に、子分の斎藤さんも「あぁん?何だって?」とドスの効いた声で加勢する。挙句の果てには斎藤さんの「こいつどうします?」という、人気(ひとけ)のない倉庫か何かでやばい取引の現場を発見され、捕まえた敵側のスパイの処遇を親分に尋ねる、反社の下っ端みたいなセリフを聞かされるに至っては、視聴者は困惑を隠しきれないであろう(この人達怖いですw)。

この男のか細い声の答えは「ゲル山です」という意味の分からない言葉であった。そして男は彼女達が処遇を思案している一瞬の隙を逃さず、森の奥へと逃げ出してしまう。「待てやごらぁ!」とそれを追いかける彼女たちも森の奥に踏み入れるが、そこには何かの儀式を執り行ったように肉を捧げ、灯した無数の蝋燭の跡が散乱する異様な光景が広がり、さすがの彼女達も息をのんでしまう。あのビニール紐はまるで、ここを囲む結界のようでもあったと、後に掛川さんは語っていた。

すると映像には軽いノイズが走り、どこからともなく鋭い女性の悲鳴が森に響き渡ると、梢の上から巨大な蝙蝠のようなものが羽を広げ、掛川さんのカメラに向かってきた。その蝙蝠のようなものの頭部は人の顔のようにも見える。身の危険を感じ、思わず逃げ出した彼女達は、明け方近くになんとか道路に出ることに成功したそうである。

インタビューの後、最後に「あの日からあの声が、そこかしこで聞こえるようになった」と斎藤さんが語り、エピソードは終わる。

感想

いや~長かった。このエピソードだけで20分も尺がありました(他は大体10分)が、それ以上に長く感じてしまいました。樹海探索の無駄なシーンが多かったせいでしょうか。さらに実際、富士の樹海を探索したら、遺留品どころか本物のご遺体を見つけてしまう可能性が高いと思うので、あんなふうに遺留品を見つけてはしゃいでいるというのには、ちょっと絵空事感を感じてしまいます。

掛川さん達のキャラが立っていたのはおもしろかった。あの女性2人組は多分、警察官とか自衛官とかそんな職業じゃないかと勝手に想像しました。ピンチなのにあんまり動じていないし、頼りがいありそう。でもそんなキャラが、樹海に取り残された恐怖感を少し薄めてしまっている感は否めません。

それでもこのエピソード、クライマックスまでは結構楽しめました。あんなところで目印の紐が切れてしまったらとか、その切れ端をやっと見つけたと思ったら元の場所に戻ってきてしまうとか、結構怖いシチュエーションだと思います。女の悲鳴も良いですね。怖い悲鳴です。何気にこのシリーズ、女の悲鳴は抜群に良いですね。

ただねえ、最後の蝙蝠の化け物には興ざめしてしまいました。ここまで引っ張っておいて「監視カメラ」みたいなことをされてしまうと正直がっかりです。いい感じの女の悲鳴から、結構期待して身構えていたんですけどね。あの化け物、合成も少し雑だし、もうちょっと何とかならなかったのでしょうか。これまでの雰囲気は良かったので惜しいです。

所で「ゲル山」ってなんだ?

番外 オルゴールと終末人形(はぁ?)

概要

今回、収録予定であったエピソード、「オルゴールと終末人形」は想定外の事態が発生したため、収録を見合わせていただきます。次回作以降の収録に向けて頑張る。

とかいった感じのテロップが、人型の粘土を背景にオルゴールの音色と共に表示される。

感想

そういうのいいから。収録した時に報告するだけでいいから(笑)。

02 留守電の投稿者(怖くない)

概要

TeamXXXにメールと差出人不明の映像が送られてきた。そしてその翌日の深夜、事務所の電話に非通知で留守電メッセージが入っていた。それは投稿映像に写る女性であり、どうしてもそちらに行くことができない事情があって、留守電メッセージを残したそうである。

映像は先月、友人と有名な心霊スポットである電話ボックスに肝試しに訪れた際のものである。ここでは昔焼身自殺をした女性がおり、この電話ボックスの受話器を取ると、その女の声が聞こえるという噂であった。映像は友人と交互に撮っており、これを所有するこの友人に送ってもらったとのことであった。

当初、夜の電話ボックスに来た2人は、何かふざけたように面白がっており、まず友人から1人でボックスに入り受話器を取ってみる。だがこれといったことは起きない。次に投稿者がボックスに入り、受話器を取るが、やはり当然ながら何も起きない。だが、投稿者がボックスの外に出ようとすると、ドアにロックがかかってしまったようで、そこから出ることができなくなってしまった。

すると突然公衆電話の呼出音が鳴りだした。「出なくていいって!」と友人が止めるのも聞かず、彼女は受話器を取ってしまう。そこからは女性の声が聞こえてきたそうである。彼女らは何とかドアを開けようとするが、投稿者の後ろ、上部の天井付近に半透明で目を見開く女の顔が見下ろしていた。慌てた彼女らがボックスのドアを必死にガチャガチャするところで映像は終わっていた。

投稿者の留守電によると、受話器から聞こえた声はなんと自分の声だったという。「熱い、熱い、熱い」との声だったそうだが、そこで彼女は何故か「もうここからは出られない」と悟ってしまったそうである。そして実は今も出られていない、この電話も、あの電話ボックスからかけている……そう呟いた彼女の 「熱い、熱い、熱い!」 との苦しそうな声で電話は切れる。

感想

公衆電話から非通知でかける方法があるのでしょうか……と思ってネットを調べてみたらあるようです。

それはともかく今エピソード、「世にも奇妙な物語」とかだったら面白かったと思います。だけど一応とはいえ「心霊ドキュメンタリー」を謳うコンテンツでは演出過剰だったと思います。ギリギリアウトかな。

まあ、たまにだったら良いのですが、今回は蝙蝠の化け物エピソードの直後だったので、尚更そう感じてしまいました。

電話ボックスから出られないシーンでは、「そうじゃない。蝶番の部分を外から押すんだよ!」と突っ込みたくなりました。

03 マリオネット(少し怖い)

概要

投稿者男性2人組は、夜の公園でサラリーマン風のおかしな男性を見つけた。その男性はベンチから立ち上げると、不自然にかくかくするような動作で歩き出す。まるで何者かに操られるマリオネットのようであった。

しばらく不自然に歩いたこの男性は、遠巻きに投稿者達が見守る中、まるで操り人形の紐が切れたように突然崩れ落ちる。見ようによっては、まず首が落ちたようにも見えた。彼らが慌てて駆けつけると、そこには人型の泡のような痕跡が残っているだけであった。

1人がその泡を確かめているとき、投稿者のカメラには脇のベンチの下からこちらを見上げる男の首が転がっていた。

感想

う~ん……。インパクト不足。

男性のマリオネットの演技は上手いと思います。

04 マリエさん(怖くない)

概要

投稿者の女子校生、村上さんの学校では「マリエさん」と称する一種の交霊術が流行っていた。これは、夜の12時に自分のメールアドレスにメールを送るというもので、その内容はマリエさんに聞きたいことや願い事を記す、「マリエさん」が自分を特定する材料として自撮り写真を添付して送信するといった手順。通常なら全く同じ内容が送信されてくるはずだが、マリエさんがそのメールに応えてくれる時には異なる文章が送られてくるそうである。

村上さんは友人のみさきさんがその「マリエさん」をやってみたいと言い出したので、深夜にもかかわらず家を抜け出して近くの公園で落ち合うことにした。深夜の12時、みさきさんは「リョウくんと付き合いたい」と書いて自分宛てにメールする。だが、帰ってきたメールは全部文字化けしたもの。添付した彼女の写真は何故か歪んでいる。すると手に持っているだけのスマホ画面は突然大きな音と共に割れ、ひびが入ってしまう。このときみずきさんの生身の顔は、一瞬別の人物が重なったように二重になってしまっていた。

みずきさんからはその後リョウくんと付き合うことができたと知らされた。だが、彼女は次第に精神がおかしくなり、学校に来なくなってしまったという。その後、「リョウくんと旅行に行ってくる」とだけ村上さんにメールすると、翌日にホームから飛び込み自殺を図ってしまった。幸い一命をとりとめたが、現在も意識不明の重体であるという。彼女が自殺を図る直前に、偶然目撃した人によると、みずきさんは楽しそうに一人で歩いている彼女は、黒っぽい靄のようなものと手を繋いでいるようだったそうだ。彼女が付き合うことになったと語る、「リョウくん」とはいったい誰なのかは未だに不明である。

スタッフは返信されたメールの文字化け文章に半角カタカナの部分を発見した。それを続けて読むと「シヲカナエタ(死を叶えた)」と読める。果たしてこれは偶然なのだろうか。尚、スタッフが調べた限り、「マリエさん」の降霊術はネット上では全く流行ってはおらず、村上さんの学校でのみに限られたもののようである。

感想

ガラスの割れた時の音はインパクトがあり、ちょっとだけびっくりします。

でも、映像でスマホ画面が割れた様子が見にくく、ひびが入っているらしいのですが、よく判りません。また、みずきさんの添付した自撮り画像が歪んでいる、とかテロップで説明されるのですが、これもどう歪んでいるのかよく判りません。

彼女の生身の顔に起こった現象も、ただ顔が二重になっているだけで、これも全く怖くないですね。

それにしても、心機一転リセットした筈なのに、前シリーズの「まりえ」さんを絡めてくるあたりも、疑問です。てかつながりも名前だけだし。

05 骨壺(ほんの少し怖い)

概要

投稿者、伊吹さんの実家は社宅のアパートであったが、父の定年に伴い転居することになった。引越しのために荷物の整理をしていると、物置の奥に骨壺を発見してしまう。家人に心当たりはなく、だれが何のために置いてあったか不明であった。骨壺の中には大量の卵の殻と古い8mmフィルムが収められていたそうである。業者に頼んでそのフィルムをDVD化してみたところ、そこには実に奇妙な映像が記録されていた。

映像を見てしまった直後、留守電には謎のメッセージが録音されていた。だがその声はどう聴いても伊吹さん本人の声に聞こえるという。当然彼女には思い当たることが無い。その音声が紹介されるが、「かごめかごめ」を一人で輪唱しているだけの不可解なものであった。その最後には「返して」と一言だけ記録されていた。

また、実家のイッヌ(ミニチュアダックス)のライムちゃん(かわいいw)が、ある一点を凝視して吠え続けた数日後、亡くなってしまったり、上司が自殺したり、旧友が亡くなってしまったり、自分自身も体調が優れない日々が続きていた。さらに顔だけライムちゃんの赤ん坊を抱いていて、あまりに激しく泣くので、どこかに投げ捨てたい衝動に駆られるが、怖くてできないといった、おかしな夢を毎晩見るようになってしまった。

これより問題の映像をお見せします。強い霊障を引き起こす危険性があるとのことです。くれぐれも自己責任でご鑑賞ください。

上記テロップ(改行等修正)と10秒のカウントダウンの後、この8mmフィルム映像が紹介される。

以下のカットが断続的に切り替わる不可解な映像である。

海、鳥、太極拳をやっているような白いシルエット、ポジネガ反転したような篠原涼子似の不気味な女の顔(顔は焼けただれているようにも見える)、つつじの花、鳥の死骸、病院の廊下、街の街灯、性別不明の人物の下半身の裸体(お尻側)、布団、女性らしき後ろ姿、曇り空から一瞬見える太陽、シャツを着た男性の上半身。

不気味な女の顔は終始繰り返し現れる。

尚、終始バックグラウンドで流れている耕運機みたいな音は、8mmフィルムっぽさを演出したSEだと思われる(だってDVDに落としたんだよね)。

感想

このエピソードもだめだった。最後の映像も怖くない。

ところで何の罪もないイッヌ、ライムちゃん殺すとか、この幽霊(?)許さん(笑)。

感想まとめ

今回もスタッフの入れ替えがあったのでしょうか。これほど低調なタイトルは初めてです。

なんといっても映像自体が地味すぎます。一番最初のエピソードが「は?」って感じだったのに、それが一番マシだったというのでは、「大丈夫か?」と言いたくなります。

前巻のコメント欄で「ハコさん」が、「いったん終わってしまい悲しかったが、新シリーズの発表が嬉しかった。だが、この巻を見て違う悲しみと失望を感じた」とおっしゃっていたのですが、今回その気持ちがよくわかりました。

このシリーズは2021年現在、まだ継続中なので、続巻は何とか盛り上がっていることを期待します。

コメント

  1. OMEGA より:

    遂にNEO01を観賞されましたか(笑)

    当時、タイトル一新で期待度MAXだったぶん、個人的にもこれは肩透かし巻になりました。

    満足度を「下げてから上げる」テクニックの一環だと解釈しているので、今後の盛り返しに期待ができますね^^

    以上、この巻に対する私なりのフォローですした(笑)

    • itton より:

      OMEGAさんこんにちは

      >満足度を「下げてから上げる」テクニックの一環…

      なるほど!そのような解釈は面白いですね。
      次巻以降を楽しみにします。

      • ケンケン より:

        この巻はすごくつまらなかったのですが、これからのXXXNEOの伏線の基礎だと思い我慢しましたが、結界の「ゲル山」の謎はNEOシリーズで明かしてほしいと思います。

        • itton より:

          ケンケンさんコメント遅れて申し訳ありません。

          私もこれが伏線で、盛り上がって行くことを期待しています。

  2. ハコ より:

    こんばんは
    コメント取り上げていただきありがとうございます。
    どうコメで書いた個人的に出来が悪いと思っている巻が2個あるうちのその1がこれですね…再スタート切ってこれとかもう楽しめないのか?とすごい悲しくなりましね。
    しかし次の巻はなかなか出来がよく無印含めてトップクラスに好きなエピソードがあるので個人的には出来戻った感じですね。またそのうち1巻出来が悪い気味のがありますが…
    心機一転リセットした筈なのに〜という指摘ごもっともなんですが最近はよりわかりやすく無印に繋げたケースがあったので別に無印のシナリオ全部繋げないわけではないようです。多くはないですが

    • itton より:

      ハコさん今晩は

      >次の巻はなかなか出来がよく……

      情報ありがとうございます。ちょっとほっとしました。次巻以降期待できます。
      また、もう1巻出来が悪いものがあるとのこと。今から覚悟しておきます(笑)。

      無印とのつながりも少しあるのですね。別に悪いとまでは感じていないのですが、今回は繋がりが「まりえ」という名前だけだったので、まだ前作の設定に未練があるように感じてしまいました。面白くて怖ければ良いと思います。それにも注視していきたいと思います。

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