呪われた心霊動画XXX11(ネタバレあり)

eye_catch_xxx11レビュー
呪われた心霊動画 XXX(トリプルエックス)11
『Not Found』×『ほんとにあった!呪いのビデオ』!ふたつの人気シリーズのスタッフが結集した、ガチで怖い心霊ドキュメンタリー!!

はじめに

「呪われた投稿映像XXX11」のレビューです。前巻の評判が悪かったのか、いつもの「XXX」に戻りましたね。そして少し怖くなっています。

65 0チャンネルの幻想(怖くない)

概要

投稿者は何を思ったのか「0チャンネルへの招待」といういかにも怪しげなセミナーみたいなものに参加する。スタッフが後日この主催団体を調べたが、このような団体の存在は確認できず、チラシに描かれていた電話番号にもつながらなかった。

地域の公民館の会議室みたいなところで、10数人ほど集まっていた老若男女と、輪になって手を繋いだり、主催者の女性の話を聞いたりと、まるで新興宗教の様でもあったが、投稿者本人は、なんか気持ちがすっきりとしたようである。

しばらくして主催者から投稿者に何の前触れもなく1枚のDVDが送られてくる。それは参加したセミナーで撮影されたものであった。あの時は気が付かなかったのだが、隠しカメラがいくつも仕掛けられていたようで、様々な角度からこの様子が撮影されていた。だが投稿者が驚いたのは、そのセミナーには何人も参加していたはずなのに、映像には自分しか映っていないことであった。そして最後付近に投稿者以外の、1人の奇妙な人物が写り込んでいた

紹介される映像には、明かりもついていない会議室と並べられた椅子、そしてただ一人入ってくる投稿者の姿があった。無人のテーブルで受付を済ませ、誰もいない隣に話しかけたり、相槌を打ったりと一人芝居をしているようだ。両隣と手をつなぐような仕草の投稿者が、儀式のようなものを行っていると、 なにやら袋のようなものを被った奇妙な女性の後ろ姿が写る。その女性は投稿者に近づいてくるが、不気味な呪文を唱えているような声が聞こえる。女性は投稿者の目の前でその袋を取り払うが、彼はその存在に気が付いていない様子である。女性は突然消える。

投稿者はこの部屋には絶対10人くらいの人がいた、何人かと話をした、名前も聞いて覚えていると語り、訳がわからない様子である。

感想

ほんの序章です。投稿者に近づく女の動きが、ストップモーション風なのに動くときは早回しみたいな感じが不気味さが出て良かったと思います。この動きのテクニック、なんか名前があるんですかね、「呪怨」とかのトレーラーでよく見た気がするんですけど。残念ながら私、「呪怨」は全く見ていないのでよくわかりません。弟からびっくり系で、笑っちゃうほどびっくりして怖い、と聞かされていたもので。「びっくりドンキー」系は苦手なんだよ(笑)。

会議室に自分一人だけというのもわけわかめで怖いですよね。絶対いっぱい人がいた!ってインタビューで投稿者が必死に熱弁するのも良かったです。恐怖度は小粒ですが、導入としては期待させるものがあります。

66 カメラは生きている(ほんの少し怖い)

概要

投稿者の野崎さんからビデオカメラごと映像が投稿されてきた。添付された手紙にはこのカメラは生きている…とか書かれている。

野崎さんはネットオークションでこのカメラを手に入れたのだが、勝手に電源が入り、撮影を開始することがあるのだ。そんなとき野崎さんは何らかの気配を感じるという。ある日、また電源が入り、勝手に撮影されていたことに気が付かず、後でその際の映像を確認すると不可解なものが写り込んでいた。

映像は自室でジャグリング(ディアボロ)の練習をする野崎さん。何か気配を感じたのか、練習を中断してあたりを見回す。カメラが勝手に録画していることに気が付いて、電源を切ろうと近づきレンズを覗き込む際、何故か全然別の部屋の風景に彼がいるシーンに変わり、後ろの窓に人の顔が写っている。

感想

野崎さん、ディアボロ上手いっすね。ただ大道芸ではなく練習なので、黙々とやるディアボロがこんなにつまらんものだとは思いませんでした(笑)。部屋の中でやってるので、「ガシャガシャ」と音もうるさいし。野崎さん、ちょっとは観客を意識した練習もした方が良いっすよ(大きなお世話w)。

背景の部屋だけ変わるというのは面白いものの、奥の窓に顔が写っている顔は怖くはありません。ですが勝手に撮影するビデオカメラというのは、ありそうで無かったと思います(ほん呪でタワーパーキングがありましたけど、あれは1回こっきり)。

勝手に電源が…で思い出したことがあるのですが、うちにはこんなぬいぐるみがあるのです。

手に「SQUEEZE ME!」って書かれているのですが、ここを握ると「ぐえっぐえっ」とアメリカ民謡の「ドナルドおじさん」を歌い出す仕組みのおもちゃなんです。私が独身時代から家にあって、なんで購入したのかよく覚えていないのです。これが時々何もしてないのに「ぐえ」っと声を出すときがあるんですね。おそらく何らかの電磁波に反応してしまっているのでしょう。電池が完全に切れてしまった今はそんなことは起こらなくなりましたから。でも、経年の劣化具合と相まって、ちょっと不気味に感じることもありました(笑)。

67 画残り(少し怖い)

概要

カメラの異変はこれだけではなかった。別の日に友人たちとこの部屋で飲んでいると、このカメラを構えた先輩の背後から激しい物音がする。慌てて窓の外を見るが何も変わった様子はない。

その時の映像、野崎さんと別の友人で2人が写っているシーンで背後から大きな音がする。カメラを構えていた先輩はその音の方向へ反射的にカメラをパンする。カメラは動いているのに今まで写っていた2人が焼き付いた残像のように「画残り」し、何故か2人とも目が無くなっていた。そして2人の間には黒柳徹子のような不気味な女性の姿があった。

野崎さんは前エピソードで写り込んだ顔と今回の顔が似ているような気がすると語った。

感想

黒柳徹子というのは、この顔の髪の毛が真っ黒で、背景の真っ黒さと同化してしまい、全体的に髪の毛が例の玉ねぎヘアっぽく見えてしまったからで、深い意味はありません。

野崎さんが前エピソードで写り込んだ顔と似ている気がすると語っているのですが、前エピソードのそれは写りがちょっと小さくてピンときませんでした。キャプチャーして改めて比べてみたら、なるほど似ていますね。

「画残り(がのこり?)」という言葉があるのかどうか知りませんが、焼き付いたように残る野崎さんと友人の目の部分が、前貼りを貼ったみたいに無くなってしまっているのが、少しだけ怖いです。

68 雨団地(少し怖い)

概要

野崎さんはこのカメラに何かあると感じたため、入手先のオークション出品者に連絡を取ってみる。すると驚いたことに出品者にも心当たりがあったらしい。そんな曰くつきのカメラを出品するなんて、なんて非常識なやつだ!…というのは置いといて、スタッフはこの出品者の男性、大澤さんとその恋人の女性、浜田さんに話を聞くことができた。

ある雨の日、大澤さんが浜田さんの実家に遊びに行ったとき、彼女がかつて住んでいた、取り壊し予定の古い団地を探検しに行く。投稿映像はその際のものである。

取り壊し予定で無人とは言え、防犯の観点から各部屋に鍵がかかっていないわけないだろ!…というのは置いといて、大澤さん達はかつて住んでいたという部屋に不法侵入し、「わあぁ懐かし~い」とか言って遊んでいた。撮影は大澤さん、主な被写体は浜田さんである。

とりとめもなく階段を上がっていくと最上階の4階にたどり着く。浜田さんは4階の部屋「5‐404号室」から、何か聞こえた気がしてあたりを見回す。だが撮影している大澤さんには、何も聞こえていないようだ。彼女はこの部屋に入ることを一瞬ためらうが、大澤さんに無責任に促され、恐る恐る入ってみることに。すると部屋の奥からバタバタと音がするではないか。何やら苦しそうに呻く男性の声もする。脱衣所のカーテンを思い切って開けると、なんとそこには今一緒に入ってきたはずの大澤さんが床に倒れ、苦しそうにバタバタもがいている。「は?じゃ私の後ろで撮影しているのは誰なん?」浜田さんがカメラに向かって振り向くと、彼女は何かに驚き、その場で気絶してしまう。その際には何やら女性が発した呪文のような声も聞こえた。主(あるじ)をなくしたカメラは床に転がり、映像は終わる。

彼女が振り向いたとき、大澤さんが消えていたそうで、それ以外の状況はおぼろげではっきりしないそうである(カメラが宙に浮いていたことになりますよね)。大澤さんにいたっては、そもそも彼女と一緒に4階まで上がった記憶はなく、最初に入った部屋で浜田さんが消えてしまったので、あちこち探し回ったものの、それ以降の記憶が曖昧であるとのことであった。気が付いたら4階の部屋で暴れており、我に帰ったら彼女が倒れていたという。

その事件以降、このカメラが勝手に起動したりと不可解なことが続くので、オークションで売っぱらって厄介払いしたという話であった(おい!)。

大澤さんは一応野崎さんに謝ったみたいですよ(笑)。

感想

このエピソード、別に怖い幽霊が写っているわけではありませんが、雨の無人団地というシチュエーションが、怖い雰囲気を盛り上げています。夜じゃなくとも結構不気味。

無人のはずの部屋の奥から、男性の苦しむ声が聞こえる…というのはなかなかの恐怖で、それなのに彼女を無理に先行させるというのがあんまりだと思って、なんて酷い男だと思ったのですが、彼の話を聞くと、このカメラを構えている何者かは大澤さんかどうかわからないようですね。

浜田さんがカメラに振り返った時になんか女性の声で呪文が聞こえるのですが、これは「0チャンネルの幻想」で、女が投稿者に近づく際の呪文のような声と同じですね。今回はかなりよく聞こえるのですが、何と言っているのかまでは分かりません。「おーみゃもっ」としか聞こえませんね。 

69 ドローン聴取(怖くない)

概要

スタッフは本当にこのカメラで変なことが起きるのか、検証してみることにする。電源を切った状態で三脚に固定したカメラは、検証3日目に本当に電源が勝手に入り、撮影を開始する。しばらくして倉庫の棚にあったDVDがひとりでに落ちてしまう。そのDVDは訳あってお蔵入りになっていた投稿映像であった。

投稿者はユーチューバーである、戸田宗一郎さん。戸田さんのチャンネルはUFOや都市伝説などを体当たりで検証するというスタイルで、UFOがよく出ると噂の団地でドローンを飛ばし撮影していたが、近所迷惑になったようで通報されて軽い警察沙汰になってしまった。事情聴取を受けているのに臆面もなくその様子も撮影してしまった映像に、部屋の中で袋を頭にかぶった人物がその袋を脱ぎ取ろうとしている姿が唐突に入り込んでいた。

感想

単に事情聴取を受けているだけなのですけど、その映像の一部分が帯状に青く染まり、部屋の中で立っている女性みたいな影が袋を取り払うシーンが不自然に入り込みます。

この部屋、よく見ると「雨団地」の脱衣所のようですね。ご丁寧にカーテンまでもが同じに見えます。そして、袋を被った女性、「0チャンネルの幻想」のあの女です。見事につながってきましたね。

それにしても「ドローン聴取」ってタイトル、かつてのエピソード「ドローン探偵」と韻を踏まなくとも、と思いました。「今回は『ドローン聴取』や」という投稿者の友人の声が脳内に響いてきました(笑)。今後はドローンが絡むエピソードは「ドローン〇〇」ってタイトルが付くんですかね。

70 形代【かたしろ】(怖い)

概要

戸田さんは前エピソードの映像が撮れてしまった心当たりとして、1週間ほど前にYoutubeで公開するために、とある噂の廃団地を訪れた際の事を語った。その噂とは、雨の日にこの団に地を訪れると幽霊に会える、というものであり彼はその団地に一人で突撃する。

各部屋をしらみつぶしに探索する彼であったが、エピソード内ではこの団地が「雨団地」で大澤さん達が怪異に見舞われたのと同一の場所であることが示唆される。だが特に何も起こらず、番組としてのショボさを心配する彼は、やがて4階の「5‐404号室」にたどり着く。

この部屋は今までと異なり、異様な空気が立ち込めていることを戸田さんは自覚する。間取りを確認していると、入り口のドアが勢いよくバタンと閉まる音が響き渡り、今まで撮れ高が上がらなくて心配していた彼は思わず興奮するが、脱衣所の洗濯機置き場で異様な光景を目撃してしまった。それは火のついた蝋燭、その周りに散らばる人型の紙片、形代(かたしろ)であった。そもそもろうそくの火が点いていることがおかしい。それはついさっきまでそこに誰かがいたことを示すからだ。さらに彼は信じられないものを発見してしまう。散乱されたいくつもの半紙の中に自分の本名が書かれたものがあったのだ。恐怖のあまりそこから逃げ出そうとした彼は、もっと恐ろしいものを見てしまう。

恐怖に慄いた戸田さんはその場で意識を失ってしまい、気が付いたら明け方近くであった。だが周りには蝋燭も紙片も何もなく、すっかり片付いていたそうだ。あれは夢であったのかとさえ思ったが、動画はしっかりと撮れていたので、最高の恐怖動画が撮れたと、Youtubeへのアップロードを試みるのだが、何度やっても失敗してしまうという。最近は誰かにつけられているような視線まで感じていたそうである。

スタッフはこのエピソードを収録するために動画のコピーを試みるも、戸田さんと同様に全く取り込めなかったので、今までお蔵入りになっていた。ところが今回改めて収録を試みたところ、理由は不明だが支障なく作業できたので今回の収録が叶った。

これより問題部分の映像をお見せします。何らかの霊障を引き起こす危険性もあるため、くれぐれも自己責任でご鑑賞ください。

なお、インタビューを撮影した直後から投稿者と連絡が取れていない。

上記テロップ(改行、句読点変更)と10秒のカウントダウンの後、映像の問題部分が紹介される。

誰もいないのに入り口のドアが勢いよくバタンと閉まる音が鳴り響く。やっと現れた心霊っぽい現象に撮れ高上がって興奮する戸田さん。だが浴室の入り口のカーテンを開けると予想外の事態に言葉を失う。

空の洗濯機置き場に火の点いた蝋燭、その長さから点けてからまだ間がないことが分かる。周りに散乱する人型の紙片、形代。そして沢山散らばった半紙の一つに、なんと自分の本名が書かれていた。初めて訪れた廃団地に、「きっと親御さんは『本田宗一郎』にあやかって付けたんだろうなあ」と思しき微妙に珍しい氏名が書かれた半紙が落ちている…そんな偶然など、あろうはずがない。半紙の一部には血痕も見受けられた。

恐怖から撮影を中止し、帰ろうとする戸田さんの背後には、頭に袋を被った女性が目の前にいた。映像はバグったように乱れると同時に、その女はゆっくりと袋を取り払う。そこには焼けただれたように醜い顔の女が片目だけを開けてこちらを睨んでいた。戸田さんは悲鳴を上げ、倒れ込むところで映像は終わる。

感想

パソコンには撮り込めないのにDVDには焼けたんだ…とか言っちゃいけないですかね。

まず戸田さんの映像うるさい(笑)。当時は「いえーい!」とやたらとテンション上げてしゃべり倒すスタイルが流行ってたんですかね。でも心霊的な題材を扱う動画ですからねぇ、この喋りはかなりうざいです。テロップ入れたりする動画制作環境が現在ほど整っていなかったのかな?

ご親切に「雨団地」と同じ場所であることを示す為のカットは不要だと思いました(いくらなんでも判るって)。

でも全体的な雰囲気は良かったです。蝋燭の火が1本ついている状況は怖いですよね。形代や投稿者の本名が書かれた半紙が落ちているのも良い。唯一、血痕が朱色っぽくて本物に見えないのが残念。ろうそくの炎に照らされてそう見えているだけかもしれませんが、「ナイトハイカー」の血痕はリアルだったのになぁ。惜しいです。

最後の女が袋を取り去るシーンはまあまあです。正直評価を「怖い」にするか「少し怖い」にするか迷いました。この手の映像に慣れている身からすれば、どおってことない恐怖度ですが、一般の人から見ればそこそこ怖いのではないかと思って。導入部の雰囲気が良かったのも加味してこの評価です。

感想まとめ

前巻は各エピソードのつながりを排除してしまったことに対し、批判が殺到したのか、今回はばっちりつなげてきましたね(若干わざとらしい気もしないではありませんが)。そして怪異そのものに対する余計な説明もなく、謎が多いことも評価できます。

「形代」に「雨団地」とおんなじ場所ですよっ、とそのカットを一部挿入してしまうあたりに、前巻の名残がうっすらと見受けられますけど(笑)。

あの廃団地の「5‐404号室」で、雨の日になにかがあり、廃団地になった今でも怨霊が住まう部屋になってしまった。わざわざ雨の日に直接部屋に行った戸田さんは犠牲になる。同じく、偶然雨の日に団地を訪れた野崎さん達は助かったが、ビデオカメラにその怨念が宿り、所有者に何かを訴える。最初は戸田さんの映像を世に出してもらいたくなかったが、 ビデオカメラが縁でなんか気が変わり、そのことを示すためDVDを棚から落とした。あとついでに公民館借り切ってセミナーを開催したが、1人しか来なかったので幻影を見せてその場をやり過ごしたが、なんか寂しかったので投稿者にDVDを送って……うーんよくわからん(笑)。

でも「XXX」はそれでいいんです。多分。

コメント

  1. ハコ より:

    この巻はすごく出来がいい!というわけでもないですが前巻がアレだったのでとりあえずは安心したって感じの巻でしたね
    他の投稿ホラー作品では珍しくもないですがXXXでは廃墟探索のようなものがあんまり無いので形代はそこそこ緊張感あってよかったです

    • itton より:

      ハコさんこんにちは。

      そうですね。かなり安心しました(笑)。前作がアレだったんでかなり甘く評価してしまったような気がしています。

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