戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章 レビュー(ネタバレあり)

kowasugi7-eyecatch レビュー

はじめに

「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!シリーズ」第7作目、『戦慄怪奇ファイルコワすぎ! 最終章』のネタバレを含むレビューおよび考察です。

お話はとてつもなくぶっ飛んだ内容となっており、かつ笑いも誘うものですが、物語は大団円を迎えます。

概要(ネタバレ注意)

前作の劇場版から約一年半が経過した。工藤と市川は依然として行方不明のままで、唯一残ったカメラマンの田代は二人の捜索を続けていた。

その頃、東京上空には巨大な人型の存在が出現する。世間では「巨人」と呼ばれていたが、田代はそれが前作で確認された鬼神兵だと確信していた。調査の結果、人体への影響はないと判断され、政府は封鎖を解除。一方で、同時期にゴミ袋で作られた人型の物体も各地で現れ、田代は呪術的な関連を疑い、配信サイトで情報収集を行っていた。

そんなある日、田代の前に「江野」と名乗る謎の男が現れ、行方不明だった矢野を出現させる。そして「夜明けまでに禁忌のミッションを4つ達成すれば、工藤と市川は戻る」と告げる。強引な江野に翻弄されながらも田代は半信半疑ながらもこれに挑戦し、なんとかミッションを達成するのだが…。

感想(ネタバレ)

『オカルト』を事前に観ておくことを勧められた意味は、本作で理解できました。江野ちゃんがそのまま登場する展開にはびっくりで、シリーズ同士が地続きでつながっている面白さを強く感じます。

全体としては世界の危機という重いテーマを扱いながらも、随所に挟まれるユーモアが非常に印象的です。とくに通りかかった女性の下着を奪うミッションの最中に自転車の警官が現れる場面は、あまりにもタイミングが絶妙で思わず笑ってしまいました「おーい。君たち何してんだぁ」。何もこのタイミングで来なくとも(笑)。

また、工藤と市川が入れ替わった状態で復活する展開や、「工藤バズーカ」の弾として江野本人がそのまま飛んでいくシーンも、本作らしいシュールさが際立っています。工藤ですら「え?」って言ってたし(爆笑)。

一方で、本作の根底には異界との接触や、その代償といったテーマがしっかりと流れています。江野が田代を「白石くん」と呼ぶ場面は、彼が別の世界の存在であることを示唆しており、物語に奥行きを与えています。ミッションが進むにつれて内容がどんどん理不尽で過酷になっていく点も印象的で、特に指を切断するくだりは痛々しくて目を逸らしました。それでも最後までやり遂げる田代の姿には、これまでの印象を超えた覚悟が見えます。

また、全編がPOVによる生配信という形式で進む点も見どころの一つです。「世界の終わりと始まりの生中継!」という工藤のセリフには、本作のコンセプトが凝縮されており、強い熱量を感じます。

終盤では世界が再構築され、すべてがリセットされてしまいますが、その中で田代が「またお前らを見つけて作る!」と叫ぶ場面が非常に印象的でした。「コワすぎはなあ、まだ終わんねんだよー!」という言葉どおり、シリーズの継続を予感させる、頼もしさと期待の残る締めくくりだったと思います。

リセットされた世界での「コワすぎ!」に期待が膨らみますね。

では。

コメント

  1. tasojiso より:

    視聴お疲れ様でした。見終わりましたねー
    「オカルト」自体が結構長く、コワすぎと比較すると低刺激なため
    正直勧めるのは迷ったんですが、私はあれを見ずに最終章を見て
    誰これ…何これ…の状態に陥ったので、進言させていただきました。
    実は工藤の両親(研究者夫婦)もオカルトの被害者夫婦だったりで
    ただお気に入りの役者を起用したのか、別次元の住人なのかと
    勝手な妄想出来ちゃいます。
    黒人形を集めてたホームレスのおっさんも実は「ノロイ」という作品の
    主役だったりと、白石作品のオールスター的な役割も持ってます。

    本シリーズに大いにハマられたと思うので「超」も見られる思います。
    ただあれだけウケたシリーズの続編がたったの2作で終わってますので
    結構人を選ぶ作品かも知れません。
    もし良ければ、箸休めに白石監督の「カルト」はいかがでしょうか。
    関連作では無いんですが、最新作の「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」より
    先に見てほしかったりします。アマプラで無料ですし、ご検討ください。

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