はじめに
2021年9月5日に「稲川淳二の怪談ナイト」の公演を観に行ってきました。
実はほぼ毎年行ってます。稲川さんの怪談好きなんですよね。特に「生き人形」は怖いですもんね。最近テレビで心霊特集をやることも少なく、ブラウン管液晶モニターで彼を見かけることも少なくなってきましたから、1年に1回の楽しみなんです。
会場
会場は「さいたま市民会館おおみや」(さいたま市民なので)です。
ここで演るのは今年で16回目(連続ではない)だそうで、最近観に行っているのはずっとこの会場です。会場の駐車場の台数が少ないのが難点。以前は三郷市文化会館によく観に行っていたのですが、2019年以降開催されなくなってしまいました(ここは駐車場が広くて良かったんですけどね)。大宮の場合、周りにコイン駐車場はたくさんありますが、駅に中途半端に近いこともあり、場所を間違えると結構割高です。かといって歩くと結構あるんですよね(約15分)。
毎年車で行こうか迷うのですけれども、この日は午前中に誤ってハンドルロックをしてしまい、車のエンジンキーが回らなくなって焦ってしまったことがあったので、今回も電車で行くことにしました。ハンドルロックなんてめったにないので慌ててしまいました。それと、ほら、「ほんとにあった!呪いのビデオ」とかを、のべつまくなしに視聴しているわけですから……ねえ……こういう時は車はやめておくに限ります。
でもまあ、この会場も今回が最後らしいです。施設がかなり古いですからね。でも味があって良いと、稲川さんも言ってました(社交辞令かもしれませんけどw)。
ツアートラック
「怪談ナイト」は結構舞台美術が凝っていて、思ったより大掛かりなだけはあって、こんなツアートラックがいつも会場脇に駐車されています。写真は2016年、三郷市文化会館の時のものです。
でも、去年からは新型コロナウイルス感染拡大により、真っ黄色に塗りつぶされてしまっています。致し方ないとはいえ、ちょっと寂しいと感じるのは僕だけではないでしょう。
新型コロナ過における開催
去年もそうだったのですが、新型コロナ蔓延によって開催自体が心配でした。当然のことながらマスク必須、入り口での検温と消毒(検温と消毒が同時にできる機械が珍しかった)、要所に消毒用アルコールの完備等、十分な対策が施されていました。係員はチケットをもぎらないで、客自らもぎってトレイに入れるスタイルです。入場の際に緊急連絡先の提出と言うのもありました。また、スマホは電源は切らず、マナーモードでカバンにしまうように言われました。感染者接触アプリを起動しておくためのようです。私は電源を切ってしまいましたが、後になってその意味に気が付きました。この辺はもちっと周知につとめた方が良いと思います。
ただ、今年は国と自治体により感染拡大防止のためのガイドラインがしっかりと策定されたためか、観客席を一つずつ開けるということは無くなりました。おそらくガイドラインには一席空けろとは書かれていないのでしょう。みんな同じ方向を向いてしゃべるわけではありませんから。ただし、声援は禁止(自粛?)です。
冴える稲川節
開演すると割れんばかりの拍手。以前なら、「じゅんじー!」とあちこちから声援が上がるのですが、去年に引き続き、今回もご時世で自粛です。稲川さんは会場の隅々まで手を振って挨拶してくれるのはいつもの光景です。
このような状況でも稲川節は健在。今となってはお話自体はよくある話なのかもしれませんが、彼が話すと臨場感にあふれ、怖くなっていくのが不思議です。あとは何といったら良いのか、彼の話にはえげつない怖さがないというか、奥底には優しさがあるというか、風情があるというか、とにかく話を聞いて嫌な思いをすることがないので、好きなんですね。
今回の舞台美術は森の中をイメージしたもので、照明や音響の効果が抜群でした。時折挟む笑い話や、定番の新参者いじりも軽快で飽きさせません。詳しい内容は記せませんが、一番最初の話が東大近く、本郷の古いお屋敷の話で、「呪われた心霊動画XXX13」の一つのエピソードの舞台が、まさにその場所であることを突き止めてレビューした直後だったので、ささやかな偶然に胸が躍りました。
それではセットリストみたいなものを
- 本郷のお屋敷の話
- 淡谷のり子さんから直接聞いた体験談
- 北関東の雛人形販売会社の展示会場の話
- 漁師のお父ちゃんのちょっといい話
あれ?全部で5つだった筈だけれども、会場で「今回の話は5つだな」と思ってたんですけれども、今現在どうしてもあと1つを思い出せなくて……歳を取ると忘れっぽくていけません。誰か教えてください(笑)。
感染防止ガイドラインに従い、休憩を挟んで最後に恒例の心霊写真を披露してくれます。今回は新作が多かったですが、ヤビツ峠のトイレで撮影した写真に写り込んだ、女の子の写真がとても怖かったです。その他には毎年必ず紹介される、沼から男の顔が半分出ている写真、この写真は時が経つにつれて、男の向きが変化するというもの(最近は止まってしまったそうですが)ですが、初めて見た時よりだいぶ色褪せてしまっているのが時代の流れを感じさせ、印象的でした(ここで前述の新参者いじりが入りますw)。
ちと困ったこと
困ったことと言えばですね、眠くなるんですよ(笑)。いえ、決して稲川さんの話が退屈だからではありません。彼の話はとーっても心地良いからなんです。以前、最前列から3番目のとても良い席、稲川さんの目の前で、思わず1回コックリしてしまったことがあり、冷や汗をかきました(稲川さん、ごめんなさい)。
なので決して徹夜明けとかに彼のライブに行ってはいけません。可能なら事前に昼寝していくことをお勧めします。5話のうち1話を思い出せないのは、まさか眠っ……いえ、なんでもありません。
最後に
今回も前回に引き続き規制退場でしが、大した混雑もありませんでした。このときに入場の際にもらったアンケートの回収があるのですが、初めて訪れた方は必ず住所、氏名を書き入れましょう。次回公演の半年前くらいに優先販売のDMがきますので、ファンクラブに入らなくとも、少し良い席が取れます(興行主によっても違うかもしれませんが、私がいつも購入しているのは「KMミュージック」です)。
とにかく稲川さんも73歳とは思えず、まだまだお元気でした。
来年も楽しみにしています。
コメント
今晩は。
稲川淳二さん…10年位前にCR稲川淳二とか言う変なパチンコ台があったな~位の認識ですが、怪談等のDVDが多数リリースされているようですね。
今度借りてみようと思います(^-^)
CR稲川淳二(笑)。
一体どんなパチンコなんだ…てこれですね。
http://www.takao.gr.jp/product/2014/inagawa.html
稲川淳二さんのDVDは観たことが無いのですが、CDは何枚か持っていてiPhoneに入れて寝る前やドライブ中に聞いたりしていました。深夜のドライブ中なんかに聞くとなかなかの雰囲気です。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FR1H
DVDはチェックしていなかったなぁ、なんでだろ。怪談ライブのDVDも出ているので僕も観てみようと思います。
講演会はまだ行ったことはないですが、いずれ行きたいなとは思ってますが、ここ数年の病気現象のせいでちょっと…って感じで
イメージ的に90年代初期の独特なローカルな雰囲気でいい感じではと勝手に想像しておりまして
怪談で一番怖かったのは、生き人形以上に、やはり「犬鳴トンネル」の話で、あれは本当なのかはわからないですが、ものすごくゾッとしました
恐怖の現場もすごく好きで、よく古い家が出て、夜で味があっていいんですよ、その「昭和から平成初期の頃の雰囲気」 アナログ的で懐かしい感じ
稲淳のしゃべり方とか顔がすごい迫力があっておもしろいですw
夜で柳が生い茂ってる所から幽霊が出るみたいなシチュエーションみたいな
あと、恐怖の屋敷はすごいおもしろいからおススメですw