ほんとうに映った!監死カメラ12(ネタバレあり)

レビュー
ほんとうに映った!監死カメラ12
レンタル開始:2015年7月3日(金)監視カメラに映った恐怖映像コンセプト・ホラー・ドキュメント第12弾!キャストナレーション:鈴木智晴スタッフ製作:AMGエンタテインメントプロデューサー:浦野太/有…

はじめに

「ほんとうに映った!監死カメラ12」のレビューです。今回は特に冒頭で書くことが思いつきませんでした(笑)。

スカイプ(ちょっとだけ怖い)

概要

スカイプでニューヨークの「ジョン」とビデオチャットをしている投稿者。突然回線が不安定になり、途切れがちの映像の中、ジョンの頬に何者かの別の顔が浮かび上がった。このビデオチャットの数日後、ジョンは撃たれて亡くなってしまったというのだが。

感想

この手の映像はもう飽きましたが、顔に顔とは珍しいかもしれません。ただあまりに薄すぎて、よく気が付いたな、いや、普通気が付かないだろといった感じです。とは言っても顔の造形はハッキリと人の顔ですし、若干不気味な感じはします。自分でも何言ってるのかわからなくなってきました(笑)が、そこそこ怖い顔だけど薄すぎるよ!ということです。

ジョンさんは終始明るくテンションが高い反面、投稿者が落ち着き過ぎて暗いのがなんか印象に残りました。

ループ(怖くない)

概要

ちょっとした交差点の監視カメラ。その一方は高架下のトンネルにつながっている。そこへスーツ姿の男性が左の道から駆け込んでくる。その男性はトンネル内に消えたかと思ったら、間髪入れずに最初に駆け込んできた左の道からまた姿を現す。男性は何かに怯えて逃げているように見える。再度左から出てきた男は、トンネル内を歩いてきた男女2人に駆け寄るが、なんとその2人をすり抜けてしまう。彼らにはこの男性が見えないようである。あるいはこの世にはいないのであろうか。

この映像には続きがあり、カメラの存在に気が付いた男性がカバンから紙片を取り出し、そのに何かを書き込んでから広げてカメラに見せるしぐさをする。残念ながらカメラの性能が低く、何が書いてあるかは判別ができない。再び男性は何かから逃げるように走り去る。何度かループするとその男性を追うような2体の人影が写り込んでいた。

感想

小粒な話なんですけど、その交差点に囚われて何度もループしている、というのはなかなか面白い設定です。カメラに気が付いてメモを見せるというのも良い雰囲気で、まるでホラードラマですね。こういう不思議な感じは悪くないですね。怖くないけど。

祈り(ちょっとびっくり)

概要

とある宗教団体施設を取材していたマスコミ関係者からの投稿。信者の死亡事故を追っていた彼らは、その施設とされる一軒家に張り込んでいた。すると家から出てきた信者らしき人物が、隠しカメラに向かって何やら祈るようなしぐさを見せると、空中から光球のようなものが出現し、カメラに向かってすさまじいスピードで迫ってくる。その後、カメラは激しい衝撃を浴び、レンズはひび割れて映像は終わってしまう。映像を詳しく分析するとレンズがひび割れる瞬間に恐ろしい顔が迫ってきていた。

カメラクルーは上司から一方的に取材の中止を命じられたそうである。

感想

「ビシュ!」っと来る波動が思ったより速くてびっくりします。

廃墟6(怖くない)

概要

毎度おなじみの菅野君。今回は70年代に閉鎖された某女子大の合宿所である。

例によって寝袋に入り寝っ転がるが、外を通り過ぎる足音を聞いて起き上がる。足音が聞こえてきた2階の部屋の窓に懐中電灯を向けると、その外に口を大きく開け、獣のように歯をむき出しにした得体の知れない何かが、「ぐるる」と唸り声をあげていた。いつもどおりに恐怖で悲鳴を上げ、部屋に逃げ帰る菅野君。一夜明けると建物の周りには大きな足跡が転々とし、山へと消えていた。

感想

またまた趣向を変えてきましたね。今回は、霊現象ともUMAともつかない事象です。歯をむき出しにした大きな口はなかなか怖いと思いますよ。うなり声も良いですね。ただ今までの流れがありますから、とても本物っぽくは思えないんですよね。よってちょっとドキッとするけど、そんなに怖くありません。菅野君シリーズじゃなかったらもう少し怖かったかもしれません。

今更ですが、この「監視カメラ」のナレーションは一貫して「鈴木智晴」さんという方なんですが、落ち着いたナレーションはなかなかの好印象です。ですが今回のこのエピソードのそれは、菅野君を「無謀」とか「パッとしない」とか、なんか真面目な口調で微妙にディスっていておかしかったです。

本当に呪われた中年男性(なにこれ)

概要

中年の太り気味のおっさん・吹石さんが投稿者。自分は呪われていると訴え、その証拠にと自作自演のつたない捏造心霊映像を何本も送り付けてきていた。当初はこの投稿を無視していたが、今回霊能者による診断書という珍しいものが添付されており、興味を覚えた取材班は彼の元を訪れることにした。

親の稼ぎで悠々自適のこのおっさんの呪われているという訴えは、彼女ができないとか、いじめを受けたことがあるとか、よく転ぶとか日常のちょっとしたことばかりで、単なる愚痴としか思えないもの。映像を捏造したのも、このくらいのものがなければ信じてもらえないと思ったからだそうだ。またテレクラで知り合った自称霊能者の女性に騙され、高額なインチキグッズ買わされていることが分かった。

単に冴えないひがみっぽい中年男性が、自意識過剰で自分の些細な事を心霊現象と思い込み、それに付け込んだおばさんに騙されていただけだったが、取材時の映像に取って付けたようになんかの顔が写り込んでいた。

おしまい。

感想

吹石さん、眼鏡が汚れている。とりあえず眼鏡を拭きなさい。

メッセージ(怖い)

概要

ある地方都市の交差点に設置された街頭ビジョン。そこにいつも流れているはずの広告とは異なる、謎の映像が映し出された。広告映像が突然乱れ、なにやら子供の頭部と思われるものが逆さに写っていた。その子供の口は何かを訴えているように見える。

感想

街頭ビジョンに映り込んだ顔は結構不気味です。だけどいかんせん遠すぎて画質が悪い。「羊膜を突き破ろうとしている胎児のようにも見える」とかナレーションされますが、ちょっとそこまではわかりずらいです。でも、この巻では一番心霊っぽいので評価高めです。

レア幽霊(なにこれ)

概要

地方の玄関先に設置された監視カメラ。その家の目の前に架かる立派な欄干を持つ橋に白装束で古くからの「うらめしや~」といった感じの超テンプレ幽霊が映り込んだ。KATOR氏は江戸時代の幽霊であろうとの見解だったが、ちょっと古めかし過ぎて、かえって珍しいこの幽霊の姿に取材班は興味を覚え現地へと飛ぶ。地元の住民に聞き込みを開始すると意外な情報が得られる。それは若い男女がゴミ袋をもって幽霊を捕まえているようであるというものであった。

え?それって「監視カメラ6」で登場した石田さんじゃん!…と彼に連絡を取ってみると、案の定「それは僕です」という答えが返ってきた。石田さんは勤めていた会社を辞め、今やプロの幽霊ハンターとして活動しているとのこと。彼によればあの幽霊はいわゆる「レア幽霊」で好事家の間では高値で取引されているそうである。石田さんもその幽霊を狙っていたのだが、ハンティングの最中に橋から転落して足を怪我してしまい、今は病院に入院しているとのことであった。今は彼の奥さんと、幽霊のバイヤーの男性、緒方さんとでこの幽霊の捕獲を試みているそうである。

経験が浅く、幽霊の見えない石田さんの奥さんを厳しく指導しながら幽霊の捕獲にいそしみ、ある意味親密な関係を築いてゆく2人(石田さん大丈夫ですか?怪我している場合じゃないですよ)。そして紆余曲折の末に、トンネル内でついにこの幽霊を捕獲することに成功した(はた目にはゴミ袋をバサバサしているだけ)。だが喜びもつかの間、緒方さんが油断している隙に、幽霊はゴミ袋ごと天に舞い上がってしまう。呆然と夜空を見上げる2人。ゴミ袋は夜の空に消えてしまった。

後日、ゴミ袋は100km先の長野県で発見され、今も捜索が続いている。

感想

またゴミ袋をバサバサする茶番劇です。なんでしょうか「監視カメラ6」の石田さんのエピソードは、そんなに好評だったのでしょうか(笑)。まあ今回、ゴミ袋が空に消えていくシーンは笑ってしまったのですが。

感想まとめ

毎度笑わせてくれる「監視カメラ」ですが、さすがにちょっと飽きてきましたね。もうちょっと突き抜けて爆笑させてほしいですね……って僕の中ではもうお笑いコンテンツになってしまっています。

とは言っても、「ループ」、「メッセージ」はちょっと印象に残りました。

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