Not Found11 ~ネットから削除された禁断動画~ (ネタバレあり)

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はじめに

「Not Found 11 ~ネットから削除された禁断動画~」のレビューです。

少し古い作品なので今更なのですが、一応それぞれネタバレ注意でございます。

もう一人の乗客(怖くない)

概要

秩父方面に観光に出かけた若者グループ。電車に乗って長いトンネルに差し掛かると、その場にはいない人物が窓に反射して写り込んでいた。

感想

このシチュエイションは「ほんとにあった!呪いのビデオ2」の有名映像「作業服の男」を思い起こさせますね。あっちもこっちも映像的には怖くもなんともないものですが、「作業服の男」は見たら呪われるかも、という怖さがありました。

でも今回はそんなものもは何にもないので全く怖くありません。その場にいた誰かが写り込んだようにしか見えません。一応、電車内をパンして周りに他の乗客が誰もいない事を示すシーンはあるのですけどね。

彼らが乗る車両は西武4000系、トンネルはおそらく正丸トンネルでしょう。このトンネルは全長4.8㎞もあり、完成当時は私鉄最長でした。それにしても西武秩父線はちょっとした山岳路線なので、モーター音がすごいですね。

草刈り機が…(まず止めろや)

概要

造園会社に庭の草刈りを頼んだら、草刈り機が長い草に絡まってしまった。アシスタントの男性がそれを外そうとすると………。

感想

いつものパターンで、全くもってご想像通りです。いや、草刈り機止めろよ。

ドッペルゲンガー -前編-(少し怖い)

概要

演出補杉本は友人から、いないはずの場所で見かけたというメールを何件か受け取るようになった。その中には彼女と会って話をした者もおり、まるでドッペルゲンガーである。ドッペルゲンガーは死の前兆ともいわれ、それに出会ってしまうと死期が訪れるとも言われる。

心配になった杉本と他のスタッフは、怪奇現象研究家の塚田源次郎氏に話を聞き、ドッペルゲンガーと出会ってしまった男性の映像を見ることができる。この男性は塚田氏に相談をしていたが、突然連絡を絶ってしまい、今どうなっているか不明であった。

塚田氏はもう一度彼に連絡を取ってみることにする。

感想

ぼーっと立っているドッペルゲンガーがいるだけで怖くはないです。

ヌルヌル握手会(キモイ)

概要

地下アイドル「アクア」ちゃんのCD購入特典握手会で、大変ふくよかなステレオタイプのオタク男性が、瓶いっぱいに詰めたカルピス状の白濁した液体、「エナジー」を彼女にかけてしまう。

彼の荷物に入っていたPC内の映像から、この液体は彼が自〇行為で集めた〇液であることがわかった。アクアちゃんはこのショックでしばらく男性と話もできなくなってしまった。

感想

ただただキモい。

かけた液体は結構サラサラで、とても「あれ」には見えません。

車載カメラに映ったもの(怖い)

概要

車載カメラの映像。渋滞がひどかったので裏道を使ったところ、女性が急に飛び出してきた。投稿者は轢いてしまったと思ったが、ぶつかった衝撃も無く、降りて確かめても何もなかった。怖くなった彼は逃げるように車を走らせるが、走行中にボンネットから女の幽霊が這い上がってきた。

感想

このタイトルでは一番怖い映像です。まず最初に飛び出す幽霊のタイミングが絶妙で、思わず声が出ました。ボンネットに這い上がってくる姿も結構怖いですね。さらに事故る寸前に「パン」と手がこちらに伸びてくるのも怖いです。

最初で最後の結婚式(怖くない)

概要

削除動画を調べていたスタッフは、気になる掲示板の書き込みを発見する。「最初で最後の結婚式」というタイトルのその映像は既に削除されていたが、掲示板に書き込んだ人物の協力で映像の入手に成功する。また、その映像に映る人物を知る者を探し当て、話を聞くことができた。

映像に写る花嫁衣裳の女性は末期がんを患い余命いくばくもなかった。彼女と結婚の約束をしていた恋人の男性は彼女を病室から連れ出し行方をくらましてしまったそうだ。そして以下の警告テロップと共に映像が紹介される。

この後衝撃的な映像映ります。苦手な方は見ないでください。

ソファに横たわる女性と2人きりの結婚式をする男性。ウエディングドレスの女性は微動だにせず、既に亡くなっていると思われる。CDから流れる神父(牧師?)に言葉に従い、永遠の愛を誓った後、男性は包丁で自らの首を切る。

感想

このシリーズでは珍しい警告テロップですが、地上波でも流せるレベルでグロでもありません。男性は包丁を首に当てますが、まだ包丁を引いてないうちから「うっ!」とか言ってるので芝居臭くてシラケます。

ただ、誓いのキスをするところで、CDか何かの音源がブツッ!ブツッ!と音飛びするのがちょっとだけ怖かったですね。

しかしこの程度で警告テロップとは。「草刈り機が…」はテロップ出さなくても良いのかよ、と思ってしまいました。

乾いてない(怖い)

概要

ある廃墟に残されていたビデオカメラの映像。この映像に写る人物たちは行方不明になっているという。

心霊スポット巡りをする若いカップル。廃墟ホテルを探索していると、血のような赤い塗料で書いた物騒な文言の落書きを発見する。だがよく見るとその塗料は乾き切っていない。

という事は……。

感想

これは心霊的な怖さとも、廃墟で不気味な落書きをする、不審な人物に出会ってしまったとも取れて、怖いですね。「この塗料乾いていない!」と分かったときのカップルの恐怖と緊張が伝わります。

ドッペルゲンガー -後編-(意外と怖い)

概要

塚田氏の紹介で例の映像の撮影者宅にお邪魔することができた。だが彼は何者かに怯えている様子。サングラス姿の彼に話を聞くとドッペルゲンガーを見なくて済むように自ら両目を潰し、視力のほとんどを失ってしまったそうである。

彼はこのドッペルゲンガーの嫌がらせともいうべき事象に悩まされ、仕事も失ってしまった。そんな取材中に玄関のチャイムが鳴る。ドアを開けても誰もいないが、その直後激しくドアを叩く音に男性は怯え切ってしまう。さらに道に面した窓を叩く音もする。スタッフがカーテンを開けるとそこには…。

感想

カーテンを開けると彼のドッペルゲンガーが窓に貼りついて「ケタケタ」笑っています。この絵面、なんとも滑稽なはずなんですが、わかっていてもなんだか怖くてびっくりしてしまいました。ちょっと口のあたりに大げさなエフェクトがかかっていて、気持ち悪いです。

ただ、見ていた時のテンションによって評価が分かれる気がします。酒が入っているときに複数人で観ていたら、きっと大爆笑します。

最後の杉本への「気持ちを強く持つこと」と言う投げやりなアドバイスに笑いました。その後取材映像にも杉本のドッペルゲンガーが写っていたことが判明しますが、気持ちを強く持っているので大丈夫なんでしょう。

感想まとめ

いつものノッファンでしたね。取り立てて言うこともありません。良い意味でも、悪い意味でも、期待通りでした。「車載カメラに映ったもの」だけが王道の心霊映像で印象に残ります。

それでは。

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