はじめに
「放送局に届いたある映像」は、CSチャンネル「メ~テレNEXT(旧エンタメ~テレ)」で制作された、心霊ドキュメンタリー風のドラマ(モキュメンタリー)番組です。完全なフィクションであり、番組の最後にもその旨がしっかりと明示されています。
今回ご紹介するのは、その第4回。「Tape.4 入居者様へ」です。
概要
菊池は驚異的なリサーチ能力を発揮し、映像の撮影場所(調布市界隈)と、そこに映っていた配信者を割り出すことに成功する。だが、もう一人の人物である「元スプーン曲げ少年」を自称するホームレスの男性については、特定に至らなかった。
配信者のアカウント名は「大貴(ピエロだいき)」。ネット上に配信されていた実際の映像は、伊藤たちに届いた投稿映像とは異なり、きわめて断片的で短く意味をなさないものだった。しかし、その映像には時折ノイズとともに、赤いフィルターがかかったような異常な画面が差し込まれていた。
どうやって特定したかは不明だが岩澤と菊池は、特定した大貴(本名・深津)の自宅を訪ねる。
深津は不在だったが、隣人の女性から、彼はすでに引っ越してしまったことを告げられる。深津は生前、ある女性とトラブルになっていたようで、激しい言い争いによる騒音を近所にまき散らしていたという。それが去年の年末のことだった。その後、管理会社が事態の収拾に動き、騒動は収まった。
だが、後日になって不可解な事象が発生する。深津の騒動との関連性は不明ながら、この管理会社が配布した「共用部の私物に関する入居者への告知文書」に、きわめて不気味な文言が書き連ねられ、さらに気味の悪い写真が掲載されていたのだ。その文書は管理会社によって即座に回収・訂正されたが、隣人女性は最初の文書の異様さに今なお恐怖しているという。
謎が深まるなか、視聴者から新たな情報提供があったという知らせが、伊藤のもとに届く。
感想(ネタバレあるかも)
ここから菊池の有能さが遺憾なく発揮されます。
投稿映像から、あの「スプーン戻し中年」の撮影場所を特定するだけでも納得のスゴ技ですが、よほど高名な配信者でもない限り、その身元まで割り出すのは至難の業のはず。それどころか、どうやって「ピエロだいき」の住所や本名まで突き止めたのでしょうか。有能すぎて、むしろそっちの方が怖いくらいです。本放送版では、そのあたりの経緯について何か説明があったのでしょうか。
今回は明確な心霊描写こそ少ないものの、呪われた(?)深津さんとほんの少し接触しただけのはずの管理会社担当に、恐ろしい変化が起きています。居住者に配布された告知文書からは、この担当者の狂いっぷりが如実に伝わってきて、そこがそはかとない不気味さを感じさせる最大の肝になっていました。
この「共用部に私物を置くな」という趣旨の文書に掲載された写真、最後の3枚は、ボカシが強くて何が写っているのか判別できません。ただ、どことなく人の顔のようにも見えます。ボケ画像の他にはバイクや子供用の自転車など、ごく一般的な写真が並んでいるのですが、1枚だけ明らかに違和感を放つものがありました。それが「顔のつぶされたピエロの人形」です。深津さんのハンドルネームは「ピエロだいき」。これって、一体何を意味しているのでしょうか……。
さらに文書には、「大音量で変な音楽を流している者がいる」という、事実とは異なる文面まで記載されていました。狂ってしまった担当者の脳内には、本当に何かの音楽が鳴り響いていたのかもしれません。
ぶっちゃけ普段は何を手伝っているのかよく分からない麦田さんですが、今回はこのおぞましい告知文書の読み上げナレーションとして、しっかり出演されていましたね。
それでは。
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